トピック一覧

読書・マンガ

くどうれいん『日記の練習』感想・レビュー ~「生きている」という感じ~

『日記の練習』 今回は、くどうれいん著『日記の練習』を紹介します。 日記を通して、「生きる」ということを感じさせてくれるエッセイでした。 『日記の練習』感想・レビュー 読んだ直後に、くどうさんの感情の振れ幅の大きさに驚きました。 よく感動し、よく怒り、よくめげる。 みずみずしい感性の時もあれば、ざらざらした気持ちの時もある。 面倒くさいな、この人、と思いながらも、生きることって大体が面倒くさいことの連続なのだから、くどうさんはまさに「生きてる」という感じがします。 私が仮に、くどうさんと友達にな…

2024年11月の予定

2024年11月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃おやすみ 土、日、月、火曜日 ・静かな空間づくりにご協力ください。・本のみを目的としたご来店も歓迎します。 (お席をご利用の場合はお飲み物をご注文いただけますとうれしいです。) 読書空間 ひつじ日和

バーニング・ダンサー

バーニング・ダンサー作者:阿津川 辰海KADOKAWAAmazon 来た。怒濤のドンデン返し。最高峰の謎解き×警察ミステリ!! 警察ミステリと云うよりは、断然”異能力バトル”の方でしょ。 コトダマという異能力の設定は、なかなか興味深い。 これだけリスト化されてると、数作書けるだけのポテンシャルはあるだろうし。 ただ異能力バトル自体の興奮度は決して高くはなかったかな。 一つ一つがあっさりすかされたりで、丁々発止感が無いという感じか。 バトルよりもミステリ寄りな作品なだけに、手がかり収集系の能力配分…

【書評】決定版カフカ短編集|外的な不条理と感傷の不在について【フランツ・カフカ】

初めて読んだカフカは、新潮社から出ている「変身」だった。世の中の多くの人がそうではないだろうか? あれは高校生のときで、私は軽音楽部に所属していた。ロックバンドという響きに憧れ、大きな声で叫ばれた言葉こそ真実だと思い込んでいた。そこで組んでいたバンドのベースが、フランツ・カフカと顔がそっくりだったのだ。それだけの理由で私は「変身」を手に取った。 「変身」は救いのない話である。実のところ、初めて読んだとき私はその内容にあまりピンと来なかった。私の中にカフカという作家を受け入れる為の受容体が用意され…

【PR】AI活用の一歩を踏み出す!業務効率化の新時代:AIで時短、スキル外の仕事をこなす「Copilot、チャットgpt 生成AI業務効率化委員会」「SSS出版」「清水 昴」

マンガでわかるCopilot & ChatGPT 業務効率化の教科書~これ以上やさしく書けない漫画と図解付き~: 普遍的な生成AIの基礎をこの1冊で。AI時代に食らいつけ! 1. AI活用に不安を抱えていませんか? 2. 業務効率化にAIをどう使うべきか 3. AI活用の壁をどう越えるか 4. 「マンガでわかるCopilot & ChatGPT 業務効率化の教科書」書籍紹介 1. AI活用に不安を抱えていませんか? 日々の業務に追われ、「AI時代が到来した」と耳にしても、どのように活用すればよい…

色川大吉「ユーラシア大陸思索行」(中公文庫)読後メモ

昔、リベラルっぽい学生の間で、色川大吉は「読むべき本」とされていたように思う。逆に高坂正堯は「読まなくていい本」だったような。今思えば、とても未熟な感性・知力だったとは思うが。 色川は日本近代史の研究者。学徒出陣をした戦中派で、元共産党員。国分寺にある東京経済大学教授を長く務めた、いわゆる「進歩的知識人」。インテリながらフィールドワークに優れ、五日市で憲法草案を掘り起こしたり、「自分史」という言葉に象徴されるように、民衆の視座から近代を見て、現代日本を検証しようとした。という程度のことはだいたい…

