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誰が「悪人」なのかという問いは、殺人犯と愛を巡る逃避行の末に、観客へ向けられる最も鋭い倫理的刃物である。この物語の本質は、個人の情動の深淵にあるのではない。考察の焦点は、事件を取り巻く匿名的な「世間」という構造が、いかにして真実を隠蔽し、安易な「悪」の記号を製造することで、自らの「集団的無関心」という名の欺瞞から逃れたかという、構造的欺瞞の詳細な分析に置かれる。 【傍観の岩壁と、 実存の灯 】 序…
Toyosu卍リベンジャーズ いよいよ誰かに叱られるんじゃないか? ってゆーくらい ボーッと生きていて ハッと気づけば今年も残すところあと僅か 私はやりませんが、皆さま方におかれましては 大掃除や年賀状、正月飾りにおせちの準備… まさに『年の瀬』といったところではないでしょうか 何やら寒暖差が激しい日が続きますね くれぐれもご自愛ください さて、ひと月ほど前のハナシ タイトル通り1年越しのリベンジ…
これが最終話です!! 一話から読みたい方はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com 前回の記事は(10話)はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com カーテンの隙間から差し込む光が、白く教室を照らしていた。 「……朝、か」 蒼真はゆっくりと目を開けた。見慣れた天井、机、黒板。すべてが現実に戻っている。だが、胸の奥だけは、まだどこか遠い場所に取り残…
2025年 クリスマスイラスト 冬です! 今年もクリスマスをテーマにしたイラストを描いていただきました!! いつもとっても素敵な画をありがとうございます!! この度のモデルさんは、ミーシャです。 カラシニコフ三姉妹の長女ですね。 王族の身分を隠して日本での学園生活を送る姉妹ですが本来の生活拠点はウラジオストクとなります。 悪魔としての格やスキルは他の生徒達よりも上位に位置するため一般生徒たちには能…
自分がはじめて本を読んだときのことを思い出している。といっても明確に記憶があるわけではないので、母から何度も聞かされた話を思い出すだけだ。たぶん三歳か四歳とかそのあたり、私は大人が読み聞かせる絵本の内容を一字一句暗記するような子どもで、大人が読み間違えを少しでもしようものなら「そこ違うよ」と指摘していたらしい(どんな子どもだ)。さらに「保護者の方へ」的な部分も読めとせがみ、その部分も暗記していたら…
※当然のことながらネタバレを含むので、未読の場合は閲覧に注意されたい。 明日、私は誰かのカノジョ(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス) 作者:をのひなお 小学館 Amazon Kindleストアをずらーっと眺めていたときに見つけた作品。 ざっくりとしたあらすじとしては… 顔の半面に火傷の跡を持つ女性「雪」が主人公。 雪は自らの顔に残る火傷跡を化粧で隠し、時間ごとに料金を受け取って「カノジョ…
中古車を購入した。 16年間、車のない生活だったけど、気晴らしに乗りたくて再び持つことにした。 車を買ったのは1994年以来。前のは新車で買って15年乗った。 その車は今ではプレミアがついて高価になっている(当時の新車価格ぐらい)。バブル時代を感じさせる車だった。 その前に乗ってたのは、1980年代終わりに発売された女子人気ナンバー1デートカーと言われた車だった(笑)。 デートしてくれる人はいない…
あの日の翌朝、 温かなものに包まれる感触で目が覚めたことは、今でもはっきりと覚えている。 私が起き出すと、あの子もまた同時に起きて来た。 きっと、私と同じようにして、目が覚めたのだろう。 「お父さんは、元に戻ったんだね。」 おはようの挨拶よりも先に聞こえたのは、こんなあの子の声だった。 あの日の夕方には、あの子も家へと帰り、 また私たちは、それぞれの日常生活へと戻った。 あれから、梅雨にしては、や…
親友との約束を胸に、青年はただ走る。友情と信頼の力が、絶望的な状況を突き破る奇跡を描いた太宰治の傑作『走れメロス』。純粋な羊飼いの青年メロスが、暴君ディオニス王に立ち向かい、親友セリヌンティウスとの約束を守るために走り続ける姿が描かれています。物語は人間の弱さや葛藤と、信じる心の尊さを鮮やかに対比させながら展開されます。 本記事では、『走れメロス』の普遍的なテーマを解説するだけでなく、この作品を選…
昨年から今年にかけて、山尾悠子作品を手に取る機会がたびたびあった。 それぞれに出会った時期と当時の自分の状態も含め、とてもよい読書体験になった。 歪み真珠 (ちくま文庫) 作者:山尾悠子 筑摩書房 Amazon 長編『ラピスラズリ』を読んでいた際、本文で「引きゴムが緩んでだらりと垂れてしまった手足の関節の揺れ動く手ごたえ」とか、「ゴム引きの関節を不細工にがたつかせた……」とか、人形についてそのよう…
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