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あの日の翌朝、 温かなものに包まれる感触で目が覚めたことは、今でもはっきりと覚えている。 私が起き出すと、あの子もまた同時に起きて来た。 きっと、私と同じようにして、目が覚めたのだろう。 「お父さんは、元に戻ったんだね。」 おはようの挨拶よりも先に聞こえたのは、こんなあの子の声だった。 あの日の夕方には、あの子も家へと帰り、 また私たちは、それぞれの日常生活へと戻った。 あれから、梅雨にしては、や…
親友との約束を胸に、青年はただ走る。友情と信頼の力が、絶望的な状況を突き破る奇跡を描いた太宰治の傑作『走れメロス』。純粋な羊飼いの青年メロスが、暴君ディオニス王に立ち向かい、親友セリヌンティウスとの約束を守るために走り続ける姿が描かれています。物語は人間の弱さや葛藤と、信じる心の尊さを鮮やかに対比させながら展開されます。 本記事では、『走れメロス』の普遍的なテーマを解説するだけでなく、この作品を選…
リスのリッキー、ウサギのウーちゃん、クマのクーちゃんは、技と知恵を代々受け継いできました。リッキーの「どんぐり埋蔵の儀」。どんぐりを山ほど背負って、「ただの貯蔵じゃないんだ。冬に備える“種まきの舞”だよ」くるくると回りながら、土の柔らかさを確かめ、どんぐりを一粒ずつ丁寧に埋めます。「どんぐりが、春に芽を出して、“未来の森”を育てるよ」ウーちゃんの「ぴょんぴょん駆け抜けし道」。風を感じながら、「ただ…
第一章 「水無瀬晶の弟」 俺の姉について話しておきたい。 水無瀬晶は厭なやつだ。無神経で傍若無人でニコリとも笑わない。性悪な女だ。 姉といっても、血は繋がっちゃいないんだけど。ただうちの父親とあいつの母親が結婚しただけ。よくある話だ。晶と俺とは血が繋がっていない。ーーーそれを俺は喜ぶべきなのかもしれない。あんなに生きづらそうにしてる義姉を見ていると余計に。厄介な性質を、もしも俺も受け継いでいたらと…
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻埼町。先祖代々からの住民と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車いす生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは順調だったが、ある噂がネットで流れ、徐々に歯車が狂い始め――。 湊かなえという小説家への印象について 簡単な物語紹介 批評…
僕の読んだ336冊の中から、感動する傑作小説を6作紹介します。 ランキング参加中小説が好き 第1位 アルジャーノンに花束を アルジャーノンに花束を〔新版〕 作者:ダニエル キイス 早川書房 Amazon 【内容紹介から抜粋】32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼…
遼真達は休憩を入れて、心を強くして再度霊査に入る。2021年8月20日夜、粕夫が鴬子へ「明日、ドライブにでも行くかい?」「ドライブ?どこに行くの?」「宇都宮市の北側で船生街道沿いの下小池町にある雷電山まで行こうかなと思ってる」「雷電山?ふーん、何かあるの?」「あまり人も来ないし山頂からは景色も綺麗らしいらしいよ。 最近、仕事が立て込んで忙しかったから骨休みだな」「へぇいいよ。何か良い事あったの? …
評価 ネタバレ感想 人を動かす 改訂文庫版作者:D・カーネギー創元社Amazon 評価 ☆☆☆☆☆(最高評価は☆5つ) ※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。
「いいや、わが子よ」と彼は私の肩に手を置いて、いった。「私はあなたとともにいます。しかし、あなたの心は盲いているから、それがわらかないのです。私はあなたのために祈りましょう」 そのとき、なぜか知らないが、私の内部で何かが裂けた。私は大口をあけてどなり出し、彼をののしり、祈りなどするなといい、消えてなくならなければ焼き殺すぞ、といった。私は法衣の襟くびをつかんだ。喜びと怒りのいり混じったおののきとと…
先日より新着記事でお知らせを続けておりましたが、当ブログは新しくブログをお引越しする運びとなりました。 当ブログではこの記事を最終更新とさせていただきます。 現在残っている記事は「大幅加筆」「修正」「記事合併」を重ねながらほぼ全ての記事が新しいブログへと引き継がれます。 おわかれじゃないよ!まだまだよろしくね!! ↓新ブログ「らびらいふ」 rabiralife.com 現在連載中の「SHAMAN …
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