トピック一覧

読書・マンガ

私達夫婦が住んでいたおんぼろアパートを公開*賃料の節約

現在は新築マンションを購入し、このような洒落た部屋に住むことができている私達夫婦です。ですが、過去は非常に貧しく、私が精神疾患で働けないこともあり、月収16万でやりくりしなければなりませんでした。しかも、賃貸でです。 夫婦二人で16万なら、なんとか普通の賃貸を借りて、貯蓄もできたかもしれません。ですが、当時の夫は金銭感覚に乏しく、どうしても犬を飼いたいと、強引に犬を飼ったため、住める賃貸物件が限られてしまいました。 そして借りたのが築40年、賃料4.5万円の、雨漏り以外には何のメンテナンスもして…

たんぽぽ団地のひみつー重松清

評価5 再読。 世の大人たちに子ども心の大切さと昔懐かしい団地の風景を思い出させてくれるファンタジー。50歳になった作者が何気なく購入したガリ版セットがきっかけとなり、作者が小中学生の頃に大好きだったNHKの「少年ドラマ」シリーズと合体して出来上がったのがこの作品だ。 東京郊外にあるたんぽぽ団地は築年数が50年を越えて建て替えすることになった。その団地で一人暮らしをするおじいちゃんを小学6年生の杏奈とお父さんの直樹が訪問すると、直樹が赤ん坊だった時にこの団地を舞台にドラマ化された「たんぽぽ団地の…

こたつが最高すぎる件(読書&「ポリタスTV 報道ヨミトキ2025総集編SP」視聴)

どうも。 去年住んでいたシェアハウスの自室が寒くて寒くて。エアコンは設置されていたのですが、何かもっとガツン!と温まりたい、という思いが半端なかったのですね。寒い部屋では、人生のテンションもダダ下がりでしたのよ。 テレワーク中は、パネルヒーターとホットマットと膝掛けで過ごせるのですが、業務後もずっと作業机の前に居る&オフィスチェアって、全然寛げないですよ~。 www.orange-blog.net で、9月に引っ越した賃貸が2Kなので、こたつ生活ができそう…!と浮かれ、12月より無事にこたつ生活…

読んで面白かった本2025

谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 J・D・サリンジャー/野崎孝訳『ライ麦畑でつかまえて』 永井玲衣『水中の哲学者たち』 pha『どこでもいいからどこかへ行きたい』 金水敏『大阪ことばの謎』 緒方健二『事件記者、保育士になる』 あとがき 谷川嘉浩『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 www.chikumashobo.co.jp たしか今年の初めあたりに、はてなブログでこの本を紹介していた記事を読んで買った。ちょうど退職とかいろいろ考えていた時期だったので… 題の通り「衝動」とは…

2025年に遊んだゲームを振り返る & 2025年にハマった本・ドラマ・アニメ・映画・音楽

毎年最後の更新は、2025年に印象的だったエンタメ作品を振り返ります。 2025年に私がプレイしたゲーム、見た作品なので、それ以前の発売・公開の物も含まれます。 ゲームハード表記は私がプレイした機種となります。 ゲームの感想はプレイ当時のもので、アップデート等により現在のバージョンとはバランスや内容などが違うかもしれません。 それでは、まずは2025年にプレイしたゲームから。 Series X『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』 日本のヤクザがハワイに行って海賊になるという訳わ…

2025年の記憶に残った本

2025年もあと数日ですね。 ということで、今年、読んだ本のリストを見返して見ました。 その中で記憶に残った本を羅列します。 ちなみに今年出版された本ではありません。 私が読んだ本の中からです。 感想やコメントは、辞めときます。 まずは、宮島未奈さんの作品。 『成瀬は天下を取りにいく』 『成瀬は信じた道をいく』 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫) (「成瀬」シリーズ) 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 次は、朝井リョウさんの作品です。 『星やどりの声』 星やどりの声 (角川文庫) 作者:朝井…

2025年読書棚卸し(ちょっと多め)

「今年は読んだ気がする」と思っていたけど、数えてみたらやっぱりそう。137冊。ここのところなかった冊数。…とは言え、良い出会いが多かったか? と考えると、どうだろう。まあたくさん読めば、心に残る本も残らない本もそれぞれ増えるって話か。 というわけで、今年読んだ本で人にも勧めたい(勧めてる)本の中から15冊を。なお、「おれが今年読んだ本」であり、今年出版された本ではありません。 『ケアと編集』白石 正明 著 『野生のしっそう』猪瀬 浩平 著 『人と人のあいだを生きる』播磨 靖夫 著 『幻肢痛日記:…

三浦英之 著『日本で一番美しい県は岩手県である』より。なぜ、日本で一番美しい県は岩手県なのか?

