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いまだ、誰かの手にある本を想う 頼んだ本が届くまでの期間は、少しの活字も読みたくなくなる。それは読んでいる本に対して無礼な振る舞いをしないためである。そしてこの期間は、恋人が見せた視線の意味を考える時間のような、幸せで少し苦しい思いに似ている、と私は思う。 図書館で朝食を ―おや、あそこの棚に、やけに分厚い本があるな。冷たいアスファルトで休んでいる雨水たちのような色をしている。うん、フランス文学の…
先日、甥っ子が熱を出して、親である弟やその奥さんも仕事があるということで、見守りをしてきました。 甥っ子はよくできた子で、親が仕事に行って思郎と2人きりになっても、大人しくしていました。私も特に構うことなく、彼も遊ぼうとせがむことなく、2人で思い思いに過ごしていました。 いつしか彼は寝てしまい、2時間ほど経ちました。そして起きたわけなのですが、この時この日初めて泣き出したのです。しばらくさめざめ泣…
AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する 0. はじめに 1. ボストロムの直交仮説 2. カント主義からの直交仮説への反論ルート 3. 道徳的実在論からの直交仮説への反論ルート 4. 自然科学的知見からの直交仮説への反論ルート 参考文献 0. はじめに AI倫理のテーマとして、われわれ人間はAIを道徳的被行為者とするのだろうか…
辺りが急に暗くなってきていた。気づけば、気温もさっきよりもさらに低くなっているようだ。風の冷たさもあって、四月とは思えないほど寒くなっている。
ラテをテーブルに置いて硝子の向こうを眺めていると心が落ち着く。もう何もしなくていいという自覚が芽生える。窓がなく、壁だったら、また違った気分になったはず。壁と向き合うというのはよりストイックだ。見つめる内に自分に跳ね返ってくることは時間の問題だ。窓の向こうの景色は、眺めているだけで気を紛らわしてくれる。そこには一定の法則はあるが完全に同じ繰り返しではない。似ているとしても同じではない。絶えず想像を…
人前で何かを話し終えて、少し時間が経った頃に、ああ、あの事を話し損ねた、あの事を忘れていた、と悔しく思い返すことがある。そんな時は往々にして、損ね忘れていた話を織り交ぜて一から話をなぞってしまう。慰めるように、誰にともなく、独り言のように、小さく声に出して。1時間も、2時間も、引きずる時には時を超えて日にも跨がって思い返すこともある。 以前、中学生になる息子が、試験の前に勉強をせずに試験後に試験範…
お品書きです。・初詩集『雨音は乾いた猫の匂いがする』・雨猫未収録分『脊椎と雨音』・雨猫未収録分暗いもの『ししゅう』・VRChatワールド詩集『VRCHAT World Words』それと無配も作るつもりです。何卒よろしゅう。
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