トピック一覧

働き方

転職時に前職の年収を盛ることは、どの程度まで許容されるのか?

1.転職時に前職の年収を聞かれたら・・・ 転職する時、前職の年収を聞かれることは少なくありません。 これは、勤務先において、転職者の年収を決めるにあたっての参考にするためだと思われます。 それでは、年収を聞かれた時、前職の年収を盛ることは、どこまで許容されるのでしょうか? 直観的に年収100万円の人が前職の年収を1000万円だったということには問題がありそうです。しかし、年収900万円だった人が前職の年収を「大体1000万円くらいだった」「約1000万円だった」というのは、駆け引きの問題として許…

"緊急じゃないけど、重要なこと" に取り組めるか

単なる感想です。 背景 緊急なことに振り回されていると組織の成長が頭打ちになる どのように時間を作るか? まとめ 宣伝 背景 最近EMに「"緊急じゃないけど、重要なこと" に取り組めるかどうかが重要です」みたいな話をしたので、ブログに書いておこうと思う。 緊急なことに振り回されていると組織の成長が頭打ちになる 自分が "今やらなければいけないこと(緊急なこと)" はどのくらいあるだろう? これは立場によって変わると思う。 ICであれば、日々の開発業務や運用業務が支配的になるので、"緊急なこと" …

システム開発は「決めること」の連続

システム開発は「決めること」の連続なので、そこからの学びをちゃんと得ていけば、影響範囲に応じた適切な意思決定ができるようになると思うんだけど、そこを回避して「作業者に徹する」と先のキャリアで詰んじゃうよーって話をした— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) June 9, 2025 ほんとプログラムを書いたり、アーキテクチャ設計とかしていると、「変数の命名」みたいなレベルからコストを踏まえたミドルウェアの選定まで、影響の大きさの大小に関わらずたくさんの「決めること」が出てくる 個人…

Cline x MCP サーバーで入社後のシステム理解を効率化

【QAチーム ブログリレー4日目】 AIを使ってサービスを理解しようとする人(今回の記事のイメージ) はじめに はじめまして、QAチームの草場です。 5月に中途入社して1ヶ月が経ちました。 以前の会社には新卒以来長く勤めていて、今回が初めての転職なので日々新鮮に感じることが多いですが、優秀なエンジニア陣の力を借りながら奮闘しているところです。 この記事では、既存サービスの開発チームに途中から入ることになったQAが、既存サービス理解のために工夫したことを共有します。

「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどりついた「なぜ」と聞かない質問術 中田豊一 著

1.はじめに 2.内容 (0)よくない質問が「会話のねじれ」を生み出す (1)「事実質問」は最良の知的コミュニケーション (2)事実質問のつくり方 定義と公式 ①「なぜ?」と聞きたくなったら「いつ?」と聞く ②「なぜ?」と聞かずに「Yes/Noの過去形」に変える ③「どう」と聞かずに「何」「いつ」「どこ」「誰」と聞く ④「いつもは」ではなく「今日は?」、「みんなは」ではなく「誰?」と聞く ⑤次の質問に困ったら「他は?」と聞く (3)事実質問の繋ぎ方 始め方から終わり方まで (4)事実質問がすべて…

随意契約で市場に出てきた政府備蓄米について元給食営業マンはこう見ている。

Q.政府備蓄米は食材高騰にあえぐ「給食」を救えるか。A.救えない。僕は給食会社の営業部長だ。最近、食材原価高騰を受けての価格アップ交渉の席で顧客から「政府備蓄米を使って何とかならない?」と言われる。どうにもならない。なぜなら、政府備蓄米は給食へ回ってこないからだ。政府備蓄米は小売向けであり、外食へは向けられていないと大臣が明言している。 《仲良しのブタくんの米屋に備蓄米を買いにいった給食クマくんの図》 念のために取引している米業者さんに政府備蓄米の取り扱いを確認した。「なし」だった。「品質がよろ…

自衛隊は別に日常的に「古古古古古米」は食べてないと思うよ

https://x.com/takeda_ch/status/1931275750247641353 https://x.com/penguindancer11/status/1931215263208218920 https://x.com/jyLYrvtSBpYqwYy/status/1932385205094076656 竹田恒泰がyoutubeで自衛隊は「古古古古古米」を日常的に食べている的なことを発言していて、それの要約がバズっていた。この自衛隊が古い米を食べているという話は竹田の前に…

