海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
僕は新潮文庫でナボコフの『ロリータ』を読んだ。あまり面白くなかった。ただ読むことで考えさせられることがあったので、今回はそれについて書く。 考えたのは『ドン・キホーテ』において典型的であるような、空想に浸りきった主人公像ということである。それはさまざまな小説に顔を出す。たとえばプルーストの『失われた時を求めて』の主人公は、自身の美の感受性の中に浸りきっている。彼は自分の周りにあるすべてを美しい比喩…
寒さはまだ続くも、陽の光は確実に春の始まりを告げている。そんな三月上旬頃。 近所の山道をぶらりと散歩していたら、地元の人達が田んぼの周りに害獣よけの金網柵を設置している場面に出くわした。 邪魔にならないよう作業をしている道路の反対側、草の茂ったところを歩いていく。何かを蹴飛ばす。足元を見ると「お~いお茶」の空のペットボトルが転がっていた。緑色のラベルが周囲の草の緑に完全に同化していて、まるで自然の…
薄暗がりのなか、髭が針金みたいに光っているのを 第258投。46ページ、89行目。 He watched the bristles shining wirily in the weak light as she tipped three times and licked lightly. Wonder is it true if you clip them they can’t mouse aft…
1. 存在しないがゆえに実在する「バーチャル・システム」 ガラス玉演戯、およびそれを守護する教団「カスタリーエン」は、物理的な実体としては存在しません。しかし、アルベルツス2世が述べるように、「存在しないものを、あたかも存在するものとして扱う」ことで、それは強固な現実となり、世界に影響を及ぼし始めます 。これは単なる空想ではなく、神や潜在意識に近い、精神の深奥に根ざした「バーチャル・システム」なの…
▶年が明けてすでに1カ月。 何事もなく、光のように時は過ぎ去り、わたしの日常はたいして変わらない。 今日も、5時過ぎに起きて、苦くて熱い珈琲をちびちび飲みながら読書。 若い頃から、音楽を聴き、映画を観、本を読んできたが、けっきょく本だけが残った気がする。 今でも音楽は聴くし映画も好きだが、どちらもべつに無くなっても良いかなって気はしている。 渇望しないと言うか。 本は、なくなると困る。 じつに困る…
Wordpressで新ブログを作成しました。 formless-archiv.site このご時世に広告無し・利益ゼロ(レンタルサーバーなので赤字)の完全な自己満足世界です。 溜まった本のメモを移転するといったものの、ほぼ書き直しに近いものもあるので、時間がかかる見込みです。
千葉の郊外から東京の学校に通っていた日々、満員電車の路線図を眺めながらよく想像していたことがある。 まるでその中心に通い詰める路線の数々は、体内に張り巡らされた動脈のようだと。 血液として酸素と栄養素を搾り取られ、疲れ果てた我々は、やがて静脈に流されて帰路に着く。東京に集中された路線図は、その血液を集中された巨大な脳みそそのものなのだと。 あるいはそこで知識や経験や給料を得て、それぞれの地に栄養と…
民衆への愛 ガルシア=マルケス『百年の孤独』 渡部 唯生 本作は一九八二年にノーベル文学賞を受賞した著者の代表作であり、二十世紀文学の最高峰の一つに数えられることも少なくない。ラテンアメリカ文学の世界的なブームの中核となった作品であり、その評判の高さは今更繰り返すまでもない。本作は一九六五年に発行され、間もなく各国に翻訳されて世界的なベストセラーになった。日本の多くの作家もこの作品、そして『族長の…
index 2025年に読んで良かった本(AI時代に人間を考えるための)1/5 『デカルトの誤り』 『脳の本質: いかにしてヒトは知性を獲得するか』(2025年に読んで良かった本 2/5) 『ハチは心をもっている: 1匹が秘める驚異の知性、そして意識』(2025年に読んで良かった本 3/5) 『オートポイエーシス: 生命システムとはなにか』(2025年に読んで良かった本 4/5) 『ウィトゲンシュ…
やっと25m泳げだけど身体がと言うか右腕がうまくあがらない。水面をかすってしまう。筋肉の衰えもあるのだろうけど思った感じに動いてくれない。何度やっても考えて泳法やリズムを変えても思ったとおりにならない。基本的に推力が足りていないとは思うけどそれ以前にやはり肩が回らないのだろうなぁ。あとどのくらいかかるのかな。
次のページ