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まずは整理しよう。 ヨシコはなぜ籍を抜きたいのか。 簡単だ。僕と夫婦である証をなくしたいんだ。それだけ嫌われたんだ。 じゃあなぜ嫌われたのか? 確かに僕はヨシコに無関心だった。今ならわかる。離婚しなきゃいけないとなってからじゃ遅いのはわかるが、今ならわかる。 旅行以外の思い出をヨシコにあげれてない。僕はヨシコに何もしてないんだ。 その旅行ですら八つ当たりをして泣かせてしまった。 逆に今までよく夫婦…
「来週、モリモリデーがあります」 帰りの会の最中、先生がニヤニヤしながら言った。 なんだそれは。 ぼくは想像力をフルに働かせて考えた。 「森くんや森さんが1日王様になってみんなを奴隷扱いできる日」 もしくは 「みんなで校庭に集まって、せーので下からモリモリ出す日」 なのかもしれない。 一日奴隷になるにしろ、校庭に出てせーのでみんなで脱糞するにしろ、これはどういうことだろう。ギネスブックにでも載せる…
とにかく便意がそこにあったのだ。 いいや、便意しかなかったといってもいい。 腹を下していた。 とにかく腹が痛かった。 一色。 一色だ。 頭の中はとにかく『トイレにいきたい』。 この腹の中を渦巻くグラグラ煮え立って煮え立って仕方がないスープ上になってたらちょっとやべぇものをぶちまけてしまいたい、社会的に死なないところで。ということでいっぱいだったのだ。 いざいかんパライソ。 楽園とはトイレの別名。タ…
「なにも答えられない、そう思われるのはわかっていました。手ごたえのなさに失望してしまう君の表情をただあるがまま浮かべているだけ、それは予感どころか、僕にとってなんとしても回避させなければいけない神経経路でした。しかしたえられないのは君だけではありませんよね。めぐりあう時間を無造作に切り捨てる傲慢さがどこに由来するのかは知りませんけど、少なくとも今の僕はどのような形であれ好意という感情に傾斜をつける…
お久しぶりです。kazumaです。この名前で名乗るのはもう止めようかなと考えていたのですが、ここに来て少し動きがあったので、告知ということで『虚構世界』のブログを更新します。 九月から十月に掛けて、『ひきこもり文学大賞』の募集がありました。いまはTwitterにいないので、どれぐらいの人が知っているのか分かりませんが、僕は応募しました。といっても、原稿用紙六枚程度の掌編です。募集はもう締め切ってい…
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