読んだ本の書評を書く人のグループです。
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なんか、おしゃれな図書館ってあるじゃないですか。 ぶち抜きの高い天井と差し込む明るい光、そこ手届かねぇだろっていう場所まで本が入っているバカデカ木製本棚(マジで意味不明)、細い木を組み合わせて作ったような天井………… あくまで私の好みの話ですが、あのですね、 落ち着いて本を読めません。 でも世の中の人はああいう開放的オシャレ空間で本を読むのが好きなんでしょうか?そのほうが読書を楽しめるのでしょうか…
半うつ 憂鬱以上、うつ未満 作者:平 光源 サンマーク出版 Amazon 心のグレーゾーンに光を当てる一冊 仕事や家事に追われ、以前のように笑えなくなったり、休みの日に動けなくなったりすることはないでしょうか。 病院に行くほどではないけれど、明らかに体調が優れない。 こうした憂鬱以上、うつ未満の状態を、精神科医である平光源氏は半うつと定義しています。 本書は、著者自身の壮絶な体験も交えながら、心が…
2025年のミステリランキングを席巻したのが、櫻田智也の『失われた貌』だ。 『失われた貌』は、年末のミステリランキング「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい! 2026年版」、「週刊文春ミステリーベスト」で国内篇第1位を獲得し三冠を達成した。「本格ミステリ・ベスト10」でも第3位にランクインしている。 櫻田智也といえば昆虫を題材としたミステリを思い浮かべる人が多いと思うが、『失われた貌』…
小野洋子の詩集 ジョン・レノンの妻、そして現代アーティストとして世界的に有名なオノヨーコさん。 ずっと前から一番有名な詩集『グレープフルーツジュース』を読もうと思っていて、2025年にようやく読めたので、軽く感想を書き残しておこうかなと。 (※この記事は積読チャンネル非公式 Advent Calendar 2025 20日目のブログ記事です) 先日は「読もうと思って読めてない積読」を紹介したけれど…
今年も期待値をはるかに超える面白さ。「これ以上面白い漫才は無理だろう」って思わせる漫才を毎年見せられて、翌年の覇者はそれを超えてくるっていう状態が近年続いているような気がしていて、人間の限界はまだまだ先にあるなと感心している。今年の本命はエバース。とにかく隙のない、精度の高い漫才。横綱相撲で押し切れるだけ脂の乗った状態に思えるが、逆に今年取れなかったら漫才のパターンに見慣れてしまって、そのままズル…
複雑、混沌とした世の中で科学が発展しても未だ解けない謎は多々あります。 そんな複雑、カオスをテーマにした書籍を今回読了しました。 講談社のBlue backsを初めて読んでみました。 Blue backsというとサイエンス分野に特化した書籍で横字で書かれていて教科書のような印象がありましたが、今回読んだ本は縦字で書かれていてあまり硬派な印象は受けませんでした。 これまで現代のようにテクノロジーが発…
こんにちは。 前回から引き続き『ふたりの窓の外』です。 ではさっそく見どころを見ていきましょう! アラフォー的見どころ②恋愛って相性なんだなぁ~ ヒロインの紗奈は浮気者の婚約者に突然事故死されるというなんとも幸薄い女性です。生前、浮気を謝罪した婚約者に対して、怒らず泣かず冷静に対応する紗奈。そんな紗奈のことを婚約者は陰で「あんな冷たい女」となじっていたようです(どの口が言うんだよ)。 でも庄吾はま…
当ブログにて、探偵小説のシリーズ物の短編集レビューをこれまで連続してやってきた。シリーズ物の短編集の嚆矢(こうし)であるコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」から始めて、次は当然ドイルと同時代の作家であり、ドイルのシャーロック・ホームズの永遠のライバルである、「アルセーヌ・ルパン」を作り上げたモーリス・ルブランの短編特集をやった。その後、日本の独自企画、創元推理文庫の江戸川乱歩による時代順の探…
『最後の子』 岸田理生/1993年/336ページ ふとしたことから私の家に住みついた、人形のように従順で、蛇のようになめらかな肌を持つ少女。奇妙に淫らな匂いを放つその体に、いつしか私は狂っていた。やがて臨月に産み落とされたのは、しかし白く柔らかな無数の卵だった。少女は一体何者なのか。そして卵の中で蠢いているのは本当に私の子なのか――。退屈な日常を犯す、異形の侵入者達を描く幻想ホラー。 (裏表紙解説…
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