Science Fiction、空想科学小説に関連するブログ
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「ぼくの名前は山手線。ぐるぐる回るのが仕事です」 使われなくなった山手線を加速器に転用することに。しかしこの加速器、おしゃべりすぎないかい??? ポストパンデミックの世界をえがく、ゆるくてちょっとあったかい、SF短編集 山手線が転生して加速器になりました。 の感想を書きました。 山手線が転生して加速器になりました。 (光文社文庫) 楽天市場で見る Amazonで見る 年末年始も読書がとまらない! …
スカーフェイク 暗黒街の殺人作者:霞 流一原書房Amazon 昨年の本ミス第6位の作品。 「特殊設定」と「逆多重解決」という帯の文句は、 やや妥当な表現とは思いにくい気もするが、 「犯人側が自白するという多重自白を、 探偵が次々に論破・否定していく」 という多重解決のやりくちは、非常に斬新。 しかも密室トリックというハウダニットであり、 論破は極めてロジカルに行われる。 それだけではなく、最後には…
こんにちは、兎田よもぎです。 この山の頂上から朝日を見ると、よいことがある。そんな話を耳にして、わたしはこの山へ入りました。 昨晩、この山小屋で過ごし、山小屋にいるいきものたちと、あたたかいスープの温度を共有しました。 目を覚ましたとき、山小屋の中はまだ静かでした。夜がそのまま形を保っているような時間です。外へ出る支度をし、扉を開けると、夜のあいだに動いていたものがすべて落ち着き、音も匂いも、きれ…
高速巡洋艦「衣笠」の冒険 【1-12-5】 ■南米の港湾施設 その昔シナがインフラ整備を有利子の資金援助で行った結果 返済が滞り、100年間の契約で無償で使用権を得た施設で世界の至る所に存在する。この施設もそのひとつでシナの国有企業がコンテナヤードとして利用している事にはなっているが シナの軍隊が警備と言う名目で駐留している。 その施設の周辺で一人の帯締学園 訓練生が聞き込みをしていた。 【アミリ…
おおむね平穏な休日。自宅でパソコン仕事をしながら、黒豆を煮て、れんこんの酢漬けを作り、夕食用の煮豚を仕込んだ。 黒豆は驚くほどおいしくできた。レシピに指示された砂糖の量に驚き(豆と同量)、黒砂糖に替えることで6割まで減らす。みりんと醤油は増やして、あっさりとした甘みの黒豆になった。日持ちはしないだろうが、余った分は冷凍するし、親戚におすそわけする分は量が少ないから大丈夫なはずだ。 出来上がったばか…
秋のヤルダンは、夜になると急激に気温が下がります。彼女の背中を支えている砂岩も、すっかりと冷たくなってきていました。でも、高熱に浮かされてうわ言をつぶやいている理亜には、その冷たさも感じられてはいませんでした。「はぁ、はぁ・・・・・・・、か、あ、さん・・・・・・」 理亜の声はとても弱々しい上に、ひどくしわがれたものになっていました。王柔から渡された皮袋にまだ水は残っていましたが、もう彼女にはそれを…
WWⅡ後に締結された「南極条約」では、いかなる国も南極を領有したり軍事利用したりしてはならないとされている。しかし大異変が起きればそこに策謀が生じるのは当然のこと、1986年発表の本書はそんな大異変と米ソ両国の暗闘を描いている。作者のリチャード・モランはコピーライター出身の米国作家、何冊か邦訳されていると言うが、デビュー作の本書以外は見かけたことはない。 海底火山の噴火により、ロス棚氷が南極から分…
直木賞作家が描く早川書房創立80周年記念作品である。さらにNHKの放送100年特集ドラマの原作となっている(2025年12月13日より3話連続)。ドラマの原案を小説として書き直したものらしい。オーソドックスな「火星もの」として読むことができた。 ただタイトルからしてそうなのだが、ハインラインの<月は無慈悲な夜の女王>を想起した。「月対地球」と「火星対地球」の独立騒動。そして武力衝突(本作では限定的…
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