1つの日記だけで終わる短編小説を書く人たちの集まりです。
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お客さまは神様 水道橋駅前の都会の喧騒からの遮へい板のように立ち並ぶ小汚い雑居ビルの入り口を、窮屈なエレベーターで一気に5階まで駆け昇ると、中国人のアルバイトが陽気な声で客を迎えてくれる大衆呑み屋があった。 仕事帰りのサラリーマンがひょいと立ち寄って、一日の疲れを一杯のグラスで癒すのに、ちょうどほどよい居酒屋でもあった。ひと品(しな)のつまみはどれも小銭で足り、しかも気どらない雰囲気のせいか、店は…
毎度!ねずみだ。 日が長くなっているので、家の最寄り駅を出てもまだ空が明るい。遠くの空はまだ名残惜しそうな夕焼けである。蝉の声が暑さを助長して。 近所のスーパーで買い物を済ませ家路を急ぐ。少し先を女の子が長いポニーテールを揺らして歩いているのが見える。この時間だと習い事からの帰り道か。 中学校に上がるか上がらないか、そのくらいの年恰好。おおきなバッグを背負っている。 私を追い越した自転車が少し先で…
CASE-080 / 未解決 管理人注記 以下は2026年8月に本ブログへ寄せられた投稿メールおよび補足資料をもとに、管理人が追加調査を行いまとめたものです。投稿者の個人情報、および関係者の氏名等は削除・改変しています。資料の真偽については各自でご判断ください。 01 / 最初の投稿 2026年8月 / 本ブログへの投稿メール 投稿者はナルセと名乗る30代の女性だ。春に転勤で見知らぬ土地へ越し、初…
全中国共産党員の全ての情報が載っている名簿を日本が奪取してそれを巡り中国公安部と日本の諜報機関の暗闘する話ですご一読くのほどを。
「ちゃんと聞けばよかった」 ――未確定なのに、確定した空気だけが残った 春の終わり、言葉のない教室 「たぶんそう」が「もうそう」になる瞬間 美咲の「違うよ」が、軽く流された日 「空気を壊したくない」が先に来る 隼人が来なくなった 「ごめん」が、誰のものでもなくなる 「確認する」は、冷たいことなのか 空気は、便利だ でも、人の心まで代わりにはできない 「ちゃんと聞けばよかった」 ――未確定なのに、確…
誕生日というものは、世間的に、なぜこんなにももてはやされているか、わたし自身その要点を押さえられていないものの、まぽりんが何を望み、何を誕生日に求めているか、ということを知っているという自負はある。 ただ、この書き出しから、まぽりん殿の誕生日に相応しいコンテンツが創出される気配、湧き立つ気配はまだない。「まだ」、ならまだしも、その可能性を感じさせるインパクトのある一言を放ってもみたかったが、夏の暑…
『monogatary.com』というサイトに、吟遊蜆名義で「晴れときどきトキト」という約6000字の小説を書きました。monogatary.comこちらではすべての小説にお題が設定されているのが特徴で、今回は「時効」というお題が設定されていたため、お題との距離感を終始意識しながら書いていたような気がします。粗すぎるあらすじはいちおうこんな感じの話です。 【あらすじ】 親友のトキトはなんでも許して…
妻とつくる 智(とも) 僕の妻はバンドを組んで歌っている。オリジナルをやる。曲はギターの男性が担当し、歌詞は妻と僕とでつくる。曲が先にでき、妻がそれを聴いたイメージを僕につたえ、僕が言葉にする。妻は、「あなたはわたしのアイディアを詞にしているだけだ」などと言ったりもするので、「アイディアなんてものはそれだけあっても作品にはならないんだよぉ」と僕も言い返す。僕の本職はフリーのライターで、雑文全般を引…
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