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その夜は勝負の夜だった。一か月前。友人は言った。次に会う時、先に話しかけたほうが勝ちだと。僕はその言葉を真に受けた。どうやって話しかけよう。何を言おう。何度も考えた。メモまで用意した。当日はお腹が痛くなるくらい緊張した。なのに実際はどうだっただろう。二時間待って。ポテトチップスを食べて。完全に油断したところで隣に現れた友人に、「こんばんは」と言われた。僕は準備していた言葉を口にした。「無いようが内…
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楊双子 三浦裕子訳 新潮社 2026本書は、2026年ブッカー賞を受賞しました。 昭和14年ということで、大日本帝国の植民地時代の台湾。 長崎出身の日本人女流作家、青山千鶴子と、台湾人通訳 王千鶴が、台湾鉄道をグルメ旅する物語。本書は単純なグルメ紀行ではありません。 2人の大食い女性の、友情の物語に近い感じがしました。友情の物語に近い というのは、日本人と植民地の台湾人は、心を開いて打ち解けること…
公式サイト https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005210411/ さて、眉二郎も臨休で、 ダブル台風接近の土曜日。 不要不急の外出は自粛して、 本日も読書に勤しみました。 → 『同志少女よ、敵を撃て』(ハヤカワ文庫JA) ブレイクショットの軌跡作者:逢坂 冬馬早川書房Amazon 8つの物語の「軌跡」を奇跡の構成力で描き切った、『同志少女よ、敵…
お久しぶりです。 去年出産しました。 実母がいないため、義理のお母さんに力を借りたり地域の産後ヘルパーさんの助けを得たりしながらなんとか乗り切って、この間ようやく子どもが1歳になりました。 ↑知らない人に抱っこされた際、その人が大丈夫な人かどうかを母親の表情で判断しようとこちらを見る子どもの顔 ↑石井明美さんの「CHA-CHA-CHA」を歌ってあげているときの子どもの顔 抱っこdeシネマで『マイケ…
最近、またマンガ熱がぶり返してきて。 昔好きだったやつを、片っ端から読み返しています。新刊を買う余裕はないので(正直、金がない)、 もう結末を知っている手持ちのやつを、安心しながらめくる感じです。 PSYREN―サイレン― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:岩代俊明 集英社 Amazon そのなかの一本が、岩代俊明さんの『PSYREN-サイレン-』でした。 読み返すたびに、毎回おなじ…
前回 https://blog.chaspy.me/entry/2024/07/27/120000 近況ブログはちょいちょい書いてたものの、入社してからシリーズはしばらくあいていたかもしれない。8年だって。すごーい。 最古参ではないものの、もちろん数えた方が早い感じにはなっている。よくまぁここまでなったものだ。僕の場合、すごく運が良かった。Quipper に"入社してから"、転籍とマネジメントへの…
今度初めてヨーロッパ(ポーランド)に旅行するので、事前にキリスト教について学んておこうと思い、読んだ。 ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書) [ 橋爪 大三郎 ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る
鍵のない夢を見る (文春文庫) 作者:辻村深月 文藝春秋 Amazon ごく普通の女性たちが、ふとしたことから犯罪にかかわってしまうという、小さな町で起きた身近な事件たち。5つの作品からなる短編集。 あらすじ ・石蕗南地区の放火 災害共済地方支部に勤める笙子は、不審火のあった神社へ現場調査に向かう。そこには顔を合わせたくない消防団員・大林がいたが、笙子は気がつかないふりをした。あまりイケてない大林…
2026年6月の読書会では三島由紀夫の『金閣寺』を扱った。読書会の議事録を公開する。 ・金閣寺を放火する主人公、溝口青年の人物造形 吃音にコンプレックスを抱く住職の息子。父と母との関係にしこりあり。他者や社会と隔たりがある。成長過程の中で、心の拠り所がなかった。信頼できる人もいなかった。それを見つけられなかった。そして、悪友の柏木のほうによっていく。 ・柏木は女性の目から見て魅力的だと思うか? 足…
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