AIエージェント「Cursor」で変わる開発マネジメントの実践論

1. はじめに 2. AIコーディングのその先へ。開発プロセス全体にAIを導入する 2.1 プロセスを"AI"に置き換えるのではなく、"AI"前提のプロセスに作り変える 2.2 開発フェーズ以外の課題がたくさんある 3. マネジメントの知見蓄積とワークフロー化 3.1 ワークフロー化を避けるべきケース 4. エンジニアが開発に集中してもらうためにできること 4.1 類推見積もりによる超概算見積もり 4.2 コードベースからの仕様自動抽出 4.3 投資工数を分析し、開発業務に集中できているか確認 …

実装手順書よりもコンパイルエラー

株式会社ヘンリーでエンジニアをしている okbee です。 直近は製品のフルリニューアルを行なっており、詳細は省きますが、私もこの開発に参加しています。社内では「コスト連携」と呼ばれる機能の開発を主に担当していました。 「コスト連携」をざっくりと説明するならば、患者に対して医師が作成した指示(オーダー)を元にして、実際の金額を算出するためのワークフローです。詳細はコンテキストで紹介します。 さて、今回は「コスト連携」の実装を通して感じた反省を元に、より良い設計のヒントとして「コンパイルエラーを活…

3年目のCTOと1年目のCOOを振り返る

リンケージのCTOになって3年目、さらに去年の10月にCOOも兼任するようになった。 それを踏まえたふりかえりを書く。 # 前回 soudai.hatenablog.com やってきたこと 前回のブログの続きになるが、CTOというよりはとにかくなんでもやる係だった。 その結果、実質COOじゃん、みたいな感じになってCOOも兼任することになった。 もうちょっと細かく経緯を説明するとリンケージには社内取締役が自分を含めて3人いる。その3人の会話の中で現状の意思決定ルートをはっきりさせる必要があるため…

エンジニアリングマネージャーとして読んでよかった4冊 (+αの5冊)

こんにちは、@ketancho です。 私はこれまで3年ほど *1 エンジニアリングマネージャーとして仕事をしているのですが *2、マネージャーになって以来、技術書以外の本を読む機会がとても増えました。 この記事ではそれらの本の中から、エンジニアリングマネージャーとして私の細胞になっているであろう本を4冊紹介させていただきます。(実は別に5冊ほどおすすめな本があるのですが、それについては後述..) ▼ この記事の目次 エンジニアリングマネージャーのしごと 任せるコツ アジャイルなチームをつくる …

元給食営業マンが「福岡市の唐揚げ1個学校給食」の原因と背景を考察してみた。

唐揚げ1個の給食、SNSで「寂しい」相次ぐ 市「2個分あるので」(朝日新聞) - Yahoo!ニュース www.asahi.com 福岡市内の小学校で提供された「唐揚げ一個の給食」がネットで話題になった。この福岡市学校給食の件は民間委託やコストダウンが原因ではない。なぜなら、福岡市学校給食において民間委託業者が請け負っている業務は調理業務であり、騒動の発端となった給食内容に直結する献立作成、食材発注納品は公益財団法人福岡市学校給食公社の業務だからだ。公益財団法人 福岡市学校給食公社 今回の事態は…

AWS Japan を退職しました / 6年間大変お世話になりました

こんにちは、かなざわ(@ketancho)です。 Twitter (X) でもご報告させていただきましたが、2025/5/31 付けで AWS Japan (アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)を退職しました。2019/5/6 に入社したので、約6年間 AWS Japan でお世話になりました。 5月末で AWS を退職することになり、本日が最終出社でした!☁️6年在籍させていただき、多くのチャレンジングな機会を頂きました。周りの皆さまに恵まれ、最高の6年間でした。本当にありがとうございまし…

