ミステリ好きの方・ミステリのおける探偵のキャラの立ち方が好きな方・ミステリがもたらすカタルシスに酔いしれたい方。ミステリの持つ魔力に囚われた方も囚われそうな方も今から囚われる予定の方も、どなたでも大歓迎。
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Je m'appelle 「じゃあ、次の中から選んでください」 「え?」 「死に方です」 「あ、ああ。もう始まってしまうのね」 心の準備が間に合わない。 「A安楽死、B悶絶死、ハイどっち?」 「Aに決まっているでしょ」 「あー、つまんないヒト」 「つまらなくてもいいから絶対安楽死にしてよ。ふざけたりしないでよ、ここは。頼むから」 「じゃあ次の問題です」 「問題なのかよ」 「A五分後に死ぬ、B五百年…
The Gracie Allen Murder Case 1938年発表 ファイロ・ヴァンス11 井上勇訳 創元推理文庫発行 前作『誘拐殺人事件』 次作『ウィンター殺人事件』 ついに残るはあと1冊となったファイロ・ヴァンスシリーズ。 シリーズのお約束、英語6文字+Merder Caseさえ忘れ去られた番外編のような作品。それもそのはずで、本作はタイトルと同名の実在するコメディエンヌ、グレイシー・ア…
瀧山物語を書き進めて行くと、おとぎ話の「浦島たろう」につながってしまった。 ■驚きながらも慎重に検証を重ねていくと、 安易に笑い飛ばし否定することが出来るだろうか? という思いになった。 笑い話のような、事柄も、検証は必要だ。 ■「うらしまたろう」との不思議な関係は、 平安初期の嵯峨天皇・淳和天皇・藤原氏・空海・如意輪観音の秘話を探る必要が出てくる。 そして、 その話が瀧山焼き討ちの根本原因の一つ…
皆さんどうも、らきむぼんです。 かねてより感想をまとめておきたかった、倉野憲比古さんの作品レビューを一挙に公開しました。 複数記事となっていますのでこのページから全て飛べるようにしておきます。 倉野憲比古さんとは? x0raki.hatenablog.com 倉野憲比古さんの代表作「心理探偵・夷戸シリーズ」の紹介 x0raki.hatenablog.com 倉野憲比古作品のネタバレ感想・解説 x0…
▶あらすじ あのH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたとある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、<カーナッキ>シリーズの先駆「水槽の恐怖」を収録した。 (個人的な)点数 8/10 バミュ…
寒い日もありますが、だいぶ暖かくなってきたので植物の話を読みたくなりました。 京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎 (PHP文芸文庫) 作者:仲町 六絵 発売日: 2017/05/02 メディア: 文庫 主人公の府立植物園新人職員・神苗ともに、プラントハンターを目指す明るい「植物の探偵」を名乗る花屋の実菜が京都を舞台に植物をめぐる謎を解き明かす。人は死なない日常のミステリー短編6作。書き…
ウミガメのスープはまず不可思議な状況があり、それに対して回答者が「YES/NO」で答えられる質問をして真相を突き詰めるという、しりとりや山手線ゲームのような「トークゲーム」の一種である。 水平思考を鍛えるものとしてポールスローンが紹介したことにより、「水平思考パズル」なんて呼ばれることもある。 これに推理小説に似た面白さがあるのではないかというのが、今回の記事の趣旨である。 ある男が、とある海の見…
こんにちは、ウルカ。 こんにちは、こんな年の瀬にこの記事を読んでいる奇態なあなた。 約1年間、うぉぉぉぉと更新を繰り返してきたこのブログですが、取り敢えず本日をもって、最後の更新とします。 初めてブログというものをやってみましたが、文章で何かを表現することの面白さに少しだけ触れられたような気がします。 これは今後の俺の人生にとって絢爛なパーティクルとなり、頭上よりパラパラと降り注ぐ事はもはや疑念の…
タイトル当てという怪作 本日は第50回メフィスト賞受賞作「○○○○○○○○殺人事件」の感想を書いていきます。 この作品は著者のデビュー作で「本格ミステリベスト10 2015年版」第6位、「ミステリが読みたい! 2015年版」第1位(国内篇 新人部門)と評価されています。
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