ワクワクドキドキするようなミステリー小説を皆に読んでもらいたい、読んでみたいという人は是非一度!
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ローレンス・ブロックの「八百万の死にざま」(田口俊樹訳、1988/10、ハヤカワ文庫)その3でおしまい:スカダーは、ヒモのチャンスが抱える娼婦たち、殺されたキムの同僚たちにインタビューをして回ります。彼女たちはチャンスに協力するように指示されていて、スカダーの訪問を快く引き受けてくれます。しかし、彼女たちは別々の部屋で暮らしていて、自分に与えられた部屋で客をとっていますので、お互いをあまりよく知ら…
もつれ星は最果ての夢を見る作者:市川 憂人PHP研究所Amazon SFミステリの秀作。 SF要素が、単なるミステリに於ける「特殊設定」 という枠にとどまっていない。 ガジェット程度の話ではなく、 テーマそのものを幾つも内包するほど、 ガッツリSFをやってくれている。 ミステリとして評価するだけでなく、 SF作品としても十分に評価に値する作品だろう。 勿論、ミステリとの融合性もばっちりで、 しっか…
池袋ジュンク堂でベストセラーとして紹介されていた新書です。――ちなみに講談社現代新書ではないんですね。いわゆる文芸書なのでしょうか? 本書は小説家が小説を生み出すときにどのようなことを考えているかを説明しています。――エッセイなんだろうか? なぜ本書のような内容のものが売れているのか? まったくわかりません。いままで説明されたことがないテーマで、内容も緊密で、分量が少なかったからでしょうか。それが…
2000年発表の本書は、巨匠エド・マクベインの<87分署シリーズ>第50作目。通常複数の事件が並走し、それらは個別に解決されたり棚上げされたりするのだが、本書は(記念作らしく)4つの事件が絡み合って大団円に至る。 70歳前の男ヘールが死んだ。死体発見者は娘で、病死だという。しかし現場で死体を見たキャレラは、死体が縊死した後娘によってベッドに移されたと考えた。問い詰められた娘は、その通りだといい自殺…
今回はアメリカの探偵小説作家ヘレン・マクロイの『家蠅とカナリア』(1942)を取り上げる。この充実した作品は同時期のクリスティー作品と比較したくなるような、独自の「騙り」を含んでいる。以下では、探偵小説としての驚きの中心点へと導いていくような仕方で、本作を論じてみたい。 参照するのは深町眞理子訳(創元推理文庫、2002年)である。丸括弧内の算用数字は同書の頁付けを示す。 【以下、本作の核心に触れる…
▶あらすじ あのH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたとある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、<カーナッキ>シリーズの先駆「水槽の恐怖」を収録した。 (個人的な)点数 8/10 バミュ…
「裏切り」 終章 翌日、翔一と桜子は片倉家の近所にある公園にいた。 「今回の事件は強盗殺人に偽装した怨恨による殺人事件だと思っていました。二種類の凶器が使用されたのも確実に相手に止めを刺すためだと思われた。しかし、事実はそうではなかった…」 「全てはお姉さんである梢さんを守るために行ったこと…そうよね?」 二人に呼び出されていた詩織は俯いたまま小さく頷いた。 「近所の方の証言でフードを被った人物が…