海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
感染症の日本史 磯田道史 文春新書 電子書籍 今月の私的テーマは「感染症」。キンドルの中で眠っていた本を取り出して読んでみた。 2020年2月、ダイヤモンドプリンセスでのコロナ感染が日本社会を震撼させたことは、今も鮮明に覚えている。日本でワクチン接種が始まったのは、その一年後だった。あのもどかしい一年の最中に出版されたのが本書である。気になりながらも長らく積んでいた一冊だ。著者の歯切れのよい「磯田…
youtu.be COCK ROACH「零と弌」/ 「Zero and One」Official Music VideoMotherCOCK ROACHロック¥2444 ヤホス ・ついに推しが卒業や... 聴いてる 『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』 『佐藤栞里 さとしおあちぇとぺぺ -餃子オンザライス-』 音 東山奈央 / とおりゃんせ (Special Edition) チューリッヒ・ト…
『ちょっとだけカッパー』――今期放送してるドラマの中に河童が入り込めそうなタイトルがあったので、ちょっとだけモジッてみた。 もちろん原題は『ちょっとだけエスパー』だけど、人がちょっとだけ河童になったらいったいどうなるんだろう。頭頂部だけちょっと薄くなるとか、肌がちょっとだけ潤うとか、背筋がちょっとだけ甲羅みたく割れるとか、きゅうりがだいぶ好きになるとか。 きゅうりは人間だってもともとちょっとだけ好…
前回の記事からの続きである。 メタファーというのは電子メールのようなものかもしれない。ある世界から別世界への言伝。ある世界に存在する事物なり人なりから一方的に送られてくるメッセージがメタファーであり、それにはスマートフォンのような受信機が必要となる。受信した事物を見て、人はそこにはじめてメタファーを発見する。 メールの譬えを用いると伝わりにくくなるポイントとしては、受信物は動き出す、ということであ…
▶午前5時起床。 熱くて苦い珈琲をちびちび飲みながら、ぼんやりした頭でぼんやりする。 最初の“ぼんやり”は形容詞で後の“ぼんやり”は動詞である。 頭の霧が少し晴れたところで読書。 書名は記さないが、100頁ほど読んだところで挫折。 そこそこ評判の本なのだが、まったくノレなかった。 もう少し我慢すれば面白くなるのかも知れないが、老人はこらえ性がないのだ。 むりやり鯛焼きに例えるけど、頭から食べ始めて…
やっと25m泳げだけど身体がと言うか右腕がうまくあがらない。水面をかすってしまう。筋肉の衰えもあるのだろうけど思った感じに動いてくれない。何度やっても考えて泳法やリズムを変えても思ったとおりにならない。基本的に推力が足りていないとは思うけどそれ以前にやはり肩が回らないのだろうなぁ。あとどのくらいかかるのかな。
――そりゃそうかも知れないが!……一枚のタブローの詩とは、見る者によって作られなければならないものなのだ。 ――一詩篇の哲学が読者によって作られなければならぬように、というわけだね。――その通り、まさにそうなんだ。――ボードレール「L・ド・セヌヴィル著『解放されたプロメーテウス』書評」*1 ボードレールがノヴァーリスを知っていたのはまちがいない。 韻 文 訳悪 の 華シャルル・ボードレール平岡公彦…
R・A・ラファティの短篇は、得てして「ホラ話」という言葉で語られがちで、判っている人が判った上で褒め言葉として言う分には問題ないのだが、反面それゆえ、「シリアスなSF」を好むSF読者には読むまでもない「別物」「脇道」と思われてしまいかねないきらいがある。この『九百人のお祖母さん』だって、そのコミック風味の表紙絵から、ユーモアSFだとかライト・ファンタジーだとかの読みやすくて歯ごたえに欠ける軽い短篇…
最近読んでいるのはモンサラット『非情の海』です。 第2次世界大戦時の英国海軍を題材にしたフィクションで、ドイツ潜水艦からの攻撃を防ぐために護送船団の一員として参加したコルベット艦が主役です。 乗員たちの生活や仕事を淡々と追う話ですが、非常に現実味があります。 非情の海 (1967年) 作者:N・モンサラット Amazon 炭鉱関係の本 先日、兵庫県の生野銀山を観光したきっかけで、また炭鉱に興味を持…
次のページ