「はい、チーズ」 最高の瞬間。これだから地方記者はやめられない。 世の中を明るく照らすのは、秋の夕陽とお年寄りの笑顔だ。(三浦英之『日本で一番美しい県は岩手県である』柏書房、2025) おはようございます。昨日は仕事納めでした。統計上、圧倒的に病みやすいといわれている「異動初年度」の2学期、乗り越えたぁぁぁ。地方記者である三浦英之さんいうところのそれとは全く意味合いが異なりますが、 最高の瞬間。 日本で一番美しい県(2003.10.7) 「はい、チーズ」 最高の瞬間。これだから田舎教師はやめられ…

読後評:⿻ PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来 オードリー・タン

タイトルにある、⿻ は彼が唱える「多元性」プルラリティ のこと ぶっちゃけ、この大著(550p!)を読み通すのに、半年近くかかった(汗) (勿論、並行して読んでいた本もあったものの…) 読んでいて改めて痛感したのが、著者の 天才ぶり。 彼流に既に手垢がついていそうな、インターネットの歴史を俯瞰して行くが、これまで聞いたことない 話・人物 が次々と展開され圧倒される(凄え!) 技術的な部分だけでなく、協働テクノロジー的視点からなのでそこが新しい! (ただこの人、頭良さすぎ… ついていくのが大変だっ…

■要約≪組織行動の「まずい!!」学≫

今回は樋口晴彦氏の「組織行動の「まずい!!」学」について要約していきます。著者は警察大学校警察政策研究センター主任教授として危機管理分野に精通しており、様々な不正事件を題材に組織において不正はなぜ発生してしまうのか・どのように危機管理を考えればいいかということを論じた本です。2006年著ということもあり、事例が古いですが、時代を超えて通じる教訓が散りばめられた内容となっておりリスクマネジメントについて考えるに適した題材となっております。 「組織行動の「まずい!!」学」 ■ジャンル:組織論・リスク…

危機の時代に哲学が求められる理由――マルクス・ガブリエル「意味の再構築」を手がかりに

危機の時代に「哲学」が求められる理由 ――マルクス・ガブリエル「意味の再構築」を手がかりに 世界中で哲学への関心が高まっているのは、単なる流行ではありません。深刻な危機に直面した人々が、その揺らぎに応答しようとしている結果です。危機そのものも、哲学からの応答も、私たちはもっと深く受け止める必要があります。 「未来への大分岐」(マルクス・ガブリエル)、226頁これはマルクス・ガブリエルが繰り返し強調してきたメッセージでもあります。 彼の核心は明快です。 危機は哲学を必要とする。 哲学は危機を乗り越…

『斜陽』 by 太宰治

『斜陽』 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 他7篇太宰治文春文庫2000年10月10日 第1刷2012年8月1日 第12刷 図書館で借りた本の中の一作。 megureca.hatenablog.com 没落貴族の家庭を背景に、滅びゆく高貴な美を描く『斜陽』。と、文庫本の後ろの説明にある。『斜陽』は、大学生くらいのときに読んで、こんなつまらない話、と思った記憶がある。 57歳で読んだ感想は、ちょっとちがった。 そういう時代だったんだな、、、、ということ。太宰治もまた、そういう時代の家の重さを感じて…

わなにはまってこんにちは

玄関を開けた瞬間、 足元で「カチッ」と音がした。 こんにちは、 という声が聞こえた気がした。 靴を脱ぎかけたまま、 動けなくなる。 床には、 見覚えのない金属の輪があった。 罠だ、 と理解するまでに、 少し時間がかかった。 山で使うような、 獣用のものではない。 もっと、 生活に馴染んだ形をしている。 丸く、 角が取れていて、 安全そうに見える。 痛みは、 ない。 ただ、 足首が、 そこに「収まっている」。 外そうとすると、 また、 「こんにちは」と鳴った。 音声案内だった。 罠は、 丁寧だった…

うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録

終章に、このように書いてありました。 「GKというものは絶望や失望、恐怖を隠すための練習に一生を捧げるものだ。常に冷静さを保つロベルトの能力は、うつに支配されていた時にも生き続けていたのである。しかしこの能力はまた彼の破滅の原因ともなった。なぜなら、死に至るという誤った道を病によって選ばされたロベルトが、あまりにうまく真意を隠したせいで誰も助けることができなかったのだから。」 「うつという問題に向き合うことになった時、大部分の人は自分がせいぜいその病気の曖昧な意味を知っていただけで、実際には無知…

沢山の人を救った家族の絆のノンフィクション -「アトムの心臓 『ディア・ファミリー』23年間の記録」清武英利 著

目次 はじめに 感想 さいごに はじめに 皆さんこんにちは、卯月ユウトです。 今回取り上げるのは、清武英利さんの『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』です。こちらは、2024年に大泉洋さん主演で映画化されたノンフィクションになります。 www.youtube.com 感想 名古屋で町工場を営む筒井夫妻が、心臓疾患を抱え余命10年を宣告された次女の佳美さんを救うための「人工心臓」作りに奔走する姿を描いたノンフィクションです。

『芸術とは何か』千住博

芸術とは何か 千住博が答える147の質問(祥伝社新書) 作者:千住 博 祥伝社 Amazon 「芸術とは何か」を読みました。 著者の千住博さんは日本画家。 滝が流れる絵、崖の絵を見て感動しファンになりました。 軽井沢千住博美術館にも行ったことがあります。 千住博さんが芸術に関する147の質問に答える形式の本。 難しい芸術論ではなく、アートになんとなく興味がある方なら楽しめる本。 「インターネットは、芸術をどう変えましたか?」 この本の出版は2014年。 すでにインターネットは普及し、多くの人がス…

近視

今回は、「子供を近視から守るために親が知っておくべきこと: 子供の視力がなぜ低下するのか科学的メカニズムと最新の予防・進行抑制方法をやさしく解説」(2025年)を読みました。 子供を近視から守るために親が知っておくべきこと: 子供の視力がなぜ低下するのか科学的メカニズムと最新の予防・進行抑制方法をやさしく解説 作者:島村耕一 Amazon 実は、最近運転免許の更新に行ったのですが、右目の視力がギリギリでですね、びっくりしました。メガネを作り直さないとです。 本書は、そんな私には恐ろしいことが書か…

韓国の独島教材 ④わが地独島

글쓴이 김경희, 그린이 박순구『우리땅 독도』2012. 著者のキム・ギョンヒは『こんなだった昔の冠婚葬祭』『考古学探査隊』『社会が面白くなる2年生向け経済』など多様な教材を書きまくっている児童書作家。本書ではまず「竹島」という日本名が美しくないという意味不明の主張をしている。 독도 이외에 우산도, 가지도, 삼봉도, 석도등 독도를 일컫는 이름들이 모두 아름답네요. 그런데 일본에서는 이렇게 아름다운 이름을 놔두고 독도를 '다케시마'라고 부른답니다. 다케시마는 우리 말로 '…

飼い犬に腹を噛まれる~彬子女王

飼い犬に腹を噛まれる 作者:彬子女王 PHP研究所 Amazon ☆☆☆☆ なんとも素敵なご本です。さりげない日常ですが、そこには皇族という私達とは違う世界のお育ち、でも庶民の中に溶け込まれ、昔のお殿様がお忍びで市中に出てこられるような雰囲気。でもご本は飾り気とか気負いがなくて爽やか。お育ちが良いということはこういう事か、文章、文体にまで現れてくる。次の本ももう手元にございますので、来春はそこらあたりから読みだします・・・・。 ランキング参加中読書 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参…

閑職社員が社内の黒歴史を暴く!絶品エンタメ作品 |『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん

皆さん、こんにちは。 最近、三浦しをんさんの作品を結構読んでいます。 思えば私が中年になり読書を再開したそもそものきっかけは、二つ。 一つはダメリーマンな私が、何とか自分を立て直すためのヒントが欲しくてビジネス書や自己啓発書を読み漁ったというもの。 もう一つは、日本語がヤバい子どもたちが日本の高校に進学したいと言い出したため、彼らの国語力向上を目指し子どもでも面白く読める、練習になる小説を探すというもの。 後者の文脈で東野圭吾さん、森絵都さん、恩田陸さん(爽やか系作品のみ)などをチョイスして勧め…

謎のクィン氏(クィン)

