詩、和歌、エッセイ、歌詞、小説などなど、言葉を紡ぐ人たちのグループです。 作品投稿・交流用スペース → http://space.hatena.ne.jp/~/14217943783081207203
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女の気が変わらないうちにと王柔たちは急いで敷地の中に入っていきました。出入口の先には大きな中庭が広がっていて、それを日干し煉瓦造りの建屋がぐるりと囲っていました。 女が王柔たちを導いた先は、建屋の中ではなく中庭の方でした。彼女は庭のちょうど真ん中に立つ背の低い木の方を指さすと、何も言わずに入り口近くの建屋の中へと戻っていってしまいました。「え、えーと。どうすればいいのかな。精霊の子はどちらにいるの…
「奇妙な物語は、いつだって食卓の隅っこから始まる。 たとえば、目の前のスープが『憐れみと嫌悪が混ざり合った色』をしていたら、あなたならどうする?」 この「怪談」を読んだ誰かが、君の扉をノックするのを待ってみる。 🔹 僕は、憐れみと嫌悪が混ざり合ったような色のスープを母さんに差し出した。 「怖がる人ってなんでも怖がるんだよ。『このスープに毒が入っていたらどうするんだ?』みたいなね。」 そう言いながら…
日やけ止めは「焼けない」ためだけのものから、美しさを引き出す「プラスアルファ」の時代へ。2026年の新作は、驚くべき技術進化を遂げています。 もう「ベタつく」「白くなる」と我慢して塗る必要はありません。ヘアメイクアップアーティストの長井香りさんが厳選した、今すぐ使いたくなる最新UVケアアイテムをカテゴリー別に詳しくご紹介します。 1. 汗・水に負けない!圧倒的な信頼感のタフUV 2. 塗るだけで美…
◇ 地図の話 地図は嘘をつかない。でも、地図を眺めることと、実際にその土地を歩くことは、まったく別の行為だ。 泥の匂いも、石畳の硬さも、坂の途中で膝が笑う感覚も、地図には一切載っていない。それでも地図は地図として有能で、俺はそれを否定するつもりは毛頭ない。 問題は、地図を持った人間が「この土地のことなら俺が一番知っている」と言い出す瞬間だ。 ◇ 水槽の中の正解 SNSというのは、どうも閉鎖的な水槽…
ようやく咲き始めた桜に引き寄せられるように花見をした帰り、立ち寄った公園の一角で、ユキヤナギの白とレンギョウの黄色が、鮮やかなコントラストを描いているのに出会いました。風に揺れるしなやかな枝、こぼれんばかりに咲く小さな花々。冬の沈黙を破る気配と、春の訪れを告げるほのかな歓びとが、そこにありました。前回ユキヤナギの歌を紹介した歌人・鳥海昭子さんは、レンギョウを次の一首に詠んでいます。 レンギョウの鮮…
死を初めて実感したのは、小学生のとき。火葬場で棺桶に釘を打ち、煙を眺め、骨壷に骨を入れる。この人はもう二度と戻らないんだと気づく。あの頃は、なぜか自分だけはこうならないと思っていた。 死に興味が湧き出したのは、中学生のとき。ミステリーで殺人を読んで、映画で死体を見て、文庫本で死に方を調べた。永遠など無い現実に背筋を震わせた。本や画面の中の話で、自分には関係ないと思っていた。 死にリアルさを求めたの…
「恋愛で言うとさ、ほんとに都合のいい女やで」 私の仕事ぶりをあらわして、先輩はそう言った。……少し悲しかった。 それならもういっそ振り切りたい、都合のいい女に。もしくは、ただのいい女になりたい。 最近とても働いている。 映画『プラダを着た悪魔』で「仕事が充実するとプライベートが崩壊する」という台詞があるが本当にそのとおりで、家族には申し訳ないくらい生活は崩れている。 今日は久しぶりの休みで12時間…
エッセー誰でも超人 (一) ティラミスという人気のドルチェ・イタリアーノがある。その名の意味は「私を上に引き上げて」。意訳すれば、「最高の気分にさせて」ということになる。「上」という位置の人類共通のイメージは、上は天国で下は地獄、上は高い地位で下は低い地位、上からは見下ろせ、下からは仰ぎ見るということだろう。 登山家でなくても、誰もが高みから下界を見下ろしたい欲望は持っていて、自助努力でそれを成し…
適材適所。 それはそんなに簡単な話じゃない。 こんばんは。 建設業の会社で営業をしています。 でも、自分では営業が向いていないと思っています。 異動願いを出したこともありますが、説得を受け、現在も営業職を続けています。 会社からは営業が向いていると思われているようです。 いや、違うな。 実際は営業を減らすわけにはいかないというのが、本当のところでしょう。 人が余っているのならまだしも、当社も御多分…
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