ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
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その部屋はとても居心地がよかった。これまで付き合ってきた女性の、どの人の部屋とも違っていた。圧倒的に居心地のいい部屋だった。広いわけじゃない。匂いとか、そういうことでもないと思う。 初めて入った時から、奏人(かなと)はそう思っていた。こんなに居心地の良い部屋は今までなかったよ、と彼女に言ったら、彼女は、どんな人と付き合ってきたの、と笑っていた。だけど、本当にこの部屋は特別だと思ったのだ。 その部屋…
かなりマニアックなお話。 セクションを挿入した後に1行改行し忘れていたせいで、そこから抜け出せなくなった時にどうしましょうか? カーソルがセクションから抜け出せない・・・ セクションについては別の記事に記載しました。 librest-writer.hatenablog.com どれだけEnterしてもそのセクションから抜け出せません。こういう時どうしたらよいか・・・ セクション内で改行される・・・…
第四話 徳島出張編 羅麺メンマは、徳島駅前のビジネスホテルにチェックインするや否や、荷物を部屋に放り込み、すぐさま外へ飛び出した。移動日の夜は、彼にとって“ご当地ラーメン探索”の時間だ。スマートフォンで検索すると、評価の高い店が一軒、駅から少し離れた路地裏にあるとわかった。迷うことなく、彼はその店へ向かった。 暖簾をくぐると、店内は湯気と甘辛い香りに満ちていた。カウンター席は常連客でほぼ埋まり、皆…
私は常に腹が痛い。 ノックせずに入ってくる友人だ。「昨日の食事の際はどうも。」と要件を言ってくるわけでもない。要するに、治しようがないのである。 そんな中、迎える彼氏とのデート。乙女のプライドとして、腹痛は許せぬ。そしてデートは始まった。 彼氏は来たが、例の友人は来なかったのである。実のこと、昨日おまじないをかけておいた。私は小さくガッツポーズをした。そして横を見てみると、彼が腹を抱えて苦しそうに…
店を出ると、神戸の夕暮れは思いのほか早かった。 六甲の山並みに太陽が隠れ、空は深い群青色からオレンジ色のグラデーションに染まっている。 手元に残った2万5,690円。 かつての「俺」を支えてくれたキャラクターグッズたちが、今の「俺」の生活費へと姿を変えた。少しの寂しさはあるが、それ以上に、空になったキャリーワゴンの軽さが、今の自分には心地よかった。 駐車場に停めた年季の入った四駆に乗り込み、俺は市…
【大切なお知らせ】 ご訪問ありがとうございます。 小説「約束の岬」は、note(アプリ)で配信することにいたしました。 恐れ入りますが、こちらのリンクからnoteに入っていただきますよう、 よろしくお願いいたします。 ▼ note はコチラです。 note.com ありがとうございます。
連作短編「夢現」第1話 真っ白な紙の日めくりカレンダーのページが一枚ずつ減っていく。その移り変わりによってひなみは日々の時の流れを実感していた。 (血がついてる…。) “十八”と書かれた紙の端に付着した鮮やかな赤を拭うと、まだ生々しい感触がした。 白く無機質な壁にぽっかりと開いた穴のような窓の向こうに濃い緑の夏の葉が茂るのが見える。蝉の声の行き交うのを聞いているとなぜか目の端がじんわりと熱くなった…
「キングコブラをご存知でしょうか?」 一応動植物研究所の職員と思われる人物への質問としてあまりにも失礼では?という感想が一瞬浮かんだが、モニタ越しであってもはっきりとわかるほどに質問した相手は疲弊しきっていたので「もちろん」と返すだけに留めた。 「実は、当研究所の職員がキングコブラを利用した研究を無断で行っていたことが判明しまして……」 何と返すのが正解なのかわからず、続きを待つ。 「すぐに研究は…
今、「猫の草子」という、江戸時代初期に書かれた「御伽草子」を題材にして、翻案小説を書いているのですが、思いついてその一文をAIに翻訳させてみました。 AIに対する命令文は以下の通り。 次の古典文学の一文を現代文に翻訳せよ。 何より心の殘り候ふは、やがて正月に、かゞみ、はなびら、煎餅、あられ、かき餅、おこし米など、春雨の中うち徒然とぜんなぐさみにかぶりくひて、じゞめいて遊ばんとたくみしに、大敵の猫ど…
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