【読書】京に鬼の棲む里ありて 花房観音著

花房観音著 京に鬼の棲む里ありて あらすじ 花房観音作品の魅力 女性こそ読んでほしい作者 最期に 花房観音著 京に鬼の棲む里ありて 京に鬼の棲む里ありて(新潮文庫) 作者:花房観音 新潮社 Amazon 花房観音は、2010年、「花祀り」で第1回団鬼六賞(無双舎主催)の大賞を受賞した作家であり、その凡庸ではない女の情念の深さを唯一「官能的」に描くことができる作家だと思います。官能といってもエロスだけでなくタナトスも相まみえるようです。 花房観音の書く女は、哀れで愛らしく醜く読者が目を覆いたくなる…

「ウェンカムイ 死刑囚 木嶋佳苗の生痕」タイトルの意味

週刊文春に先々月から連載が始まった「ウェンカムイ 死刑囚 木嶋佳苗の生痕」について書き留めておきます。 著者は「おそめ 伝説の銀座マダム」「女帝 小池百合子」の石井妙子氏。 実は私、2冊とも図書館から借りたものの、1/5 も読めずに脱落しています。なんか文章についていくのが辛くなるのですね。でもこれは楽に読めます。

『歴史を変えた人物伝 後藤新平 東京をつくった男』  by 青山佾(やすし)監修

歴史を変えた人物伝 後藤新平東京をつくった男青山佾(やすし)監修井上正治 まんが講談社2023年12月19日 第一刷発行 後藤新平に興味をもったので、図書館で検索したらでてきた本。まんがだと気が付かずに予約して借りたのだけれど、やっぱり、伝記もののまんがはいい。 すでに、『後藤新平 大震災と帝都復興』を読んでいたので、復習のように読めた。 表紙の裏には、主な登場人物が似顔絵付きの相関図で描かれている。 恩人・阿川光弘:医学の道へ・安場保和:新平の優秀さを認めて引き立てる 医学界・長与専斎(ながよ…

『うまくいっている人の考え方 完全版』を読んだ感想

ジェリー・ミンチントン氏の『うまくいっている人の考え方 完全版』を読了し、自分自身の人生を見つめ直す貴重な機会となりました。 うまくいっている人の考え方 プレミアムカバー 紺 (ディスカヴァー携書) 作者:ジェリー・ミンチントン ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 本書では、成功している人々が共通して持っている考え方や行動パターンが、100項目にわたって具体的に紹介されています。各項目は簡潔ながらも深く、日々の生活に活かせる実践的な内容が満載でした。 特に印象に残ったのは、「他人の評…

芥川賞受賞作(1990年代)

芥川龍之介賞(通称・芥川賞)の1990年代の受賞作品一覧です。 目次 第103回(1990年上半期) 第104回(1990年下半期) 第105回(1991年上半期) 第106回(1991年下半期) 第107回(1992年上半期) 第108回(1992年下半期) 第109回(1993年上半期) 第110回(1993年下半期) 第111回(1994年上半期) 第112回(1994年下半期) 第113回(1995年上半期) 第114回(1995年下半期) 第115回(1996年上半期) 第116回(1…

日本のアタリマエを変える学校たち

いろんなアタリマエがあると知ってること、大事だなと思いました。 P198 本書は「日本の子どもたちのために、国際化を頑張っている学校や施設」を紹介したものであるが、「日本と世界が違うこと」や「日本のアタリマエ・自分のアタリマエが他者には通用しないこと」などを伝えることも目的としている。世界の学校事情、生活の様子を日本人から聞くことで、分かりやすくその違いを知っていただけたのではないかと思っている。 くどいようだが、「どちらが良い」ということではなく、国や地域、そして人によっても「違うことがアタリ…

