海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
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本日は、実家で以前、バステト(注1)の役割を担ってくれていた愛猫ミイコさんに登場頂いている。 ミイコさんは2年ほど前に天上界へ一度戻っていった。 『ミイコのバッキーボール探検』 「面白そうな多面体だニャー」 「にゃにゃ!? よく見ると、これは切頂20面体(注2)。 あれ、ニャンか体が引っ掛かったかニャ?」 「正20面体(注3)の角(頂点)を切り落としたら、この多面体が現れるんだって」 「サッカーボ…
日曜の夜に、Medical Xpressで、ヒトの海馬のニューロンが単語の意味をどう符号化しているかを調べた研究の紹介記事を読んだ。ベイラー医科大学を中心に、ライス大学やカリフォルニア大学バークレー校などが参加した研究で、メリッサ・フランチらの論文が『Nature Neuroscience』に載っている。題は「A population code for semantics in human hip…
まさに運動会日和といえるような快晴が広がる空。 年長さんである息子の幼稚園最後の運動会があった。私たち夫婦にとっても、おそらくは幼稚園の運動会に来るのは最後だろう。 そんなわけで少し緊張して臨んだのだったが、平日開催ということもあり、そこまで観覧客も多くなかったし、うまく最適な撮影スポットが確保でき、息子の活躍をもれなくビデオに収めることができた。 主役の息子は、朝家では少し緊張する素振りも見せて…
程なくして二人は悲愴の極みに打ちひしがれ 第296投。254ページ、655行目。 But anon they were overcome with grief and clasped their hands for the last time. A fresh torrent of tears burst from their lachrymal ducts and the vast concou…
『卒業』東野圭吾 講談社[講談社文庫] 2026.09.20読了 加賀恭一郎のシリーズは、確か『祈りの幕が下りる時』しか読んでいない。あれは映画もめちゃくちゃ良くて小日向さんの演技には感動した。この作品はその加賀シリーズの一作目である。加賀はまだ刑事になっていなくて、なんと大学生の設定になっている。 単行本が刊行されたのは昭和61年5月、1686年かぁ。東野さんのデビュー作『放課後』の次に刊行され…
万感の思い 万城目学文春文庫 Audible 睡眠導入のために聴く本を探していて、アナベルの素敵な表紙に出会った。著者の作品は『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』と『八月の御所グラウンド』を読んだだけで「万城目ワールド」をよく知らず、執筆の裏話については理解が不十分だった。でも直木賞候補に上がること六回目にして、やっと『八月の御所グラウンド』で受賞するまでを描いた「待ち会戦記」のエッセイは、とても面白…
こんなもののために生まれたんじゃない 「誰も何もしてくれないの?私を救ってくれるようなことは何も起こらないの?こんなふうに私を破滅させるなんて、そんなことはありえない。絶対に、すべては間違いだったというメッセージが届くはずだ。誰かが何かをやってくれるはずだ」(「終わりはもうそこに」、p.203) <<感想>> 「おそらく本書は、ここに表されている思想―ないしはそれに類似した思想―をすでに自ら考えた…
2026年9月に刊行されたミン・ジン・リーの『American Hagwon』は、世界的ベストセラーとなった『Pachinko』(2017年)以来9年ぶりの長編小説である。デビュー作『Free Food for Millionaires』(2007年)、『Pachinko』に続く「ディアスポラ四部作」の第3作にあたり、600ページを超える大作である。物語は1992年から2007年までの15年間にわ…
「私に最後に何か言いたいことがあると聞きましたが」と言われ、「いや特に何もないですよ」というやりとりが、この18年、一緒にいた上司との最後の言葉になった。こういうカマをかけた言い方をするのが、この人の特徴だなと思った。最後の出勤日に、「最後の声かけが、これかよ」と内心苦笑したが、「長い間お疲れ様でした」と、前日、言ったのでまあいいだろう。ハッキリいって、2019年から、すでに関係は壊れきっていたの…
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