ワクワクドキドキするようなミステリー小説を皆に読んでもらいたい、読んでみたいという人は是非一度!
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患者たちのその後(372) 十二月半ばを過ぎていた。 キャメは、キロと上村と一緒に北小路食堂街で休むことにした。 時計は午後二時を少し回っていた。 温かいコーヒーを口に運びながら、キロが口を開いた。 「昨日、麻呂太町ミーティングの様子を見に行ったけど、どう思った?」 キャメはコーヒーカップを両手で包み、少し考えた。 しばらくして、口を開いた。 「雰囲気の問題じゃないと思うんだけど、会場が地下なんだ…
課題書は、ジャック・ケッチャムの「残り火」ジャック・ケッチャム短篇傑作選2(金子浩訳、2026/9、扶桑社ミステリー)です。 これまでケッチャムは、残酷なホラー作家というイメージがあるのでなんとなく敬遠していたけれど、本作を読んで上手い作家だと認識を改めた、というケッチャム初心者が多い中、ケッチャムの大ファンも参加されていて、ケッチャム作品の魅力をふんだんに語ってくれました。今回のゲストは扶桑社の…
古代ギリシア語魔術パピルス文書群とは、紀元前1世紀から紀元後6世紀頃の古代エジプトにおいて、主にギリシア語で書かれた魔術の儀式や呪文をまとめた実在の古文書群のことという。当時の人々が日常で使っていた「魔術のマニュアル(ネタ帳)」のようなものとされます。 その文書は、儀式の指示、唱えるべき召喚・呪文・祈願・讃歌、書くべき記号・図像・絵文字、効き目の宣伝文句などで構成されており、本書では、12のパピル…
エゴサ厳禁作者:知念実希人双葉社Amazon 【警告】読了後、あなたは二度と自分の名前を検索できなくなる。自分の名前や評判をネットで確かめたことはありませんか? 現代人にとって「エゴサ」はただの習慣だが、この小説の中では「死」の合図となる。 上記は出版社(双葉社)のサイトからの引用だが、 ぜんっぜん、嘘っぱちだよなぁ~。 このタイトルの意味は、全然すっきりしない。 自分の顔写真でエゴサするなんてこ…
今回はアガサ・クリスティーによるミス・マープルものの最終作『スリーピング・マーダー』を取り上げる。刊行は1976年だが、よく知られている通り執筆は第二次世界大戦中に遡る。同時期に書かれたポワロものの最終作『カーテン』(1975)と比べるといくらか見劣りするものの、それでも本作が1940年代の彼女の美質を味わうことのできる秀作であることは間違いない。とりわけ「あることが書かれていない」ことが独自の仕…
2004年発表の本書は、デボラ・クロンビーの<ダンカン&ジェマもの>の第10作。サザーク消防署管内では、不審火が相次いでいた。この夜もヴィクトリア時代の古い館が火事になり、消防隊員が出動した。レンガづくりの建物の中で古い家具が燃えていて、手の付けようがない。撤退しようとした消防士ローズは、黒焦げになった死体に遭遇する。 この建物は地域の再開発に反対する左派政治家ヤーウッドの所有物で、豪華ホテルに改…
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▶あらすじ あのH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたとある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、<カーナッキ>シリーズの先駆「水槽の恐怖」を収録した。 (個人的な)点数 8/10 バミュ…
「裏切り」 終章 翌日、翔一と桜子は片倉家の近所にある公園にいた。 「今回の事件は強盗殺人に偽装した怨恨による殺人事件だと思っていました。二種類の凶器が使用されたのも確実に相手に止めを刺すためだと思われた。しかし、事実はそうではなかった…」 「全てはお姉さんである梢さんを守るために行ったこと…そうよね?」 二人に呼び出されていた詩織は俯いたまま小さく頷いた。 「近所の方の証言でフードを被った人物が…