米国経済エッセイ、昔話として楽しく読める |『人と企業はどこで間違えるのか?』ジョン・ブルックス、 訳:須川綾子

(愚痴長めで済みません) 皆さん、こんにちは。 最近会社の管理職(ローカル)の退職が相次いでいます。 補充が必要なわけですが、当地の金融機関ですと、人を雇うとき、結構多額の費用がかかります。 まずスタッフ・トレーニング・ファンドという謎の業界団体への上納金(月給6か月分)。日本で言うところの全銀協とか日本証券業協会とかに収めます。引き抜きを極力抑えて各社で育ててね、という事らしいです。その代わり、ある一定の研修を受けるとこの業界団体へクレームできるという建付けです(殆ど使っていません)。 加えて…

伝聞だけで確証なしでしたか、としか。

morning.kodansha.co.jp 敢えて総ては語りますまいが。 伝聞で確証なしの情報だけで、断定的にキャラクターに語らせるとは思っていませんでした。 島耕作シリーズは労働運動をバカにしたりと、 時折ネトウヨ根性丸出しですなぁと思う節があったので この態度もむべなるかなとは思っていたのですが・・・ 画業50周年なのに。晩節をくだらない事で汚すってのはこういった事なんでしょう。 としか言いようがありませんね。

くらい

そのとき、あなたは実家を片づけられますか?

そのとき、あなたは実家を片づけられますか? (扶桑社BOOKS) 作者:小山田 容子(漫画),安東 英子(監修) 扶桑社 Amazon 親たちは自分たちと違う生命体と認識すべし。 親の家あるある。いつも思うけど、海外はどうなんか。 ご近所の五味さんの話がリアル。 捨てるの次はリバウンドしない収納。 実家だけでなく、義実家の片づけも!?それは旦那がやれよ。 丸ごと業者に頼むのもあり!全然あり!! すごいいい漫画だなぁ。長女のわたしは市子にひたすら共感。 極端でなくていいから、ミニマリスト浸透しない…

【ダークファンタジー小説】『リバイアサン』(六十一) 対峙

かつてマナセが大公時代に臣下と謁見した場所だけあって、その場は広く、絢爛豪華極まりなかった。だがそこにいるのはひじ掛けに肘をついて軽く頭を傾げながら、優雅にこちらを眺めて座っている金髪の男とさきほどの執事だけであった。 リュウは金髪の男の方に向かって、ゆっくりと進んでいった。だが金髪の男はリュウを恐れる様子はまったくなく、まるで楽しんでいるようにその動きを見ていた。あまりに無防備な様子を逆に警戒したリュウは高座の一歩前で止まった。そして、人質がいることなど、まるで見えていないかのように微笑みを浮…

『白ゆき姫殺人事件』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、湊かなえのミステリー小説『白ゆき姫殺人事件』について語りたいと思います。この作品は、一度読み始めたら最後までページをめくる手が止まらない、まさに息を呑むサスペンス。湊かなえの巧みな構成と心理描写によって、誰もが予想外の結末に驚かされること間違いなしです! 『白ゆき姫殺人事件』の魅力『白ゆき姫殺人事件』は、ある美しい女性社員が殺害され、その事件の真相を巡る様々な人々の証言とメディア報道を通じて、謎が徐々に解き明かされていく物語です。物語は、SNSや…

逆風に向かう社員になれ

著者:宮原博明 発行元:学研プラス 逆風に向かう社員になれまとめ 逆風に向かう社員になれを読んだ理由 逆風に向かう社員になれで仕事に活かせるポイント 逆風に向かう社員になれの目次 逆風に向かう社員になれの感想 逆風に向かう社員になれまとめ 日本最大級の出版社であった学研が倒産寸前にまで追い込まれてしまい・・・そんな学研をV字回復させた社長である著者の本。防衛大学出身の異色の社長は、営業でも、マーケティングでもなく、戦術で会社を復活させた。その物語が本人によってしっかりと書かれている1冊。 逆風に…

