ミステリー小説がお好きな方。ぜひ。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
1989年発表の本書は、エリス・ピーターズの<修道士カドフェルもの>の第17作。シュルーズベリ修道院の近くにある土地は、ある豪族が所有し1年前まで陶工ルアルドが借りて暮らしていた。しかしルアルドはシュルーズベリ修道院に入り、妻は行方不明になった。その後土地は荒れ放題になっていのだが、豪族が戦死前に別の修道院に寄贈した。その修道院は自らの土地に囲まれたシュルーズベリ修道院の土地と、この土地を交換しよ…
遊びにきてね! note.com
こんばんは! 映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を見てきました。原作は、アンディ・ウィアーのハードSFの傑作「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(小野田和子訳、2021/12、ハヤカワ書房、最近文庫化された)です。原作は前半と後半で趣がガラッと変わり、そこが驚きなのですが、映画の予告編では後半部分がばっちり映像化されていたので、今まで後半部分の内容を話さずに未読の人にお勧めしてきたあの苦労は何だ…
英国作家の処女作。タイトルがいいし、表4のあらすじも面白そうで、賞の候補になるなどしているので、新作ながら手にとりました。 とはいうものの、ミステリではなく、単なるサスペンス小説でした。何も考えずに読めるぐらい非常に読みやすく、リーダビリティはあるのですが、いかんせん謎解き要素がまったく皆無。とうわけで、☆☆☆★といったところです。 夜が少女を探偵にする(新潮文庫) 作者:マリー・ティアニー 新潮…
新田次郎の10編からなる短編集を読んだ。 新田次郎と言えば、山岳小説、時代小説の二つに分けられると考えていたが、この10篇には、本当にいろいろな題材のものが含まれていて、分けるのが難しく感じるものもあった。 表題作は、大名行列を横切ったため、6歳の少女を斬った大名が、父親から、かごを鉄砲で狙われるのを恐れて、かごから出て、随行者に変装して歩いた物語だ。 そのほか、蒙古襲来があったり、鉄砲伝来があっ…
横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選 (創元推理文庫)作者:仁木 悦子他東京創元社Amazon 収録作は以下。 ・仁木悦子「横丁の名探偵」 ・石沢英太郎「アリバイ不成立」 ・巽昌章「埋もれた悪意」 ・泡坂妻夫「ダイヤル7」 ・岡嶋二人「聖バレンタインデーの殺人」 ・中西智明「ひとりじゃ死ねない」 ・今邑彩「時鐘(とけい)館の殺人」 こんな全3巻のアンソロジーが刊行されているなんて! これは間違いなく必…
今回は探偵小説古典中の古典、エミール・ガボリオの『ルルージュ事件』(1866)を取り上げる。本作はイギリスのチャールズ・フィーリークス『ノッティング・ヒルの謎』(1863)と並び、おそらくは世界最初の長編探偵小説の栄誉を担う作品であり、それゆえ様々な視点からの考察が可能であろう。ここでは70年ほど後の作家、エラリー・クイーンの作品との比較、という視点からごく簡単に考察するに留める。 【以下、本作の…
みなさま、こんにちは!12月も中旬になりますね。紅葉のピークが去り黄金色や紅色の葉が地面を絨毯として埋め尽くします。その鮮やかな色彩が織りなす世界は美しさの極み。毎年、繰り返されるのだけれどすっかり忘れていて感動させてくれる幸せ。もう間もなく冬至です。その頃にはすっかり葉が落ちているのでしょうね。今のうちに公園や街路樹の立ち並ぶ場所に寄り道したいと思います。みなさまはお気に入りの落ち葉が積もる場所…
それは夏の午後のことでした。 風も無く空はすっきりと晴れており、動物園の園内はギラつく太陽に炙られて、干上がるような暑さです。 巨きな体で人気の象さんも、百獣の王ライオンさんも、スーパーモデルのようなスタイルを誇るキリンさんも、猿山にたむろす猿さんも、いささか暑さにぐったりとしています。もともと暑い国を故郷にしている彼らですが、だからといって日本の暑さが全然平気というわけでもないのでした。 もちろ…
次のページ