トピック一覧

働き方

就職氷河期世代は、たぶん、世の中の都合で正規雇用と非正規雇用にわかれた、最初の世代だ。

事業部長代理として採用面接に同席した。面接の実務は担当スタッフがやってくれるので、僕は逃亡した事業部長の代わりに厳格な顔をして座っているだけである。最近、募集を出しても反応が薄い。そのなかで応じてくるのは就職氷河期世代か高齢者が多い。本音をいえば30代までの若い人間を採用して若返りをはかりたい。今回、面接にやってきたのは就職氷河期世代の男性。アラフィフ。経歴を見ると、なんとも言えない気持ちになった。募集要項にマネージャー経験や営業経験がある人優先的な記載があったはずだが、経歴書にはそれに該当する…

マネージャーは何が楽しくてやれる仕事なの?

これは「あらたま・いくおのAdvent Calendar 2025」5日目のエントリです。 昨日はyuya moriさんの『「マネジメントやるのもその育成も無理ゲー」を整理する』でした。 ぼくがこのアドベントカレンダーに登録しようと思ったのは、「あらたま・いくおのマネジメントRadio」がとても好きだからです。 ぼくは言語優位・視覚優位なタイプで、耳からの情報処理があまり得意ではなく、Audibleやポッドキャストを聴く習慣はほとんどありません。ですが、お二人のポッドキャストは、仕事柄共感するこ…

俺が、俺こそが真の「要はバランスおじさん」だ!!!

「要はバランスおじさん」というのは、「要はバランス」と言うことで、決めるべきことを決めず、曖昧にする言葉を使うおじさんのことである。(と、いう定義が決まってるわけではないので、人によって使い方は違うかもしれない) バランスが大事、というのは正しいことを言っている。あらゆる物事はバランスが大事だからだ。「正しいこと」を言ってるから、まわりも「たしかにバランスですよねえ」と納得するしかなくなる。 しかし、「うまくバランスをとっていくしかない」と言った瞬間に具体的な配分・優先順位の議論が止まる。決める…

中途UI/UXデザイナーが入社3ヶ月で自走するまでのオンボーディング【ANDPAD DESIGNERS】

はじめに はじめまして! 2025年6月にUI/UXデザイナーとしてアンドパッドへ入社した、いしはらです。 ANDPAD Advent Calendar 2025 4日目の記事を担当します! 今年ももう12月を迎え、気がつくと入社から6ヶ月が経過していました。 たった6ヶ月、されど6ヶ月。 緊張しながら本社でエレベーターのボタンを押したあの日から、担当プロダクトにジョインするまでのオンボーディングを、リアルな体験記として皆さんにお届けしたいと思います! はじめに どうしてアンドパッドへ? 全社で…

CTO だった会社の破産を申し立てて今年決着が着いた #2025AC2025

こんにちは、すえなみ(@a_suenami)です。 この記事は Best of 2025 アドベントカレンダー 3 日目の記事です。昨日は hysysk さんの「2025年のベスト数学」でした。 はじめに タイトルを見て驚いた方も多いと思いますが、虚偽でも誇張でもなく、文字通りのことがあったので、それにけじめをつける意味でブログを書いておこうと思い、そのための場としてこのアドベントカレンダーを使わせていただくことにしました。 ただ、安心していただきたいのは、これもタイトルにある通り、今年すべての…

「この施策の目的とKPIは?」という問い掛け

たとえば、会議中とかSlackのやりとりで出た、こんなひとこと。 「これをする“目的”と“KPI”は?」 さっきまですぐにアクションに移すべきことを話していたはずが、「目的とKPI」が決まるまで実行することはできなくなり、「なぜやるのか、どう計測するのか」を決めるための会話に時間がとられ、すべてが停滞している。 翌週、やっと目的の話がまとまってきたと思ったら「その目的であれば別の方法が良いのではないか」という話になり、なんのアクションを実行することもできないまま1、2ヶ月が過ぎ、そのうち「検討し…

