海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
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民衆への愛 ガルシア=マルケス『百年の孤独』 渡部 唯生 本作は一九八二年にノーベル文学賞を受賞した著者の代表作であり、二十世紀文学の最高峰の一つに数えられることも少なくない。ラテンアメリカ文学の世界的なブームの中核となった作品であり、その評判の高さは今更繰り返すまでもない。本作は一九六五年に発行され、間もなく各国に翻訳されて世界的なベストセラーになった。日本の多くの作家もこの作品、そして『族長の…
index 2025年に読んで良かった本(AI時代に人間を考えるための)1/5 『デカルトの誤り』 『脳の本質: いかにしてヒトは知性を獲得するか』(2025年に読んで良かった本 2/5) 『ハチは心をもっている: 1匹が秘める驚異の知性、そして意識』(2025年に読んで良かった本 3/5) 『オートポイエーシス: 生命システムとはなにか』(2025年に読んで良かった本 4/5) 『ウィトゲンシュ…
▶5時起床。 寒い。 ふとんから出るのが辛い季節がやってきた。 いつものように熱くて苦い珈琲を淹れ、いつものように小一時間ぼんやりと過ごす。 毎朝30分ぼんやりしているとして、1年は365日なので、掛ける365は10950分、時間にすると182.5時間、日数になおすと7.6日である。 凄いな。 ワタシは、1年間に1週間(正味の1週間)、ただボーッとしているのである…。 ボーッとしつつ、ホッド・オブ…
やっと25m泳げだけど身体がと言うか右腕がうまくあがらない。水面をかすってしまう。筋肉の衰えもあるのだろうけど思った感じに動いてくれない。何度やっても考えて泳法やリズムを変えても思ったとおりにならない。基本的に推力が足りていないとは思うけどそれ以前にやはり肩が回らないのだろうなぁ。あとどのくらいかかるのかな。
R・A・ラファティの短篇は、得てして「ホラ話」という言葉で語られがちで、判っている人が判った上で褒め言葉として言う分には問題ないのだが、反面それゆえ、「シリアスなSF」を好むSF読者には読むまでもない「別物」「脇道」と思われてしまいかねないきらいがある。この『九百人のお祖母さん』だって、そのコミック風味の表紙絵から、ユーモアSFだとかライト・ファンタジーだとかの読みやすくて歯ごたえに欠ける軽い短篇…
この記事はtwitterの読書家界隈に定着した文化であるところの#名刺代わりの小説10選を輸入して作られたものである。140字の牢獄に囚われたtwitter民たちが、わずか10作の小説のタイトルに託した自己紹介、または決意表明だ。 本記事はそうした10選に加え、裏10選を選定して記事にしたものである。 ブログとtiwtterでは媒体特性が異なるので、もしかすると長年このブログをお読みいただいている…
第一章 「水無瀬晶の弟」 俺の姉について話しておきたい。 水無瀬晶は厭なやつだ。無神経で傍若無人でニコリとも笑わない。性悪な女だ。 姉といっても、血は繋がっちゃいないんだけど。ただうちの父親とあいつの母親が結婚しただけ。よくある話だ。晶と俺とは血が繋がっていない。ーーーそれを俺は喜ぶべきなのかもしれない。あんなに生きづらそうにしてる義姉を見ていると余計に。厄介な性質を、もしも俺も受け継いでいたらと…
例の如くもう半年以上過ぎている2025年に、昨年のベスト本の記事をアップするのもどうかと思いつつ、もうこのシリーズは自分の人生の棚卸しの意味が大きいので継続にこそ意味があるのだ、と割り切り続行。2024年に読んだ本は計25冊と今まで最少でした。別の趣味にかまけ過ぎた…。その中でも心に残った5冊は以下の通りでした: 第5位「恐るべき緑」ベンハミン・ラバトゥッツ 恐るべき緑 (エクス・リブリス) 作者…
久しぶりに図書館へ行ってみた。ここ最近は読書のペースも落ちていて、なんとなく足が遠のいてたんだけど、ふらっと立ち寄ってみたくなった。 で、前から気になっていた一冊に出会ってしまった。トマス・ピンチョン「競売ナンバー49の叫び」。 ピンチョンって、とにかく難解な作家ってイメージが強くて、正直これまで手を出せずにいた。でもこの本は比較的読みやすいらしく、ピンチョン入門としてはちょうどいいという話も聞い…
肉球のやけどを防ぐため、日が落ちきってコンクリートが冷えてから犬の散歩に出かける。ふと気付くと、犬が何かをクチャクチャと咀嚼している。変なものを飲み込んだら大変だと慌てて口を開かせて指を突っ込むと、出てきたのはS字型に干乾びたミミズの死骸であった。 「うおっ」と小さく悲鳴をあげた自分を恥ずかしく思いながら、その死骸を地面に叩きつけるように投げ捨て、さて散歩の続きを……と、数歩もしないうちにまた何か…
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