「あなたのキャリアのなかで、特に印象に残るPull Requestは何ですか?」著名エンジニアの方々に聞いた【第三弾】

特定のリポジトリに対して機能追加・変更やバグ修正などを行う場合、エンジニアはPull Requestを発行します。プログラミングを続ける過程で数えきれないほど発行されるPull Requestは「エンジニアが歩んできた道のりそのもの」と言っても過言ではありません。 ならば、オープンソースコミュニティで活躍する方々が「特に印象に残っているPull Request」には、その人のOSS活動への思いや日々の研鑽が結実しているのではないでしょうか。今回は7名の著名エンジニアの方々に回答していただきました…

裁量を持つ/持たせると人は成長する

単なる感想です。 裁量を持つ/持たせると人は成長する 裁量を持つ/持たせると、人は考える機会が多くなったり、深く考えるようになる。 これによって自身の意思決定が成功しても、失敗しても、良い知見となり、強くなっていく。 単に言われたことをやっているだけだと、このサイクルが働かないので、強くなるスピードが鈍化する。 自分は「立場が人を作る」と思っていて、実際に人が育った様子を見てきたし、自分もそうだなと感じる。 この「立場が人を作る」というのは、裁量を与えることによる人の成長だったんだなと、最近ふと…

個の限界が教えてくれたマネジメントへの道:葛藤を超えて形作る自分だけのキャリア

自己紹介 ラクスでPdMをしております。@keeeey_mと申します。 現在の担当商材は、楽楽シリーズ(楽楽精算、楽楽明細、楽楽電子保存)を担当しており、個人としては楽楽精算×AIの担当、 楽楽明細・楽楽電子保存PdMチームのリーダーをしております。 きっかけは交流セッションのオファー 先日、アシスタントマネージャー(AM)へのステップアップを目指す女性社員向けの社内研修で話をする機会をいただきました。東京拠点で研修を受けている17名に向けて、マネジメント職として経験してきたことをざっくばらんに…

AI時代のプロダクトマネージャー:組織と人材の変化から見る新しい価値創造

自己紹介 ラクスでPdMをしております。@keeeey_mと申します。 現在の担当商材は、楽楽シリーズ(楽楽精算、楽楽明細、楽楽電子保存)を担当しており、個人としては楽楽精算×AIの担当、 楽楽明細・楽楽電子保存PdMチームのリーダーをしております。 はじめに:AI時代におけるPdMの役割変化 先日、AI×PdM vol.1 〜AI時代のプロダクト開発・社内業務改革の最前線〜というイベントに参加する機会がありました。このイベントでは、AI技術の急速な発展により、プロダクトマネージャー(PdM)の…

SHIFTに入社しました

2ヶ月のサバティカルを経て、SHIFTに入社しました。 直接お会いした人にはお話はしていて、みんなから驚きの声をいただきます。QAやテストの会社というイメージはありますが、私はそういう仕事やらなさそうだよね、と。私も驚いてます。ただ、やれることはたくさんありそう!と感じています。 まだ入社後の研修期間のため、詳しい仕事はこれから、という感じではありますが、「日本のITをかっこよく」と新卒の頃に抱いた想いはそのままに、これまで出会った人たちともコワークできるようなスキームを考えていきたいと思ってい…

Houtou.pm #1 を開催しました

こんにちは。id:anatofuzです。 今回は事前に登録していただいた方の出席率が100%で初回としては最高の盛り上がりという回でした。 houtoupm.connpass.com トーク資料一覧 speakerdeck.com speakerdeck.com docs.google.com speakerdeck.com docs.google.com speakerdeck.com speakerdeck.com speakerdeck.com 当日の雰囲気 なんとなくのノリでジークアクス…

「エンジニアリング統括責任者の手引き」が良かったので勧めたい

www.oreilly.co.jp Will Larson氏と言えば、『エレガントパズル』(2019年)や『スタッフエンジニア』(2021年)の著者ですね。僕もファンで、2冊とも原著の物理本を所有しています。 氏の新作『The Engineering Executive's Primer』(2024年、原著)は未読だったのですが、このたび邦訳を献本いただいたので、ありがたく読ませていただいたところ、非常に面白く、また得るものも多かったため、このレビューを書いています。特に、CTOやVPoEの方々…

