1つの日記だけで終わる短編小説を書く人たちの集まりです。
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今日は会社が休みだったので、いつものように「レンタル余計なことしかしない人」を頼むことにした。 だからといってわたしにだって友達がいないわけではない。たしかに友達が多いほうではないと思う。けれど大人になると、友達は余計なことをしなくなる。これはおそらく人間が本来持っている学習能力の弊害ではないかと思われる。人は相手が何を求めているかをいつのまにか学び、そこから逆算し、ごく自然に必要とされる行動を取…
内容少しキツイですけど、下記クリックしてね。
酔言 132 蕎麦の声を聞くには長い月日がいる。私の場合はそうだった。若いときはそれをただ胃にかき込むだけで、とくに冷たい蕎麦は食べたあとに物足りなさが残った。もりやざるは腹がいっぱいになるものでもなく、食べるならむしろ暖かい天麩羅そばや、カレーそばが好きであった。 それがいつの頃からだろうか、蕎麦屋に行っても、「もり」しか注文しなくなった。蕎麦の味を知ったのだ。蕎麦を食べるならシンプルなもり蕎麦…
こんな夢を見た。 私は任侠映画の助監督をやっている。主演は高倉健である。私達は「高倉先生」と呼ぶようにしている。何しろあの「日本映画界の至宝、高倉健」である。この業界で「先生」と呼ぶのは最低限の礼儀らしい。 村のはずれにある小川で村娘が釣りをしている。そこに流れ者の高倉先生が登場するシーン。カメラはまだ回っていない。リハーサルである。高倉先生は村の娘の演技を見ている。 娘が手元の粗末な竹竿を使って…
「いくらなんでも、だらけ過ぎじゃないですか?」 「こんな気持ちのいい日に動き回れる人の気が知れないよ」 呆れたようにかけられた声にゆっくり目を開きながら応える。 「こんなに気持ちのいい日に引きこもってる人の気が知れないですね」 軽口に軽口で返してきた彼の奥に見える青い空と白い雲。 大きく開け放たれた窓から入り込む風はさわさわと大変心地よかった。 「この心地良さの中に骨を埋めたい。」 ぼんやりとした…
CASE-057 / 未解決 管理人注記 以下は2026年1月に本ブログへ寄せられた投稿メールおよび補足資料をもとに、管理人が追加調査を行いまとめたものです。投稿者の個人情報は削除・改変しています。資料の真偽については各自でご判断ください。 01 / 最初の投稿 2026年1月 / 本ブログへの投稿メール 投稿者はスガワラと名乗る20代後半の女性だ。都心の会社に勤め、3年前にこの町へ転居してきたと…
崩れるときの音は、いつも静かだ 1. 三十年の重さと静かな誇り 2. 空白が生むざわめき 3. 最初の高揚 4. 崩れ始める数字と揺れる心 5. 過去に縛られる現在 6. 静かに壊れていく心 7. 崩れた後の痛み 8. それでも、朝は来る 崩れるときの音は、いつも静かだ 1. 三十年の重さと静かな誇り 三十年という時間は、彼にとって特別なものではなかった。ただ、家族のために働き、必要なものを買い、…
門のむこうに咲いていた、あの桜の季節。 門は外部からの侵入を防ぐものだ。門には塀の割れ目にすぎないものもあれば、生垣に門柱だけの門もある。簡易的なアルミの門もある。面白いのは立派な構えの門であるほど、阻まれている気がしてしまうことだ。近くのお寺に立派な門がある。お寺の門といえば、想像がつくかもしれない。門柱が左右にあり、それが瓦屋根を支えている。通常は門柱の間に木製の扉がついている。扉は観音開きに…
創作技術シリーズ遂に完結!! これまで10冊出版してきた電子書籍ですが、この度やっと11冊目となり、 『創作技術シリーズ完結』となるシリーズ第五巻『小説構成 究極分解』を 発売することになりました。 今回は初の『予約販売』で、発売日は5月1日です。ちなみに予約は4月24日から 開始しています。 【Kindle Unlimited対応】 https://amzn.to/4sUjir1 実に今回は1年…
Blue あなたとわたしの本 276 連休中の自然公園。 カップルや家族連れで賑(にぎ)やかだ。 ぽつんと独(ひと)りで坐ってるのは僕一人。 でもぜんぜんさみしくないんだ。 むしろ、ホッとするんだよ。 どのチームにも属してないってことにね。 世界、っていうか、 宇宙、っていうか、 そういったものと僕は向き合っていたいんだ。 宇宙と対話しようと思ったら、独りでいなきゃならないんだよ。 静かに独りでね…
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