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    <anon>随筆・創作</anon>
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  <description>その源流を辿ればメキシコに至ると推測される、現在はアメリカのテキサス州でよく食されている料理、チリコンカン。主に豆とひき肉とトマトで構成された、夏に食べても冬に食べても箸が……いいや、この場合は「匙」がすすむ、給食で出てくると嬉しい品目だった。煮込まれた白と赤茶、2種類の豆にはトマトの汁が染み込み絡んでいて、よく噛むほどに口の中で潰れ、最後にはなめらかになるのが堪らない。おそらくは裏に隠れているのであろう、細かく刻まれてしっかり炒められた、にんにくと甘い玉ねぎの風味もきちんとある。ひき肉の質量がそこに確かな満足感を加えていた。また適度な粘性。あまりサラッとしていてもいけないし、極端に固まっているとそれはそれで重たすぎる。母校の給食で提供されていたチリコンカンは、スプーンですくうのに不便を感じないくらいの、中間のとろみ。何よりその名前にも冠している、いわゆるチリパウダーと呼ばれる類のスパイスの数々が味の決め手だった。</description>
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  <published>2022-06-24 18:43:00</published>
  <title>刻んだ玉ねぎとひき肉を炒め、数種類の豆と一緒にトマトの汁で煮込み、甘辛いスパイスを加えた料理。傍らには必ずうす茶色の食パンがあった。</title>
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