週刊少年ジャンプ 2024年47号

PR ・SAKAMOTO DAYS ・あかね噺 ・ONE PIECE ・逃げ上手の若君 ・アンデッドアンラック ・魔男のイチ ・アオのハコ ・白卓HAKUTAKU ・夜桜さんちの大作戦 ・しのびごと ひまてん! ・鵺の陰陽師 ・カグラバチ ・HUNTER×HUNTER ・僕とロボコ ・悪祓士のキヨシくん ・WITCH WATCH ・願いのアストロ ・キルアオ ・超巡!超条先輩 ・妖怪バスター村上 hb.afl.rakuten.co.jp ランキング参加中初心者グループ

『今世は当主になります』徹底解説|あらすじ、魅力的なキャラ、そして見どころ!

今世は当主になります|無料漫画(まんが)ならピッコマ|Mon,Antstudio Kim Roah 出典元:ピッコマ 今はやりの異世界転生ファンタジーの『今世は当主になります』についてご紹介! 気になるあらすじや主要キャラの紹介、感想やどこで読めるのかを解説して行きます。 大人気『今世は当主になります』のあらすじ 原作は韓国! 主なキャラ一覧 フィレンティア・ロンバルディ(主人公) ギャラハン・ロンバルディ ルーラック・ロンバルディ ペレス・ブリバチャウ・デュレリー ビエーゼ・ロンバルディ クレ…

ドラマ「ウイングマン」いよいよ明日放送開始!? の巻

★ドラマ「ウイングマン」がいよいよ明日より放送開始ですが、関西圏は放送はあるけど遅れてで悲しいけど放送がある事は嬉しい。 natalie.mu www.tv-tokyo.co.jp

新・読書日記218(読書日記1558)

アンドレ・ジッド『地の糧』新潮文庫(2023) カッシーラー『国家と神話(上)』岩波文庫(2021) 執行草舟, 佐堀暢也『夏日烈烈-二つの魂の語らい―』講談社エディトリアル(2018) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■株式会社岩波書店 公式HP:https://www.iwanami.co.jp/ 公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/Iwanamishoten?ref_src=twsrc%5Egoo…

【本】時代小説でおすすめの小説3選

★この記事を読むと、時代小説でおすすめの小説が3冊わかります。 ①『鬼平犯科帳』(池波正太郎) 江戸時代を舞台に、火付盗賊改方(犯罪捜査官)の長である「鬼平」こと長谷川平蔵の活躍を描いたシリーズ。人情味あふれる主人公と、悪党との緊迫した対決が魅力。平蔵は冷徹でありながらも義理と人情を重んじる男で、彼の複雑な心情と彼を取り巻く人々の人間模様が細やかに描かれています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||fun…

読書のおともに「ビブリア」

こんばんは〜さかなです🐟 「あの本読んだけど、どんな内容だったっけ?」 「この本って…読んだことあるっけ??」 などとなることはありませんでしょうか? 私はしょっちゅうです(笑) 数年前から、ビブリアというアプリを使っています。 読んだ本を記録できるアプリです。 無料で使えます! 小説にハマった時期もあったり… 仏教や自己啓発にハマった時期もあったり… 脳科学にハマったり。 また、読みたいと思った本を記録しておくこともできます。 図書館に行ったりした時「何借りればいいかな…」と迷ったら、読みたい…

読んだ本:中山七里著「静おばあちゃんにおまかせ(kindle)」

2024/10/16〜10/21 平凡な刑事である葛城公彦はガールフレンドの高円寺円によって難事件を解決するが、実際に推理をしているのは円の祖母で元裁判官の静おばあちゃん。他シリーズの主人公、犬養隼人もちょい役で登場。単なるアームチェアデテクティブと思いきや、最後にどんでん返しが! 最後はこの作品限りで終わりそうな雰囲気だったが、続編も出ているようなので楽しみにしておこう。 amzn.to

