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凍結された真実:レッドファイル密録 第一章:亡命の火種 深夜の羽田空港、降りしきる雨が滑走路を黒く光らせていた。プライベートジェットから降り立った一人の男、劉慶(リウ・チン)は、防寒コートの襟を立て、震える手で小さなUSBメモリを握りしめていた。 彼はかつての国家主席・劉少奇の血を引く男でありながら、党内部の凄惨な権力闘争に敗れ、一族の破滅を目の当たりにしてきた。彼が持ち出したのは、全党員9,00…
街に建つある一棟の雑居ビルの、歩道に面している外壁から、一対の、人間の腕が生えていた。いつから生えているのかは知らないが、ずっとそこに生えていた。不気味ではあったが、無害なので放っておかれていた。ある休日の夕方、飲み屋に行こうと歩いていた時、たまたまそのビルの前を通りかかった。すると、腕の前に、一人の女の子が立っていた。まだ幼いその女の子は、腕に色々話しかけていた。そして、おそらくキャンディーかグ…
退魔兵団の拠点までの道のりはかなり厳しいものとなった。王都を出てすぐに全力での移動。そうは言っても全力なのは私と兄上だけ。他の人たちには余裕があった。私たちは完全な足手まといだった。 急ぎたいという思いは私にもあった。でも、さすがに急ぎ過ぎ。こう思っていたけど、急ぐのにはきちんとした理由があった。彼らは追っ手を警戒していた。私には分からなかったけど、追跡者は確かにいたみたいだった。恐らくは王国の諜…
忘却ノ檻の本編の1話はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com 前回の記事はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com スピンオフの2話目です! それではお楽しみください! 「……何なの、あの子」 放課後の洗面所、瑠奈は鏡の中の自分を睨みつけていた。 指先が少しだけ震えている。あの一ノ瀬莉央という転校生が蒼真に囁いた「選んでくれる」という言葉が、呪…
揺れの深さを測る方法について(続編) 1. 朝の光が、少しだけ違って見える日 2. 夕方、家計簿の数字が“理由のない不安”を連れてくる 3. スーパーの帰り道で、ふたりの歩幅がさらにずれる 4. 夜の食卓で、沈黙が会話の形を変えていく 5. 深夜、同じ部屋にいても、同じ揺れを共有できない 6. 翌朝、ふたりは“いつも通り”を演じるが 揺れの深さを測る方法について(続編) 1. 朝の光が、少しだけ違…
今回の「Blue あなたとわたしの本」では、拙著「カフェ・マジックアワー」の書評をシェアしたいと思います。詩人であり、小説も書かれる 佐間 啓介氏 のレビューです。初出は文芸誌「Faith」。 僕は書評・「帰還せよ」を拝読し、いたく感激したのです。それで佐間氏に連絡をとり、「はてなブログ」への転載を打診したところ、ご快諾いただいたというのが経緯です。 ただ、佐間氏のレビューをこれから読まれるあなた…
なかなか子どもの授からなかった私たちでしたが、「夫婦二人だけの生活でもいいか…」とあきらめかけていました。 しかし、義母の「孫はまだか?」攻撃に負けて妊活の末、一人娘を授かりました。 高齢出産だったため、育児に根をあげて、ベビーシッターのサラさんを雇うことにしたんです。
自分たちの行動を思い出しながらここまでを話した王柔は、羽磋の方を見て頭を下げました。「そう言えば、僕たちが精霊の子を訪ねた帰り道に、羽磋殿にお会いしましたね」「あ、あの時がそうだったのですか」 あの日の朝方、土光村の責任者に会うために中心部へと向かっていた羽磋は、王柔と理亜が村外れに向かって歩いて行く姿を見かけていました。「王花の酒場でも交易隊でもないところに向かっているようだけど、あの二人は何を…
女の子は 銀龍Bの気配を感じています (いる ここからそう遠くない) 女の子は ずっと前から自分の気配を消して 慎重に坂道を歩いています 今では 銀龍の呼吸の音が聞こえます いた! 銀龍だ 銀龍は目を閉じていますが 寝てはいません 女の子は銀龍Bの前に立ちました 女の子「銀龍よ あなたの分身はお城に向かっているのですか?」 銀龍はお城に向かった銀龍Aと情報を共有していました 丁度銀龍Aが一気に広場…
「まったく!何を考えてるのよ、何ですって??ええ、今、チーコは眠ってるわよ。ええ、あのルマと母娘の密会の夢を見せているわ。今日がいいチャンスだわ。今もだけど、ボイドタイムが長いでしょう、チーコのそばにいつもいるウザい双子のガキが午前中一歳検診で病院に連れて行かれるらしいし。母親がそのうち迎えにくるらしいわ。」イモコの中にいる魔物は寝ているチーコの姿を見届けて、こそっと抜け出し、空間から魔物界専用の…
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