「要件が決まらない」と嘆くのをやめて、企画と一緒に「業務」を作りに行こう

この記事は 食べログ Advent Calendar 2025 の3日目の記事です🎅🎄 「要件定義書、確認しました。これじゃ作れません」 「え、なんとかこのまま進められない?」 エンジニアなら一度は経験したことがあるであろう、この不毛なやり取り。 かつての私も、「要件を決めるのは企画の仕事、それを作るのがエンジニアの仕事」と明確に線を引き、ボールを投げ合っているだけの時期がありました。 こんにちは、食べログカンパニー飲食店プロダクト開発部予約業務基盤チームの @redpine です。 この記事は…

長時間労働には中毒性がある

ハードワークと長時間労働は違う。ハードワークの結果、長時間労働してしまうこともあるだろう。ただ、長時間労働は非効率だし、常態化しているのであれば見直した方が良い。当人達が満足しており、成果が出ていれば何でも良いのは確かだ。ただ、長時間労働を盲信するのは、改善の精神やストイックさに欠ける。 あなたの苦労はあなたにだけ価値がある 人間には、獲得した何かが同じであっても、自分の苦労が大きいほど価値があると錯覚してしまう特性がある。例えば以下のような現象だ。 ポケットマネーでパッと買った物よりも、頑張っ…

僕が30年間ノルマを達成し続けてこられたのは「生活のため」だったから。

社会に出て働きはじめて丸30年になる。ずっと営業職だ。運にも恵まれて、30年間、ノルマ達成を続けてこられた。パーフェクトではない。月単位や週単位のノルマをしくじったことは何度もある。しくじったあとでリカバリーをして、年単位のノルマを30年間、達成し続けてきたということだ。継続できたのは、たまたま運に恵まれた結果だけれども、ノルマや目標を達成するのは最低限のタスクだと思っているので特に感想はない。「よくやってこられたなあ」と時々振り返るくらいだ。同僚や後輩に30年間ノルマ達成の話をすると驚かれる。…

Kyashに入社して8年くらい経ちました

この記事は Kyash Advent Calendar 2025 1日目の記事です。 2017年12月に Kyash に入社してから8年経ったので、ざっと振り返っておこうと思います。いわゆる在籍エントリというやつです。 過去の在籍エントリは 自分の在籍エントリまとめ - Konifar's ZATSU にまとめています。

事業戦略は技術戦略に影響を与えるが、技術戦略もまた事業戦略に影響を与えるべき

こんにちは。ヘンリーで VPoP (VP of Product) をしている agatan です。 2025年の10月から、これまでのエンジニアとしての役割に加え、VP of Product & 製品部門長という役割を担うことになりました。 これまではテックリードやアーキテクトなど、エンジニアとして、ヘンリーの複雑で巨大なドメイン(レセコン・電子カルテ)に技術面からアプローチしてきました。 VPoPという立場になり、プロダクトと事業をより俯瞰して見る中で、自分の中にあった「ある種の先入観」に気づ…

EM見習いだった過去の自分へ

この記事はenechain Advent Calendar 2025の1日目の記事です。 はじめに プロジェクト管理の型を使い分けよう 失敗談 学びと実践 分類軸: 期間 ~ 短期(数週間) vs 中長期(数ヶ月~半年) 分類軸: 依存関係 ~ 自チーム完結 vs 複数チーム依存 分類軸: 要件の確実性 ~ 未確定要素が少ない vs 未確定要素が多い 分類軸: 期限 ~ 期限無し vs 期限有り 徹底的に違和感を拾おう 失敗談 学びと実践 チームが直面している違和感を検知する仕組みを作る 違和感…

27卒以降のITエンジニア就職って大変そうだよね

皆さんどうも、しろねです。 最近、コミュニティのメンバーと話をするなかで、「27卒以降のITエンジニア就職って大変そうだよな」と感じることが増えたため、現時点での自分の意見をまとめておこうと思います。 はじめに 簡単に自己紹介とかコミュニティのレベル感について説明をしておきます。 私は、26卒のバックエンドエンジニアとして内定を承諾させていただいています。技術力で言えば、コミュニティの平均値と同じかそれよりすこし下ぐらいだと思います。 所属しているコミュニティについてですが20代前半の技術オタク…

生成AIを使って割り込み業務を現場で勝手に改善したらちやほやされた話

こんにちは。2019年と2024年に記事を書いていた山本です。ますます元気にモノタロウで働いております。 さて、毎日、散発的に、突然やってくる割り込み業務って、地味~に疲れますよね。そんな負担がかかっているチームメンバーたちを少しでも楽にするため、生成AIを活用して業務改善をし、我ながら見事な成果を上げたものの、全然スマートじゃない野暮な設計をしているのが恥ずかしくて、公表と展開はチーム内だけに留めていました。 当社の生成AI活用のレベルが高いのは、他のブログ記事をご覧になれば分かると思います。…