今できることに集中します

何かを理由にして言い訳するのが好きではないのだけれど、何か心配ごとがあるとそちらに気持ちが向いてしまいます。 “いま、ここ” を一番大事にしているはずなのに、それさえも何処かに消え去ってしまいそうな感じです。 自分でも分かっているだけに、歯がゆさを感じて自分で自分を責めたくなってしまいます。 心配・・・・ 続きはこちら

『コメンテーター』奥田英朗、読みました。

精神科医伊良部シリーズ第四弾です。 前作から17年ぶりとのことです。 短編集5編です。

書評を書くことの難しさと、その対策について

このブログでも何度か書評記事を書いたことがあるが、毎回時間がかかって苦戦してる。 それもあってか、感想を書きたい本が沢山あるのに、最近は書評記事を書くのに二の足を踏んでしまっている。今回は、書評を書くことの難しさについて自分なりに分析し、原因と対策を考えてみた。 書評の難しさ ボリュームが膨らみがち 要約の難しさ 感想を書くことの難しさ 難しさの原因 対策として思いついたアイデア 終わりに&おすすめX垢 書評の難しさ ボリュームが膨らみがち 下の内容を全部書くと結構なボリュームになり、書くのも読…

【蔵書No. 48】切れ味抜群の秀逸な返し | 帰ってきた生協の白石さん

生協というのは殆どの大学に存在するだろうが、それを支えているスタッフのメンバーが認知されているところはかなり少なそうだ。とりわけ、本書の著者の白石さんほどとなると尚更だろう。実際、自分が通っていた大学にも生協はあるにはあった。ところがそこのスタッフとコミュニケーションを取るなんてことはほぼ無かった(家探しの際は非常にお世話になった)。だが、自分の大学生時代に生協が提供しているひとことカードに注目するようになったのは、ひとえに白石さんのおかげだろう。白石さんが在籍されている大学のみならず、自分の大…

簿記2級勉強記録(3)と行動科学が教える目標達成のルールの感想

今回は、行動科学が教える目標達成のルールという本を紹介します。 行動科学が教える目標達成のルール [ オウェイン・サービス ] 記事内に商品プロモーションを含む場合があります 誰しもが目標を設定し達成するために努力する。根性で目標をクリアする人もいれば、目標を達成できずに挫折してしまう人もいるでしょう。 行動科学が教える目標達成のルールという本では、根性論や意志力に頼らずに目標を達成できる手順が詰まっている。 自分自身、目標をおおざっぱに設定しては挫折していた。この本を読んで目標を再度、設定し直…

ラテラルシンキング

問題: みかんが13個あります。3人に公平に分けるにはどうしたらいいでしょう? 13÷3=4あまり1 答え: 4と1/3個? 本当に? ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門 作者:木村尚義 あさ出版 Amazon 学校でこういう問題に慣れてしまって、なかなかほかの方法を思いつかなくなってしまった。世の中にはすでに「こうあるべき」という考え方が確立されてしまっていて、それを前提に動いていることが多い。けれど、そこから外れた「ずるい」考え方がビジネスの成功のカギになったり、生きやすい社…

池上彰「日本現代史集中講義」

学校で現代史を学んだ記憶がありません。何か理由があってなのかどうかはわかりませんが、現在につながる現代史の面白さは誰もが理解できるのではないでしょうか。 池上彰さんが大学で講義した内容をまとめたものです。 ここ数年の出来事の源流をたどります。驚きと納得とため息の連続。 時は過ぎ去り、未来はあっという間にやってきます。 「政治不信にならざるを得ない政府を選択したのは有権者自身であることも自覚しておきたいものです。」 池上彰の日本現代史集中講義 (単行本) 作者:池上 彰 祥伝社 Amazon 池上…

