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妻とつくる 智(とも) 僕の妻はバンドを組んで歌っている。オリジナルをやる。曲はギターの男性が担当し、歌詞は妻と僕とでつくる。曲が先にでき、妻がそれを聴いたイメージを僕につたえ、僕が言葉にする。妻は、「あなたはわたしのアイディアを詞にしているだけだ」などと言ったりもするので、「アイディアなんてものはそれだけあっても作品にはならないんだよぉ」と僕も言い返す。僕の本職はフリーのライターで、雑文全般を引…
青とオレンジ 第一部 改めて見てみるとこのバインダー、ずいぶんキズだらけだな。いつ買ったんだっけ?思い出すこともできないくらい昔なのかもしれない。あまり使わないのだけど、いつも目の届くところにあったな。だからほら、こんなにキズだらけだ。 知人から8年ぶりにメッセージが来た。大学時代の友人。僕は大学を中退していて、だから友人らしい友人などいなかったのだけれど、彼だけはたまに連絡をしてくれて食事などを…
グノーシス主義の『ユダの福音書』に描かれる、物質界を冷徹に見下ろすイエス・キリスト。 悟りを開いた直後、世の理(ことわり)の深遠さに「語るべからず」と瞑目した初期仏教のブッダ――ゴータマ・シッダールタ。 「到達した真理が、あまりにも世俗の常識とかけ離れている。人々に説いても無駄ではないか」 そんな孤高の絶望を共有する二人が、時空を超えた光の領域――プレーローマ、あるいは「空(くう)」の境界で邂逅…
対策なら長崎市滑石の〈令和塾〉青雲中高・上智大学卒・TOEIC 760点の講師がマンツーマン指導 〒852-8065 長崎県長崎市横尾三丁目28-16 Tel & Fax. 095-856-5165 E-mail. araishinich@gmail.com 塾長:荒井 慎一 ホーム コース案内 令和塾について 講師紹介 お問合せ ブログ 家庭教師、はじめました! 1回1時間・週2回で8,000円…
・風鈴の記憶はいつも待ちぼうけ 夕雲浮かぶ隠れんぼさへ ・黄昏の光を宿す金魚玉 路地を昭和の風吹き抜ける ・かはたれの遠郭公の声聞けば 詫びねばならぬ面影ばかり
私たちはまだ「戦後」を生きている。この現在が大きな戦争の前夜なのではないかという、戦前の反復が指摘される中ではあるが、「戦後」そして「ソ連の崩壊」という歴史はまだ乗り越えられてはいないと思う。時代が飛躍するためには、新しい条件、新しい認識が欠かせない。だが私たちは袋小路に追い詰められたかのような閉塞感を長く味わっている。新しいものが生まれず、古いものの繰り返しに終始している。 現在の左翼的理念の停…
第4話 心の音は波紋のような広がりで
『灰色の万華鏡』終わりました!🎊 読んで頂いた方ありがとうございました。 この作品は、ササキオサムさんの『インソムニア(2016)』という曲をもとにして考えました。 インソムニアとは不眠症のことなんだそうで、『眠らない街』をイメージしました。 タイトルや灰色の街→この曲のPV(YouTubeにあります)が白黒っぽい画面だったのでそこからのイメージです。 歌詞の中に『離さないでその手を』とあり、手を…
「いくらなんでも、だらけ過ぎじゃないですか?」 「こんな気持ちのいい日に動き回れる人の気が知れないよ」 呆れたようにかけられた声にゆっくり目を開きながら応える。 「こんなに気持ちのいい日に引きこもってる人の気が知れないですね」 軽口に軽口で返してきた彼の奥に見える青い空と白い雲。 大きく開け放たれた窓から入り込む風はさわさわと大変心地よかった。 「この心地良さの中に骨を埋めたい。」 ぼんやりとした…
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