ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
若木は来栖の話を聞き終えると、一瞬足を止めて、何事かを思案するかのようだったが、来栖に手を振ると、来栖を払いのけるようにして、再び歩きだした。「若木先生!」来栖は呼んだが、若木はおかまいなしに、どんどん早足で進んで行った。普段トレーニングらしきものは一切していなかった来栖は息を切らしながら、若木についていけるように頑張ったが、若木との距離は開く一方だった。 若木は急に立ち止まって、来栖が追いつくの…
最近あったことで、ちょっと「どうかしら」と思ったことを、ここに愚痴めいて書きちらし、気晴らししよう。他人の愚痴というのは、瘴気のようなもので、もしかしたら読んでるあなたの気を害するかもしれない。が、まあ、大したことは無かろうよ。 愚痴を言いたいのは、某クラウドソーシングで連絡をもらった某会社のことだよ。 この夏、本当に仕事が無くって、干からびそうになっていたので、藁をもすがる思いでクラウドソーシン…
ランキング参加中小説家ランキング参加中【公式】2025年開設ブログ エピローグ:彼の残響 2019年、秋。長野。 ひんやりした空気。窓の外には、暗い夜が広がっている。 投稿ボタンを押したばかりの詩を、もう一度読み返す。やっと巡り会えた運命の人。 それは、僕の精一杯の告白であり、懺悔だった。 君は気づいていただろうか。あの下北沢のライブハウスで、僕がどれほど怯えていたかを。 21年ぶりに見た君は、あ…
冷えに震える冬の朝。黒豆と雑煮で、腸から整える温活スタート。 1. 今年のおせちは一工夫で健康でスタートダッシュ 年末年始に食べるおせち料理は、長寿や繁栄、健康を願う日本の伝統食文化です。薬膳の視点を加えると、おせちは「冬の養生食」としてさらに力を発揮します。冷えや疲れ、眠りの乱れなど、冬に起こりやすい不調を整えるために、今年は薬膳的に「ちょい足し」してみませんか? 2. 薬膳おせちの基本原則 薬…
Toyosu卍リベンジャーズ いよいよ誰かに叱られるんじゃないか? ってゆーくらい ボーッと生きていて ハッと気づけば今年も残すところあと僅か 私はやりませんが、皆さま方におかれましては 大掃除や年賀状、正月飾りにおせちの準備… まさに『年の瀬』といったところではないでしょうか 何やら寒暖差が激しい日が続きますね くれぐれもご自愛ください さて、ひと月ほど前のハナシ タイトル通り1年越しのリベンジ…
虐げられた公爵令嬢は辺境の吸血伯に溺愛される - 束原ミヤコ 第1巻 内容紹介 父が何か言う前に、階下がやけに騒がしくなった。使用人たちが制止をする声と、足音が響いている。クラーラやアラクネアの叫び声も聞こえる。 近づいてくる足音に、父とマリスフルーレは何事かと、開け放たれたままの入り口を見る。 「マリスフルーレ!」 部屋に入ってきたのは――黒い立派な軍服を着てマントを身に着けた、この世のものとは…
民衆への愛 ガルシア=マルケス『百年の孤独』 渡部 唯生 本作は一九八二年にノーベル文学賞を受賞した著者の代表作であり、二十世紀文学の最高峰の一つに数えられることも少なくない。ラテンアメリカ文学の世界的なブームの中核となった作品であり、その評判の高さは今更繰り返すまでもない。本作は一九六五年に発行され、間もなく各国に翻訳されて世界的なベストセラーになった。日本の多くの作家もこの作品、そして『族長の…
久しぶりに万年筆でも買おうかと思うと ペン先はほぼ14Kになっていた そういえば金の値上がり18K製品が減っていると以前に聞いた気がする 普段万年筆を5本持ち歩いてるだけれど 実はこれが意外に重い パソコンを持ち歩く日はペンを一本にする カバンのハンドルが取れてしまいそうだから
これが最終話です!! 一話から読みたい方はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com 前回の記事は(10話)はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com カーテンの隙間から差し込む光が、白く教室を照らしていた。 「……朝、か」 蒼真はゆっくりと目を開けた。見慣れた天井、机、黒板。すべてが現実に戻っている。だが、胸の奥だけは、まだどこか遠い場所に取り残…
嫁は以後顔を見せなくなった。このことでなにやらあるかと思ったが、特になかった。さすがにいきなりのあからさまはできなかったのだろう。 専務は机に座っていることが多くあまり仕事場に姿を見せない。そこで何をやっているのか、元々仕事らしい仕事をしていないのだが、その方が良かった。顔を見るだけでうんざりしてしまうので、それを見ることのない日は婆さんが煩いにしても一応平和だった。 赤木さんは黙って材料の切りだ…
次のページ