トピック一覧

読書・マンガ

名刺代わりの10冊

名刺代わりの10冊をいい加減にやりたかったんです、、、! どの作品もめちゃくちゃ好きなので優劣ではなく、自分の読書遍歴が語りやすい順です。 名刺代わりの10冊 1 ハリー・ポッター J・K・ローリング2 バトル・ロワイアル 高見広春3 鱗姫 嶽本野ばら4 しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香5 ゆびさきたどり 花房観音6 フランケンシュタイン M・シェリー7 神様の暇つぶし 千早茜8 地球の恋人たちの朝食 雪舟えま9 痴人の愛 谷崎潤一郎10 二人キリ 村山由佳 1.ハリー・ポッター ハリ…

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。 今日は、村上春樹の初期傑作『羊をめぐる冒険』について語らせてください。 この作品は、ただの冒険譚ではありません。読む者の心に静かに、しかし確かに波紋を広げる“内なる旅”の物語です。 🌌 『羊をめぐる冒険』ってどんな話? 物語は、広告代理店で働く主人公「僕」が、ある日届いた旧友・鼠からの手紙と一枚の羊の写真をきっかけに始まります。その羊には、星形の斑紋が――。 謎の大物秘書から「その羊を探せ」と命じられた僕は、完璧な耳を持つガールフレンドと共に北海道の奥…

やってみようテキストマイニング 増訂版 自由回答アンケートの分析に挑戦!

著者:牛澤賢二 発行元:朝倉書店 やってみようテキストマイニングまとめ やってみようテキストマイニングを読んだ理由 やってみようテキストマイニングで仕事に活かせるポイント やってみようテキストマイニングの目次 やってみようテキストマイニングの感想 やってみようテキストマイニングまとめ テキストマイニングの基礎とKH Coderを利用してのテキストマイニングの実践方法をし得てくれる本。いやはや大変だ~AI使うとどうなるんだろう・・・ やってみようテキストマイニングを読んだ理由 テキストマイニングに…

今週の書評本 全49冊(2025/12/22~12/28 週刊11誌&新聞4紙+クロワッサン+Pen 掲載分)

毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評やブックレビューに取り上げられた本を紹介しています。読書などの参考になれば幸いです。書評内容やレビューについては各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 (12/22~12/28 全49冊) *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 1/4・1/11 号 2 冊熊になったわたし 人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる ナスターシャ…

読書「坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー」

前回に引き続き、好きな作家開拓のために図書館で借りてきたアンソロジー。全体的には、リラックスして気楽に読める短編集という感じ。ただ、すごく気に入った作品はやはりもともと好きな作家のものであった。 坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー 作者:坂木 司 光文社 Amazon 甘いもの大好きである。もともと好きだったが、諸事情で酒をやめてから、体が甘いものを求めるのをはっきりと感じるようになった。中年なので分量は弁えるようにしているが、もはや甘いものなしの生活は考えられない。もともとは洋菓子の方が…

今週のジャンプ感想 2026年04・05合併号  の巻

表紙 :「Jヒーローズ」 巻頭 :「ワンピース」 Cカラー :「アオのハコ」「悪祓士のキヨシくん」 読み切り :「異邦人」原田くもり とじ込み付録 :「ワンピース」ミニマガジン ★とりあえず年内最後のジャンプ感想か・・でもまだ毎年恒例のジャンプ表紙&予告をやらないといけないから、最後まで油断は出来んのですよ。

【まとめ】週刊プチ感想・レビュー#181~190【ぷにるはかわいいスライム】

週刊プチ感想・レビュー#181~190 suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com suminai.com 週刊プチ感想・レビュー#1~10 suminai.com 週刊プチ感想・レビュー#171~180 suminai.com 週刊プチ感想・レビュー#191~200 更新予定:#200まで投稿したら ※引用:「ぷにるはかわい…

2025年 印象に残った本(ラテンアメリカ文学編)

今年はあまり冊数を読めなかったが、印象に残った本は何冊もあった。特に今年はペルーのノーベル文学賞作家バルガス=リョサが亡くなったが彼の代表作を読めたのは大きな達成感だった。ツイッター(X)にも書いたが、以下の作品の感想を載せておこうと思う。 ラテンアメリカ文学:マリオ・バルガス=リョサ『世界終末戦争』『チボの狂宴』『子犬たち』、ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』『大佐に手紙は来ない』『予告された殺人の記録』 ラテンアメリカ実学:国本伊代『メキシコ2018~19年』、芝崎みゆき『古…