SmartHRに入社した理由と実際に働いてみて感じたこと —— ydahの場合

はじめまして、ydahです。読み方が分かりづらいIDですが、「わいだー」と読みます。私は2025年11月にSmartHRに入社しました。 今はプロダクトエンジニアとして、SmartHRの外部サービス連携基盤を開発しています。 私はRubyというプログラミング言語や、Ruby周辺で育まれているコミュニティが大好きです。生まれも育ちも大阪で、Kyobashi.rbという大阪の京橋を拠点にしたRubyコミュニティの主催もしています。 2024年からは大阪Ruby会議や関西Ruby会議のチーフオーガナイ…

メンバーから見えにくいマネージャーの業務

マネージャーの業務はメンバーからすべて見えるわけではありません。そのため「マネージャーって何してるの?」とか、場合によっては「暇そう」みたいに思われることもあるかもしれません。 そこで、一般的なマネージャーの業務について見える範囲と見えない範囲を整理してみます。

『やめることリスト』の驚くべき効果—— ToDoリストより効く、逆転のプランニング法

筆者が作成した「やめることリスト」※記事内の実践画像はすべて筆者が作成した ToDoリストを使って、効率よくタスクを管理するつもりが、やることは終わるどころかどんどん増えていく。 完了したタスクを消せば達成感を得られるはずなのに、一向に減らないリストを見てうんざり。 結局、生産性が高まった実感もなく、毎日残業している……。 このようなお悩みを抱える人に必要なのは、やることリストではなく「やめることリスト」です。 膨大なタスクのなかには、やらなくても問題ないものや人に任せられるものが紛れていること…

過労死する人の気持ちがちょっとわかる気がする

ちょうど一か月前に「早起きできるようになった。年を取った - シロクマの屑籠」と書いたけれども、11月に入ってからは過労死な気分だ。矛盾も甚だしいが、矛盾した状況を生きていることを書き残せば、生命力の不安定な脈動を思い出せる気がするので書いてみる。 今週はとても忙しくて、週のはじめからフルパワー稼働だった。最近は午後8時を回っても普通に全力で働けてしまうので困る。リンク先にあるとおり、あまり遅くまで働くと眠れなくなるので午後9時までには作業を停止したいのだが、昨日とおとといは午後10時まで働いて…

プロダクトマネージャーは「この世界をどう変えたいか」さえあればいい

Tebiki で CTO をしています渋谷(@shibukk)です。 自分は現在プロダクトマネージャーも兼務しているのですが、これまでのプロダクトマネジメントを振り返ると、たいてい同じパターンにハマっていました。 まず四半期のはじめに、それっぽいロードマップを作るとします。ところが走り出してしばらくすると、想定とまったく違う状況や学びが次々に出てくる。軌道修正をしたほうがよいのに、「いったん約束したロードマップは守らないといけない」という考えに縛られる。その結果、「計画通りに進んだけれど、ユーザ…

リーダーが "弱みを見せる" とはどういうことか

最近「リーダーが意図的に "弱みを見せる" ことも必要」という記事を何度か読んだ。例) リーダーが弱点を見せるべき理由 自分はこれに対して少し懐疑的というか、本来の狙いと違った解釈になりやすい表現だなあと感じていて、雑に考えを吐き出しておきたい。 この話は、「リーダーが自ら完璧ではない姿を見せることで誠実さが伝わって信頼が増し、チームの発言のハードルも下がって協働が加速する」といった趣旨の内容だと理解している。 これ自体はそうかもなあと思うものの、「だからリーダーは弱みを見せるとよい」と言われる…

働かせホーダイのサンプル私

高市首相が就任早々に、労働時間規制緩和の検討を指示したという報道がしばらく前にあった。「ワークライフバランスを捨てて働く」という総裁選勝利直後の発言や、深夜3時の勉強会なども報道された。 枠を緩和すれば苦しいことになるのは容易に想像できる。それは私自身が中間管理職になって、労働時間の規制の枠外になってどうなったかを見つめると、やっぱり「枠」は厳しめ設定しないとダメなのだろうとつくづく思う。 規制緩和の素案や指示の内容を細かくは追えていないけれどサンプル数1の実感を残しておこうと思って。 会社で課…

