詩、和歌、エッセイ、歌詞、小説などなど、言葉を紡ぐ人たちのグループです。 作品投稿・交流用スペース → http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783081207203
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
首筋に触れる風が冬の訪れを伝える。 ポケットから抜いた右手もまた同じように冬に触れる。塗装が剥げたファスナーを素早く首元まで閉めて、右手を元の位置に戻した。そしてまた何もせずに黄色いブロックの内側で立ち尽くす。 休日の運行間隔を把握してない僕は毎回こうして無駄な時間を費やしてしまう。待ち合わせに遅れないように早く出るべきと動いた朝は結局ここで立ち止まり、僕より遅く家を出たであろう人たちが街へ運ばれ…
【大衆の生態】 【大衆の良心】 『純粋な「大衆」』の中に、「良心」という概念はない。 良心とは、辞書的な意味でも本質的な意味でも、『自律的に道徳的善悪をわきまえ区別し、正しく行動しようとする心の働き。』である。 『悪とは何か。弱さから生ずるすべてのものだ。』ニーチェ 【犯罪者の良心】 【同情の害悪性】 【反逆の強者】 『主な参考文献』 【大衆の生態】 「大衆」とは、ひとりでは右往左往するだけの「貧…
端には蜜色。 神は銀杏の樹に舞い降りた。 豊かな巻き毛のまなざしで。黄金のときは、遠く鐘を鳴らして、わたしたちにおとないました。 地中の蝉の子が身じろぎする。命は戦慄しつづける。ねえ。息が。聞こえませんか。ほら、息が。聞こえませんか。 古代より歌われるニューロン。偉大なる銀杏よ。 瑞々しき木乃伊のうつくしさ。蜜の骨。蜜の葉脈。金色のときよ。 ・ 端には蜜色。 ああこれは、誰が見る景色。吐息なく丸く…
この世は、うまくできている。 心の隙間は、そう簡単に埋まらないし、 埋めさせてもらえない。 なにもかも、消えてなくなればいい。 違うな。 私が、消えればいい。
服を選ぶことが、昔から苦手だった。 生まれた時に「女性」という性を割り当てられた僕は、幼少期から高校卒業までを女性として過ごした。 その過程で選ぶように強制される服は、当然スカートとか可愛らしいブラウスとか、そういう「女性用」とされているもの。 でも僕はそういう服が苦手で、いつも暗い色のTシャツにズボンという出で立ちで街を歩いていた。 当時の記憶はあまりないけれど、母も僕のそんな様子を察してか次第…
目が覚めるくらいのきれいさ
最初から書き直しちゃおう。全然できてないから。 今出してる話も消しちゃう。
今からこっちに兄が向かうと聞いて正幸はラインで晃博に今いる所を伝え、森山駅の近くの小さな自販機の場所で待機していた。パンクした自転車はそのまま駅のそばに取りあえず止め、汗だくで、炎天下の人通りの少ない砂利道で行き交う電車を眺めているが中々晃博の姿は現れず、のどがカラカラになってくる。駅の自販機よりドラッグストアの方が多少安い事を知っていた正幸は意地をはって目前の自販機に乗り出せずに暑さと戦っていた…
次のページ