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作家の小川洋子のエッセイ『遠慮深いうたた寝』で、優れた文学作品には官能とユーモアが欠かせないと述べている。 生み出す人も味わう人も、結果溺れてしまう人も、とにかく関わる全員が必死な状態に追い込まれてしまう。今日はこれぐらいにしておいて、残りは明日、などという悠長な話では済まされない。今が駄目なら、次はもうないのだ。 小川洋子『遠慮深いうたた寝』 死は破滅に置き換えてもいい。物語の登場人物たちは、と…
日曜日、 僕はどちらかというと、常に何かに取り組んでいないとムズムズしてしまう性格である。現在地に留まることや停滞していることが耐えられなくて、いつも忙しなく生活している。 ただ、この忙しなさにも二種類あるということを最近実感してきた。 32年間生きていて、時間的な制約で最も忙しかったのは高校生の時だろう。 自称進学校に通っており、吹奏楽部に所属していた私。それなりに勉強することを求められていたけ…
他者を招き入れるところ。 村上春樹の長編作品。 雑誌に短編として掲載されたものが、一本の長編として書き直された。 私は冒頭の部分のみ、何度か雑誌で読んだ記憶があった。 だが、続けて他の作品を読めていなかったので、実質的には今回が初めて読んだことになる。 絵本作家の夏帆が、知人の紹介でブラインドデートをした。 その時、最後のデザートになって、衝撃的な言葉を耳にする。 「あなたみたいに醜い人に会ったの…
※引用:「おとぎの国のデスマシーン」1巻より 「おとぎの国のデスマシーン」1巻のプチ感想・レビューです。 感想は読書メーターで書いた文章になります。 興味を持ってもらえると嬉しいです。 寿こと - 読書メーター (bookmeter.com) 感想 行方不明の娘を探していたら、よく分からないおじいさんに、娘のエリカは自分が書いた小説の主人公になりたくて本の世界にいる、どうする?会いたいなら本の世界…
こんにちは、暖淡堂です。 行ってきました、BOOK MARKET 2026。 浅草の江東館7階で2026年8月8日(土)と9日(日)の2日間開催です。 ちょっと狭く感じる会場内に、たくさんの人がいて。 熱気を感じる催し物でした。 このBOOK MARKETは、本を出版している会社(地方の出版社や、中小の出版社が主)が集まって、自社の出版物を紹介するというのが目的の一つ。 その他の目的としては、地方…
リンク 中国清代の作家蒲松齢によって書かれた「聊斎志異」は、多くの作家たちに影響を与えた怪異小説の傑作である。本書「聊斎本紀」は、現代中国を代表する作家閻連科が、その「聊斎志異」の世界をベースに大胆に創造した連作長編である。 本書の魅力は、物語を語ることの意味と、権力者が物語を恐れる理由を巧みな構成で描き出しているという点にあると思う。 全5章からなる本書の前半では、「聊斎志異」に収められた怪談や…
バブル崩壊後、再配分政策の失敗で大量に発生したロウアーミドル層は、生活保護者などの明白な弱者への救済措置を優遇措置、特権と捉えて我々(曖昧な弱者)には配慮が講じられないとの不満を募らせる。そのような心性はアイデンティティについての弱者(マイノリティ)についても及び排外主義に結びつく。 ひろゆき、石丸現象、財務省解体デモ、参政党の躍進と高市政権の誕生などの事象を丁寧に解きほぐし、「曖昧な弱者」の時代…
最近映画はアマプラの会員特典がほとんどですが、観ていない映画を選ぶのも一苦労でして、選んだ映画も軽い作品ばかりです 感動も見ごたえもほぼ無く、このままでは映画離れしてしまいそうな危機に・・・ これはお気に入りの映画を観直すしかないっ!!! という事で観ましたのが「ゴッドファーザー」(1972)です大昔、馬の首シーンに恐れをなしてちゃんと観たのは10年ほど前、アル・パチーノのファンになってからは何度…
一穂ミチさんが好きなので、読んでみた『せやかて、あの街は』 せやかて、あの街は 作者:一穂ミチ,円城塔,桂りょうば,加藤進之介,金菱清,上村裕香,金水敏,日下慶太,國友公司,江弘毅,阪元裕吾,スズキナオ,田辺青蛙,土屋うさぎ,豊田道倫,仲野徹,日高ケータ,福島暢啓,堀部篤史,町田康,吉村智樹,大前粟生,木村衣有子,桑原茂一,酒井洋輔,茂山逸平,田村晴信,山極壽一,山下賢二,内田樹,宇津呂鹿太郎,宇…
国民の声を政治に反映させる民主主義の考え方は、最も優れた政治体制である。民主主義国である日本に住んでいると当たり前の概念であり、疑問に思うこともない。いや、中には疑っている人もいますが、多くの国民は、そういう人に変わり者なんだという視線を送ります。合議制で社会のルールを決める民主主義は、国民全員が賢いことを前提にしていないか。そうすると、まだ社会に出ていない若者に政治のことがわかるのか、18歳から…
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