短歌・俳句・詩・短編小説等が好きな方の集いです。
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
◆ 第一章 ◇ NTRとゴム手袋 「う~ん!」 俺はヘッドフォンをむしり取り、ゲーミングチェアの背もたれに体重を預けた。首の後ろで革が軋む。天井が視界に入る。 深夜の部屋。モニターの青白い光だけが、俺の情けない顔を照らしている。エアコンの低い唸り。それ以外、何も聴こえない。 DAWの画面は再生を止めたまま、波形のグラフを黙って並べている。グリッドに正確に張り付けられたリズム。人間味のないピッチで歌…
エッセイZINE『生活すぎる!』 2025 より 映画館の映写室でアルバイトをしている。プロジェクターで映画をシアターに投影しているから、日中でも日の光が入ってこない。だから一日中薄暗い部屋で仕事をしている。頭がおかしくなる。 今日のシフトは早朝から夕方までで、相当長かった。社員さんと二人のシフトだった。社員さんは部屋の真ん中のデスクで事務作業をしていて、私は十二個あるシアターを歩き回りながら機械…
オオオオオゥウ・・・・・・。 次々と生まれるサバクオオカミの奇岩たち。それは、この場所に満ちている精霊の力と重苦しい怒りの力が合わさって起きた不思議でした。 ビシビシビシッ! 突然、固くとがった音が、その一角に響き渡りました。その音は、サバクオオカミが立てたものではありませんでした。また、その元となった砂岩が割れた音でも、ありませんでした。その音の源は、母を待つ少女の奇岩そのものでした。「アアイ・…
今日のブログはタイトルの通りなんだけど、5年前に開催されたオリンピックの話ではなくて。 今日、実家に帰って押入れを物色していたら、またまたこんな本が出てきた。 アサヒグラフの東京オリンピック増刊号。 今から62年前、1964年の東京オリンピックの時の冊子❗️ これは当時父が購入したモノで、ワタシも幼い頃に眼にした記憶がある。 それにしても、よく残っていたな。 ワタシがこの冊子を眼にしたのは小学生の…
あの夢は届きはしない夜の果て それでも胸の灯り消えずに ランキング参加中はてな文芸部ランキング参加中短歌倶楽部
暑くも寒くもなく心地良かったので プランターの並べ替えや草引きをして 気ままなガーデニングをダラーッとしました。 スズランや忘れな草が可愛く咲いていたし うちの白藤が芳しく佇んでいて嬉しかったです。 訪問ありがとうございます。
一年も二年も三年も来年もお世話なりました、そしてこれからもお世話になったりしますが、平穏な日々がたれにでも訪れますように。せかいは色々と恐ろしいことが起きていて、祈るしかないと思いながらも、祈るって何だろう、という考えも浮かぶ年末です。 Cさんの能登のお土産のワイン。お蕎麦は、カップ麺のものを食べました。カップ蕎麦はカップ蕎麦独自の美味しさがあるので、良いものです。 零時を迎えます。
ランキング参加中はてな文芸部 男は、ベッドの端にすわる娘ににじり寄った。娘のからだが強ばっていくのを、男は見てとった。躊躇する気持ちがわきはしたが、もう男の欲情は歩みをとめることを許さなかった。娘はかたく目をとじて、顔を両手でおさえている。 「いいんだね?」。娘に声をかけると、娘はかすれた声で「うん」と、うなずいた。(やっぱり、イヤ!)という言葉がかえっても、男にはもうブレーキをかけることはできな…
4月13日 月曜日 所属する俳句結社の吟行句会。このところ吟行句会の度に雨に降られていたのだが今回は晴天!しかも夏日まではいかないものの20度以上の少々暑い日だった。 今回の吟行の場所は、我々の活動拠点からほど近い、足立区にある西新井大師。 子供の頃、両親に連れられて何度も行ったことがある場所だが、中学生になるころから父の出身地にほど近い川崎大師に行くようになっていたので、半世紀以上行っていないこ…
池の端(は)で荼毘(だび)に付されし汝(な)が霊(たま)は水鳥となり天へ飛び立つ 棺(ひつぎ)には夫の箸を納め焼く私の手料理つまみに来てと 夫の葬場は、ロビーから美しい池の景色が見えるところでした。写真に残す余裕は、さすがになかったのですが、今でも時々思い出します。今朝起きた時、ふと、夫の魂がこの池の水鳥に姿を変え、空へ飛び立っていく、というイメージが浮かんできました。それを元に詠んだのが、一首目…
次のページ