ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
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「久しぶりじゃないですか、元気でしたか」 幸平が弾むような声をかけたが赤木さんはそれには答えず幸平のお腹を見るなりポンポンと二つ三つ叩いて「はあ、腹が出たな」と言ってワハハと笑った。当時と比較するとやや痩せているように見えるが割と元気そうだった。仕事は相変わらずですかと問うと、今は隣町の部品工場で働いているらしくて、それは良かったと幸平が言っても、そうでもないと言う。慣れない仕事だから嫌なことが多…
「まったく!何を考えてるのよ、何ですって??ええ、今、チーコは眠ってるわよ。ええ、あのルマと母娘の密会の夢を見せているわ。今日がいいチャンスだわ。今もだけど、ボイドタイムが長いでしょう、チーコのそばにいつもいるウザい双子のガキが午前中一歳検診で病院に連れて行かれるらしいし。母親がそのうち迎えにくるらしいわ。」イモコの中にいる魔物は寝ているチーコの姿を見届けて、こそっと抜け出し、空間から魔物界専用の…
その時、来栖家にやって来たのは、年の頃はアレックスと同じ、二十五、六歳の青年だった。彼の名前は大津順一と言い、アレックス、当時の「鈴木道生(みちお)」がY村分校で学んでいたとき、彼といちばん仲が良かった同級生の一人だった。アレックスは最初、その青年が誰だかわからず、とまどいの表情を顔に浮かべたが、順一が「オレだよ、順一だよ」と言うと、みるみる表情をくずし、満面に笑みが浮かんだ。二人の幼なじみがここ…
占いを信じるタイプではなく 占いが苦手だったワタシが 0の時代に手を付けたものが 占いだった タロットを学び・・・ でもそれよりも先に触れた占いが 宿曜占星術だった 当時 どうしても頭から離れてくれない人がいたり それらの方の後ろの人がヘルプを求めてきたりと やっかいな日常を送っていた頃・・・ 当時の歌の先生から聞き 宿曜占星術を初めて知る 自分の特性を見たときに 「これ、誰ですか?」 が第一感想…
『鳥たちの見た夢』の本編「第八部 烈日の朝」を一括更新しました! サイト開設21年目。 長らく本編が止まっていた『鳥たちに見た夢(R-15)』。 架空中国の群雄割拠終焉からの建国記。 『第八部 烈日の朝』公開! 原稿用紙 161枚程度 記録的な猛暑であった建平三年の八月。苛烈だったのは暑さだけではなかった。 『鳥たちの見た夢』 目次ページ https://kangetu.sakura.ne.jp/…
パソたろうのタイムマシーンきまぐれ日記は、連載物語です。 パソたろう 再びさくら中学1年8組一学期。ほとんど実話。素顔。 タイムトラベルする。 パソたろう へいわならいいのになあ ぺんは けんよりも つよし 女子番長すみこちゃん またはつこいか 2026 年3月19木曜35回目第35話。 下に 本記事が あります。 はじめに ショッピング他 広告 のご案内です。 広告 本ページはプロモーションが含…
本日、『最果てキッチン』がポプラ社より発売になりました。商業出版としては三作目、単行本としては二作目、受賞後一作目の作品になります。 発売日である今日は、なぜこの作品を書いたのかについて記したいと思います。 『最果てキッチン』は、書店に並ぶことを前提に書いた初めての作品です。商業デビュー前は好き勝手に書いていたため、読み手の姿をそこまで深く想像していませんでした。本作では、書店で本を手に取ってくだ…
その部屋はとても居心地がよかった。これまで付き合ってきた女性の、どの人の部屋とも違っていた。圧倒的に居心地のいい部屋だった。広いわけじゃない。匂いとか、そういうことでもないと思う。 初めて入った時から、奏人(かなと)はそう思っていた。こんなに居心地の良い部屋は今までなかったよ、と彼女に言ったら、彼女は、どんな人と付き合ってきたの、と笑っていた。だけど、本当にこの部屋は特別だと思ったのだ。 その部屋…
前回の記事の後に迎えた土日、 花粉症に思っていた以上に苦しめられ、 殆どリビングで悶えながら過ごしていましたorz 毎年「今年の花粉はキツイぞ!」という話を聞く気がしますが、 私は個人的に今年は症状が酷い気がしています…。 早速薬局でよさげな目薬と鼻スプレーを買ってみました▼ www.matsukiyococokara-online.com www.wakamoto-pharm.co.jp 結論を…
酔言 117 誰もいない屋上に上がった。定期的に行う冷却塔の保守点検だった。外ではやはり冷たい雨が降り続いている。ふと、一人の若い男性患者が、最上階にある厳重に鍵の掛かった保護室の窓に内側から顔をこすりつけ食い入るように外を眺めているのに気がついた。 一心不乱に窓の外を見ている。いったい何をそんなに見つめているのだろう。私のいる建屋と彼のいる隣りの病棟の間には、中庭を挟んで地上8階の何もない中空の…
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