IDOL×IDOL STORY! 9 感想

IDOL×IDOL STORY! 9巻 (FUZコミックス) 作者:得能正太郎 芳文社 Amazon 中間審査や依吹達の番宣、そしてそれぞれの初心をこの段階で観賞した事は候補者達に良い影響を与えたようで ただし、外部影響的には良い影響ながら咀嚼に苦労しているのが麗か元々がダンス動画を上げてどうやったらバズるか、なんてのを考え続けてきた人物。それだけに自己の客観視は秀でた部分が合った人物だったけど、故に自分自身の表現を自分で行う場においては迷走してしまうのか 麗が迷走しているのに麗がチームを引っ張…

落ち込んだ時に「レジリエンス」を使ってみたら、少し楽になった話

正直、かなり落ちていた。そんな時に読んで、とても参考になった本がこちら。 先日読んでとても参考になった本がこちら。 「マンガでやさしくわかるレジリエンス」 マンガでやさしくわかるレジリエンス 作者:久世浩司,松尾陽子,朝戸ころも 日本能率協会マネジメントセンター Amazon 心の強さはストレスに負けない事でなく、ストレスを受けても回復する力であること。 回復力を高めるためのシンプルな手法。 それらを嫌みないマンガと解説で説明してある。 内容的にも、心が弱ってるときに手を出しがちだから、マンガで…

本に詳しい人に聞く、超有名文学作品のオススメポイント集、2025年12月末

最寄りの書店になく、予約購入しました。 今年の21冊目、 やりなおし世界文学 津村記久子 著 やりなおし世界文学 (新潮文庫) [ 津村 記久子 ]価格:935円(税込、送料無料) (2025/12/27時点) 楽天で購入 小説家の津村記久子先生が、月に1冊、海外文学をジャンル問わず読み、その本の魅力を語る、という連載のまとめ本です。94冊…?が紹介されている、かな。 その94冊中、私の既読本は9冊。た、たった9冊…! まあだがしかし、それはそう。私は海外児童文学は大好きだったが(小公女とかあし…

【読書感想】「マンガでよくわかる エッセンシャル思考」を読んで

読書後の感想漫画 頑張っているのに余裕がなくなる人へ エッセンシャル思考とは何か 成功のパラドックスが刺さった話 マンガだから読めた一冊 どんな人におすすめか 読後に考えたこと 「less but better」という言葉 まとめ 読書後の感想漫画 頑張っているのに余裕がなくなる人へ 「頑張っているはずなのに、なぜかいつも余裕がない」そんな人に刺さりそうな一冊を読みました。 今回読んだ本は『マンガでよくわかる エッセンシャル思考』 グレッグ・マキューン (著)です。 マンガでよくわかる エッセン…

誰かのマネも自分らしく! 遠回りだっていいものかも

今日は自宅の大掃除! ・・・と思ったけれど、寒いし天気もよくなかったので、埃を立てずにできる持ち物整理をすることにしました。 昨日の仕事の書類整理と同じく、数年前に受けたセミナー資料や契約切れの契約書などなど、やっぱり古いものがたくさんありました。あとは、読みたかった本を発掘! 読みたくて買ったものの、いま読んでいる本が終わってから・・・と大事にしまってそのまますっかり忘れていました。。。 存在を忘れていたシリーズだと、心情を吐露した紙なんていうのも出てきました。 ayaは、余裕のある凛とした女…

今年読んだ本(2025)

G・オーウェル『一九八四年』…T・ピンチョンの解説のある分で読了。作品に見られるディストピアは国という単位でも政党組織という単位でも今なお存在していると改めて思った。またこの作品で描かれる世界を下地にしての二次創作的なものは、これから先もずっと生み出されるだろうと思う。 S・キング『スタンド・バイ・ミー』 原田マハ『ゴッホのあしあと』…『モネのあしあと』も同様、画家の生涯やゆかりの地を紹介するのみならず、作家として画家の生涯やエピソードろどのように小説に昇華するのか、フィクションを織り交ぜるにあ…