イギリスから帰ってきていた

この記事を書いているのは2025年だが、2023年の3月末に帰国していた。早いもので帰国から2年以上経っているのだけど、久々にお会いした方などまだイギリスにいると思われていることもあり、区切りをつけたい気持ちも出てきたので4年以上ぶりの記事を。 移住生活の記憶 当初は1年程度で帰国する予定だったのだけど、 新型コロナや仕事上の変化もあり、何よりきちんと何かコトを成したかったこともあって、結果的に3年近くの滞在となった。帰国してからおよそ同じくらいの期間を日本で過ごしたわけだけど、今戻ることになっ…

ビジネスの耐えられない柔らかさ

AIのせいか年をとったせいか、おそらくその両方で、ビジネスのやり方が変わって、ふんわりした話にばかり関わっている。「生成AIを使って暗黙知化したプロセスを形式知化して、御社のサプライチェーンをオプティマイズして、セールスをグロースさせます」とか「エンジニア間のスキルギャップをスクラムによってファシリテリテーションして御社のデベロップメント課題をイシュー化します」とか、なんだかそういった感じの話に関わっているのだ。こういうふんわりした案件は、会議で何を発言しても面映ゆくなるというか、口に出せば出す…

MVPで進めるプロジェクトマネジメント—スコープの再定義と合意形成プロセス

こんにちは。モノタロウの大道です。 2019年に新卒入社し、現在入社7年目です。 普段はプロジェクトマネージャー(以下、PM)としてモノタロウサイトの開発に携わっています。 本記事では、私が担当した「加工品プロジェクト」の経験をもとに、Minimum Viable Product(以下、MVP)のプロジェクトを進める難しさに焦点を当てて、次の2点についてお話しします。 MVPプロジェクトにおいてミニマム(以下、M)を定義する難しさ MVPでプロジェクトを進めるうえで大切にしてほしいこと ※MVP…

どんな困難でも乗り越えられるチームに育てるには /「レジリエントマネジメント」を読んだ

成功するチームへと導くにはどうしたら良いのだろう!?チームメンバー(本書の表現だとチームメイト)である「人」にフォーカスしたコミュニケーションスタイルへの気付きが得られる一冊「レジリエントマネジメント 荒波に立ち向かい、困難を乗り越えるチームの育て方」を読んだ📕 レジリエントマネジメント 荒波に立ち向かい、困難を乗り越えるチームの育て方作者:Lara Hoganマイナビ出版Amazon 2025年10月27日に出版された新著で本書は翻訳を担当された @guyon さんに送っていただいた❗️出版お…

CTOがEngineering Managerに期待する7つのこと

こんにちは、カケハシのCTOのゆのん(id:yunon_phys)です。カケハシではEngineering Manager(EM)に期待することを、特にリーダーシップとチームマネジメントの側面にフォーカスして言語化し、行動や言動に対して組織全体として一貫性のあるようにしています。本記事では、その期待することを社外公開用にリライトしたものです。 組織によって文化や価値観は異なりますが、EMに求められる役割について一つの視点として参考にしていただければ幸いです。 1. 正しい方法で短期的な事業成果を…

データ整備の「曖昧さ」に立ち向かう、ドメインエキスパートと協業するための実践的Tips

データ基盤チームの橋口です。この記事はデータ基盤チーム & Unit9(エビデンス創出プロダクトチーム)ブログリレー2日目の記事です。 昨日は坂元さんの『冴えたClaude Codeの育て方(50本のSQLをdbt化した話)』でした。 私の所属するチームでは、社内のデータ活用サポート(データマート作成、分析支援など)を重要な業務の1つとしており、関連部門と一緒にプロジェクトを進める機会も多くあります。 関連部門とプロジェクトを進めていく中で、私は技術的な課題と同じくらい、ステークホルダーといかに…

