ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
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最終章 君がいる世界 最初に感じたのは、消毒液の匂いだった。 次に、全身を鈍く苛む痛みと、自分のものとは思えないほど浅く、か細い呼吸の音。 ゆっくりと、鉛のように重い瞼を持ち上げると、視界に飛び込んできたのは、見慣れない白い天井と、規則的な間隔で点滅する機械のランプだった。 (……ここ、は……) 病院。集中治療室、だろうか。 身体のあちこちに繋がれたチューブと、右腕にずしりと感じるギプスの感触が、…
いつもの通り道。自宅から駅へ向かう一本道の途中に、中古バイク屋がある。通勤前の眠い目で前を通り過ぎるたびに、店先に並ぶスクーターの影が視界をかすめる。けれど、これまで足を止めたことはなかった。 ところが、その日は違った。店先に貼られた一枚の写真に、思わず目が吸い寄せられたのだ。 夏の江の島。陽にきらめく海と、白く盛り上がった雲。そして写真の下に添えられた短いコピー。 「あなたも、自分だけの足で旅に…
1. 遭遇 ― 白い紙の衝撃 初詣。 人混み。 屋台の焼きそば。 鼻毛にからみつく線香の煙。 僕は神社でおみくじを引いた。 ガラガラガラガラ。 カラン。 白い紙が出た。 ……真っ白。 「え、これ……印刷ミス?」 と思った瞬間、巫女さんが囁いた。 「それは、あなた自身で書き込む運命です」 うわなにこのRPGみたいな設定。 テンション爆上がり。 僕はペンを取り出し、白紙に書き込んだ。 「大吉!金運爆上…
それは夏の午後のことでした。 風も無く空はすっきりと晴れており、動物園の園内はギラつく太陽に炙られて、干上がるような暑さです。 巨きな体で人気の象さんも、百獣の王ライオンさんも、スーパーモデルのようなスタイルを誇るキリンさんも、猿山にたむろす猿さんも、いささか暑さにぐったりとしています。もともと暑い国を故郷にしている彼らですが、だからといって日本の暑さが全然平気というわけでもないのでした。 もちろ…
第一章 「水無瀬晶の弟」 俺の姉について話しておきたい。 水無瀬晶は厭なやつだ。無神経で傍若無人でニコリとも笑わない。性悪な女だ。 姉といっても、血は繋がっちゃいないんだけど。ただうちの父親とあいつの母親が結婚しただけ。よくある話だ。晶と俺とは血が繋がっていない。ーーーそれを俺は喜ぶべきなのかもしれない。あんなに生きづらそうにしてる義姉を見ていると余計に。厄介な性質を、もしも俺も受け継いでいたらと…
※本記事は、コンサートの内容に関する詳細な感想です。セットリストや演出の概要などを知りたくない方はご注意ください。 先日、大変ありがたいことに、久石譲 スタジオジブリフィルムコンサート ツアーファイナルに当選し、コンサートへ行ってきた! joehisaishi-concert.com 本当に素晴らしかったので、演奏を聞きながら感じたたくさんの思いや感動を、忘れずにとじこめておきたくて、ブログに書き…
書きました。 note.com Noteにしたのは何となくです。僕は何とかやってます。みんなも何とかやってて下さい。
暑いっ! 暑いっ、暑いっ、暑いっ、暑いーーー!! いったい、どーなってんだ。 そんな中、昨日は人によっては熱すぎると感じるエピソードだったかたもしれません。 https://share.google/RyXVyI9O8BIUVGYti が、昨日お伝えした通り、あれはやはり”しっとり”なエピソードなんです。 なぜか? この前、叩きつけてきたからです。 石破総理に。 俺が書いた小説を……! 『弾丸の向…
気づけば2025年も5月。 桜が散って、いつの間にか街は新緑に包まれてる…。この季節の空気って、なんだかフレッシュでいい感じですよね。ついこの間まで春の気配が濃厚だったのに、気づけば風の匂いまで変わってるんだから、季節の移り変わりってほんとに不思議です♪ それにしても、前回のブログが去年のハロウィンだったことに気づいてちょっとびっくり。半年以上空いてる…!でも、こうしてまた書き始めてみると、やっぱ…
第1章|招かれざる訪問者 「山奥って聞いてたけど……ここまでとは」 ぬかるんだ地面に足を取られて、靴の底が湿った。 くねくねとした山道を越えた先にあったのは、霧に包まれた、古びたロッヂ。 ……静かすぎる。鳥の声もしない。 (無言で空を見上げる) 美琴。無口だけど、一番信頼できる親友。 この課外学習も、彼女がいたから参加した。 でも、ロッヂの入り口…… 開いてる。 「先生、先に来てるはずじゃなかった…
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