読書好き
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アフター万博 ⑥ 東京で大屋根リングを鑑賞編『藤本壮介の建築:原初・未来・森』 at 森美術館 After the Expo ⑥ Viewing The Grand Ring in Tokyo "The Architecture of Sou Fujimoto: Primitive, Future, Forest" at Mori Art Museum セクション4 ゆらめきの森 The Anim…
なぜ、あの愛は生存できなかったのか。システムに裏切られ、特権さえ無力化された時代に、私たちはいかにして「倫理の主体」たりえるのか――。『火垂るの墓』を巡る「清太はアホや」「自業自得」といった「自己責任論」の冷たさが、実は現代社会の構造的欠陥を映し出している*1。私たちはこの物語を見るたび、清太の「未熟さ」や「プライドの高さ」を非難しがちである。しかし、あの炎と飢餓の中で、なぜ、たった二人の兄妹の献…
スーパーの米売り場をのぞくと、今年もやっぱり高い。5キロで4,000円台後半から5,000円台。家計を預かる人にとって、主食のコメがここまで高く感じられる年はなかなかないのではないでしょうか。 近ごろは「パンやめんで済ませることが増えた」「備蓄米や外国産米には手が伸びないけど、量は減らした」──そんな声をよく耳にします。米を食べる量そのものを減らす、いわゆる“コメ離れ”が静かに進んでいるのです。 …
柴崎友香氏の帰れない探偵を読んだ。探偵を主人公にした小説だが、ミステリーではない。しかも、この探偵は帰れなくなってしまっている。この「帰れなくなってしまっている」状態には二重の意味がある。本書には7編収められていて、最初の「帰れない探偵」と次の「知らない街のように」では、主人公の探偵は事務所兼自宅の場所になぜか辿りくけなくなってしまっている。家の場所は何となく覚えているのだが、実際その場所に行こう…
<新旧、洋邦、さまざまな本が出てきました> おはようございます!ちくわです。 この何だかよくわからない人生に問い続け、その「わからなさ」を日々味わって楽しんでいきたいです。 今回は、11月8日(土)、 大阪府高槻市にあります、私設図書室「烏鷺文庫」様にて開催しました読書会、 「北摂読書サークル」の記事の続きを書いていきたいと思います。 前回の記事はこちら。 chikuwamonaka.hatena…
ヨグマタ 相川圭子 著 幸福が満ちる愛のことば 頁128に、『自分が変わると悪縁も良縁に変わります。』とある。 自分が自分だと思い込んでしまっている自分(偽我)に意識が向いていると、過去の記憶や頭にインプットされたものに囚われて、「こうしなければ・・・」「ああしなければ・・・」というもので、自分で自分を縛ってしまい、視野が狭く、物事を偏って捉えてしまい、何事にも上手くいかず、悩みや苦しみの多い重苦…
「恋」をしたときのあの瞬間を、思い出させてくれる絵本。少女がワニを好きになるという、非現実的で美しい物語。ヒグチユウコならではの繊細な筆致と詩のような言葉が、心に残る“好き”のかたちを描きます。 本記事では物語の見どころ、特徴を抑え未読者向けに解説しています。
教師という仕事は、知識を伝えるだけでなく、人を育て、自らも成長し続ける営みだ。だがその過程で、心が疲弊したり、理想と現実のギャップに悩んだりする人も多い。筆者自身も教育現場での経験を通じて、心理学がどれほど「教える人の心を支える」力をもつかを実感した。この記事では、Amazonで購入できる教師心理学・教育心理学関連の本を10冊厳選し、前編ではそのうちの5冊を紹介する。 教師心理学とは? おすすめ本…
眞邊 明人 の「もしも豊臣秀吉がコンサルをしたら」を読んだ。 気づいてなかったが右肩に「ビジネス小説」の断り書きが(笑) もちろん、この本をよんで「コンサルティングとはなにか」がわかるわけではない。 それを踏まえても「ビジネス感」はそんなにないけどなー ちゃんとしたエンタメですよ?さて、この話の主人公「武田倫太郎」はコンサルタントだが、自分から仕事を探していくほどのガッツはなく、大きなコンサルタン…
小川哲さんの作品を読むのは「君のクイズ」に続き2作目。 2024年本屋大賞10位の作品です。 図書館で予約していたのですが、人気の本なのか、なかなか回ってきませんでした。 目次: 「僕」は作家自身? 6編からなる短編集 プロローグ 三月十日 小説家の鏡 君が手にするはずだった黄金について 偽物 受賞エッセイ 「僕」は作家自身? 6編からなる短編集 Amazon★4.2 ★5=51% 2023年10…
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