LINEヤフーに入社しました

11月1日付で、LINEヤフー株式会社に入社しました。 仕事の内容は詳しく話せないのですが、ざっくり言うとデータとAIプラットフォームをいい感じにしていく仕事です。 前職は10月末退職だったので名目上は無職の期間がなかったということになります。今回は無職の期間を作るか少し迷ったのですが、手続きが面倒なのと有休期間が長かったこと、さらに、早く転職活動をしないと面白そうなポジションがなくなってしまいそうだったことからすぐに働くことにしました。 以上です。少しお待たせしてしまった上に短文で申し訳ありま…

反イスラム感情惹起に生成AI動画が使用されることが増えてきた

https://archive.md/cpALC 電車内でイスラム教徒が礼拝をしているという動画がやや拡散していた。勿論、動画の端々を見ると違和感がいくつもある生成AIで、存在しない現実を映し出した動画となる。なのでコミュニティノートがついたりしていたのだが、それを察知してか投稿者の「司令官@Oputimasu1224」はこの投稿を現在削除している。ただ例えば有名どころだと「めいろま 谷本真由美@May_Roma」が生成AIだと気づかずに釣られていた。 https://archive.md/a4…

おい、一つずつやれ

はじめに 「今日も、何もできなかった」。夜の部屋で、私はその言葉を呟く。また。今日も。 仕事をしなかったわけではない。むしろ一日中、何かをしていた。画面を見つめ、キーボードを叩き、メッセージを返し、タブを切り替え続けた。体は疲れている。目も疲れている。頭も疲れている。確かに疲労感はある。なのに、達成感がない。忙しかったのに、何も完了していない。この矛盾が、私を苦しめる。 朝、デスクに座った瞬間から、地獄が始まる。Slackを開くと未読の赤いバッジが十件以上浮かんでいる。「全部返信しなければ」。次…

持ち家有り、金融資産2億円以上でFIREをしない理由

持ち家有り、金融資産2億円以上の一見すると経済的に余裕がある私が、FIRE(経済的自立と早期リタイア)をせずに、仕事を続けている理由は大きくは2つあります。1つ目は子どもの学費分を考えるとまだ心もとないこと、2つ目はFIRE後の準備が済んでいないからです。 結論は以上で、ここからもう少し詳細を書いていきます。お好きな人だけどうぞ。 資産を築くのはFIREのため? 投資をする背景としてFIREをすることがゴールとされることがしばしば語られますが、資産があるからといって仕事を辞めるかどうかは人それぞ…

ちょっとした称賛や感謝を伝えやすくする仕組み

過度な馴れ合いになるのはよくないが、ほんのちょっとしたことでも褒め合い称え合っていくチームというのは非常に居心地がいい。 一方で、こうしたちょっとした "褒め" を伝えるのは意外と難しい。なんとなく伝えるタイミングがなかったり気恥ずかしかったりする。 これはいわゆる "組織文化" の話かもしれない。文化というのは、個々人の行動によって形成されていく。一定規模以上の組織において何かしらの行動を促すには、仕組みがあったほうがいい。 自分の経験から、ちょっとした称賛や感謝を伝えやすくする仕組みを雑に書…

エンジニアリングリーダー - 技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント

エンジニアリングリーダー ―技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント作者:Cate Huston,岩瀬 義昌(翻訳),岩瀬 迪子(翻訳)オーム社Amazon 「今の仕事への期待値は下げ、キャリアにはもっと期待しよう」という言葉から始まる本だった。以下、刺さりポイントメモ。 成長とは、コンフォートゾーンから抜け出すこと その方法の一つがストレッチアサインメント いいストレッチアサインメントの条件 実際の成長の機会になること 評価されること 成功できる環境が整っていること 転職すべき時を示…

エンジニアリングリーダーの実践的なプラクティスとは「エンジニアリングリーダー ―技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント」を読んだ

エンジニアリングリーダーは何を考えて・日々どんな葛藤があって・どんな挑戦をしているんだろう?そんなエンジニアリングリーダーの具体的かつ実践的なプラクティスやマインドセットがまとまった一冊「エンジニアリングリーダー ―技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント」を読んだ📕 僕自身のリーダーシップ経験を振り返りながら読むことができて,答え合わせにもなったし,新たな発見もあって良い本だった💡 エンジニアリングリーダー ―技術組織を育てるリーダーシップとセルフマネジメント作者:Cate Hust…