謎のクィン氏 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,嵯峨 静江 早川書房 Amazon ずっと解けなかったからといって、かならずしも解決できない問題とはかぎりませんよ。 クィン氏登場 若者嫌いなサタースウェイト(62)。 金髪を黒髪にしているポータル夫人。 元日に黒髪の男性が最初に訪ねてくると幸運。日本ならチャンス多そうだな。 すらりと背が高く、浅黒いハーリ・クィン。 時間が経って証明することもある。後世の歴史家のほうが真実の歴史を書けたりする。 エリナの命を救ったクィン。 野暮はお…

警察Best3

『たぶん私たち一生最強』

『たぶん私たち一生最強』小林早代子 全員揃えばいつだってバイブス最高! 花乃子、百合子、澪、亜希の四人は高校時代からの女友達。バカ話も重ためな恋愛話もマジレス無用の寸劇も、全てが楽しい20代。そろそろ人生の選択を迫られる年齢を迎え、花乃子が思い描くのは「四人で一生一緒にいる」暮らし――。でも、男はいらないってわけじゃないし、結婚だって出産だって興味はある。じゃあ、私たちの幸せっていったい何……? バカ笑いしたいときも死にたくなる夜もずっとずっと分かち合って生きて行きたい四人が、別れた男にスマブラ…

倉橋氏の性癖とは?:犬の哲学者 倉橋由美子

「老人のための残酷物語」所収。 講談社文庫 2003年 酒の樽の中に住んでいて、人前でも平気で千摺り をこくし、性交もする、と云うキャラクターに 描かれている哲学者。それを、評してまるで犬猫 の様だ、と云った人がいたので、娼婦崩れか知ら んが女とワンワンスタイル、つまり、バックで やるようになったと云う。倉橋氏はこういうこと は書くが、ワンワンスタイルと云う言葉も、バック と云う言葉も知らないのか、使わず、犬猫の様に した、と書いている。いや、ぼくの中では、こういう 話を描く人というイメージはあ…

最近買ったマンガの話

こんにちは さってぃです。 皆さんはハマっているマンガはありますか? 今まさに週刊(月刊)の雑誌で連載されている作品ならば、 気が付いたら10年以上買い続けてる作品があるかもしれません。 私にももちろんはまっている作品があります。 最近も2冊ほど好きな作品の最新刊を買わせていただきました。 なので今回は、その2つをご紹介☟ ---------------------------------------------------------------------------------------…

村上春樹『羊をめぐる冒険』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。 今日は、村上春樹の初期傑作『羊をめぐる冒険』について語らせてください。 この作品は、ただの冒険譚ではありません。読む者の心に静かに、しかし確かに波紋を広げる“内なる旅”の物語です。 🌌 『羊をめぐる冒険』ってどんな話? 物語は、広告代理店で働く主人公「僕」が、ある日届いた旧友・鼠からの手紙と一枚の羊の写真をきっかけに始まります。その羊には、星形の斑紋が――。 謎の大物秘書から「その羊を探せ」と命じられた僕は、完璧な耳を持つガールフレンドと共に北海道の奥…

最強の懸垂トレーニング:懸垂(チンニング)マシンで、強い背中を作る

著者:浅見陽輔 発行元:アマゾン 最強の懸垂トレーニングまとめ 最強の懸垂トレーニングを読んだ理由 最強の懸垂トレーニングで仕事に活かせるポイント 最強の懸垂トレーニングの目次 最強の懸垂トレーニングの感想 最強の懸垂トレーニングまとめ 筋トレはマジで重要。そして、腕立てよりも懸垂。懸垂マシンの使い方をいろいろ教えてくれます。でも、我が家には懸垂マシンも無ければ、懸垂マシンを置く場所も無いんだよなぁ・・・公園の鉄棒で頑張るかな。 最強の懸垂トレーニングを読んだ理由 タイトルに惹かれて 最強の懸垂…

週刊プチ感想・レビュー#190【ぷにるはかわいいスライム】太鼓の達人コラボ4

※引用:「ぷにるはかわいいスライム」太鼓の達人コラボ4より ぷにるはかわいいスライムの感想を1話1話書きたいと考えて、週刊プチ感想・レビューをはじめました。 毎週木曜日に投稿する予定です。 週刊コロコロコミック ぷにるはかわいいスライム 太鼓の達人コラボ4 ……何か上手くリンクが貼れていないかも 感想 コロコロイチバンのコラボ回。 今回と次回で2週連続ですね。 相変わらずコラボの時のちびキャラぷにるも可愛くて良き。 ネタとしてはメリーゴーランド(※正しくはメリーゴーラウンド)の勢いが好き。 ぷに…

