Science Fiction、空想科学小説に関連するブログ
はてなブログを持っていれば、誰でも参加できます。
1963年発表の本書は、これまで「高い城の男」などを紹介してきたフィリップ・K・ディックのSF。核戦争後の地球を描いたという点では「ジョーンズの世界*1」が近い設定かもしれない。 米中対立がWWⅢに発展し、地球は核に汚染されてしまった。そこにヴァグと呼ばれる異星人が来襲し、地球は彼らに支配される羽目に。街は荒れ果て人口は減り、ほとんど新生児が産まれなくなった。老化除去手術が普及したので死ぬ人もいな…
こんにちは、兎田よもぎです。どこでもないけれど、どこかにありそうな世界を旅するものです。 今日も、わたしはやわらかな道を歩いています。 足の裏にふれる土は、すこし湿り気を含んでいて、踏みしめるたびに、静かに形を変えました。 やさしく沈んで、また戻ってくるその感触が、歩くたびに、春が足元にほどけていくような気がします。 しばらく進むと、ふと、空気の色が変わりました。 ほんのりと、光がやわらかくにじん…
女の気が変わらないうちにと王柔たちは急いで敷地の中に入っていきました。出入口の先には大きな中庭が広がっていて、それを日干し煉瓦造りの建屋がぐるりと囲っていました。 女が王柔たちを導いた先は、建屋の中ではなく中庭の方でした。彼女は庭のちょうど真ん中に立つ背の低い木の方を指さすと、何も言わずに入り口近くの建屋の中へと戻っていってしまいました。「え、えーと。どうすればいいのかな。精霊の子はどちらにいるの…
白魔の檻作者:山口未桜東京創元社Amazon 昨年度本ミス第7位の作品。 フーダニットで驚かせてくれた処女作「禁忌の子」に続く第二弾。 非常に真っ当な本格ミステリ。 きっちりと筋の通ったロジックは魅力的でもある。 ただ、やはり処女作のような外連味はなく、 読者が主体的に論理を追いかけられるタイプでもない。 綺麗に構築されてはいるが、賞賛したくなるほどの ずば抜けた魅力ポイントがあるわけでもない。 …
頻繁に使うスーパーマーケットが、数日前に新装開店した。家から近いわけではないけれど、普段の移動経路にあるため常用していた店だ。 2週間ほど改装のため店を閉めて、リニューアル工事をしていたようだ。再オープン後の混雑が収まったようなので、仕事の帰りに立ち寄ってみた。 プロトコル・オブ・ヒューマニティ (ハヤカワ文庫JA) 作者:長谷 敏司 早川書房 Amazon 同じ店のリニューアルなので、ほとんど新…
3月22日(日)に【オンライン】第150回志津ビブリオバトルに参加しました。今回は体調不良のため、バトラーではなくオーディエンスとして観戦のみでした。参加者が少なかったため、1ゲームのみでした。 結果です。赤字がチャンプ本です テーマ:貝 『続 西氏に自然』 西宮自然保護協会(編) 『呪文の言語学』 角 悠介 『合わぬ貝』 梶山季之 チャンプ本は、昨年図書館で借りて読んでいました。後半はちょっと専…
貧困の中、人間にあだなす悪魔を狩って暮らしていた少年、デンジはある日チェンソーの悪魔ポチタと融合し、チェンソーマンとなる。ミステリアスな美女、マキマによって公安へと導かれたデンジはそこでデビルハンターとして悪魔との戦いを繰り返していくこととなる。 グロデスクなバトル漫画ですが、思ったより心理描写に重きを置いていて、人間ドラマとしても楽しめました。デビルハンターたちは性格に問題があるし近寄りたくない…
春暮康一 『一億年のテレスコープ』を読みました。この作品は『SFが読みたい!』ベストSF2024国内編で堂々の一位という高評価を受けています。私もこの評価には賛成。読み終わってこれぞ、ザ・SFロマンだなぁという満足感を感じました。 一億年のテレスコープ作者:春暮 康一早川書房Amazon SFロマンとは何か。どうも、SFにおけるロマンというのは普通の意味でいうロマンとは違うところがある気がします。…
よい!よい!よい! 原作を読んでから映画を観た、管理人わんこたんによる、書き殴り映画レビュー記事です。 CAUTION! 映画版 プロジェクトヘイルメアリーのネタバレを含む感想です。できるだけぼかしてはいますが、ネタバレを回避したい方はご注意ください。 原作とは違う、映画ならではの魅せ方。よい! イリュヒナとヤンとの別れのシーン。よい! 宇宙船の動き、ありえないけど、よいw ロッキーの試行錯誤が、…
次のページ