母娘関係の本を読んでみて感じたこと

母娘関係の本を何冊か読んでみて感じたのは、自分を変えることが必要な対応策であることは、間違いないと確信することができました。 どうしても、母親を何とかして変えたくなってしまいがちですが、それでは自分を苦しくしてしまうことになりかねません。 母親との関係が濃厚であればある程母親の方を変えたくなって、父親や兄弟姉妹に助けを求めても理解を得られないとなれば、自分自身がイライラして生きていくことになってしまいます。 それ・・・・ 続きはこちら

どうにも心が乱れています

こんなにも一つのことを引きずることになるとは、思いもしませんでした。 どんなに読書に集中していも、本に書かれている内容に影響されて思い出してしまいます。 どうしたら良いのかいろいろと考えてみたけれど、答えはまだ出ていません。 それ・・・・ 続きはこちら

2025年下半期は森見登美彦シーズンだった

なぜか今年の秋は森見さんのイベントや特装本発売など、怒涛の森見月間?シーズン?だった。森見さんを愛読しはじめてもう15年くらい経つが、こんなに盛りだくさんな年は今までになかったように思う。次は来年の3月に『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』の愛蔵版が届くので、それまで一旦小休止。 ◯ 2025.11.3 トークイベント&サイン会@梅田蔦屋書店 森見さんにお目にかかるのは2018年の『熱帯』刊行時のサイン会以来。テーマは「森見登美彦さんと渡辺祐真さんが、読書迷子に本をすすめるとしたら」。森見さ…

今年の感想

こんばんは。 皆さん、お久しぶりです。 実は、21日(日)から高熱が出て、翌22日(月)に検査した所、インフルエンザA型に感染していました。39度台の熱が1日半も続き、23日(火)の朝に解熱しました。解熱後も関節痛が残り、24日(水)の午前中まで残っていました。なので、21日に投稿予定でしたが、投稿できませんでした。 仕事は、今週は全部休むことになり、仕事納めは26日(金)だったので、先週で仕事納めになっちゃいました。皆さんも、お気をつけください。 今回は今年の感想を述べたいと思います。 ★感 …

非・効率時間を作って人生を豊かにする【豊かな人だけが知っていること】

こんにちは。閲覧いただきありがとうございます! 長倉顕太さんの最新本、「豊かな人だけが知っていること」を読みました。以前、「移動する人はうまくいく」を読んでから長倉さんの考え方が好きで他の本も読み漁っていました。今回、新しく本が出るとのことだったので購入。 日々の発信を見ているとシゴデキイケオジ感がすごい長倉さんですが、この本ではこうやれば効率的に仕事ができるぞ!ということを訴えかけるのではなく、非・効率時間を推奨しています。 豊かな人だけが知っていること 時間貧困にならない51の習慣 [ 長倉…

カーディガンが無い!!

こんにちは、鈴豆です。 そろそろ仕事納めでお休みに入られる方も多いでしょうか? 「ドラゴン桜2」って、2021年にドラマ化してたんですね。確かに所々覚えがあるけど、4年前のドラマなんて「つい最近」の物のように覚えてるはずなのに、おぼろげにしか覚えてないな~、って思ったら… 2021年って3日4日に一度位しか眠れない日が続いていて、本気で「死」を覚悟するほどボロボロの状態だったから、ドラマも意識朦朧の状態でしか見てなくて記憶があやふやだったんだ…、納得。 とにかく風邪など引かないためにも「睡眠が大…

アノ件を先生に相談した私〜一泊帰省続き

一泊帰省話の続きです。 erieringi.hatenablog.com 結局、本人がいるところで、妄想の相談をしてしまった私でした🫠🫠🫠🫠 呆けのテストも脳の状態もとっても良かったんです。 このままだと全然大丈夫ですね、ってささっと問診済まされちゃいそうだったものですから、 いや、聞いてくださいよ、先生❗️ が止まりませんでした。すまない、母よ… でも案外母は怒ったりしなかったんですよね。 診察室出た途端、怒鳴り出すかと思っていたんですけど。 前にも書きましたが、ネットで色々調べてはいまして、…