『A4一枚英語勉強法 見るだけで英語ペラペラになる』を読んだ感想

ニック・ウィリアムソン氏の『A4一枚英語勉強法 見るだけで英語ペラペラになる』を読了し、英語学習に対する私の考え方が大きく変わりました。 A4一枚英語勉強法 見るだけで英語ペラペラになる 作者:ニック・ウィリアムソン SBクリエイティブ Amazon シンプルな方法で、英語へのハードルが下がった 本書で最も印象的だったのは、そのシンプルさです。A4一枚にまとめられたシンプルなフレームワークに基づいて、誰でも簡単に英語を話せるようになるというコンセプトに、私は大きな衝撃を受けました。従来の文法中心…

小説家「吉田篤弘さん」を語りたい。

僕は、49歳で会社員を辞めてマイペースに暮らしてるのですが、会社員を辞めてから、それまでに絡め取られて失ってしまった、本来の自然な自分を取り戻すがごとく、自由な時間の中で、小説を次から次へと読み漁りました。 世の中には、本当に多くの素晴らしい数々の物語がある事を実感し、感動しているのですが、その中で会社員時代に長年、擦れ傷ついてしまった僕の心を癒してくれたのが、 「吉田篤弘さんの著書」 でした。月も珈琲も好きな僕は、タイトルと表紙に惹かれて「月とコーヒー (文芸書)」を近所の書店で最初に手に取り…

放課後ミステリクラブ 3 動くカメの銅像事件

放課後ミステリクラブ 3 動くカメの銅像事件作者:知念実希人ライツ社Amazon これもハウダニット物になるのかな。 どっちかというと、ホワットダニット物と呼んでもいいかもな。 (なかなかこういう分類しても良さそうな作品は少ないので、結構貴重) まぁわかりやすいのはそうなんだけども、 発想の転換が必要なので、単純に「犯人わかった」「トリックわかった」 という時よりも、こどもが解けたときのアハ感が強いんじゃないかと思う。 そういう意味でちょっとだけ良質。 採点は6点だけど、消去法的な6点(良い!と…

10/18~20

10/18 図書館に行く。「文藝」の最新号から、王谷晶と大前粟生の短編を読む。面白かった。 あと美容院も行った。白髪もやばいが、髪が短く量が多いので、すぐ爆発する。 夕飯ははま寿司。結果、よく歩いた。 10/19 たとえ図書館通いだけでも、平日活動していると疲れるのか、ぐうたらしていた。 気圧と気温の上がり下がりにもやられる。勘弁してほしい。 10/20 街へ出かけた。久々にユニクロで買い物。ユニクロも高くない?困るよ。 お昼にベトナム料理屋で食べたビーフンがうまかった。また食べたい。 本屋にて…

空中に浮かぶ図書館での読書体験

空中に浮かぶ図書館での読書体験 夢というのは不思議なものです。ある時は現実と変わらない光景が広がり、またある時はまったく想像もしない奇妙な場所に連れて行かれます。今日の夢は後者の方でした。私は、空中に浮かぶ図書館で本を読んでいました。図書館といえば、静かで落ち着いた場所のイメージが強いですが、今回の夢ではそれが空に浮かんでいたのです。地上からはるか遠くに見える雲の上に、巨大な建物がぽつんと存在していました。 透き通るような青空 その図書館は、周りを透き通るような青空に囲まれていて、雲が静かに漂っ…

ep95 ユイトは石が好き①

『マンガ日本の歴史 21 土民、幕府をゆるがす』  by 石ノ森章太郎

マンガ日本の歴史 21土民、幕府をゆるがす石ノ森章太郎中央公論社1991年7月5日 初版印刷1991年7月20日 初版発行 『マンガ日本の歴史 20 足利義満、「日本国王」となる』の続き。 megureca.hatenablog.com 20巻では、足利義満がいかに自分の地位を高める欲望に沿って生きていたか、という話。また、北山弟で花開いた北山文化、能の世界についても紹介。21巻は、義満亡き後、義持、義量(よしかず)と将軍が子へと引き継がれるが、義量が19歳で子を持たぬままに若くして亡くなり、義…