技術力に優劣はある(「技術力に優劣はない」を読んで)

sizu.me はじめに 先日、「技術力に優劣はない(技育などに参加している学生に向けて)」という記事を読みました。技育に参加する学生たちへの励ましのメッセージで、技術との向き合い方の多様性を認め、コミュニケーション力の重要性を説き、相互リスペクトの大切さを訴える、とても温かい内容でした。 この記事は、あの記事の対象読者ではない私が、横から口を出すような形になってしまうことを承知で書いています。 元の記事の主張——技術の感受性には段階があること、ジュニアにはコミュニケーションが大事なこと、べき論…

マネージャーゼロでマネジメントする組織

こんにちは、リーナーの id:yusuke-k です。 リーナーのプロダクト開発の現場では基本的にマネージャーと言われる人がいません。 なぜそうなっているか、という話を書いてます。 この記事は ながらRuby会議01 で登壇したスポンサーLTを元に加筆しています。 リーナーについて リーナーは調達購買領域で、BtoB SaaSを開発提供しているスタートアップです。 調達購買とはいわゆる「企業の買い物」です。複雑なプロセスが絡み合う領域ですが、現在はその中でも、見積や購買(発注)における業務を中心…

AWSを退職します

2025年10月31日付で、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社を退職します。 後に説明するのっぴきならない事情により7月31日が最終出社日で、そこから3ヶ月は有休 + 職探しをしていました。 現職の最終出社日でした。お疲れさまでした~これからしばらくゆっくりさせていただきます pic.twitter.com/erR4CMmG0G— Akira Ajisaka (@ajis_ka) 2025年7月31日 入社の経緯 入社当時の記事を読んでいると 今一体どれだけの人々がどのようなユースケースでH…

社会保障を支えるニッポンの移民

「移民は嫌だ」という国民感情は、困窮や搾取のイメージがあるからだろう。しかし、実態は異なり、「国際雇用民」である。従って、福祉を受けるよりも保険料を負担してニッポンの社会保障を支えている。昨年の出生数は3.8万人も減り、公的年金の将来を揺るがしているが、外国人常用労働者は、前年より23万人増の182万人で、9割が厚生年金に加入している。もはや、年金財政の持続性に欠かせない存在だ。 ……… 10/24公表の人口動態速報・出生では、過去1年間の前年比が-3.5%だった。婚姻は既に+1.4%と下げ止ま…

『Gemini と NotebookLM を組み合わせて 目標設定の負荷を軽減する方法』というお題で登壇しました

2025/10/22 に『Gemini と NotebookLM を組み合わせて 目標設定の負荷を軽減する方法』というお題で登壇しました。 6月あたりから私の発信内容に Gemini, NotebookLM など AI 関連のものが多くなったのはこれをやってたからでした。

【日本語訳全文】Kent Beck氏 基調講演:開発生産性測定のトレードオフ「グッドハートの法則」はもっと悲観的に捉えるべきだった・後編

こんにちは。Findy Tech Blog編集長の高橋(@Taka_bow)です。 前編では、グッドハートの法則の本質と、指標に圧力をかけることで開発現場がいかに歪められるか、そして"もっと悲観的に捉えるべきだった"理由を見てきました。 後編では、Beck氏が提唱する「価値の道すじ」の概念と、AI時代における測定の問題、そしてリーダーが実践すべき具体的なアプローチについて解説します。 前編はこちら tech.findy.co.jp 講演動画 ※ 視聴には Findy Conference へのロ…

【日本語訳全文】Kent Beck氏 基調講演:開発生産性測定のトレードオフ「グッドハートの法則」はもっと悲観的に捉えるべきだった・前編

こんにちは。Findy Tech Blog編集長の高橋(@Taka_bow)です。 2025年7月3日、ファインディ主催の開発生産性Conference 2025にて、エクストリームプログラミング(XP)の提唱者として知られるKent Beck氏による基調講演が行われました。 本記事では、Findy Conferenceで公開された講演動画とともに、全文の日本語文字起こしをお届けします。前編では、グッドハートの法則の本質と、それが開発現場でどのように機能するのかを解説します。 後編はこちら te…

