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「誰(だれ)も知(し)らない島(しま)」(2025/08/17) 船乗(ふなの)りの間(あいだ)で昔(むかし)からこんな噂(うわさ)がささやかれていた。大海原(おおうなばら)のどこかに海図(かいず)にも載(の)っていない島(しま)があると。そして、神(かみ)の力(ちから)でその島(しま)には近(ちか)づくことはできないと。 詳(くわ)しく調(しら)べてみると、大航海時代初期(だいこうかいじだいしょ…
「ちゃんと聞けばよかった」 ――未確定なのに、確定した空気だけが残った 春の終わり、言葉のない教室 「たぶんそう」が「もうそう」になる瞬間 美咲の「違うよ」が、軽く流された日 「空気を壊したくない」が先に来る 隼人が来なくなった 「ごめん」が、誰のものでもなくなる 「確認する」は、冷たいことなのか 空気は、便利だ でも、人の心まで代わりにはできない 「ちゃんと聞けばよかった」 ――未確定なのに、確…
妻とつくる 智(とも) 僕の妻はバンドを組んで歌っている。オリジナルをやる。曲はギターの男性が担当し、歌詞は妻と僕とでつくる。曲が先にでき、妻がそれを聴いたイメージを僕につたえ、僕が言葉にする。妻は、「あなたはわたしのアイディアを詞にしているだけだ」などと言ったりもするので、「アイディアなんてものはそれだけあっても作品にはならないんだよぉ」と僕も言い返す。僕の本職はフリーのライターで、雑文全般を引…
実家でご飯食べてたらニュースで、ホワイト過ぎて退職する若者。業務は1時間程度で後の6時間超はやることがないそうです。ってやってて「アタシだよ!!」(にしおかすみこ)つったら、ウケませんでした。 ご飯行こうよ!って誘いが空振りして幾星霜。あのね、私のご飯行こうよにもHPってもんがある。そんな何回も誘えると思うな。 復職後ってのもあって私としてはサマーウォーズのよろしくお願いしまぁぁす!ってくらい気持…
創作技術シリーズ遂に完結!! これまで10冊出版してきた電子書籍ですが、この度やっと11冊目となり、 『創作技術シリーズ完結』となるシリーズ第五巻『小説構成 究極分解』を 発売することになりました。 今回は初の『予約販売』で、発売日は5月1日です。ちなみに予約は4月24日から 開始しています。 【Kindle Unlimited対応】 https://amzn.to/4sUjir1 実に今回は1年…
夜空に浮かぶデジタル王国。スーパーハイパーガチホモアナル爆弾くんは、街のど真ん中で大爆発を引き起こした。屋根はひっくり返り、噴水は逆噴射、通りすがりの犬までも光の渦に巻き込まれる。「見ろ、この圧倒的破壊力!」と叫びながら、彼は虹色のエネルギーを全身から噴き出す。 しかし、破壊の嵐の中で、彼の胸には小さな哀しみが漂っていた。誰もが笑い転げる中で、誰も自分の孤独を見てくれない。街が泡まみれになり、空中…
小腹が空いて目が覚めてしまった。明かりをつけるとまだ真夜中だった。1時間も眠っていない。何か口にするなら体によいものの方が、罪悪感が少ない。冷蔵庫を開けるとちょうど未開封のヨーグルトがあった。スプーンとプレーン・ヨーグルトの箱を持って、テーブルについた。 中身が飛び出さないようにヨーグルトの蓋を慎重に開けた。すると、中でおじいさんが机について煙草をふかしていた。深夜からの時間帯は、レンタルスペース…
見上げた空に 輝いている三日月 輝く月に言ってみる「もう秋なんだよね」 もうとっくに秋だよ 「やっぱりね」
彼女 彼女に「冷たい」と言われて捨てられてしまった。 あんなに尽くしたのに。なんでだろう。 君のわがままにも付き合ったし、もちろん浮気だってしてない。 そもそも、君に言われて女性の連絡先は全て消したじゃないか。 僕には何が足りなかった? 余裕かな... 君が浮気したって知った時、キツく問い詰めたもんね。 でもさ、あんなに逆ギレされるなんて思わなかったよ。 君はとっても気分屋だけど、そんなところも好…
今週のお題「復活してほしいもの」 復活してほしいものといえば、公衆電話だろう。携帯が普及した今じゃあなかなかお目にかからなくなったが、昔は、よく使ったものだ。 テレホンカードなんて今の若いものは知らないだろう。なんて、こんなことを言ったらおっさんだな。といってもおっさんなんだが。 そんな昔話をしたいんじゃない。 携帯がなかった時は不便だった。特に待ち合わせは不便だった。事前に時間と場所を決める。遅…
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