2025-12-26 Audible 観測日記

今年最後の紹介予定です。この一週間で配信されたライトノベルの紹介から。 盾の勇者の成り上がり 22 魔導具師ダリヤはうつむかない 7 異修羅 III 緋弾のアリア 43 無職転生 ~蛇足編~ 2 魔術師クノンは見えている 6 Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 03 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝ソード・オラトリア 7 お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 8 公務員、中田忍の悪徳 6 エルフの嫁入り 闇堕ち勇者の背信配信 ロメリア戦記 2 嫉妬探偵の蛇谷さ…

映像化作品と原作のあいだにあるもの

映像化作品と原作の“違和感”について 映像から原作へ、原作から映像へ 小説や漫画などが原作になった、アニメやドラマ、映画がある。 それらの映像を観て面白いと感じた後に読む原作本は、すんなりと受け入れられる場合が多い。 逆に、先に原作を読んでいた物が映像化されると、なんとなく違和感を感じる事が少なくない。 曖昧なイメージが生む“なんとなくの違和感” おそらく、原作を読んでいる時、作品や登場人物のイメージをなんとなく作っていて、その違いが違和感の正体であろう。 ハッキリとしたイメージがある訳ではない…

10/27-11/2 余暇は「読書」「週報」「Z-A」、本棚ごと浴室に

今週は、仕事の月末進行と姪っ子の子守りに追われた反動か、余暇を一生懸命に満喫していた。 最近の余暇は「読書」、「週報」、「LEGENDS Z-A」。「週報」と「LEGENDS Z-A」はそこそこまとまった時間が必要で、この土日はその時間を確保できたのがよかった。 特に「Z-A」は、ストーリーそっちのけで散歩ばかりしているので、時間に余裕がある日でないと何も進展しない。クリアに向かってせかせかしない遊び方が、今のわたしにはちょうどよい。 以下、今週の日記。 2025.10.27.mon 2025.…

「新米婦警キルコさん」の平方先生ジャンプ+で新連載!?こんどは卓球だッ の巻

★連載的には「デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い」なんですが、ジャンプ的に「新米婦警キルコさん」で知られる平方先生が、卓球をテーマにジャンプ+で新連載を開始しましたよ。 shonenjumpplus.com ウチのブログはいまだに「サムライ8」の関連記事を見に来てくれる方が多く、冒頭の「説明が多すぎて内容が入ってこない」問題を語りますけど、これはシンプルにスッと入ってくるのでツカミからOKですね。 そして個人的には好きだったけど、少し前にジャンプで打ち切り終了した「ピングポング」と比べるとコチラ…

勇気あるものより散れ 8 感想

勇気あるものより散れ 8 (ヤングアニマルコミックス) 作者:相田裕 白泉社 Amazon 永きを生きた事で狂気へと至った射干の剣技はそれこそ命を命と思わないもの春安達のように武士として命を懸ける覚悟がある者の剣技と大いに異なるそれは対峙する者から容易に命を刈り取る技。ただ、春安にすればその剣技は美しくないし生松や菊滋の剣に劣るというのは面白い評だね。怪物の域に達している事と剣の強さはまた別なのか しかし、問題となったのは生松達より強くなかろうが春安達の前に立ち塞がった壁としては脅威であるのは変…

心の底の底に孤独の木枯らしを秘めて

みぞれまじりに白いものが車のフロントガラスに吹き付ける。虹が見えるのではないかと期待した通りに、眩しいほどの日差しがさした前方に太い虹の脚が現れた。 就寝時、眠りに落ちるまでの時間で『滝沢馬琴』を読み継ぎ、終えた。 「当時の時代の動きを背景に、馬琴の人生とその周辺の人々の諸相を描いた、王道の歴史小説」(解説・細谷正充)と言われるだけに、人物の出入りも多い。“時代”の中に生きている私たち、もちろん文学も時代の中にある。どのような人間が交錯し、どんなふうに関わりあって、物語は展開していくのだろう。そ…

