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冒頭、精神疾患の治療や診断は必ず専門家が行うべきであり、下記ブログ論考「自然創発モデルの精神医学分野への応用」は、あくまで一般的な知識に基づく“仮説的・理論的な提案”、という趣旨をご理解の上、ご一読願えれば幸いです。 ・・・・・・・・・・ 1.”人類進化の歴史”から見れば、現代の都市圏の生活環境は人工的で不自然です。複雑な人間関係や社会心理的ストレスが引き金となって、近年、精神疾患の増加が危惧され…
NHKのドラマ「魯山人のかまど」を見ています。全4回のシリーズで、すでに第3回まで放映されましたが、録画して見ているので第2回まで見た感想です。このドラマは趣があってとってもいいのですよ。主人公の北大路魯山人は、天才的な料理人、かつ陶芸家として有名ですが、一方で、人の気持ちをおもんばかることができないガンコおやじ、今なら発達障害と診断されるような人です。藤竜也が演じる魯山人はスーツ姿がカッコよくて…
生成AIをめぐる議論では、「AIを使うと人間は考えなくなる」という言い方をよく目にする。文章を書かなくなる、記憶しなくなる、検索に依存する、判断が浅くなる、といった批判である。こうした懸念そのものに一理はある。しかし、AIが人間の思考に与える影響は、そうした能力低下の議論だけでは捉えきれない。より本質的な変化は、人間が何を可能だと思うか、その知的地図そのものが変わるという点にある。 私は医学・ゲノ…
Webサービスの利用規約が改定されるとき、丁寧なサービスであれば「新旧対照表」を用意してくれる。変更前と変更後を並べて、どこが変わったか一目でわかるあの表だ。 しかし、現実はこうである。 「利用規約を更新しました。続けてご利用いただく場合、新しい規約に同意したものとみなされます。」 それだけ。 新旧対照表なし。変更点の要約なし。「何が変わったかは自分で探せ」という、ある種の挑戦状だ(※やや誇張)。…
パキスタンからの留学生のKhaleeq Ahmad Saqibさんが4年制博士課程(生命融合科学教育部認知情動脳科学専攻)を修了しました。おめでとうございます!Saqibさんは本研究室の最初の博士課程大学院生で、本研究室初の卒業生になります。 2026/4/1祝賀会の写真。Saqibさんは伊藤の左隣 学位論文の内容の査読あり論文はまだ受理されていないのでこの仕事はまだ終わっていません。無事受理され…
小林秀雄「近代絵画」を再読したのでメモしました。次はメルロポンティの「眼と精神」を読んでみたい。 近頃の絵は解らない、という言葉を、実によく聞く。どうも馬鈴薯らしいと思って、下の題名を見ると、或る男の顔と書いてある。極端に言えば、まあそういう次第で、さて解らないという事になる。絵は何かを描いたものでなくてはならない。そして、この何かは、絵を見ない前から私達が承知しているものでなければならない。まこ…
感情は理性の燃料である 意味構造の更新 意味構造から物語構造へ 思考の型 理性的な人は感情が希薄なわけではない 会話は感情的になりやすい 悩みやネガティブな感情について 物語的統合までの思考の流れ 感情は理性の燃料である 理性とは、「身体主導の感情を原動力に、広く深く統合された安定した意味構造を形成する能力」です。シンプルに言うと、「感情を燃料に意味構造を拡張する能力」です。 身体主導の感情とは、…
研究者とは。 頭脳労働のようで、時間の大半をほぼ肉体労働と呼べる実験を繰り返すことに費やしていたり、その肉体労働の結果を、世界最高の研究機関の助教授とともに「ウンウン」言いながら転生させた結果である論文を、世界のどこに住むとも知らぬ「エキスパート」にボロクソに言われてリジェクトされたりする日々を過ごしていると、自分がなぜ研究者などと言う、奇妙な仕事をしているのか、よくわからなくなる。 先日、地元の…
誰に頼まれてもいないのに、書いてしまう 今回の記事を書いていたら、「誰に頼まれてもいないのに、なんで書いてるんだろう?」と思った。それでも、自分なりの答えが欲しかったから考えてみた。 Netflixで『キャロル&チューズデイ』を観た。AI作曲が当たり前の世界で、あえて人が作る——その物語が妙に刺さった。単純に「反AI」の話ではない。ただ、「人が作る意味」を考え直すきっかけになった。 ちょうど若林恵…
【2026年版】人文・社会科学・教育系主要学会スケジュール 心理学・教育学から経済・社会学まで。大学キャンパスで開催される「文系アカデミア」の祭典。 📕 心理・教育・発達(Psychology & Education) 春と秋に集中します。「公認心理師」関連の単位取得や、GIGAスクール構想以降の「教育DX」が主要テーマです。 時期 学会名 / 分野 開催の特徴・参加のメリット 春:3月秋:9月 …
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