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本編の前にご案内です。 この小説のページの姉妹版「とまとの呟き」も不定期ですが更新しています。 こちらは私の拙い日記、私の本音です。 下のバナーをクリックで「とまとの呟き」に飛べますよ。 よろしくお願いします。 また、小説は毎週日曜日に新作を公開する週刊の形式を取ります。 tomatoma-tomato77.hateblo.jp 写真はイメージです。 「なんだかねえ。ねえ、人間は神なんて信じてるの…
十三 《他者》のいない世界——応答せよ、応答せよ。 ある晴れた日の朝、あみ子にはまたあの《音》がきこえる。 しかしあみ子ももう、こういう時の対応はわかっている。自分も《歌》をうたえばいいのだ。そうすれば世界のたてる《音》は消える。ところが、この時は喉の奥が詰まって、息を吐くことも吸うこともできない。 ……ガサガサッサ、グルル、ぽぽぽぽ、ササ、窓の外で音は次第に大きくなってゆく。 声がでない。声だけ…
フェイク・マッスル 作者:日野瑛太郎 講談社 Amazon SNSをダラダラと眺めていた際に、広告投稿に引っかかって衝動DLして、そのまま溜め読状態になっていた一冊。さほど期待していなかった一冊だったが、思いもよらぬ拾い物だった。 近年の「アイドル」は男女ともに以前は「アイドル」には求められなかった「特殊技能」を売り物に芸能界を渡り歩いて行っている人が多い。見た目が良いことはもちろん、歌、ダンスは…
山間の畑を一人耕す 世間の柵みから遠く離れ 何ものにも煩わされることなく ただ大いなる自然の中に 命の鼓動を聞きながら ~~~ 野に咲く一輪の花 人間のどんな思想よりも 遥かに確かに咲いている ~~~ 人は誰もが それぞれの一生を背負って死んでいく 誰もが免れることなく すべての体裁を取り捨てて ~~~
「ただひとつ、この小べやだけは、けっしてあけてみることも、まして、はいってみることはならないぞ。これはかたく止めておく。万一にもそれにそむけば、おれはおこって、なにをするか分からないぞ。」 (シャルル・ペロー『青ひげ』楠山正雄訳 青空文庫) 河野多惠子の短編集『幼児狩り』。 私はそれに収録された「夜を往く」の題も、最後の場面も大好きだった。確かに自分の「知っている」感覚が、こうして小説家の文章で綴…
皆さん、プロレスはお好きでしょうか。私は普通くらいです。平成一桁ガチおっさんの言う普通は、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、長州力、藤波辰爾、橋本真也、小川直也、グレート・ムタ、獣神サンダー・ライガーなどなど列挙しろと言われれば取り敢えずひたすら列挙できますし、かけてみろと言われればサソリ固めや4の字固め位は何も考えずともできる。そんな感じです。 男兄弟ばかりで育った上に従兄弟も男ばかりということ…
同じ景色を見ても、 美しいと感じる人がいる。 何も感じない人もいる。 同じ出来事を経験しても、 前向きに受け止める人もいれば、 不幸だったと思う人もいる。 私たちは同じ世界を生きているはずなのに、 その見え方は驚くほど違っている。 では、 変わっているのは世界なのだろうか。 それとも、 世界を見つめる私たち自身なのだろうか。 文学作品を読んでいると、 人は現実をそのまま見ているのではなく、 自分な…
向こうから女の子が近付いて来る。紺色のワンピースを着た女の子だ。つい、目で追いかけてしまう。男はそんなふうにできている。遺伝子がそうするように命じている。そのまま目鼻立ちや表情がわかる距離まで近付く。とてもかわいい女の子だった。その子もじっと私を見ている。ちょっと恥ずかしくなる。そして私の目の前で女の子は立ち止まる。それに合わせて私も立ち止まる。女の子はポケットに手を入れて、杖のようなものを取り出…
礼儀と服装 京都に帰ってきました。と、いうか平安女学院大学にゆきました。平安女学院は中高は存じておりましたが、大学に伺うのは始めて。先日いただいていた平居謙先生の『平成詩史論』の発売を因んだ、シンポジウムとのことです。 実は数日前から「私……いつものTシャツで良いの? で、いつものスカート……」と、もにゃもにゃと訴えていましたが、だって、シンポジウムですよ。シンがポジですよ? そんなの大変なことで…
弁当・惣菜の製造工場で働いてきた。郊外にあり駅からも離れていた。 工場は思った以上に寒い 最初に作業着へ着替える。頭から足先までフワフワの作業着で覆われ、鏡に映る姿は巨大なマシュマロみたいだった。 工場内へ入ると、空気はひんやりしている。食品を扱う場所だから当然ではあるものの、立って説明を聞いているだけでも寒さを感じた。 近くにいた女性が 今日初日なんだ。どきどきだなー と話しかけてきた。深津絵里…
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