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最終47話 汽笛 1975年3月20日 木曜 遠くで列車の汽笛が鳴った。ベッドから身を起こし、机の置き時計に目をやると、午前4時21分。最近は、蒸気機関車の姿を見かけなくなった。国鉄は「無煙化」を進めていて、『DD51形』※56のような、ディーゼル機関車に置き換えられている。でも、煙を吐いて走るあの姿が時代遅れになっていくのは、なんだか寂しい。 山陰本線沿い、沿岸漁業が盛んな北浦地区からは、漁師の…
この街にはアンドレアフという金髪の貧乳女性型ロボットがいて、技師のセシルとその両親の家に住んでいた。 「ごほん、そろそろ始めますよ」 「わー、アンドレアフちゃんのものまね今日も楽しみー」 「こら、しーだよ、しーだよ」 「えと、ありがとうね」 「アンドレアフちゃん、ごめんなさ~い」 少女は笑って両手を合わせた。 「はい、はい。ごほん、それじゃあ本当に始めます」 顔を俯けると、 「これは私の家の隣の家…
私は今、座り心地のいい椅子に行儀悪く腰かけて、目線の高さにレモンを掲げている。 何をしているのかと自問自答するならば、その答えは一つ。レモン観察だ。 事の発端は、レモン越しに見える掛け時計にある。私は強烈に重大な真理を知ってしまった。 深夜三時三十五分のこと。ぼうっと、見るともなしに時計を眺めていた。いつか誰かからもらった、木製で二針式の掛け時計だ。 長針が南南西に傾いて、「7」の足(と私は呼んで…
村上春樹は、独特の世界観を持つ小説家として知られています。その中でも、『パン屋再襲撃』は彼の代表作の一つとして挙げられます。この小説は、主人公が再び訪れた地元のパン屋で、かつての恋人の母親から“パン屋再襲撃”を受けるというストーリーです。 まず、本作品の魅力は、村上春樹の得意とする不思議な雰囲気です。小説の中で主人公がパン屋に訪れるたびに、母親から様々な奇妙な話を聞かされます。その中には、主人公自…
こんにちは。 実に二年ぶりの更新となりました。ご無沙汰しておりました、縞衣です。 ちゃんと生きてました。 この二年、全く創作意欲が湧かずに、当ブログも放置してしまっていました。 まさかこんなにも長い間、更新すらせずそのままにしてしまうとは……。 ここまで放置していると、自分が過去に書いた作品も客観的に読めますね。 なんか説明不足じゃない?とか、急展開すぎるだろ、とか。突っ込みどころは多々ありますけ…
明日は雪の可能性もという事で予定していた経理事務の2度目のレクチャー延期・・かと思いきややっといてと え~なになに、給与明細に賃金台帳に・・出来るかそんな事!え~○○銀行でン百万下ろしてその内いくら○○信金に入れて、あほかー! でもまあやる。わかんなきゃ電話する。つーか通常有り得ない。だって部外者だよ。昔管理職まで勤め今でも社長からの信頼抜群だから許される事・・許されないな しかもそんな事より来月…
・2週間ほど前から平野啓一郎の「マチネの終わりに」(文春文庫)をぱらりぱらりと読んでいる。単行本が出たのは2016年、つまり6年前のことで、僕の頭の中の「近いうちに読む」リストには少なくとも4、5年は入ったままだったのだがようやく読み始めた(僕の場合特に珍しいことではないのだけど)。 ・作者が現在日本の中堅(注:年齢的な意味で)作家として公に高く評価されている(注:たぶん)……という予備知識の影響…
今週のお題「ホーム画面」ーーーーーーーーーーーー気がつけば、あなたは私を見てる。 長いこと眺めているわけではないけれど、一日の始まりには必ず私を見るし、電車の中や休憩時間など時間が余ればあなたは私を見つめてる。わかっているわ。 あなたのお目当ては私では無いのでしょう。 本当の目的は最近お気に入りの動画や中々手に入らないと躍起になって回しているあのガチャや気になるあの子とのやりとり。私は通過点に過ぎ…
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