新しい目覚め

最近、夏目漱石の『それから』を読んで、日本語の美しさを感じているところだ。今まで海外文学の翻訳を読むことが多くて、日本文学にはあまり触れていなかった。それは超がつくほどの長篇を読みたくて、そういうのの有名所が海外に多かったためだ。今回、長篇の合間の箸休めとして、積読の夏目漱石を読んでみたが、海外文学とはちがった味わいがある。自国の言語だから、本当にそのままの形で入ってくる。今の時代からすれば、古風な言い回し・表現もあるが、祖父母と同居だったこともあるのか、そういう表現も違和感なく入ってくる。実際…

神と自然と運命と

パスカルとモンテーニュ。 ふたりとも、キリスト者であった。 だが、「パスカルは神に殺された」とニーチェは言う。 その敬虔すぎる信仰心ゆえ、肝心な自分自身がはるか後方に追いやられ、彼自身の創造した神に緊縛されてしまった。だから彼は声高に言う、「わたしは神を信じている。わたしは真のキリスト者だ」 神を信じすぎたあまりに、神に喰われたパスカル。 対して、モンテーニュは神とうまくやっていた。 父から譲り受けた自宅、城シャトーの一階には礼拝堂さえあって、一見、敬虔なキリスト者に見える。 だが、それは「信じ…

芥川賞受賞作(1980年代)

芥川龍之介賞(通称・芥川賞)の1980年代の受賞作品一覧です。 目次 第83回(1980年上半期) 第84回(1980年下半期) 第85回(1981年上半期) 第86回(1981年下半期) 第87回(1982年上半期) 第88回(1982年下半期) 第89回(1983年上半期) 第90回(1983年下半期) 第91回(1984年上半期) 第92回(1984年下半期) 第93回(1985年上半期) 第94回(1985年下半期) 第95回(1986年上半期) 第96回(1986年下半期) 第97回(…

『町長選挙』奥田英朗、読みました。

精神科医伊良部シリーズ第三弾です。 短編集4編。 表題の「町長選挙」がよかった。 東京都に属する離島が舞台です。

恋の骨折り損(シェイクスピア全集16)

恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon 悲しみよ、じっとしてろ。 3年間は学問に生きると決めたナヴァール王国のファーディナンド王。つきあう側近3人。 いや、無理だって。 女に会わない。 1週間のうち1日は断食。 毎日一日一食。 睡眠は3時間。 美食はわき腹を豊かにし、知恵を破産させる。 一番むなしいのは苦労して手に入れたのに、苦労しか残らなかったこと。 コスタード、ちょっとだまってて! 毒舌家のロンガヴィル卿。 …

不美術館

『自己否定をやめるための100日間ドリル / 坂口恭平』の日記を書いていきます。(~Day2)

自己否定をやめるための100日日記 たまたま見かけた『自己否定をやめるための100日間ドリル / 坂口恭平』。 一週間に一回まとめて更新するとなると、 7日×14週+2日間=100日間で2日間余るので、まずは2日間の自己否定しないブログを書いてみようかなと。 ブログを続けてきただけに、日記を書くのはさすがに得意なので100日ぐらいならまあ続けられそうかなと。 ・・・ということで自分を否定・卑下しない 「自己否定をやめる100日日記」書いていこうかなと。 ※(2024年10月19日開始) 1日目 …

『「指示通り」ができない人たち』を読みました

拝啓、あなた様本屋さんで『「指示通り」ができない人たち』という本を見かけました。タイトルを見た瞬間、数人のお顔を思い浮かべてしまいました。今までに職場で出会った人たちの中に、そういう方も数人いらしたなあ、と。どんな人のことが書かれているのかしらと興味がわいたので、買ってきました。あるある!そうそう!いたいた!そういう事例がいくつもありました。そうか、世の中には結構そういう人たちっているものなんだ、と知りました。その対応策も書かれていたので読んだのですが、どうでしょうねえ。相手は手強いですから、粘…