ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
あの日の翌朝、 温かなものに包まれる感触で目が覚めたことは、今でもはっきりと覚えている。 私が起き出すと、あの子もまた同時に起きて来た。 きっと、私と同じようにして、目が覚めたのだろう。 「お父さんは、元に戻ったんだね。」 おはようの挨拶よりも先に聞こえたのは、こんなあの子の声だった。 あの日の夕方には、あの子も家へと帰り、 また私たちは、それぞれの日常生活へと戻った。 あれから、梅雨にしては、や…
1話から読みたい方はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com 前回の記事(9話)はこちらから👇️ karisu0217.hatenablog.com 皆様、久しぶりです いろいろあってしばらく投稿をしていませんでしたが、そろそろ再開します それではお楽しみください! 崩れゆく校舎の中、蒼真は立ち尽くしていた。床がひび割れ、黒い亀裂が世界を呑み込んでいく。空は歪み、赤と灰色…
2025年 秋イラスト いつもご無沙汰しております♪ ようやく秋到来です! しっとりした秋をテーマにしたイラストを描いていただきました!! 今回もとても素敵な画をありがとうです!! この度のモデルさんは、セッちゃんです。 岡本清子と共にマゼラン派遣隊に参加中で高速巡洋艦「衣笠」のクルーとして頑張ってます!! イラスト提供 笹倉先生 #SF #小説 #学園 #軍事 #鬼 #悪魔 #ミリタリー #イラ…
執筆:囮役 15分 シーンリストを再作成。反省: MPが無事回復し「ファイル開くだけでいいから!」が効果を発揮しました(笑) そして背景情報をどこでどれだけ出すかで頭がぐるぐるになっています(完全にぐるぐる目 親の因果が子に報い、という背景であるため、主人公たちに直接関係はないけれどもすごく関係があるという。 自分でも「何言ってんだコイツ」と思います!(ぐるぐる目
週末にアレックスを自宅に招くことになり、来栖の家ではささやかな意見の対立が持ち上がっていた。 ここで、物語をすすめるにあたり、来栖の家の状況を説明しておかなくてはならない。 来栖が、白血病の重い症状から奇跡的に回復した三輪友紀と結婚したのは、初等教育センターが開所されてから一年後のことだった。友紀はY村に戻っても、再び教職につくことはなく、黄道の会の布教活動を推進する部門に配属され、自己の死の淵か…
皆様、本日もお疲れさまでした。 今日も一日終えました。目標に一歩でも近づいたでしょうか? でも目標ってそんなにたやすく近づけるものではないですよね。 目標という言葉が適当でないなら「大望」が適当かもしれません。 山にたとえると頂上から見える風景が見たい。 その山から展望できる最もいい風景が見たいのです。 生きている中で、楽しいこともあった、反面苦しいこと多々もあった。 山が人生、いい風景とはすばら…
今回は『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる(ぼちかの)』3巻のあとがきに書ききれなかったあれこれを書いていきます。 何せ今回のあとがきは文庫換算2P、行数にして30行ほどしかなかったため、言いたいことをものすごく圧縮して書かざるを得なかったんですよね……もっとたくさん書きたかったよ……。 というわけでGO。ブログがあるとこういうのが雑にできていいね…
最終章 君がいる世界 最初に感じたのは、消毒液の匂いだった。 次に、全身を鈍く苛む痛みと、自分のものとは思えないほど浅く、か細い呼吸の音。 ゆっくりと、鉛のように重い瞼を持ち上げると、視界に飛び込んできたのは、見慣れない白い天井と、規則的な間隔で点滅する機械のランプだった。 (……ここ、は……) 病院。集中治療室、だろうか。 身体のあちこちに繋がれたチューブと、右腕にずしりと感じるギプスの感触が、…
リモートワークだから気を抜くと一週間家から一歩も出ないということがある。冷蔵庫の中が空っぽになったから仕方なく食料を調達しに行き、そういえば久しぶりに外に出たなと思い出す。気がつけばだいぶ肉もついて来ており、体も鈍っているから散歩をするようにしている。昼休みには2キロぐらい、休日は5キロぐらい。そのぐらいの軽い運動で体をほぐして、セロトニンを分泌させている。 昨日から散歩中に相対性理論の『TOWN…
人間に生きる意味はあるのか。 人間は時間があると、たまに人生の意味などについて考えてしまう。 ドーキンスは、歴史的ベストセラー『利己的な遺伝子』のなかで、生命機械(おもに人間をふくめた動物と植物)の個体は、遺伝子の乗り物=ヴィークルでしかないと結論した。 つまり、太古に地球上に誕生した無防備な遺伝子が、『殻』をまとうためにつくったのが、『生命』だということになる。 生命が存続するために遺伝子が存在…
次のページ