【読書感想文】観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか(著者:佐渡島 庸平)★★★☆☆

【この本から得たこと】 わからないことをわからないまま受け入れる 【今後の人生につながる3つのポイント】 ① とにかく書き出してみる。 ② 正解主義から離れる。 ③ シンギングボウルを買う。 【感想後記と補足説明】 今回は Kindle Unlimited から『観察力の鍛え方』。 いろいろ探してたんだけど、結局、前回と同じような系統になったな。 (読書感想文カテゴリーでは他にもいろんな本をご紹介!) 観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書) 作者:佐渡島 庸平 …

2025年読んだ書籍の総まとめ:一人で生き抜くための現実直視読書録16冊+ベスト5選

2025年、しんちゃんが読んだ書籍16冊すべて。 今年の年末年始、ゆったり読書、いかがでしょうか。 2025年も残りわずかとなってしまいました。 早く感じた人もいれば、長く感じた人もいるでしょう。私は早く感じてしまった1年でした。 この1年間、私は「一人で生き抜く」視点を軸にして、容赦なく現実を直視させる書籍を読みまくりました。 放射能汚染の恐怖、官僚機構の冷徹な実態、戦後教育が奪ったもの、疑似科学の罠、低収入でも幸せを掴む術、 全体主義が忍び寄る監視社会のディストピアなど。 これらの本はどれも…

『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 迷路〈22〉』 池波正太郎

鬼平犯科帳 二十二 (文春文庫) 著者 : 池波正太郎 文藝春秋 発売日 : 2001-01-10 ブクログでレビューを見る» 池波正太郎の長篇時代小説『新装版 鬼平犯科帳 特別長篇 迷路〈22〉』を読みました。池波正太郎の作品は先日読んだアンソロジー作品『女城主 戦国時代小説傑作選』に収録されていた『夫婦の城』以来ですね。-----story-------------盗賊改方の水も洩らさぬ探索網により、薬種屋を狙った大がかりな押し込みは未遂に終わった。しかし、安堵の空気もまもないころ、夕闇を切…

「猫を処方いたします。5」石田祥 ~衝撃のラスト! 大人気シリーズ第5作~

ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています リンク /表紙は(たぶん)第2話から!\ 京都市中京区のじめじめした路地のつきあたりにある、「中京(なかぎょう)こころのびょういん」 気を抜くと眠りに落ちてしまいそうなくせに、いけずな京男子(?)ニケ先生と、先生の耳を引っ張って起こしてくれる、強がりな京美女看護師(?)千歳さん。 ――「猫は要領がよくて、我儘で、責任とか関係ありませんからね」 ――「ちゃんと聞こうと思ってくれはったから聞こえましたね」 2025年10月書き下ろしの、大人気シ…

「ヘタレ人類学者、沙漠をゆく」

「ヘタレ人類学者、沙漠をゆく」 ヘタレ人類学者、沙漠をゆく~僕はゆらいで、少しだけ自由になった 作者:小西公大 大和書房 Amazon 筆者がインドのフィールドワークで経験した異文化コミュニケーションをエッセイにした作品。 これまで当たり前だと思っていたことが通用しない。自分に根付いた常識、正しさがゆらぐ。知識をひっぱりだして頭で理解して自分を納得させようとしたり、ありのままを受け入れようとしたりと、とにかく悩む。 多様性を認め合うということがどういうことなのか、筆者の経験のお裾分けをしてもらっ…

【読書】 2025年今年の本 『セカンドキャリア』 『まちの映画館』 『一億年のテレスコープ』

あまりかぜです。振り返ると秋口まではとにかく大阪・関西万博一色だった気がする一年。今年もノンフィクション多めの読書でした。◆『セカンドキャリア』 片野ゆか セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅 作者:片野 ゆか 集英社 Amazon 引退した競走馬のうち、実に年間6,000頭が行方不明だそう。読むと馬に会いたくなってしまう一冊でした。◆『まちの映画館 踊るマサラシネマ』 戸村文彦 まちの映画館 踊るマサラシネマ 作者:戸村 文彦 西日本出版社 Amazon マサラ映画はもちろん、『マッドマック…

