詩、和歌、エッセイ、歌詞、小説などなど、言葉を紡ぐ人たちのグループです。 作品投稿・交流用スペース → http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783081207203
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ちりめん本 小泉八雲のふしぎな話 東京美術 Amazon ☆☆☆ ☆☆☆☆ NHKの朝ドラの「ばけばけ」が小泉八雲夫妻が主人公の物語。そこで、当時のままで復活された本が図書館にあったので借りる。ありがたいことに、日本語訳もついており、大いに助かります。その「ちりめん本」といわれる「縮緬紙」、シボの凹凸感のある紙に印刷されており、それは単なる絵本を超えて芸術性の高い作品になっている。 ランキング参加…
昨日は幼馴染と飲んだあと割と早く23時半ごろ帰宅した。 酒鬱がデフォルトになってきているのだろうか、今回も若干気分が落ちている。 20時に待ち合わせだったが、何か先に食べといてというので某回転寿司チェーンで1人飲みしていた。 ハイボールを2杯、芋焼酎の水割りを1杯飲んだが最近飲酒自体を週1~2に落としているせいでちゃんと酔いが回り、判断力が落ちて結果爆食いのち待ち合わせ時には満腹とかいう最悪なムー…
第三部 海鳴りの向こう側 翌日の午後、潮が引く頃を見計らって海辺へ向かった。 冬の海は人影がほとんどなく、風の音と波の切れ目にできる静寂が交互に押し寄せていた。 空は薄い鉛色で、どこかしら遠い世界の境界線を思わせた。 響子は、堤防の端に立っていた。 長いコートの裾が風に流れ、白いマフラーが静かに揺れている。 昨日よりもその姿は鮮明だった。 輪郭がまるで研ぎ澄まされ、ここではない別の世界から現れた人…
~ 追憶 武仲 ~ あいつは「すうぅ」と言いながら息を吐きつつ、 氷鷹の手首から肩までの、三つの関節を同時にキメ、 身動きをとれなくしたところで、 さっき俺が渡したガムテープを使い、 日高の手足を、 手際よく拘束した。 全く無駄のない、 清涼な川の流れを思わせるようなその動きは、 由子さんのそれと、そっくりだった。 あいつには、 関節技をキメさせない才能と、キメる才能、 その両方がある。 しかもそ…
私の挨拶集4 最後の挨拶 学校はもともと出会いと別れが毎年やってくる場所だから、いい加減、慣れそうなもんだが、その時期が来ると、またあらたな感慨に思わず目を擦ったり、メガネを拭いている自分がいる。学校は、涙を堪えさせるのが難しい場所だ。 私は転任等で、最終的に7度職場を変わった。これは、定年を数年後にひかえた春に、職員に残した「挨拶」である。
あなたの良いところやがんばっていることはみんな神様がご存じだからそんなにへこんだりとがったりする必要はないのよだれもわかってくれないなんて鉛の部屋に自分を閉じ込めて気持ちをぐつぐつ煮込んだりしないでこの世界の何もかもがあなたに冷たいのではないのただ もう少し時間が必要なだけなのあと ほんの少しだけ魂の背丈が伸びてあなたと世界の本当の再会のためにいちばん大切な光が見えるようになるまで急がないで少しず…
文章の構成を考えてないわけじゃないんだけど、構成ばっかり考えてると自分が何を言いたかったか忘れてしまうことが多々ある。私は鳥だ。三歩歩けば自分が何者だったかを忘れてしまい、自我の死を経験する。あいにくユング心理学は機能しないから、思い出せずそこに立ちすくむだけだ。悲しい。 ブログを始めてからというもの、自分の文体に自分の人格が現れているのを痛感した。星新一が「文体とは、あくまで人柄」と語ったように…
直線は人間のもの、曲線は神のもの ガウディ その創作物たる建築をみるにつけ、通常であればその設計者をことさら意識することがすくない建物が、これはガウディやな!と見てわかるという状態を考えると、 どういう意識でガウディが自身の建築をとらえていたかがよくわかる一句である。 直線はそもそも自身では描きにくい。定規で書く。 そういう”補助をもって初めてできる”と言う点で、それが”人間的”=クリエイティブ性…
口は災いの元。 良かれと思っても、災いをもたらす。 こんばんは。 「お寿司食べたい!」 小学5年生の息子はことあるごとにそう言います。 まぁ、たまに回転寿司に行くくらいはいいかなと、家族で食べに行きます。 で、少し前から息子の要望があったのですが、僕が仕事だったりと、ちょっとお預けしていて、ようやく今週末に回転寿司に行こうという話をしていました。 でも、土曜日はちょっと仕事の連絡が来るかもしれない…
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