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課題書は、柚木麻子の「BUTTER」(令和2年2月、新潮文庫)です。雑誌記者町田里佳と、首都圏連続不審死事件の被告梶井真奈子の攻防を描いた物語。あらすじは以下の通り。私の拙文です。 「一緒に食べよう」 柚木麻子著「BUTTER」(令和2年2月、新潮社文庫) shyddy 本作のヒロイン雑誌記者町田里佳32歳の取材対象は梶井真奈子、デブでブスなのに裕福な男たちからお金を巻き上げた挙句彼らを死に至らし…
さよならジャバウォック作者:伊坂幸太郎双葉社Amazon 伊坂幸太郎デビュー二十五周年記念、SF的奇想とどんでん返しが炸裂する意欲的長篇 これは一応、ちゃんとミステリに分類される作品だろうな。 「オーデュボンの祈り」という本格ミステリでデビューした作者だが、 明らかにミステリと分類できる作品は、それほど多くはないからな。 ただ、「その分、腕が落ちたんじゃないですかい、伊坂さん」 と思えるような作品…
1958年発表の本書は、インド生まれで結婚後も夫の海外赴任に伴って世界中で暮らした英国女性作家M・M・ケイの、ケニアを舞台にしたミステリー。歴史小説も書いた作者だが、ミステリーは8編遺している。 ヴィクトリアは、英国から24時間のフライトでケニアにやってきた。伯母にあたるエム・ドブレットが営む<フラミンゴ>荘と農場を手伝うためだ。エムは開拓者として17歳の時に現地に来て、夫・息子夫婦・農場のマネー…
豪雨の予報だったので早めに用事を済ませて帰宅したとたん、 滝壺の中にいるような、ゴリラ豪雨! 窓の外は雨と風で真っ白! なのに、ワンちゃんを散歩されている人とかランニングしている命知らずな人も。 そして、前のマンション。布団と洗濯物が干されているんだけど、住人さん、帰宅したら顔面蒼白だろうな……。 などと、いろんな人間ドラマが、窓の外で展開中。
山本兼一の直木賞受賞作、『利休にたずねよ』を読んだ。 直木賞受賞作ということで、一番に読みたいところだが、主人公が、武将ではなく、茶の湯の名人ということで、ちょっと、躊躇していた。 構成が少し変わっている。24の表題付きで、独立した 短い物語が書かれているのだが、年代順ではない。 いったん、過去に遡っていくようで、ネタ晴らしになるかも知れないが、最後には、利休が切腹するところに戻って終わるのだ。 …
今回の記事はアガサ・クリスティーの1930年代の三作品の展開を、〈任意〉——誰でもよいこと——と〈特定〉——特定された人ないしグループ——という二つの軸から整理するものである。その三作品とは『三幕の悲劇』、『殺人は容易だ』、『そして誰もいなくなった』であり、この刊行順に分析する。分析の終着地において、最後に挙げたクリスティーのこの有名作が、「1930年代クリスティー作品」の自死した姿であることを示…
昨年のいくつかのランキングでベスト10に入っていたので、おそらくは新しいアイデアがうまくいったミステリなのだろうと予測して読んだら、まさしくその通りだったミステリ。 とにかく読者の予想を裏切る展開にすることを徹底している。そしてその試みは成功している。作者はトリックを用いても、読者の気分が悪くならないように細心の注意を払っている。しかし、中途まではストーリーが退屈で読み進むのに苦労したというわけで…
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みなさま、こんにちは!12月も中旬になりますね。紅葉のピークが去り黄金色や紅色の葉が地面を絨毯として埋め尽くします。その鮮やかな色彩が織りなす世界は美しさの極み。毎年、繰り返されるのだけれどすっかり忘れていて感動させてくれる幸せ。もう間もなく冬至です。その頃にはすっかり葉が落ちているのでしょうね。今のうちに公園や街路樹の立ち並ぶ場所に寄り道したいと思います。みなさまはお気に入りの落ち葉が積もる場所…
それは夏の午後のことでした。 風も無く空はすっきりと晴れており、動物園の園内はギラつく太陽に炙られて、干上がるような暑さです。 巨きな体で人気の象さんも、百獣の王ライオンさんも、スーパーモデルのようなスタイルを誇るキリンさんも、猿山にたむろす猿さんも、いささか暑さにぐったりとしています。もともと暑い国を故郷にしている彼らですが、だからといって日本の暑さが全然平気というわけでもないのでした。 もちろ…
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