【感想】羊太郎『古き掟の魔法騎士II』(ファンタジア文庫)- テンコに忍び寄る魔の手、シドは弟子であり王の親友を取り戻せるのか。

羊太郎『古き掟の魔法騎士II』(ファンタジア文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 羊太郎『古き掟の魔法騎士II』(ファンタジア文庫) 4クラスによる合同交流試合や修行や覚醒、覚悟を決めたテンコのメイン巻。 あらすじ 羊太郎『古き掟の魔法騎士II』(ファンタジア文庫) 古き掟の魔法騎士II (富士見ファンタジア文庫) 作者:羊太郎 KADOKAWA Amazon 4クラスによる合同交流試合や修行や覚醒、覚悟を決めたテンコのメイン巻。 あらすじ 亜麻月天狐は、気高き亜人族『天華月国』の生…

本『ザイム真理教』(森永卓郎)の感想:財務省批判と日本経済について考え直す

ザイム真理教 作者:森永 卓郎 三五館シンシャ Amazon 国債発行の推進論者であった故森永卓郎さんの最後の著書。 内容は、財務省の「財政均衡主義」を批判し、その思想が日本経済と国民生活に与えた悪影響を告発する論考です。著者は自身の体験と政策分析を交えて警鐘を鳴らしています。 著者の主張は以下。自らの大蔵省(現・財務省)経験**を踏まえ、消費税引上げや緊縮志向の帰結を具体例で示しています。 主張の核は「財務省の財政均衡主義(歳出を税収で賄うべきという教義)が日本を縛り、成長と国民生活を損ねてい…

読書「うつ病で社会から消えて:回復しないまま、それでも」 ITエンジニアの端くれ著

ITエンジニアの端くれ著「うつ病で社会から消えて:回復しないまま、それでも」(Amazon)を読んだ。 著者の「ITエンジニアの端くれ」氏は、Csideというハンドルネームで「Twitter 以上、ブログ未満」というはてなブログのページも持たれている ⬇️(この後 Csideさんとさせて頂く) cside-memo.hatenablog.com 私がCsideさんと知り合ったのは、今年(2025年)3月に、Chromeの拡張機能「はてなのお知らせ」が使えなくなったとき。 Chromeブラウザに、…

ウィスキーを飲むような読書

年末だという理由で、道路がやたら混んでいる。そんな理由から最近見つけた大型書店に行ってくるのも一仕事だった。皆、スーパーやホームセンターに車で出かけ、年越しの買い物に忙しい。 12月といえば出版界はお正月休みのために新刊をどんどん出す時期だ。書店にもあの作家の新刊、読んでしまったあの本の文庫などが並ぶ。どれだったら休みの間に読んでしまえるだろうか、という読書人で書店もまた混んでいた。 私はお酒は飲めないが、その代わり少しずつ本を読む。そう、舐めるように飲むのだ。まるでウィスキーの原酒に氷を浮かべ…

爆弾 (呉 勝浩)

このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ” と以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品に偏っているので、ちょっと趣向を変えて、今まであまり読んだことのない作家の方々の作品にトライしてみようと思っています。 この作品は、呉勝浩さんによるクライム・ミステリーで、2023年には直木賞候補にもなったベストセラー小説ですが、最近、佐藤二朗さん主演で好評を博した同名映画の原作ということで気になりました。 「爆弾を使った無差別殺人事件」というモチーフ…

【児童書】When Hitler Stole Pink Rabbit

こちら、ずっと気になりつつなかなか読み出せなかった児童書。 When Hitler Stole Pink Rabbit by Judith Kerr 著者は絵本『おちゃのじかんにきたとら』でもよく知られるJudith Kerr。 ドイツ生まれのユダヤ人であったJudithが1930年代、台頭するナチスから逃れ、家族とともにスイス、フランス、イギリスへと亡命した体験を小説化したもので、本書はその3部作中の第1作目にあたります。 何不自由なく幸せな子供時代を送っていたAnna(この本のなかでJudi…

2025年9月の読書

2025年9月の読書まとめ 読んだ本:10冊 読んだページ:2539ページ ナイス:255ナイス #読書メーター ちょこさんの2025年9月読書まとめ - 読書メーター 9月は北欧旅行をしたこともあってか、旅にまつわる本を読むことが多かった。『地球の歩き方 バルトの国々』志摩園子『物語 バルト三国の歴史』は旅を考えなければ手に取らなかっただろう。『地球の歩き方』はさすがのボリュームである。韓国や台湾、フランスイタリア等々ならばガイドブックは山程あるし情報もたくさん拾える。しかしバルト三国となると…