まだガソリン車で消耗してるの?…とか言わんけどさ。

昨日ひさびさにティーダにガソリンを入れた。目盛り1つ分残ってたので3/4から満タンにして、5000円くらいかかった。リッター159円で30リットルちょい。昨今の沖縄の標準価格だが、思わず「たっけー!!!」と叫んでしまった。 クルマに乗り始めると、ガソリンスタンドでは金銭感覚を麻痺させる心理防御が働くようになるものだ。学生の時から乗ってるとなおさらで、頑張ってガソリン代を捻出してるうちに、だんだん出費に慣れていく。移動費用を他と比べてメリット・デメリットを勘案したうえで「ちょっと高いけど、他より安…

VTuber企業グループの誕生日グッズの告知と発売のタイミングについて

にじさんじの誕生日グッズが誕生日の少し前から告知されてるのは以前にPANORAでVTuberの誕生日の連載(毎週その間に誕生日を迎えたVTuberの出来事を紹介する記事とか書いてた)をしてた頃から気になっていたのだけど、そう言えばホロライブはだいたい誕生日の3Dライブで初披露するな、自分の応援してるななしいんくはだいたいカウントダウン配信で紹介するな、とみんなけっこう違うことに気が付いて面白いなと昨日調べててツイートしてたが、これちゃんとまとめておいた方がいいかもなとさらに小一時間調べてまとめて…

AIエージェントを支える技術: コンテキストエンジニアリングの現在地

はじめに こんにちは。Algomatic AI Transformation(AX) のsergicalsix(@sergicalsix)です。 本記事では大規模言語モデル(LLM)を用いたアプリケーションないしAIエージェントの構築において切っても切り離せない「コンテキストエンジニアリング」について2025年10月時点での知見を備忘録としてまとめます。 コンテキストエンジニアリングとは コンテキストエンジニアリングとは、LLM に与える情報(コンテキスト)を制御する技術です。 コンテキストエン…

アンドパッドを退職しました

2021年12月から3年10ヵ月務めたアンドパッドを退職しました(厳密には10月末まで有給消化で今日は最終出社日) 思い返してみると本当に人生が大きく変わったなと思える3年10ヵ月だったなあと感じます。 物理最終出社はできなかったので本社移転前の例の画角.jpg 振り返り 在籍中は、住宅業界の検査品質の標準化を実現するためのプロダクトの大幅リニューアルや、リアーキテクティングチームに所属してRailsアプリケーションの横断的な課題の解決に取り組んだり、大統一プロダクト間連携のプロジェクトを推進し…

価値が先、チームは後 ~ カルチャーとカルトの分水嶺

良いチームが価値を生み出すのか、価値を生むのが良いチームなのかという鶏卵的な話がある。どちらを優先するかは組織のスタンスによると思っていた。私としては、つい内向きになりがちな性格なのでチームに向き過ぎないように元々気をつけていたが、今は「間違いなく価値が先」だと考えるようになった。 遠くて変化に時間がかかり、不確実性の高い外への価値創出から目を背け、身近で変化を起こしやすい目先のチームだけで安易に自己完結することは簡単だ。そのようなエコーチェンバーの中で内集団贔屓のバイアスを高めてしまうと、簡単…

「相手がどんなゲームをプレイしているか」

こんな文章は20代の人がnoteにまとめて胸を張るべきもので、私が書いてどうすんの? な感じだけど、有料記事パートの枕としてまとめておきたくなったので簡単に書く。 世の中には、自分と同じ場所に集まり、同じことをやっているようにみえる人がたくさんいる。でも、その人がやっていることの意味、やらざるを得ない理由や背景は自分と同じとは限らない。この「やっている意味ややらざるを得ない理由や背景は自分と同じとは限らない」が把握できているかできていないかは、ときにコミュニケーションの成否をひっくり返したり、会…

認知負荷を下げるテキストコミュニケーション

Slack や GitHub など、何かとテキストコミュニケーションを行う場面は多いのだが、自分なりに気をつけていることを書いてみたい。 まず、前提として自分は文字を読むのが嫌いだ。昔から本が嫌いで読むのが遅く、国語の成績はずっと低かった。流石に小中高の時よりはマシになっていて技術書などはまあ読むのだが、それでも得意になったわけではなく、できることなら1文字でも少なく読みたい。そして、自分がそこに認知負荷を感じるがゆえに、他人に読ませるテキストには気を遣う。なるべくシンプルかつ簡潔に要点を伝える…