海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
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理想(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 それは決してあんな挿絵のカットの美女たちなどではない。 益体もない世紀の生んだ、あんな傷物の製品では。 あんな編上靴履きの足や、カスタネットつきの指でもない。 私のもっているような心を満足させられるものは。 施療院行きの美女たちの囀る群れのことならもう、 萎黄病好きの詩人、ガヴァルニにでも任せておくとしよう。 なぜなら、あんな蒼ざめた薔薇た…
2020年にデンマークで刊行され、2024年に英訳が出版されたソルヴェイ・バレ『On the Calculation of Volume II』(デンマーク語原題:Om udregning af rumfang II)*1は、同一の日が無限に反復される世界に閉じ込められた女性ターラ・セルターの生を描く全七巻構想の第二巻である。世界中の人々が毎朝「11月18日を初めて迎えた」と信じて目覚めるなか、た…
,概要 アンミアヌス・マルケリヌス『歴史』21巻4章の日本語訳です。コンスタンティウス帝の策謀を知ったユリアヌスが、宴席でアレマン人の王を捕縛する劇的な場面を扱っています。ローマ後期軍事史の重要史料を注釈と共に掲載。西洋古典文学の理解を深める一級の資料です。 « 前の記事へ 目次へ戻る ブログトップへ »
ウチの中堅が昨年離婚したと思ったら、もう若いのと良い感じになっていて、会議室が閉じてるから何やってるのかと思ったら、その中堅と若いのがくっちゃべってたって、小生が怒られたよ。 小生、そういうのどうでもいいんだけど。 何があって若いのが辞められたら困るらしい。ちゃんと管理しとけだって。 どうしたらいいの?geminiに聞くか。 また古代史関連の雑本を5000円余も買ってしまった。浪費である。無駄であ…
前に「わたしを空腹にしないほうがいい」で、これわたしが書いたのかと思ったくどうれいん。 smallthings.hatenablog.com なのに食べ物エッセイ以外のエッセイは、作者があまりに若く自由で愛に恵まれているのが苦しくて、あまり読みたくない気持ちだった。そしてその後どんどん有名になって本を目にする機会も増えて、つい買った本が家にすでに何冊か積読になってる。言葉や物事に対する姿勢が似てい…
Blue あなたとわたしの本 275 何かを成し遂げなければ成功とは言えない──。 僕たちはいつの間にか、そんな思い込みに縛られてはいないでしょうか。 早くどこかへ辿り着こうと焦ったり、手に入らないものを求めて項垂(うなだ)れたり、あるいは自分を責めたり、憤(いきどお)ったり──。 そんな日々に疲れを感じているあなたへ、今日は語ってみたいことがあります。 自然の中で直覚した、成功の新たな定義 につ…
「最強河童が来るってばよ! 最強河童が来るってばよ!」 今日は朝からじいちゃんがなぜかナルト口調でそう繰り返しながら、食卓の脇にあぐらをかいて背中からはずした甲羅にぶっとい釘を打ちまくっていた。「なんで甲羅壊してんの?」 僕が素直に疑問をぶつけると、じいちゃんは「壊してんじゃない、ギュンギュンに強化してんだ!」と豪語して、お前の背中にも打ってやろうかと言ってきたので全力で断った。 なにやら昔のヤン…
Wordpressで新ブログを作成しました。 formless-archiv.site このご時世に広告無し・利益ゼロ(レンタルサーバーなので赤字)の完全な自己満足世界です。 溜まった本のメモを移転するといったものの、ほぼ書き直しに近いものもあるので、時間がかかる見込みです。
今年読んで印象的だった本について。おすすめ本とかベストブックの選出みたいなのがいつも難しくて、今回はざっくりふりかえるので個人的な好みの開陳、本好きの雑談みたいな感じで流し見ていただければと思います。 ハン・ガン イーユン・リー リュドミラ・ウリツカヤ アントニオ・タブッキ 川上未映子 女性作家のリアリズム寄りホラーが好き 翻訳家エッセイ 斎藤真理子、奈倉有里、茨木のり子 おわりに ハン・ガン 年…
千葉の郊外から東京の学校に通っていた日々、満員電車の路線図を眺めながらよく想像していたことがある。 まるでその中心に通い詰める路線の数々は、体内に張り巡らされた動脈のようだと。 血液として酸素と栄養素を搾り取られ、疲れ果てた我々は、やがて静脈に流されて帰路に着く。東京に集中された路線図は、その血液を集中された巨大な脳みそそのものなのだと。 あるいはそこで知識や経験や給料を得て、それぞれの地に栄養と…
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