魔導士

魔導士 =古い落書き =メタルフィルタ =リメイク =オレンジノート

2025年に読んだ本トップ10(技術書以外)

読書の振り返り 2025年は技術書以外も読みました 技術書に続き技術書以外でも2025年に読んだ本で面白かったものトップ10を紹介します。 10. Bリーグ超解説 リアルバスケ観戦がもっと楽しくなるTIPS50 www.kadokawa.co.jp 背が高いので勧誘されて学生時代はバスケ部でセンターだったのですが、最近Bリーグ流行っているなと思い購入。 野球のセイバーメトリクスは有名ですがバスケでも統計戦略が発達した結果、ポジションレスでゴール下は空ける傾向になっているとのこと。楽器弾くのと突き…

読書「だれか、来る」ヨン・フォッセ

2023年のノーベル賞作家 ノルウェーのヨン・フォッセの作品です。 戯曲です。 好き嫌いが分かれるお話です。 単純な会話の繰り返しなんですよね。 登場人物 3人 彼 50代 彼女 30歳前後 男 20代後半 彼と彼女が古い家を買いました。 ただ二人だけでいたかったから。 誰も来ない場所で一緒にいたかったのです。 そして、その古い家を売ったのが男です。 男は、どんな人が買ったのだろうと 知りたくなって家にやってきたのです。 二人だけの世界に 誰かが侵入し、そして壊される均衡〜 たくさんの言葉を交わ…

空白の日本史

空白の日本史/本郷和人/扶養社/2017 日本史上起きたことの中で不可解な点について、権威的スタンスでの著者なりの見解が書いてあり、その思考プロセスを理解することでいわゆる歴史学者のものの考え方がわかる点で価値を認めるべき歴史書である。古代史、中世史を中心に、盛沢山な事象をテーマとして選んでいる。 本の紹介文はこうなっている。 その時、実際には何があったのか?歴史の「穴」を検証する!建前ではなく、本質がスッキリわかる! ・日本の天皇は、なぜ「キング」ではなく「エンペラー」なのか・実は3セットある…

私達夫婦が住んでいたおんぼろアパートを公開*賃料の節約

現在は新築マンションを購入し、このような洒落た部屋に住むことができている私達夫婦です。ですが、過去は非常に貧しく、私が精神疾患で働けないこともあり、月収16万でやりくりしなければなりませんでした。しかも、賃貸でです。 夫婦二人で16万なら、なんとか普通の賃貸を借りて、貯蓄もできたかもしれません。ですが、当時の夫は金銭感覚に乏しく、どうしても犬を飼いたいと、強引に犬を飼ったため、住める賃貸物件が限られてしまいました。 そして借りたのが築40年、賃料4.5万円の、雨漏り以外には何のメンテナンスもして…

たんぽぽ団地のひみつー重松清

評価5 再読。 世の大人たちに子ども心の大切さと昔懐かしい団地の風景を思い出させてくれるファンタジー。50歳になった作者が何気なく購入したガリ版セットがきっかけとなり、作者が小中学生の頃に大好きだったNHKの「少年ドラマ」シリーズと合体して出来上がったのがこの作品だ。 東京郊外にあるたんぽぽ団地は築年数が50年を越えて建て替えすることになった。その団地で一人暮らしをするおじいちゃんを小学6年生の杏奈とお父さんの直樹が訪問すると、直樹が赤ん坊だった時にこの団地を舞台にドラマ化された「たんぽぽ団地の…

こたつが最高すぎる件(読書&「ポリタスTV 報道ヨミトキ2025総集編SP」視聴)

どうも。 去年住んでいたシェアハウスの自室が寒くて寒くて。エアコンは設置されていたのですが、何かもっとガツン!と温まりたい、という思いが半端なかったのですね。寒い部屋では、人生のテンションもダダ下がりでしたのよ。 テレワーク中は、パネルヒーターとホットマットと膝掛けで過ごせるのですが、業務後もずっと作業机の前に居る&オフィスチェアって、全然寛げないですよ~。 www.orange-blog.net で、9月に引っ越した賃貸が2Kなので、こたつ生活ができそう…!と浮かれ、12月より無事にこたつ生活…