『エンジニアリング統括責任者の手引き―組織を成功に導く技術リーダーシップ』

翻訳を担当した書籍『エンジニアリング統括責任者の手引き ―組織を成功に導く技術リーダーシップ』(オライリー・ジャパン)が2025年6月3日に発売となります。 本書は、2024年3月に出版されたWill Larson著『The Engineering Executive's Primer: Impactful Technical Leadership (English Edition)』(O'Reilly Media)の全訳となります。 エンジニアリング統括責任者の手引き ―組織を成功に導く技術リ…

情報収集の仕方を模索している

情報収集が苦痛になってきた 10年くらい前までは調べたいテーマについてGoogleで検索するとマニアックな個人のブログ記事が色々出てきて、読むこと自体が楽しかったし、読み込んでいくとなんとなく分かった気になれていた。 けど最近は、検索してもあまり欲しい情報が出てこなくなっている気がする。 個人のブログで発信されていたような情報が、ブログではなくYouTubeに流れていっているという要因もある印象。 ただ、YouTubeは検索性や効率の面で問題があって、面倒に感じてしまって使う気になれないことが多…

スタートアップで働いていたときに心がけていたこと。反省含む

これは何か 今月末で今の職場を離れることになったので、ふりかえりも兼ねて。 これまでの経歴的にスタートアップで働くことが多かったので、前職に限らずこれまでのキャリアをふりかえってみて、日頃どんなことに気をつけながら働いていたか、あるいはこれまでの人生で「もっとこうすりゃよかった」みたいなしくじりを整理したもの。 前職を辞める前に社内でLTぽく話したのを少し改変している。 前提:私はこういう性格 自己肯定感が低い 今やってる仕事は別に誰でもできるよな〜とか思っちゃう ので、俺すごくね?って滅多に思…

2人目アナリティクスエンジニアとして入社して1年が経ちました【在籍エントリ】

こんにちは。ニーリーのAnalyticsチームで働いている五十嵐です。普段は鹿児島からフルリモートで勤務しています。下の写真は鹿児島の日常です。この程度では誰も見向きもしません。 桜島 5月で入社1年が経ちました & 入社エントリを書くタイミングを逃してしまったので、禊の振り返り記事を書かせていただきました。 面接ではよく「テックブログ読みましたよ」と言われるらしいので、ニーリーへの入社を考えてくださっている方の参考になれば幸いです。 2024 上期(2024年5月〜6月) 2024年5月に入社…

トランプ政権”という症状──現地で見るアメリカ社会の今

「トランプはなぜ労働者階級の大きな支持を得ているのか」、この問いに対する面白い答えが今読んでいる本に書いてあった。 It's OK to Be Angry About Capitalism (English Edition) 作者:Sanders, Bernie Crown Amazon I think the more accurate answer as to why Trump has won working-class support lies in the pain, desperat…

プロダクトエンジニアとして入社後の1年を振り返る【在籍エントリ】

ゴールデンウィークが明け、新たな気持ちで業務に取り組まれている方も多いのではないでしょうか。 長期休暇は、日々の業務から離れて立ち止まり、これまでの歩みを振り返ったり、今後の目標を再確認したりする良い機会になりますよね。 今回、私が株式会社ニーリーに入社してちょうど1年という節目を迎えましたので、この1年間を振り返る在籍エントリーをお届けしたいと思います。 テックブログなのに技術の話じゃないのか、といったツッコミもあるかと思いますが、「妖怪テックブログ」こと菊地さんが率先して書いてくださったので…

成果をどう数値化する? オウンドメディアの間接効果をGA4で計測するための方法(文・小川卓)

株式会社HAPPY ANALYTICSの小川卓(id:ryuka01)です。自社で運用しているオウンドメディアは事業に貢献しているのか?オウンドメディアの評価方法に関しては多様な考え方がありますし、そもそも「成果に直接貢献するものではなく、認知向上につながっている」などもあるかもしれません。しかし、予算やリターンをまったく気にせずオウンドメディアを運営し続けるのは問題です。また、ざっくり認知向上や満足度といっても、それを数値化することも必要なのではないでしょうか。個人のブログなのであればさておき…

An American engineer’s first impressions after joining LayerX・アメリカ人エンジニアがLayerXに入社して感じた第一印象

