トピック一覧

読書・マンガ

『NO.6』#1 ④

わかった! ネズミにとっての危険地帯がNO.6であるように、 「わたし」にとっての「危険地帯」とは 「母のいる家(実家)」なんだ。 なぜなら、 「母のいる家(実家)」において、 「わたし(かたまり)」になる、ということは 「こわい」を「みる」してしまうことになるから。 「こわい」は、「みる」したくない。 でも、 「みる」しないと、 「わたし(かたまり)」にならない。 いつまでも「認知症(バラバラ)」のまま。 自分の言動を覚えていられない。 覚えていないので、実感がない。 実感がないので、責任を持…

『古代マヤ・アステカ不可思議大全』 マヤとアステカは違う文明だよ!

『古代マヤ・アステカ不可思議大全』芝崎みゆき古代マヤ・アステカ不可思議大全作者:芝崎みゆき草思社Amazonイラストたっぷりでマヤ・アステカ文明を概観させてくれる便利な一冊。 そして恐ろしいことに、300ページすべてが手書きなのである…。 挿絵じゃなくて、文字ですよ。本文が手書き!レイアウトも手書き!(文字組みも文字囲みも手書き。恐怖!) データ印刷はノンブルだけという狂気! なぜ!!しかもテキストは打ってからなぞっているのかな?おかげで手書きなのに読みにくさは皆無です(その手間も恐怖である)!…

【全米800万部】『四つの約束』たった4つのルールで人生が変わった — 古代トルテックの智慧が教える真の自由

他人の一言で、一日中落ち込む。 SNSのコメントが気になって、夜も眠れない。 「あの人は私のことをどう思っているんだろう」と考えて、疲れ果てる。 俺は、他人の目に支配されていた。 そんなとき、友人に勧められて読んだのが、ドン・ミゲル・ルイス著『四つの約束(The Four Agreements)』。 古代メキシコの秘教「トルテック」の智慧をまとめた、シンプルだけど深い本。 全米で800万部突破、46カ国語に翻訳され、オプラ・ウィンフリーが絶賛した世界的ベストセラー。 たった4つの約束。 それを守…

『荘子の哲学』 by 中島隆博

荘子の哲学中島隆博講談社学術文庫2022年6月7日 第一刷発行*本書の原本「『荘子』 鶏となって時を告げよ」は、2009年に岩波書店から刊行されました。 何かの本で、本書が引用されていて、読んでみたいと思って図書館で予約した。借りてみたものの、なぜ、借りようと思ったのか忘れてしまった・・・・。よくある失敗。。。。気になったときに図書館ですぐ予約してしまうのだけれど、なぜだったか?忘れた。 講談社のHPには、”千葉雅也氏推薦!「中島先生の荘子がなければ、僕の哲学も文学もなかった。ここからすべてが始…

2月20日販売マンガ:「 きのう何食べた? 25巻」他

注目マンガ 2月20日販売、マンガ 注目マンガ きのう何食べた?(25) (モーニング KC) [ よしなが ふみ ] 2LDK男2人暮らし 食費は月4万円也(昼食費別)。これは、筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語。 著者/編集 : よしなが ふみ(著) きのう何食べた?(25) (モーニング KC) [ よしなが ふみ ] 楽天で購入 2月20日販売、マンガ 暁のヨナ 47 (花とゆめコミックス) [ 草凪 みずほ ] 楽天で購入 暁のヨナ YONA MEMORIAL…

生活音で話す人

「……今の、何?」 「何って?」 「ドア、さっき 三回閉めたよな」 「閉めただけ」 「違う。 一回目は普通。 二回目はゆっくり。 三回目は……強かった」 「気のせい」 彼は、言葉より先に音を出す。 冷蔵庫を開ける音。 カップを置く音。 椅子を引く音。 どれも、 必要以上に意味がある。 「さっきのは怒ってたでしょ」 「怒ってない」 「でも音が」 「音はただの音だ」 彼はそう言いながら、 カップを置く。 コトン。 やわらかい音。 丸い音。 「……それは?」 「何が」 「今の、 機嫌いい音」 「決めつ…

となりの脳世界

村田沙耶香さんのエッセイ集、ユニークだなーと興味深く読みました。 P70 ・・・小学生の頃、洋服箪笥の裏側に秘密の階段を発見する夢を見たことがあった。跳び起きた私は箪笥へ駆け寄ったが、実際にそれを動かして階段があるか確認することはなかった。それからずっと、その箪笥の裏側は、「ひょっとしたら秘密の階段があるかもしれない場所」だった。 家を改装することになった時、もう大学を卒業してすっかり大人になっていた私は、業者の人に洋服箪笥が持ち上げられるのをじっと見つめていた。その裏に只の白い壁が現れた瞬間、…

