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平川克美の本「共有地をつくる」の中で紹介されていたデヴィッド・グレーバーの「負債論」が面白そうなので図書館で借りたら、7百ページもある大著でほんの一部しか読めなかった。 しかし、借りたもの(負債)はどうして返さないといけないのかという、今の社会では当たり前になっているモラルの基本的な疑問に始まり、それがどうして確立されたか、膨大な論証を行っていることが分かって興味深い。 よく理解するためには、何度…
このトルコ旅行には、ある本を鞄の中に入れて赴いていた。 今回はその話をしよう。見ることと見られること、と密接にかかわる、ひとつの物語の。 前回: 古書市で世話されている猫たち 昔よりも頻繁に「粘着質な視線」という言葉を想起するようになったのは、かの小川洋子の作品を何冊か手に取った後のこと。 ――視線。 この場合、それを向ける対象には眼前にある何かソリッドな存在だけでなく、「頭の中に浮かべられるもの…
浜松に着き、甲太郎くんとその娘さんと、ファミリーレストランで食事をする。 娘さんは私が提供したスケッチブックに、「パパ」「にゃんしー」「(〜〜)ちゃん」と(ちゃんを付けているのは彼女本人の絵だから)とかおを描き、ちょっとこそっと私に「えっと、名前、何?」と訊いた。 「いずみちゃんだよ〜」 と答えると、泉由良と呼ばれている人間といずみちゃんをミックスされたのか、「いずら」と描かれた。私はいずらではな…
私たちはまだ「戦後」を生きている。この現在が大きな戦争の前夜なのではないかという、戦前の反復が指摘される中ではあるが、「戦後」そして「ソ連の崩壊」という歴史はまだ乗り越えられてはいないと思う。時代が飛躍するためには、新しい条件、新しい認識が欠かせない。だが私たちは袋小路に追い詰められたかのような閉塞感を長く味わっている。新しいものが生まれず、古いものの繰り返しに終始している。 現在の左翼的理念の停…
お知らせです。 5月14日に訳書が発売になりました。 『「考えすぎてしまう」が一瞬で消える法』(チェイス・ヒル/スコット・シャープ著、SBクリエイティブ)です。 https://www.sbcr.jp/product/4815640071/ 「不安が頭から離れない」、「人にどう思われたか気になる」、「一人反省会が止まらない」…… そんなぐるぐる思考を止められない方におすすめしたい一冊です! さまざ…
その後、大正末期に遊里復活の時が訪れます。 大阪朝日新聞東海版(大正13年9月30日)に次のように報じられています。 「有吉三重縣警察部長は着任と共に保安警察上不備なるものゝ多いのに省み縣令の改正や新設につき研究を行ひつゝあるが中にも酌婦取締と自動車取締につき着目し兩規則の改正及新設につき立案を急ぎつゝあつたが酌婦取締の方はこの程愈成案を見たので三十日縣令として發布の運びに至つた 元來三重縣には藝…
「フォスフォレッセンス」という小説がある。 太宰治の小説である。 私はこの話を以前読んだことがある。しかし、この話をもう一度読み直した。それは、来たる5月5日にとある会に参加するからである。 それは、三鷹の古本屋の「フォスフォレッセンス」さんで行われる会である。この屋号を見て、もう一度「フォスフォレッセンス」を読み直してみようと思ったのだ。 〜〜〜〜 読了。 冒頭を読んで、何か言いたいことがあるが…
以下、書き出しは私。その続きをChatGPTに代筆させた。 私がこんなに苛々しているのにChatGPTは冷静だ。そんな私を投げだすこともない。なんで投げ出さないのと訊くと「安全に寄せる方が大事だ」という。これは、同情する力すなわち感情の欠如というより単に私の感情をシミュレーションしているに過ぎないからだと思った。 ここまでが私。ここからがChatGPT。 人間なら、たぶん途中で疲れる。面倒くさくな…
世の中で誰しも体験するのに教えて貰えないことと言えば色々あります。「高速道路のJCTの上手な乗り換え」「転居にあたっての申請」「確定申告や税控除の申告」と色々あるのに、学校では教えて貰えません。「大切なものは目には見えない。」と星の王子さまも言ってましたし、「大人は質問に答えたりしない」と利根川あたりも言っていた気がします。 あんまり質問に答えてくれなかった利根川さん。 さて、そんな習ってこなかっ…
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