海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
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われら ザミャーチン 松下隆志訳 光文社古典新訳文庫 Kindle Unlimited 『ロシアSF短編集』の関連本。新訳が読み放題に入っていた。100年以上前に書かれたロシアのディストピア小説で、ロシア革命後、ソ連が成立するころ(1920~1921)に書かれているが、ソ連での出版は当然できず、ソ連で出版されたのは1988年だという。革命後の世情は、新政権の成立に沸き立つものではなかったのか。レー…
今回の「Blue あなたとわたしの本」では、拙著「カフェ・マジックアワー」の書評をシェアしたいと思います。詩人であり、小説も書かれる 佐間 啓介氏 のレビューです。初出は文芸誌「Faith」。 僕は書評・「帰還せよ」を拝読し、いたく感激したのです。それで佐間氏に連絡をとり、「はてなブログ」への転載を打診したところ、ご快諾いただいたというのが経緯です。 ただ、佐間氏のレビューをこれから読まれるあなた…
概要 カッシウス・ディオ『ローマ史』38巻13-16章の日本語訳です。護民官クロディウスの提出した法案により、キケロは追い込まれていきます。そのキケロを陥れるため、カエサルたち三頭政治の面々はある策略を実行します。共和政末期の政争を伝える一級の史料を注釈付きでお読みいただけます。 « 前の記事へ 目次へ戻る ブログトップへ »
幸田文の「台所のおと」はめちゃくちゃ好きな短編だ。昔、10年も片想いした人がやっと恋人になった時、憧れだった「読み聞かせ」をわたしの誕生日祝いにしてほしいと頼んで、ひざまくらで読んでもらったのが大好きなこの話だった。その人とは結局うまくいかなくなったけど、まだ恋に浮かれることのできたその頃のわたしの、愚かながら甘酸っぱい記憶である。今読んでもやっぱり好きな話だし。 「木」は短編集というか随筆集か、…
穴戸道彦(あなど みちひこ、1970年10月10日-)は、島根県松江市宍道市出身の穴あけ師、墓堀人、ベルトパンチャー、落とし穴クリエイター。有限会社ピットフォール・エンターテインメント代表取締役社長。・愛称は、「掘りえもん」「ホリンドル道彦」「穴奉行」「死の番人」。・弟は俳優の穴戸洞(あなど どう)。彼が出演する映画、ドラマの穴という穴はすべて道彦があけていると言われているが、その真偽のほどは不明…
本稿では映画エヴァンゲリオン新劇場版のストーリーを読み解く。この記事はすでに四部作をすべて観た人を対象にしている。 巨大ロボットに乗り込むこと エヴァンゲリオンのストーリーを把握するうえでもっとも重要な点は、巨大ロボットに乗り込むことは父性と母性の両方を象徴する行為だ、ということだ。鬼の面相をしたエヴァンゲリオンは兵器であり、戦うために作られた強力な武器である。そういう意味ではエヴァは父性の象徴だ…
学生時代は、卒業式はこんな印象だった。「嬉しいのに寂しく、解放されたのに不安で、終わったのに始まっていない。」社会に出て職についてからは、ただただ仕事に夢中で、区切りとなる出来事はいろいろあったが、気づいたら「人生の卒業式」も遠くなくなっている。そこで、こんな風に思ってみた。「自分そのものからの卒業はありうるのか?」という問いだ。これは、自分が自分以外のものになりうるのか?というのと同じかもしれな…
つい最近まで入試休みで学校が無かったけれど、それでもいろんな課外活動に終われ、そこそこ忙しい日々を送っていました。その合間を縫って最近の夜は毎日のようにアマプラでドラマを観ています。その作品とは、 ドラマ『HANNIBAL /ハンニバル』 マジで面白い。 シーズン2の途中まで観ました。ウィルとハンニバルの高度な駆け引き、二人の周りを取り巻く人間模様と相次いで起こる華麗なる猟奇殺人。この作品を構成す…
犬好きの人にとっては常識かもしれないが(いや、俺だって犬を飼う犬好きなのだけど)、犬が排泄をした後に後ろ脚で砂をかけるのは「臭いを拡散する」ためなのだと職場の人に聞いて、へぇ〜と思った。自らの縄張りをアピールする目的があるらしい。 もちろん犬と人間とを同一視するわけではないにせよ、明らかに人間にとって「水に流す」=終いにする行為に近いことを、ある種の始まりの行為として為している、それが面白い。いや…
2月はあんまり本が読めなかった。自分や子どもが体調を崩していたり(お腹にくる症状でてんやわんや)大阪でも雪が降るくらい寒くなったかと思ったら急にあたたかくなったり、選挙もあったし世界情勢も不穏で夜遅くまでついニュースやネットを追ってしまい、不安になったりする日々だった。(そしてこれを書いている3月も、よりいっそう状況が暗くなるばかりで…) 日々の過ごし方としては腰を落ち着けて本を読むというより、夜…
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