いまわしき「青いグローブ事件」
3.11の大地震。被害にみまわれたみなさま、お見舞い申し上げます
以来、関西でも、少しですが、電気の自粛ムードではあります。ただ、停電もなく、東日本へ送電もできない、ということで徹底はされていませんが。
家でも、節電とは言わないが、無駄な電気をつかわないため努力をば。普段は、昼間、母の世話をしないときは、自分の部屋へもどる。しかし、最近は、そのまま居間に残り、すこしでも「光熱」に電力を使わないようにすごしている。近くにいるおかげで、母は「これやって」「あれとって」「起こせ」「ねかせて」と、注文が多く、穏やかではない。
そんな中、センバツ高校野球が開幕し、見ていると、母が、突然、こちらへ顔を向き直り目をみてこう言うのである
「あんたフェンスの中にグローブ捨てたやろ!」と。
「?」である。
こちとら、野球なんてしたことない。まして、グローブなんか触ったことさえない。「捨てる」とは何事か?
もし、触った可能性があるとしたら、保育園時代か、小学校の低学年のころ。こんな自分でも、近くの小学生たちとあそんでもらうため、キャッチボール用にグローブを買ってもらった記憶があるような…
と、思索していると、はっきり思い出した。そうそう、子供の頃に、無理を言って父にグローブを買ってもらった。近所のみんなへ、仲間に入れてもらうために頼んだのだ。しかし、父には「人と違うものをもっている=格好いい」という方程式があるらしく、普通は茶色のグローブの中、自分だけ、なぜか「青いグローブ」を与えられてしまう。
しかも、キャッチボールもしたことないのに、いきなりみんなと違うグローブ。非常に目立ったらしく、上級生からいじられる。
それでも、何日かがんばって草野球に関わったが
- キャッチボールができない
- バットを振ってもあたらない
- グローブが笑われる
と、もともと、一人で、チラシの裏に絵を描いたり、油粘土で人形を作ったりするのが好きだったこともあり、まったく面白くない。
それを改善するため、このグローブが無くす、という考えに至るが、家のゴミ箱に捨てると怒られるので、仕方なく、私有地か公用地かのフェンスの中に投げ入れた、ような気がする。
それを母がみていたらしく、一応、その当時は、気を使って内緒にしてくれてたらしい。
それで、野球をみていて思い出し、いきなりぶつけて来た、という事らしい。30年のときを超えて突然。
あぁ、びっくりした。
もし、子育て中のお父さんがこれを読まれたら、自分の理想(例:人とちがうのが格好いい、など)を子どもに押し付けると、迷惑ですし、記憶の果てでフタをされるような事象になりますよ、と言っておきたい。
節電のお陰でなんか、なんか起こるもんだ
父が行方不明?
一時は、本当に心配しました
何かと言いますと、父が、いつもの帰宅時間になっても帰ってこない、というだけの話
なんですが、後期高齢者だけに冗談じゃ済まされないくらい想像をふくらせる。あれか、これかと
時間にすると、1.5h。高齢者になってから、これだけ、遅くなった事がない。しかも、前日に、仕事場のマンションを管理してる人に文句を言いにいったらしく、家に帰っても血が頭へ登ってる様子だった。老人に、興奮させるのは、循環器への負担を考えると恐ろしい
考えを巡らせながら、電車にのって仕事場へ
しかし、数分後に「父帰宅」という兄からのメール。
いやぁ、ほんとうに良かった
結局、確定申告用の、帳簿に使う資料をまとめていた、ということらしい。例年になく、売上げが、わるいため、気分が乗らなくて、時間がかかったらしい
無事でなによりです