(日本語版は下記です) Hello, I'm Tim Mansfield, Tech Lead in LayerX's AI & LLM division. (「マンスフィールド」 which honestly is tiring to type into forms, heh.) I've been doing product development in Silicon Valley for over 25 years, working at Google and YouTube back …

神奈川歯科大学大学院「統合医療学講座」の問題点について

神奈川歯科大学大学院の「統合医療学講座」のシラバスに、ホメオパシーをはじめとして疑似科学とされる療法が含まれていることを、毎日新聞が報じた。大学がニセ医学にお墨付きを与える構図や、科学的根拠に乏しい施術を手がけるクリニックの増加への懸念も示されており、良記事である。 ■大学院講座で「疑似科学」の指摘 運営者が信奉する「見えない力」 | 毎日新聞 この講座は「テレビにも多数出演する医師の川嶋朗氏が大学に持ちかけて始まった」という。川嶋氏は「統合医療は玉石混交。西洋医学を修めたうえで、患者から相談を…

何でも入ってるガジェットポーチを持ち歩いてると便利

イベント運営をやっているとジワッと必要なものが多い。普段持ち歩いていると便利なのでガジェットポーチに入れて持ち歩いている。 上段の左から順に SDカードリーダ SDカード USB変換アダプタ(CtoA) USBハブ(CからA*4) クリッカー(コクヨの小さいやつ) クリッカー(ロジクールのでかいやつ) USBケーブル*3(CtoC) 有線イヤホン(Apple ステレオミニピン) 有線イヤホン(Apple TypeC) 録音マイク(ZOOM F2) レコーダー 充電器(Anker Nano II …

支援団体Colaboが撤退を選ぶような「是正」によって深刻な問題が発生したなら、本当に「是正」だったかを疑うべきではあるだろう

以前にも東京都の事業「きみまも」が、性加害がおこなわれうる場所として問題となったり、リソース不足を露呈して、Colabo代表の仁藤夢乃氏の批判が妥当とわかったことがある。 東京都の支援事業が想定以上の相談数でリソース不足を露呈した問題が、なぜか支援団体の問題にすりかえられている謎 - 法華狼の日記 もし「あいつら嫌われていた」が事実だったとして、嫌われている側に見識と妥当性があって嫌った側が誤っていたなら、原則として問題があるのは嫌った側であって嫌われた側ではない。 今回はColaboと入れかわ…

AIだけどAIじゃない

AIブームである。私のような場末のエンジニアにまで、AI案件の話が飛んでくる始末だ。AI案件とは、だいたいにおいて、「ChatGPTのようなAIに我が社の長年の課題(属人化している業務や、時間のかかる業務)を代替させ、業務効率化を図る」という趣旨になっている。ところで、案件の決裁権を握っているおじさんたちにとって、AIとはChatGPTのことだ。つまりは日本語を理解し、なんだか賢そうな返答を返し、全てを解決してくれそうなふいんきのあるチャットボットのことである。 さて、どうやってAI(LLM)に…

MVPの“あの図”が誤解を呼んでいませんかね

プロダクト開発に携わる人なら、一度は見たことがあるはずだ。 「最初にスケートボードを作り、それをキックボード、自転車、バイク、そして自動車へと進化させていく」──あの有名なMVP(Minimum Viable Product)の図である。 © Henrik Kniberg, CC BY-SA 3.0 Making sense of MVP (Minimum Viable Product) - and why I prefer Earliest Testable/Usable/Lovable - …

変なスタートアップに当たらないためのノウハウ

私は今月は無職。来月からまたお仕事。 直近でキャリアを考えたので、暇なのでキャリア相談したい人を募集してみた。 5月末で無職を終了し、6月から会社員になることにしました。直近だいぶ暇なので、ランチとかしてくれる人が居たらフットワーク軽く伺います。キャリアの壁打ち等したい人とか居れば、私もいろいろ考えたので、何か提供出来るものがあるかも。— やも (@yamotuki) 2025年5月9日 単に就職おめでとうという意味のいいねも多かったと思うけど、反響が割とあった。 元々の知り合いではないけども、…

