短歌・俳句・詩・短編小説等が好きな方の集いです。
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女の気が変わらないうちにと王柔たちは急いで敷地の中に入っていきました。出入口の先には大きな中庭が広がっていて、それを日干し煉瓦造りの建屋がぐるりと囲っていました。 女が王柔たちを導いた先は、建屋の中ではなく中庭の方でした。彼女は庭のちょうど真ん中に立つ背の低い木の方を指さすと、何も言わずに入り口近くの建屋の中へと戻っていってしまいました。「え、えーと。どうすればいいのかな。精霊の子はどちらにいるの…
2025年9月12日。 松のや*1。習志野市谷津7丁目*2。 *1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170912/1505192420 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/07/13/190557 *2:See also https://sumita-m.hatenadiary.…
◇ 地図の話 地図は嘘をつかない。でも、地図を眺めることと、実際にその土地を歩くことは、まったく別の行為だ。 泥の匂いも、石畳の硬さも、坂の途中で膝が笑う感覚も、地図には一切載っていない。それでも地図は地図として有能で、俺はそれを否定するつもりは毛頭ない。 問題は、地図を持った人間が「この土地のことなら俺が一番知っている」と言い出す瞬間だ。 ◇ 水槽の中の正解 SNSというのは、どうも閉鎖的な水槽…
みんなで花見 いい陽気だからと娘夫婦の突然の来訪。それを知った上の孫も社員寮から来てくれて合流。久しぶりにみんなでお昼を。お正月以来かな。上の孫は社会人になって一年。爺さんが、仕事の様子を聞くと、詳しく話してくれたが、婆には全部は理解できず。ただ、忙しいそうだが、充実した日々のようで、ひと安心する。 食後に折角だからと花見に廻る。新境川堤の下流辺で、ここはいつも穴場だ。花曇りだが、満開と言っていい…
ようやく咲き始めた桜に引き寄せられるように花見をした帰り、立ち寄った公園の一角で、ユキヤナギの白とレンギョウの黄色が、鮮やかなコントラストを描いているのに出会いました。風に揺れるしなやかな枝、こぼれんばかりに咲く小さな花々。冬の沈黙を破る気配と、春の訪れを告げるほのかな歓びとが、そこにありました。前回ユキヤナギの歌を紹介した歌人・鳥海昭子さんは、レンギョウを次の一首に詠んでいます。 レンギョウの鮮…
1週間前にNHK俳句編集部から連絡があり~ 季語観察クラブで掲載されたこちらの俳句と写真がパネルになってNHK全国俳句大会のNHKホールに展示されますヾ(*´∀`*)ノ 招待券を送ると言われたんですがちょっと今忙しいので辞退しました(;´∀`) まあ、全国大会用の俳句は出してないしね(゚д゚)(。_。)ウン 出品料がそこそこかかるのでもうちょっと上手になってから挑戦しようかなと・・・ テレビの取材…
エッセー誰でも超人 (一) ティラミスという人気のドルチェ・イタリアーノがある。その名の意味は「私を上に引き上げて」。意訳すれば、「最高の気分にさせて」ということになる。「上」という位置の人類共通のイメージは、上は天国で下は地獄、上は高い地位で下は低い地位、上からは見下ろせ、下からは仰ぎ見るということだろう。 登山家でなくても、誰もが高みから下界を見下ろしたい欲望は持っていて、自助努力でそれを成し…
現代詩というもの それは魂にとって あってもなくてもいいもの それどころかなくていいもの 頭による さもそれらしい言葉を積み重ね かえって人の心を惑わせる 決して 魂に作用することのない 思い上がった頭による 言葉の羅列 しかしそう思っている人の 何と 少ないことだろう ~~~
大変ご無沙汰しております。おかわりありませんでしょうか。 年明けからどうにも体調が悪く、3ヶ月ぼんやりとしておりました。 昨年後半の記憶がすっかり飛んでしまったり、本を読んだり文章を書いたり、まるでできなく、どうしようかと思っていましたが、家族が温泉に連れて行ってくれて、娘と卓球をしたりなどしているうちに、なんとなく回復の兆しが見えてきました。 どこで何をするのかほとんどわからないままの旅行でした…
「おプペりのとこすいません」 隣の席でパソコンの画面に向かっていた西山田が、なにやら差し迫った口調で声をかけてきた。西山田は入社一年目の後輩社員である。「別にそんなプペッてるわけじゃないけど、どうしたの?」 私はたしかにややプペり気味ではあったが、ちょっと先輩らしい余裕をかましたくなって鷹揚な態度を見せた。「ここの文字をいったんどこかにプペッてから、もう一度こっちにプペり戻したいんですけど、どうや…
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