読んで面白かった本2025

谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 J・D・サリンジャー/野崎孝訳『ライ麦畑でつかまえて』 永井玲衣『水中の哲学者たち』 pha『どこでもいいからどこかへ行きたい』 金水敏『大阪ことばの謎』 緒方健二『事件記者、保育士になる』 あとがき 谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 www.chikumashobo.co.jp たしか今年の初めあたりに、はてなブログでこの本を紹介していた記事を読んで買った。ちょうど退職とかいろいろ考えていた時期だったので… 題の通り「衝動」とは…

2025年に遊んだゲームを振り返る & 2025年にハマった本・ドラマ・アニメ・映画・音楽

毎年最後の更新は、2025年に印象的だったエンタメ作品を振り返ります。 2025年に私がプレイしたゲーム、見た作品なので、それ以前の発売・公開の物も含まれます。 ゲームハード表記は私がプレイした機種となります。 ゲームの感想はプレイ当時のもので、アップデート等により現在のバージョンとはバランスや内容などが違うかもしれません。 それでは、まずは2025年にプレイしたゲームから。 Series X『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』 日本のヤクザがハワイに行って海賊になるという訳わ…

2025年の記憶に残った本

2025年もあと数日ですね。 ということで、今年、読んだ本のリストを見返して見ました。 その中で記憶に残った本を羅列します。 ちなみに今年出版された本ではありません。 私が読んだ本の中からです。 感想やコメントは、辞めときます。 まずは、宮島未奈さんの作品。 『成瀬は天下を取りにいく』 『成瀬は信じた道をいく』 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) (「成瀬」シリーズ) 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 次は、朝井リョウさんの作品です。 『星やどりの声』 星やどりの声 (角川文庫) 作者:朝井…

2025年読書棚卸し(ちょっと多め)

「今年は読んだ気がする」と思っていたけど、数えてみたらやっぱりそう。137冊。ここのところなかった冊数。…とは言え、良い出会いが多かったか? と考えると、どうだろう。まあたくさん読めば、心に残る本も残らない本もそれぞれ増えるって話か。 というわけで、今年読んだ本で人にも勧めたい(勧めてる)本の中から15冊を。なお、「おれが今年読んだ本」であり、今年出版された本ではありません。 『ケアと編集』白石 正明 著 『野生のしっそう』猪瀬 浩平 著 『人と人のあいだを生きる』播磨 靖夫 著 『幻肢痛日記:…

三浦英之 著『日本で一番美しい県は岩手県である』より。なぜ、日本で一番美しい県は岩手県なのか?

「はい、チーズ」 最高の瞬間。これだから地方記者はやめられない。 世の中を明るく照らすのは、秋の夕陽とお年寄りの笑顔だ。(三浦英之『日本で一番美しい県は岩手県である』柏書房、2025) おはようございます。昨日は仕事納めでした。統計上、圧倒的に病みやすいといわれている「異動初年度」の2学期、乗り越えたぁぁぁ。地方記者である三浦英之さんいうところのそれとは全く意味合いが異なりますが、 最高の瞬間。 日本で一番美しい県(2003.10.7) 「はい、チーズ」 最高の瞬間。これだから田舎教師はやめられ…

読後評:⿻ PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来 オードリー・タン

タイトルにある、⿻ は彼が唱える「多元性」プルラリティ のこと ぶっちゃけ、この大著(550p!)を読み通すのに、半年近くかかった(汗) (勿論、並行して読んでいた本もあったものの…) 読んでいて改めて痛感したのが、著者の 天才ぶり。 彼流に既に手垢がついていそうな、インターネットの歴史を俯瞰して行くが、これまで聞いたことない 話・人物 が次々と展開され圧倒される(凄え!) 技術的な部分だけでなく、協働テクノロジー的視点からなのでそこが新しい! (ただこの人、頭良さすぎ… ついていくのが大変だっ…

■要約≪組織行動の「まずい!!」学≫

今回は樋口晴彦氏の「組織行動の「まずい!!」学」について要約していきます。著者は警察大学校警察政策研究センター主任教授として危機管理分野に精通しており、様々な不正事件を題材に組織において不正はなぜ発生してしまうのか・どのように危機管理を考えればいいかということを論じた本です。2006年著ということもあり、事例が古いですが、時代を超えて通じる教訓が散りばめられた内容となっておりリスクマネジメントについて考えるに適した題材となっております。 「組織行動の「まずい!!」学」 ■ジャンル:組織論・リスク…