短歌・俳句・詩・短編小説等が好きな方の集いです。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
ランキング参加中はてな文芸部 男は、ベッドの端にすわる娘ににじり寄った。娘のからだが強ばっていくのを、男は見てとった。躊躇する気持ちがわきはしたが、もう男の欲情は歩みをとめることを許さなかった。娘はかたく目をとじて、顔を両手でおさえている。 「いいんだね?」。娘に声をかけると、娘はかすれた声で「うん」と、うなずいた。(やっぱり、イヤ!)という言葉がかえっても、男にはもうブレーキをかけることはできな…
4月13日 月曜日 所属する俳句結社の吟行句会。このところ吟行句会の度に雨に降られていたのだが今回は晴天!しかも夏日まではいかないものの20度以上の少々暑い日だった。 今回の吟行の場所は、我々の活動拠点からほど近い、足立区にある西新井大師。 子供の頃、両親に連れられて何度も行ったことがある場所だが、中学生になるころから父の出身地にほど近い川崎大師に行くようになっていたので、半世紀以上行っていないこ…
岐阜県内、高校3年の3学期、もはや学校に行く日もあまりない。通常登校最後の日、その日は、卒業式までの流れの説明や、今後の生活指導などのホームルームだけで、午前で終了した。 妙子は神戸での就職が決まっていたので登校したが、学校に来ていないクラスメイトも多く、教室は閑散としていた。 帰り支度をしていると声がかかった「た~こ」 声だけで、すぐ好子と分かった。 好子はすでに国立大学に合格、余裕をもってこの…
春の風を覚えていますか 春の色を覚えていますか 春の匂いを覚えていますか その髪を揺らす爽やかな空気を その瞳に映る鮮やかさを 鼻を擽る甘い香りを 覚えていますか 家族3人で過ごした幾番目かの春は あの子にとって とても楽しみにしていた春でした 見学会を通して初めての世界を体験し 武道を習うことに決めたあの子の笑顔を あなたは覚えていますか 初めての習い事 初めて見た世界 あの子にとっての初めては…
むせるほどに春が流れ込んでくる また巡って来たと幾度か数えているうちに 咲いていた桜より今を咲いてる桜のほうを見始めている心がいる またきっと時が動き出す あなたもどこかで春を見つめているでしょうか
小野小町の名歌、「思ひつつ」の朗読音源をつくりました。背景の音は冬につくったものを再利用したものです。 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを 思いながら眠りについたからあの人が夢に現れたのかなもし夢と知っていたなら覚めなかったのに 夢で逢いたい人は誰ですか。 たくさんいますよね。 昔飼っていた犬にも逢いたいです。 古今東西、普遍のテーマですね。 敬愛する大滝詠一さんの名曲「夢で…
Blue あなたとわたしの本 276 連休中の自然公園。 カップルや家族連れで賑(にぎ)やかだ。 ぽつんと独(ひと)りで坐ってるのは僕一人。 でもぜんぜんさみしくないんだ。 むしろ、ホッとするんだよ。 どのチームにも属してないってことにね。 世界、っていうか、 宇宙、っていうか、 そういったものと僕は向き合っていたいんだ。 宇宙と対話しようと思ったら、独りでいなきゃならないんだよ。 静かに独りでね…
朝からどんよりとした天気。遠くの山々がぼんやりと煙っている。 ときどき、しとしとと、春雨というよりは時雨と言ったほうがいい雨が降る。 昼からは、運転免許の更新申請を予約していた警察署へ。5年ぶりの申請であるとともに70歳を過ぎて初の更新申請。 視力に自信がなくなってきた。夜空の星が三つに見える。 十日ほど前からはパソコンするにも老眼鏡をかけずに裸眼で視る訓練。加えて、ルテインとブルーベリーのサプリ…
幽霊のようなギターの音を聴かせて生ぬるい風が運んでこなかったものもっと もっと 怖い思いがしたい無防備な首元はなにをも受け入れる急速に過去になりゆくシンクの泡もいつも いつも 気配だけ肩を抱く欲しいのは消えてしまってもいい光セピア色の浅い眠りと砂をはらんだ幽霊のようなギターの音を聴かせて取り込んで絡みとってそこへ運んで
次のページ