一連の騒動について26卒視点で感じたこと

皆さんどうも、しろねです。 先日、就活体験記を公開し、内定承諾まで済ませていたのですがその中で一つ、大きな出来事がありました。 今回はそのことについて、内定承諾者視点で感じたことについて簡単に書いておこうと思います。 この記事の内容は完全に筆者の主観であり関係者・関係企業に対して批判するような意図は含まれていませんのでご了承ください。 今回の出来事について 詳細は省きますが、簡単に言うと内定を頂いていた企業が買収されることになりました。SNSやネット等でかなり大きな話題となっていたため知っている…

エンジニアリング(プレイング|ノンプレイング)マネージャー

はじめに マネジメントスタイルの概要 ノンプレイングマネージャーとは? プレイングマネージャーとは? ノンプレイング体制での学び 主なタスク 取り組んだタイミング 良かった点(Pros) 苦労した点(Cons) プレイング体制での学び 主なタスク 取り組んだタイミング 良かった点(Pros) 苦労した点(Cons) 行き来して見えたこと まとめと今後の挑戦 はじめに CX開発グループ・アプリ開発グループでエンジニアリングマネージャー(EM)をしている仲見川です。昨年9月よりCX開発グループのEM…

編集者は全員原稿依頼に振込時期を書け

ライターとして仕事を始めて10年、編集としては6年くらいになる。 その過程で、当然ながら無数の「原稿依頼」を送受信してきた。パターンはさまざまだ。「こういうの興味ないですか?」というような軽い質問から始まるものもあれば、個人宛に「こういう内容でお願いしたい」と企画書まで作って添付してもらえるパターンもあった。 別に、依頼に「正解」はない。編集者との関係値や、その媒体とやってきた仕事の数などによっても良し悪しは変わるからだ。ただ、「最初にこれを教えてもらえないと困る」はわりとある。今回はその話がし…

仕事の成長に詰まったときに知っておきたい5つの壁

仕事における成長は、いつも順調とは限りません。 そして、成長が煮詰まる原因は一つではありません。 この記事では、「成長の壁」について整理します。

SmartHRのPMにおけるAI活用事例——Cursor、NotebookLMなど

はじめに こんにちは。SmartHRで勤怠管理プロダクトのPM(プロダクトマネージャー)を務めている@hiroki_mです。 私が扱う領域は勤怠管理という領域ですが、プロダクト開発の現場では、CursorやDevin、ClineなどのAI開発支援ツールを積極的に活用しています。 この記事では、私がPMとしてAI開発支援ツールをどのように活用しているかを紹介します。 AIを活用する目的はなにか PMの業務を効率化することで、PMとしてより価値を生む業務に集中するためです。 勤怠管理機能の開発チーム…

甲府に移住して3ヶ月がたった

ということで甲府にして3ヶ月ほどが経過した。 引っ越した理由 id:anatofuzは山梨出身である。大都会南アルプス市出身で、大学進学を期に沖縄、就職をきっかけに京都に引っ越した。 直接のきっかけとしては今年1月に転職をして、完全フルリモートの仕事になった。いままでもフルリモートであったが、会社が物理的に京都にあり、飲み会で集まるとかの理由があったのでなんとなく京都に住み続けていた。とはいえ京都が体にあってたかというと微妙で、最初に住んでいた四条堀川は都会すぎたし、次に住んでいた六地蔵は家に鳥…

【入社エントリ】成長のレバレッジと人生の揺らぎを求めて by tetty

転職しました はじめまして!こんにちはこんばんは!フロントエンドエンジニアのtettyです。 株式会社プレックスに転職してから半年と少しが経過したので入社エントリを公開します! また、転職前に相談やお誘いいただいた皆様にはこの場を借りて改めて感謝申し上げます。 本当にありがとうございました! 株式会社プレックスについて 弊社は2018年に創業した現在8期目のスタートアップで、日本を動かす仕組み作るというミッションを掲げている企業となります。 事業においてはエッセンシャルワーカーの人材紹介や採用支…

ObsidianとZettelkastenを使っている話

生成AIが直のMarkdownを読み込みやすいという話から、にわかにObdisianが注目を集めているようです。そしてObsidianが注目を集めるにあたり、Zettelkastenという手法にも同時にスポットライトが当たり始めているように見受けられます。実は両者をそれなりに使ってきたので、どう使っているかやどう思っているかについて簡単にまとめてみたいと思います。なお、勢いで書いたので事実誤認(AIでいうならハルシネーション)を含む可能性があります。厳密に見ると間違いがあるかもしれません。ご了承…

