詩、和歌、エッセイ、歌詞、小説などなど、言葉を紡ぐ人たちのグループです。 作品投稿・交流用スペース → http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783081207203
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最終章 君がいる世界 最初に感じたのは、消毒液の匂いだった。 次に、全身を鈍く苛む痛みと、自分のものとは思えないほど浅く、か細い呼吸の音。 ゆっくりと、鉛のように重い瞼を持ち上げると、視界に飛び込んできたのは、見慣れない白い天井と、規則的な間隔で点滅する機械のランプだった。 (……ここ、は……) 病院。集中治療室、だろうか。 身体のあちこちに繋がれたチューブと、右腕にずしりと感じるギプスの感触が、…
人間は、なぜ生きるのか。 大学時代に、同性愛・同性婚についてのレポートを書いたことがある。 同性婚を反対する学説に、「人間の種の存在目的は子孫繁栄であるから、子孫繁栄ができない同性愛には合理性がない」といったものがあったように記憶している。 当時は、かなり思い切った過激な学説だなあと驚いた記憶があるが、今はどうしても共感してしまう。自分が不妊治療でどうしようもなく悩んでいる、いまは。 結婚は29歳…
夜中の三時。目が覚めた。理由はわからない。ただ、強烈な「視線」を感じたのだ。六畳一間のアパート。薄暗い部屋の隅には、引っ越し祝いでもらった姿見が立てかけられている。 ━━誰もいないはずの部屋なのに、なぜか鏡の中だけ“何か”が動いた気がした。恐る恐る後ろを振り向くが何もいない。「気のせい、なのか...?」そう自分に言い聞かせ布団をかぶる。だが、背中に刺さる視線は消えない。耐えきれず、そっと目だけで鏡…
今日はなにもない日。 本当になにもない。 でもそんな日があるのが、なんと貴重なことか。 そんな1日。 人は生きていく上で、本当に色々な物を 持つことになる。 どれだけ逃げようと思っても、それは 呪いのように僕達を縛るんだ。 あえて言葉にはしないが…。 そういう意味では、完全に孤独になるのは 無理だし、本当にいい意味で空虚な一日は めずらしい。 いつも書くものも、ほぼ午前中に終わらせてしまった。 き…
秋の青色が楽し気に空を染めている 顔を上げれば見える景色も広がるよう やさしさは心が向いたほうに流れ出す もっとやさしくなりたいけれど心にも限りがあって見つめる先しか見えないから そんな我儘なやさしさも今日のような大空ならば 大きな心になれそうでいつもよりやさしい人になれそうで 背筋を伸ばしてはじめる一日
afterquiet|Corridor Works
地下鉄に大きなリュックを背負う女(ひと)白Tシャツが纏うプワゾン クロークにずらりと並ぶ毛皮からくゆる香りはプワゾン、DIOR 香りを普段はつけない私でも、この香りだけはわかるのです。日本人はなんだかんだ言っても香りを纏う習慣が定着しませんね。 バブルの最盛期、クラッシック音楽の殿堂でご案内係をしていました。 席へのご案内やチケット切りや、クロークでお召し物を預かる業務もありました。 バブルがはじ…
1 雨の女神が少し舐め 東雲(しののめ)濡れた街に風 詩人の舌は言葉で濡れ 唇から発す空気の揺れ 微かに波立つ世界の表 2 星から降る細き蜘蛛の糸 が落ちるときの幽かな音 人生の真夜中三時 でもわずかに希望を感じ 3 苔むす幽寂(しじま) 風の玉響(たまゆら) 地平のはるか先まで 顔なき永久(とこしへ) 巌の肌に微かな波 揺れる千年(ちとせ)の月 命の八桑枝(やぐわえ) それはまだ苔の下に眠る絵 …
・ω・*)ノнёιιο! みゆちんですฅ^. ̫ .^ฅ♡ 今日もお知らせがありましてブログを書きました。 最近ブログをお知らせにしか使ってません笑 ちゃんと日常を書きなさいって話です笑 では早速、今回のお知らせは・・・ どぅるるるるるるるるるるる じゃん!!!!!! みゆちん、就職決まりましたー⸜(*ˊᗜˋ*)⸝わーい 無職脱出! いやー長かった。2年かかった。もう一生働けないかと思った。 今度…
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