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昨年のいくつかのランキングでベスト10に入っていたので、おそらくは新しいアイデアがうまくいったミステリなのだろうと予測して読んだら、まさしくその通りだったミステリ。 とにかく読者の予想を裏切る展開にすることを徹底している。そしてその試みは成功している。作者はトリックを用いても、読者の気分が悪くならないように細心の注意を払っている。しかし、中途まではストーリーが退屈で読み進むのに苦労したというわけで…
斎藤美奈子の「本の本」(2012/6、ちくま文庫):ネットで注文してとどいてみたら800ページの大著でした。それもそのはず、斎藤先生が「1994年10月から2007年3月まで、新聞・雑誌などの各種媒体に発表した書評および読書エッセイの詰め合わせです」と書いていました。ですが、これは実はただの全集ではありません。実用書として編集されています。冒頭に記されているのは「この本の使い方」で、以下の3項目に…
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近くの図書館がシステム変更で休館となり、本が借りられなくなった。 仕方なく、家の中に、読めそうな本がないか探していたら、本書が見つかった。 実は、筒井康隆の本は、初めて読んだと思う。この本は、TVドラマになっているが、設定が変わっている。本の方は、主人公は、男だが、TVドラマは、深田恭子がやっていたと思う。 TVドラマも、見たか、定かではないが、予告編の映像くらいは、記憶が薄っすらあった。 富豪刑…
封鎖館の魔 (星海社FICTIONS)作者:飛鳥部 勝則講談社Amazon 飛鳥部勝則の長編を読むのは、これが三度目なのだが、 そのすべてが、あまり好きとは言えない作品だった。 勿論、本作も例外ではなく。 こういう隠微さと下品さが入り交じった作風を、 生理的に拒絶しているのかもしれない。 それだけでなく、あちこちに歪さを感じてしまうのだよな。 どこかには必ずあるバカミス要素なんかは、 基本的には好…
2001年発表の本書は、デボラ・クロンビーの<ダンカン&ジェマもの>の第7作。サマセット州の小さな町グラストンベリで、ダンカンの従兄弟である建築士ジャック・モンフォールは暮らしていた。ある日彼に「何か」が憑りついた。『神の力を借りて・・・汝の行いを改めよ』などとラテン語で自動書記(*1)し始めたのだ。 ジャックの恋人であるウィニー司祭や、歴史に興味や知識ある人たちが集まり、11世紀の修道士エドモン…
対策なら長崎市滑石の〈令和塾〉青雲中高・上智大学卒・TOEIC 760点の講師がマンツーマン指導 〒852-8065 長崎県長崎市横尾三丁目28-16 Tel & Fax. 095-856-5165 E-mail. araishinich@gmail.com 塾長:荒井 慎一 ホーム コース案内 令和塾について 講師紹介 お問合せ ブログ 家庭教師、はじめました! 1回1時間・週2回で8,000円…
アニメ版『氷菓』をようやく観たのをきっかけに——私はこうした名作を観逃している——、米澤穂信のデビュー作『氷菓』(二〇〇一)を久しぶりに読み返し、分析した。本記事ではこの分析を提示した上で、米澤穂信という作家の(少なくともある一時期の)特質を浮き彫りにすることを目指したい。 【以下、本作の核心に触れる。参照するのは角川文庫版であり、丸括弧内の算用数字は同書の頁を示す。】
みなさま、こんにちは!12月も中旬になりますね。紅葉のピークが去り黄金色や紅色の葉が地面を絨毯として埋め尽くします。その鮮やかな色彩が織りなす世界は美しさの極み。毎年、繰り返されるのだけれどすっかり忘れていて感動させてくれる幸せ。もう間もなく冬至です。その頃にはすっかり葉が落ちているのでしょうね。今のうちに公園や街路樹の立ち並ぶ場所に寄り道したいと思います。みなさまはお気に入りの落ち葉が積もる場所…
それは夏の午後のことでした。 風も無く空はすっきりと晴れており、動物園の園内はギラつく太陽に炙られて、干上がるような暑さです。 巨きな体で人気の象さんも、百獣の王ライオンさんも、スーパーモデルのようなスタイルを誇るキリンさんも、猿山にたむろす猿さんも、いささか暑さにぐったりとしています。もともと暑い国を故郷にしている彼らですが、だからといって日本の暑さが全然平気というわけでもないのでした。 もちろ…
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