歌舞伎好きなことをつづるグループ
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『丸橋忠弥』は河竹黙阿弥のいつもの台本を、わずかながら整理してわかりやすくしたものになっている。竹柴潤一の補綴、西森英行の演出という、この数年尾上松緑とともに講談をもとにした新作を世に出しているチームである。この『丸橋忠弥』ももとは講談であり、一連のシリーズの番外編といったところ。そんなに頻繁に上演される作品ではないが、ブラッシュアップして後世にのこすだけの価値はまだまだある。 松緑はにどめとなる…
2018年JTBC、全16話。J:COM BSで全20話で見ました。 韓国にはひとりごはんや割り勘文化があまりないので、たいていは人と一緒に食事して年上がまとめて会計するようで、それを踏まえたタイトルなのかな。ただ実際には、年上であるヒロインがヒーローにおごるばかりでもないところが微笑ましい物語でした。 ヒロインはソン・イェジン演じるユン・ジナ。コーヒーチェーンの本部で管理や営業をやっているような…
月が替わってしまったが、十一月大歌舞伎昼の部の感想を綴りたい。まだ亀蔵の急逝が自分の中で嚥下も消化も出来ていない中、昼の部を千秋楽に観劇。入りは超満員とまでは行かなかったが、満席に近い入り。市蔵が必死の舞台を勤めており、その姿を観ただけで涙が出て来そうになる。十七世勘三郎が生前十八代目に「親の死に目に逢える様な役者はダメだ」と云っていたそうだが、本当に辛い稼業だと思う。市蔵の心中を慮ると居た堪れな…
ただいま新春浅草歌舞伎で上演中の「角力場」についてお話してきました。 歌舞伎には、独特の言葉やお約束などがいろいろとあります。 なんらかのとっかかりがあると芝居はもっと楽しくなるはずです。 「角力場」の重要な人物であった山崎屋与五郎に関連する言葉がありますので、 今日は一つ覚えていただけたらうれしく思います(´▽`) まずはおさらいを…ざっくりとしたあらすじはこちらです。 www.suehiroy…
わたしも昔ピアノ習ってました(3歳〜12歳まで)。親に言われてイヤイヤでしたけど。 でもね、三味線を習っている今はこう思う。本当にピアノを習ってて良かった。 基礎練習がない ハードルが低い なんかすごいと思われる 親未満先生以上の存在ができる 基礎練習がない ピアノ習ってた人なら誰もが通る道「ハノン」!なんのメロディーでもなく、ただひたすら指づかいを練習するためだけの教本。 大人になった今なら分か…
1月2日に浅草歌舞伎の初日に行ってきました。 鏡開きを見るために、朝早めに行きましたが、前日に発生した能登地方の地震を鑑みて鏡開きは中止で、出演者のご挨拶のみとなりました。 新春浅草歌舞伎|浅草公会堂|歌舞伎美人 本朝二十四孝 十種香 米吉の八重垣姫がとても良かったです。 私は十種香はわりと眠くなってしまうことが多い演目なのですが、米吉の八重垣姫の恋一途さが溢れてて、目が離せず、最後まで集中力を切…
毎年10月は私的歌舞伎月間です。 国立劇場では文化庁芸術祭主催公演が定番ですし、歌舞伎座も芸術祭参加公演となります。行くしかない配役や狂言が並びワクワク。 地元では地歌舞伎・横浜いずみ歌舞伎が催されますし、歌舞伎を観る機会が断然増えるというわけです。 今年の国立劇場は贔屓の芝翫丈主演で、しかも初見の演目、早変わり、本水演出ということで、とても楽しみにしていました。 昔ながらの演出に拘られたようで、…