漫画論をかいてます
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来見沢善彦の愚行 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:ときわ四葩集英社Amazonかつての人気を失って行き詰まっていた漫画家が 自分を崇拝する有能な青年と出会う話。 満足に読み書きができないせいで生きづらさを味わってきた青年が ハングリー精神の末に身につけた才能を発揮する熱い展開と、 彼の才能を秘密裏に活用しようとする主人公の緊迫感に引き込まれる。 青年にバレないよう手口が尋常でなく巧妙…
日常の合理性という拘束衣を脱ぎ捨て、夜の闇へと飛び込む無目的の移動こそが、成果主義を絶対視する昼の世界に対する、最も根源的な倫理的抵抗の形式である。現代人を拘束する「日常」という不可視の構造は、過去の重すぎる歴史の清算を棚上げし、生存競争の責任を個人に押し付ける、新たな集合的な運命として機能している。森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』が描く京都の夜の熱狂は、その倫理的な惰性から一時的に離脱し、非合…
目を奪われる“道”の世界へようこそ。ふたりの主人公が左右から歩み寄り、ページごとに新しい風景が広がります。文字のない物語だからこそ、心に残る余白が大きく、読むたびに異なる旅を味わえます。 本記事では物語の見どころ、特徴を抑え未読者向けに解説しています。
実践MCP AIアシスタント拡張のための完全ガイド 発行主旨・内容紹介 目次 『実践MCP AIアシスタント拡張のための完全ガイド』Amazonでの購入はこちら 『実践MCP AIアシスタント拡張のための完全ガイド』楽天市場での購入はこちら※電子書籍版です 実践MCP AIアシスタント拡張のための完全ガイド インプレスグループでIT関連メディア事業を展開するインプレスは、技術書典や、技術書同人誌博…
どーもです。ホオズキとビワでお届け致します。
ロメリア戦記がアニメ化、、、原作ファンとしては、そこまで注目されている作品ではないと思っていたので、結構な衝撃でした。 romelia-senki.com 元は投稿サイト「小説になろう」発の物語であり、その時点で非常にクオリティの高い作品ではありましたが、 漫画版もとにかく絵がきれいで、完成度が高く、私にとって続きが気になっている作品の一つでもあります。 だからこそ、「アニメはこの作品にどこまで真…
評価:4.04 / 5点 手塚治虫は60歳で亡くなり早逝の人として知られているが、本作を読むとわかる。この人は多分120歳分ぐらいの人生を60年間で生きてしまったのだろうなぁ、と。それぐらい、もはや情熱―――などという耳慣れた単語では表現しきれないほどの熱量をもって創作に人生をかけていたのだ。そんな思いが痛いほど伝わる傑作が本作「ブラック・ジャック創作秘話」である。まず、知られている事としてはその…
物語論、特に少年誌典型的なライバル論というものについて考えているとき、『はじめの一歩』というマンガがに良い例があると思った。正直言うと、『はじめの一歩』はうろ覚えだが、今回思いついた内容に対して十分なくらいは覚えてる、はず。 物語におけるライバルキャラというのは、思うに、対立と共通の要素を含んでいる。例えば、同じ格闘技やスポーツをしている二人というのは、「勝敗」という点で絶対的な対立がある。どちら…
第一章 「水無瀬晶の弟」 俺の姉について話しておきたい。 水無瀬晶は厭なやつだ。無神経で傍若無人でニコリとも笑わない。性悪な女だ。 姉といっても、血は繋がっちゃいないんだけど。ただうちの母親とあいつの父親が結婚しただけ。よくある話だ。晶と俺とは血が繋がっていない。ーーーそれを俺は喜ぶべきなのかもしれない。あんなに生きづらそうにしてる義姉を見ていると余計に。厄介な性質を、もしも俺も受け継いでいたらと…
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