児童書 「消えたレッサーパンダを追え! 警視庁「生きもの係」事件簿」

「消えたレッサーパンダを追え! 警視庁「生きもの係」事件簿」 たけたに ちほみ 著 西脇せいご 絵 2020年 学研プラス 消えたレッサーパンダを追え! 警視庁「生きもの係」事件簿 posted with ヨメレバ たけたにちほみ/西脇せいご 学研プラス 2020年10月15日頃 楽天ブックス Amazon Kindle 紀伊國屋書店 図書館 通称「生きもの係」とよばれる、警視庁生活安全部生活環境課にある係の警部が携わった、主に希少動物の密輸、密売といった事件を紹介する子ども向けノンフィクション…

おばけきかんしゃ17ごう 作 あいはらまひろ 絵 コユキ・シュネー(著)

メンタル悪化中でなかなか読める本は増えませんが、数日前に絵本を2冊読みました。 13冊目です。 おばけきかんしゃ17ごう 作 あいはらまひろ 絵 コユキ・シュネー(著) おばけきかんしゃ17ごう 作 あいはらまひろ 絵 コユキ・シュネー(著)読みました。ずっと気になっていたのにタイトルを忘れてしまって、探し出すのが大変でしたがやっと読めました。#ad #Amazon #KindleUnlimited #電子書籍 #絵本 #読書 #読書記録 https://t.co/8917tcxglS — 月白…

朱川湊人「ひかり猫」

☆ 冬期講座3日目。学校が休みなので夜の授業の子どもたちも、朝、昼とやってきて、夜は人が少ない。 ☆ この稼業をしていると大掃除をする時間もないが、次の日曜日には少しばかり片付けようか。 ★ さて今日は、朱川湊人さんの「かたみ歌」(新潮文庫)から「ひかり猫」を読んだ。 ★ 時代は昭和45年。大阪で万国博覧会があった年。よど号ハイジャック事件や三島由紀夫事件もこの年だったんだ。 ★ 日本の高度経済成長が一つの頂点に達した年かもしれない。 ★ この年、漫画家を目指す一人の青年が狭いアパートで、せっせ…

(≧ω≦) 猫娘の日常編 64 「あわてん坊のサンタクマロ~ス♪ ササッ(=゚ω゚)ノ🎂メリクリ♪」

(≧ω≦) 猫娘の日常編 64 °˖☆◝(⁰ω⁰)◜☆˖°メリ~クリスマス♪ ※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)掲載しています ★グレイスカルピー粘土もやってます(●´ω`●) catsgirl.hatenablog.com ★日常編もやってます(●´ω`●) catsgirl.hatenablog.com 12月24日 グレゴリオ暦で年始から358日目 そしてクリスマス・イヴ°˖☆◝(⁰ω⁰)◜☆˖°メリクリ♪ 12月24日 23時12分27秒 猫神家宅 こっそり…

小説は読みづらい

自分は月に1冊から3冊、年に12冊から36冊を読む。分野に制限は無いが目的は明確で、自分が生まれる前から有効で、自分が生きている間も有効で、自分が死んだ後にも有効と思われる知識や発想を取り扱っている本を読む。 自分は、本に限らず、漫画、アニメ、映画、そして小説、これらも自分の能力を成長させる教科書と認識している。例えば、King Gni、星街すいせい、Ado、Yoasobi、藤井風、Mrs Green Appleの音楽を自分は聞かない。何故なら、彼らの音楽は数多あるポップスと同じ末路を迎えるのが…

精読ができない状況に、ちょっと戸惑っています

この頃、本を購入するペースが速くなってしまっているのです。 どうしても買えるタイミングとかあるので、仕方がないところはあるかもしれないけど、それでもちょっと買い過ぎです。 精読派の私としては、1冊の本を2,3回続けて読了した後に別の本を読みたいのです。 それ・・・・ 続きはこちら

新しい目標に向かって

本を読んでいると、たまに感化されてしまうときもあります。 今回もそういうところは否めないけれど、ただ違うのは(これを読んで、ものにしたい!)と、自分なりの決意をして本を手にしました。 これからの人生を考えると、身につけていても損になるスキルではないと自分なりに確信しています。 いや・・・・ 続きはこちら

