ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
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【プロローグ】 昔々、ある村が天明の大飢饉により崩壊の危機に瀕していました。 凶作のおかげで誰もが食べ物にあり付けず、多くの者が飢えに苦しみ命を落としていきます。 「この村ももうおしまいだ」 「稗でさえも、もう一握りしかこの村に残っていない」 もうすぐ冬を迎えるというその村には絶望のため息と悲壮感が漂い、何とか生きながらえようと銀杏の果肉まで丁寧に干して取っておく程でした。 しかし、それも年を越す…
僕がこれまで書いてきた物語には様々なジャンルがあるが、これは公募には向かないだろうなと思うものが結構ある。 分かりやすいのは、宗教を扱う作品は好まれないだろうと思う。 なぜなら宗教は取り扱いが非常に難しく、信じる人からすれば、いくらフィクションであっても、容認できないなんてことはざらだからだ。 世界的なベストセラーになった『ダヴィンチコード』も、信じる、信じないで宗教家を巻き込んだ大論争になった。…
私にとってのリラックスとは、「マイナーな思考に寄り添い、その思考に酔うこと」です。正直、「この程度で騙されてくれるのか。ラッキー」と思うことがよくあります。その度にビジネス書を読み、新たな知識を手に入れます。そうして次第に出来上がるのが「無償提供の闇」です。返さなければ痛烈な思いをするよ。この思考ルーチンは、最初は数万円から始まり、気が付けば酷似した事態に陥るのです。 人は不幸の中で生きていると、…
ちいさな仔リスとミミズクのおじさん さっきまであんなに晴れていたのに、急に空が暗くなってきました。 たったひとりで、はじめての場所へやってきたちいさな仔リスは空を見上げました。 「やあ、これはひと雨どころか、もっとすごい雨がきそうだ。そうとくれば、ぽくはもうおうちへ急いで帰らなくっちゃ。せっかくこの場所をもっと探検したかったのになぁ。」 はじめて訪れたこの場所には仔リス以外にだれもいないようでした…
いよいよ梅雨到来。 でも雨が降っても音楽は聞けるじゃん! ってことで、 雨に合いそうな曲をご紹介。 降り始めの雨のとき www.youtube.com 長く降る雨のとき www.youtube.com 激しく降る雨のとき www.youtube.com 最近店長と好みが似てきたとか おじさんぽいとかってよく言われるんだけど いいものはいいし 好きなものは好きでいいんじゃん? ねえ ランキング参加中…
自作の本の表紙絵 僕自身、絵がほんとにへたくそなので、もし小説やエッセイを書き溜めたとしても、本の表紙が描けないくて困るだろうなという話。 短篇小説の1編目を表に出す前に、表紙絵は決めておきたいなというのが自分の中のの計画で。 よくあるインディーキンドル小説のように淡泊なものでも、ちょっとチープな感じでもいいとは思うけど、 どうせならちょっとこだわりたいなと思って。 AIで出力したこの現代アートっ…
東京。得体の知れないものたちが蠢き、求め合い、交差するビッグシティ。東京のイメージは、そんな感じ。 久しぶりに東京に来た。いつぶりだろうか。5年ぶりとか、そのくらいかもしれない。世間ではコロナは収束したとされている。ここ東京でもそれは同じだった。マスクをする人もいれば、しない人もいる。街中で騒いで、酔っ払い抱き抱えられて歩く人もいる。新たな様式とともに、街は彩りを取り戻した。そう断言しても良いので…
西行の旅について諸説があるが、西行の晩年の人生の旅はどのようなものであったのであろうか。不思議な西行の生きざまについて、古文書などを参考に追ってみた。 〇 花月を愛でる歌人、西行は保延6年(1140年)出家してより、吉野山の草庵で詠歌を楽しんだ。平安貴族社会から隔離した西行にとって、桜の花は並ぶものなき、最高に美しい、この世の命だった。彼は多くの歌を詠んだ。 たぐいなき 花をし枝に咲かすれば 桜に…
思想史家 先崎彰容日大教授に聞く この5月11日(土)、東京・三鷹市公会堂「光のホール」にて、日大教授の先崎彰容(せんざき・あきなか)氏による講演会が開かれた。 以下は、その講演を聞きながら、私が持参した手帳にメモした同氏のトークの一部を簡単にまとめたものである。 講演内容は、「日本国憲法を考える」というテーマであったが、私個人の勝手な嗜好により、特に自分の関心領域に限定したものだけを列記する。 …
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