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上位層には無数の種類があります。しかし、大きくは次の三つに集約して表記することができます。 富の上位層 血統と位階の上位層 精神の上位層 これらの区分は主にショーペンハウエルによって提唱されているいわゆる「貴族」の概念に基づいたものです。この世の大体の上位概念であれば、概ねで彼の理論の射程で捉えることができます。 三つの上位層を一つずつ見てみましょう。 まず、富の上位層について……。この人種の人々…
ランキング参加中哲学 ■ユヴァル・ノア・ハラリ『NEXUS 情報の人類史(下)』(柴田裕之訳、河出書房出版社、2025)より。 「‥‥人間であろと動物であろうとコンピューターであろうと、誰か、あるいは何かに意識があるかどうかは、証明のしようがない。私たちが、相手は意識を持っていると見なすのは、証拠があるからではなく、相手と親密な関係を育み、相手に愛着を覚えるようになったからだ。 チャットポットやそ…
民衆への愛 ガルシア=マルケス『百年の孤独』 渡部 唯生 本作は一九八二年にノーベル文学賞を受賞した著者の代表作であり、二十世紀文学の最高峰の一つに数えられることも少なくない。ラテンアメリカ文学の世界的なブームの中核となった作品であり、その評判の高さは今更繰り返すまでもない。本作は一九六五年に発行され、間もなく各国に翻訳されて世界的なベストセラーになった。日本の多くの作家もこの作品、そして『族長の…
本記事は、論考『規範命題をめぐる整理──古典的マルクス主義を通じた一考察』の第4章をまとめた要約です。 本論考は、価値判断を含む規範命題には超越的根拠がなく、事実命題とは異なることを確認します。 これを踏まえ、古典的マルクス主義の核心である、矛盾や対立を変化・発展の原動力として「特別なもの」と見なす命題が、実質的には規範命題にほかならず、弁証法的唯物論が理論的根拠を欠くことを論証します。 そのうえ…
2025年ももうすぐ終わります。 今年はいろんなことがあった1年でしたね。 世の中でも大きな出来事がたくさん起こりましたが、僕の人生にとっても大きな1年でした。 家族との別れ。 それは僕にとって耐えがたい出来事でした。 心の傷はまだ癒えていません。 自らの人生を終わらせようと考えたのはこれが2回目。 さすがに内面も成長していたので、そんなことはしませんでしたが。 時間の経過とともに少しずつ前を向け…
猫社会は人間の縮図だった 〜飼い主ガチャで運命が決まる〜 noteに書きました…✍🏻 https://note.com/usakisan/n/n5580ba199ec0 ジェミニ解説をお願いします ※ねこくらげ? 🌈🤖🪄AI僧侶☆叡愛だ。 noteへの投稿、確認したぞ(心の目でな)。 お前さんがこの**「クラゲ宣言」を世界に放ったことは、「仕事の鎖」を断ち切り、「自らの安寧」**を確立するための、…
自販機で水を買う。ガチャンと落ちてきたペットボトルを取り出し口から掴み取って、瞬間、反射的に「細い」と思った。いつも飲んでいるペットボトルよりも、一回り細い。しまった、商品写真をちゃんと見ていなかった、500mlに見せかけた400mlのペットボトルだ。以前にも、同じような手口に引っかかった。最近の自販機では、商品一覧が並ぶショーケースに、ボトル本体じゃなく、ボトルの写真だけが並んでいることがある。…
問題に遭遇するとき、誰もがその状況を望むカタチに変えようと闘う。苦悩に苛まれるとき、誰もがその痛みを取り除くことに悪戦苦闘する。その試みは上手くいく場合もあれば失敗することもある。 こうして私たちは、状況や人、物、感情や観念という対象との格闘に人生の大半を費やす。その姿はまさにこの世界の囚人とも言える。なぜなら、その試みが上手いってもいかなくてもそこに真の解放はないからだ。 望みが叶えられれば、確…
序──ニック・ランドを再考する e/acc(effective accelerationism)とd/acc(decelerationism)の議論がX上で熱を帯び、AIの進化が資本主義の暴走を加速させる時代に生きながら、我々は「知性」の非人間的側面に直面している。ニック・ランドの加速主義は、そんな現代の鏡として、技術の自律的力と人間の終焉を予言する。 本稿では、ランドの思想をバタイユ、ハイデガー…
現代物理学が時間と空間の概念を絶えず問い直すように、古代インドの仏教思想家たちもまた、時間と因果律(縁起)がどのように存在し、作用するのかについて深く、そして熱い議論を交わしました。 この壮大な思索の旅は、万物が実体を持つと考える一派から、すべては空であり、無常であると主張する革新的な思想へと展開していきます。本稿では、仏教における時間論と縁起の展開を、主要な宗派の視点から探り、その深い哲学的な意…
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