49.『ハルシネーションの庭』

私はどうやら感覚や感情が先にあって、それから人格ができると思っていたらしい。 人格だけあって感情や感覚がないアンドロイドというのが、一体どういうことなのか理解できなかったから。 人格しかないアンドロイドが感覚や感情を学んでいくのが逆転現象のようで面白かったから。 村崎なつ生『ハルシネーションの庭』の話である。 『ハルシネーションの庭』はAIと人間の恋愛小説で、「ハルシネーション」とはAIがつく、もっともらしい嘘のことだ。 主人公七緒はひょんなことから、小説家の山吹丹の人格を模したアンドロイドの牡…

"Trust Exercise" Susan Choi

*超絶技巧に敗北* 負けた…。 全くわけがわからんので、読み終わって「どーゆーこと?」と思い、Google検索。 はぁ。 みんな、わかってんの? この本は図書館で借りました。 最初手に取った時は、セルフヘルプ本かと思った。タイトルといい、装丁といい…。よく見ると、そうでないとわかるけど。これ、パイプ椅子なのね…。 本の袖に書いてあるあらすじをざっと読んで(この英語をざっと読む悪い癖が私をあらゆるトラブルへと巻き込んでいるという気もするが)、「高校生のラブストーリーか…。おもろそ。」と思って借りて…

2025年に文庫で発売された面白かった小説。

どうも、くろまーると申します。タイトルの通りで2025年に文庫化、もしくは文庫で発売された小説の中で面白かったミステリ・ホラー小説を紹介したいと思います!(年始までに今年発売の作品を読んだら追加するかもです) 紹介したい基準は以下のような五段階の形で読書メーターで本棚管理しているので、その基準で特に面白かった小説をご紹介できればと考えております。 ★★★★★(文句なしの最高傑作)← 今回紹介 ★★★★(かなり面白かった作品)← 今回紹介 ★★★(普通に面白かった) ★★(普通まであと一歩の作品)…

「新婚のいろはさん 1巻」ÖYSTER

月刊まんがタウンに掲載。(2017年初版) >新婚となりし幼馴染み同士による日常4コマ。 ↑新築マンションへ越してきたうら若き新婚さん。 ↑ダンナの新妻 始(ハジメ)の職業は漫画家なようで。 ↑ひとつ年下の新妻・彩葉(イロハ)はあまりこだわらないタイプ? ↑ワタシは漫画家ではありませんがメモはしまくりで後で役に立ってます。 ↑新居での初となる共同作業兼食事は実に庶民的? 新妻は気が強そうな美女ですが、ダンナは美女と釣り合いが取れた巷にあふれたルックスじゃないのがある意味斬新かな。 ↑翌日近くのシ…

日本の未来に思いを馳せる「ヘンな論文」

あっという間に年末ですね。 私の職場は本日が仕事納めでございました。 全然納まってないけどね! 見ないふりして年明けに持ち越したけどね! (年明けが怖い……) 私は通勤途中に文庫本や新書を読んでることが多いのですが、 今週読んだ文庫本がコレ。 ヘンな論文 (角川文庫) 作者:サンキュータツオ KADOKAWA Amazon 「珍論文コレクター」のお笑い芸人、 サンキュータツオ氏が取りまとめたヘンな論文紹介本。 サンキュータツオ氏、早稲田大学に14年間在籍したという経歴を持ってます。 学部に5年、…

自分らしく生きるっていうのは世界と断絶することじゃない。

先日、三十三歳になりました。 体調を崩し休職を経て、復帰叶わず無職になりましたが、今はもう落ち込んではいません。生きることは、苦しんでいた自分が思っていたよりさらにさらにずうっと難しいことだったからです。 というのも、皆に合わせてそれなりにやっていこうと頑張ったのはそれが一番楽だと思っていたからなのでした。楽な方に流れていったつもりだったのです。 でも、私にとっての大事なこともやりたいことも正義だと思うこともそこにはありませんでした。我慢して抑え込んでいたら「もうこんなのは耐えられない」と、私自…

評価に振り回される20代会社員が読むべき「心の筋トレ」

『メンタルモンスターになる。』 ― 折れない心は、生まれつきではなく「鍛えた結果」だった この本を読んでまず感じたのは、「メンタルが強い人は、特別な人間ではない」という事実です。世界最高峰の舞台で戦い続けてきた長友佑都選手の言葉は、華やかな成功談よりも、泥臭い思考と習慣の積み重ねで満ちていました。 20代会社員として働いていると、成果が出ない時期、評価されない不安、周囲との比較に心が削られる瞬間があります。 本書は、そんな“普通の社会人の弱さ”に対して、「それでも前に進むための考え方」を具体的に…