ミステリー小説がお好きな方。ぜひ。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
『火蛾』の作者の24年ぶりのデビュー2作目。ミステリというよりも、江戸川乱歩や京極夏彦、『薔薇の名前』のような幻想忌憚的な面白さで読ませる貴重な作者といってよいだろう。 舞台は古代の中国の唐の時代、腹を十文字に切り裂かれ、心臓と肝臓が抜かれていた死体の連続殺人事件が起きたとうわさを聞いた。主人公の進士は友人の奴隷の崑崙奴にそそのかされて、事件を探っていくのだが。 進士や道士など固有名詞がわからず中…
こんばんは! 葉真中顕(はまなかあき)の「ロスト・ケア」(2015/2、光文社文庫):あなたは介護の経験がありますか?私は約3年の介護経験があります。最初は生きがいのように感じられた介護生活が、要介護者の病状の進行に連れて果てしない重荷となっていく、そして亡くなった時に感じたのが悲しみよりも安堵感と解放感であったことが、後に消えることのない罪悪感として残る。私にとっての介護はそういうものでした。 …
1990年発表の本書は、日本の航空ミステリー作家福本和也の連作短編集。作者の作品としては、以前「成田空港殺人事件」を紹介している。太平洋戦争中にパイロットとしての訓練を受けていた作者は戦後も航空業界で暮らし、そこで生きる人たちの生活や多くの機体の操縦・構造・運用などを熟知している。 本書では、いくつかの作品に登場するレギュラー主人公天藤謙の生い立ちから、その「一匹カモメ」的な活躍が紹介される。海軍…
朝ドラ「ばけばけ」、この金曜日で最終回でしたね、、、 なんか、めちゃくちゃ早く感じました。それだけ、面白かったということだと思います。 マイトップ5には間違いなくランクイン。 ありがとうございました! さて、さて。開花宣言後、ずっと雨模様かつ肌寒かったので、桜も咲いていいのかどうか、戸惑っている感じです。 こちらは、昨日(木曜日)の、冷たい雨の様子。 でも、雨の桜もよき。 人もいないし、なんか独り…
白魔の檻作者:山口未桜東京創元社Amazon 昨年度本ミス第7位の作品。 フーダニットで驚かせてくれた処女作「禁忌の子」に続く第二弾。 非常に真っ当な本格ミステリ。 きっちりと筋の通ったロジックは魅力的でもある。 ただ、やはり処女作のような外連味はなく、 読者が主体的に論理を追いかけられるタイプでもない。 綺麗に構築されてはいるが、賞賛したくなるほどの ずば抜けた魅力ポイントがあるわけでもない。 …
鬼役シリーズー2を読んだ。 ますます、手ごわい剣客が、敵になり、ぎりぎりのところで、主人公の蔵人介が、倒してゆく。 主人公が、負けるわけがないとは、わかっていても、そこは、さすがにスリルを感じさせる勝ち方をするのは、筆力というものか。 このシリーズの面白いところは、義母の活躍にあるのではないかと思う。なんと、薙刀の名手で、かつては、名だたるじゃじゃ馬だったのだ。 このシリーズは、時々、読んでみたく…
『おもひでぽろぽろ』の謎 〜その6〜 「ジブリアニメの謎」最終回 《このシリーズは、すでに視聴されている方を対象としています。ご容赦ください。》 ※いよいよこの解釈シリーズ最後です。まあ、いろいろな締め括りがあるのかと思いますが、このシリーズでは、霧がかかって、曖昧模糊として幻想的に終わるのがふさわしいのかもしれません。すっきりしないで、申し訳ないのですが、妄想的空想的でもありますので、どうかご容…
今回は2021年に刊行された紙城境介『僕が答える君の謎解き:明神凛音は間違えない』を取り上げる。これはエラリー・クイーンの問題意識を一歩先に進めたような、優れた作品である。この記事では「推理」の二重の役割に注目しながら、本作を論じてみたい。 【以下、本作の核心に触れる。またクイーン作品のある趣向にも言及するので注意されたい。】
みなさま、こんにちは!12月も中旬になりますね。紅葉のピークが去り黄金色や紅色の葉が地面を絨毯として埋め尽くします。その鮮やかな色彩が織りなす世界は美しさの極み。毎年、繰り返されるのだけれどすっかり忘れていて感動させてくれる幸せ。もう間もなく冬至です。その頃にはすっかり葉が落ちているのでしょうね。今のうちに公園や街路樹の立ち並ぶ場所に寄り道したいと思います。みなさまはお気に入りの落ち葉が積もる場所…
それは夏の午後のことでした。 風も無く空はすっきりと晴れており、動物園の園内はギラつく太陽に炙られて、干上がるような暑さです。 巨きな体で人気の象さんも、百獣の王ライオンさんも、スーパーモデルのようなスタイルを誇るキリンさんも、猿山にたむろす猿さんも、いささか暑さにぐったりとしています。もともと暑い国を故郷にしている彼らですが、だからといって日本の暑さが全然平気というわけでもないのでした。 もちろ…
次のページ