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昨年から今年にかけて、山尾悠子作品を手に取る機会がたびたびあった。 それぞれに出会った時期と当時の自分の状態も含め、とてもよい読書体験になった。 歪み真珠 (ちくま文庫) 作者:山尾悠子 筑摩書房 Amazon 長編『ラピスラズリ』を読んでいた際、本文で「引きゴムが緩んでだらりと垂れてしまった手足の関節の揺れ動く手ごたえ」とか、「ゴム引きの関節を不細工にがたつかせた……」とか、人形についてそのよう…
この記事はtwitterの読書家界隈に定着した文化であるところの#名刺代わりの小説10選を輸入して作られたものである。140字の牢獄に囚われたtwitter民たちが、わずか10作の小説のタイトルに託した自己紹介、または決意表明だ。 本記事はそうした10選に加え、裏10選を選定して記事にしたものである。 ブログとtiwtterでは媒体特性が異なるので、もしかすると長年このブログをお読みいただいている…
1週間分飛ばしてしまった。 とても充実した8月を過ごしている証拠なのだ。 今週はコンフィデンスマンを見返した。 あと、舟を編む(ドラマ)を一気見した。 どちらもとても良かった。 それからそれから、10年日記というものを始めてみた。 装丁が可愛いので続きそう!
泉鏡花の短編『輪廻』は、生と死、そして前世と来世をめぐる因縁を描いた幻想的な物語です。語り手は旅の途中、雪深い山中で一人の女性と出会います。彼女は儚げでありながらどこか懐かしさを感じさせ、その存在は現実と夢の境を曖昧にします。やがて語り手は、彼女が自分の前世と深く結びついた人物であることを知り、現世での邂逅が過去の因縁の続きであると悟ります。物語は、輪廻転生という仏教思想を基盤にしながらも、恋愛小…
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読みはじめたが、あまりの長さに最後まで読み切ることができなかった、迷路にまぎれこんだようになった ― こうした話はよく耳にします。挫折せずに長編小説を読み進む、しかも味読する秘訣はあるのでしょうか。あります!などと大声で断言することはできません。でも、わたしなりの読書道しるべといったものでよろしければ、持ってます、とわたしは小声でお答えします。以下にその…
このブログを読んでくださっている方ならきっと「10代がえらぶ海外文学大賞」の対象作品を読んでいるはず!と思ったので、お知らせです。 今年始まったばかりの「10代がえらぶ海外文学大賞」では、5月14日(水)まで第一次投票を開催しています。 (こちらのHPから投票できます) 10daikaigaibungaku.wixsite.com 第一次投票は、誰でも(10代でなくても)投票できます。 10代の頃…
遠い、永遠の光。 先月のある晩、久しぶりにそんなことを想いながら寝た。なにを考えたのかは目醒めたときには忘れてしまった。ただその朝はとても気分がよくて、なんでもできるような、どこへでも翔んでいけそうな気がした。 まだ人生の重荷を知らない少女のように身軽に、ひとりで、澄みとおる空気のなかへ。 * 悲しく苦しいだけの人生であったらと希ってしまう。 私の人生にはどうしようもない恥と屈辱と惨めさがあって、…
ごきげんよう、祈(いのり/inori)です。 4/7、突然の新作発表がありましたね。130枚の中篇「武蔵境のありくい」。ユーモラスなタイトルに違わずさらっと読むとかわいらしい内容…に思えますが、これって実は結構コワイ話なんじゃないの?というのが今回の記事です。いつも以上にこじつけなので、こんな読み方もあるかなぁ?くらいでお読みいただけたら嬉しいです。 ※最新作のネタバレを含みます。未読のかたはお気…
言葉の外へ (河出文庫 ほ 3-2)作者:保坂 和志河出書房新社AmazonBGM: The Police - Walking In Your Footsteps今日は早番勤務の日だった。今朝、いつもながら英会話関係のZoomミーティングに顔を出す。その後、10時より仕事をはじめる。実を言うと、前にも書いたとおり英語であれこれメモを書くということを今日はついにすることができなかった。絵を描きながら…
エッセイスト、随筆家になるには エッセイの書き方を学びたくて、手に取りました。 タイトルに「小史」とあるとおり、エッセイの簡単な歴史が書かれてます。 エッセイ賞の選考委員を務めた井上ひさしさんは、 エッセイとは自慢話のことである と、選評に何度か書いたようです。 自分はこんな体験をした。こんなことを考えている……といった記述は全て自慢であり、それらの自慢に様々な工夫を施し、臭みを抜いて読者に提供す…
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