ソフトウェアエンジニアが抱えやすい21の苦労

ソフトウェア開発の現場でも、日々、苦労が絶えない。知らず知らずのうちに、エンジニアを消耗させる問題が潜んでいる。 苦労は、日常の風景に溶け込みやすい。それが当たり前の状態であり、疑問すら抱かれない。「そういうものだ」と思い込む。いや、苦労することに、そもそも違和感を持てないのだ。 日常化した苦労は、改善されることがない。違和感がないからこそ、問題として扱われない。そして、原因に目が向けられることもなく、風景に溶け込んだまま、空気のようにあり続ける。 つまり、苦労を軽減するには、日常風景の中から問…

株式会社スマートバンクにエンジニアとして入社しました (stefafafan)

はじめまして、すてにゃんこと id:stefafafan です。2025年5月1日付で、株式会社スマートバンクに入社しました。 この記事では、私がスマートバンクへの入社を決めた理由や、選考を通して感じたこと、そして現時点での会社の印象について簡単にご紹介します。 転職活動を始めたきっかけ スマートバンクとの出会い 選考を通して感じたこと カジュアル面談 一次面接 二次面接 最終面接〜オファー面談 入社の決め手 入社後の印象 配属先は「顧客体験チーム」 おわりに 転職活動を始めたきっかけ 前職では…

ToDoリストより "ToBeリスト" を。目標達成のためには「理想の可視化」が重要な科学的理由

「今日こそ昇進試験の勉強をしよう」……と思いながらも、気づけば数時間が過ぎ、結局SNSやネットサーフィンで終わってしまう。「このままでは目標達成できない」と焦る気持ちはあるのに、行動に移せない。 「目標を立てても、やる気が持続しない」「成功したいのに、自分の理想の姿が具体的にイメージできない」 このような悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくありません。じつは、目標達成率を上げるために重要なのはToDoリストのような「やるべきこと」を羅列する前に、「理想の姿を可視化する」ことです。 本記事では、目…

「月刊コミックビーム史上、最重要な漫画10選」なんて誰も興味ないよ?

桜玉吉『読もう!コミックビーム』エンターブレイン、2004年 「月刊コミックビーム史上、最重要な漫画10選」なんて誰も興味ないよ? 前史としての「アスキーコミック」と「ファミコミ」 奥村勝彦という男 大場渉とゆかいな仲間たち(fellows!) 見えざる水脈(壁村耐三について) KADOKAWAの侵攻と緊急事態宣言 コミックビームの夜明け(アルバ) 究極VS至高 対決!!コミックビーム編 次回予告 「月刊コミックビーム史上、最重要な漫画10選」なんて誰も興味ないよ? 私がそうやってうそぶくと、 …

「頑張ってるので安心」から脱する

soudai.hatenablog.com そーだいさんの「頑張らなくてもいいから、成果で応えよう」という記事を読み、「頑張ること」について改めて考えさせられた。 「頑張る」の幻想と私たちの関係 日本文化においてというか自分が育ってきた環境では「頑張る」という言葉には特別な地位があった。子どもの頃から「頑張れ」と叱咤激励され、「頑張ります」と答えることが社会的な美徳や道徳的な行いとされてきた。多くの場面で「頑張ります」と宣言するだけで、一時的に評価されるか、少なくとも批判を免れる魔法のような効果…

AI Coding Agent を使うことで、怒り狂い、視座が上昇する話

AI Coding Agentが活況だ。巷ではClineだRoo Codeだと盛り上がり、MCPを実装したことを自慢し、驕れる平家のごとくだが(平家と違ってもう少し長生きするだろうが)、かくいう私もそうである。 とはいえ、テトリスやブロック崩しが一瞬で作れたところで我々が失職するはずもなく、最初から作るものが決まっていて定型的でいくらでもエントロピーを増やして散らかしても良い一回ポッキリのブロック崩しと、イテレーティブな開発を行うことが前提で、非定型であり、エントロピーの無秩序な拡大を抑止しなが…