韓国の反日教材『漫画韓国史18 朝鮮の中興を導いた英祖と正祖』

조성계 만화터, 만화 한국사18 조선의 중흥을 이끈 영조와 정조, (주)지경사, 2011. チョ・ソンギェ漫画団による漫画韓国史は全20巻で、この第18巻では粛宗(位1674〜1820)期の甲戌換局(1694)から高宗(位1863〜1907)の露館播遷(1896)までが描かれる。江華島条約(1876)に関する記述では、1868(明治1)年に日本の軍艦が釜山で艦砲を撃ちまくったことになっているが、もちろんそんな事実はない。この年は日本が王政復古があったことを知らせる書簡を朝鮮に送り、朝鮮…

【読み聞かせ】へんてこもりのころがりざか

読み聞かせで使用した本を紹介します📕 へんてこもりのころがりざか (へんてこもりのはなし 6) [ たかどのほうこ ] 楽天で購入 【概要】(偕成社ホームページより抜粋) 『へんてもこりにいこうよ』から始まるへんてこもりシリーズ6作目。今回も、そらいろようちえんの4人組は、ヘンテ・コスタの森にあそびにいき、まるぼや、おなじみの住人たちに会います。きょうは大事なお客さんがくるというので、みんなはおやつの準備中。ところがおやつのまるぼまんじゅうを取りにいく途中の「ころがりざか」で大変なことに! へん…

隠密味見方同心 8

隠密 味見方同心(八) ふふふの麩 (講談社文庫) 作者:風野真知雄 講談社 Amazon その下手人と真実は、相手が誰であろうと明らかにする。それが、町奉行所というところなのだ。 はじめてのケイク。 知らないおばけはいっぱいいる。 教祖に勝手に占われる。しかも最悪(笑)。 正月や一切合切ふふふの麩。 美味を悪者あつかいしちゃ、ダメ。 麩の柳川鍋、麩となすとさやんどうの煮つけ、さつま揚げと豆腐と麩のピリ辛煮。 麩も葛餅も原料は小麦粉。葛餅のほうが手間がかかる。 大食いお菊。自分でお金出すときはふ…

カレー祭4

『もぬけの考察』

『もぬけの考察』村雲菜月 第66回 群像新人文学賞受賞作! この部屋の住人は、みんないなくなる? 都市の片隅にあるマンションの一室、408号室に入れ替わる住人たち――。奇想天外な物語が、日常にひそむ不安と恐怖を映し出す。 怖っ! マンションのとある一室を舞台に、住人たちがいなくなっていく様子を描いた連作短編。 最初はミステリー?と思いながら読みましたが、謎が解き明かされるというわけでもなく、ひたすら住人たちがいなくなっていく物語。 ホラーとも違うし、なんと言ったらいいか不気味な雰囲気の小説でした…

10万字の長文を読めるのが異常〈本を読めなくなった人たち〉

1996年のピークを最後に本の売上は右肩下がり。色んな人物が色々と論じているが、その中の1冊本を読めなくなった人たち。基本的には大学生以下のZ世代を対象とした取材ではあるが、世代よりも広い問題である。 本書が示す前提として、まず、10万文字(新書200ページ程度)の長文を読めるのは特殊能力。現在の大学院生や国立大学生でも娯楽として本を読まない。そもそも、長く複雑な情報を義務じゃなく主体的な娯楽として扱える層が圧倒的に少数派。 これは読書に限らず、クラシック音楽の交響曲はポップスほどの売り上げを出…

本屋さん

出版科学研究所は2026年1月26日に,「2025年の紙の書籍・雑誌の推定販売金額が前年比-4.1%の9647億円となり,1975年以来50年ぶりに1兆円を割った」と発表。この数字は売り上げがピークだった1996年の2兆6564億円から40%以下の水準とのこと。 減少した一因として,雑誌の休刊や発行回数の縮小な。1996年から-10.0%の3708億円。インターネットや街の書店の減少,コンビニでの売り場縮小などから,紙の雑誌の売り上げ不振が続いたのが一因との推測。 たしかにね。コンビニでも「雑誌…

プチ感想・レビュー#421【君が制服を脱いだら】1巻

※引用:「君が制服を脱いだら」1巻より 「君が制服を脱いだら」1巻のプチ感想・レビューです。 感想は読書メーターで書いた文章になります。 興味を持ってもらえると嬉しいです。 寿こと - 読書メーター (bookmeter.com) 感想 見た目からの年齢の勘違い、女の子のON/OFF姿の勘違いと何だか懐かしさもあるラブコメ。 純朴な高一男子(一平)と大学生(二浪)女性(弥生)の組み合わせ良いですね(嘘偽り無し)。 腹黒で納めていいのかって性格の弥生ですが、容姿も学力もちゃんと日々努力しているので…

【読書】(漫画)「妹に婚約者を譲れと言われました 最強の竜に気に入られてまさかの王国乗っ取り?」(全11巻)

妹に婚約者を譲れと言われました 最強の竜に気に入られてまさかの王国乗っ取り? 1 (B's-LOG COMICS) 作者:hi8mugi KADOKAWA Amazon 妹に婚約者を奪われ、竜に身を捧げることにした令嬢のお話。 前半はかまってちゃん全開でちょっと読んでるのが辛かったけど、途中から、自分でそれに気づき、なんとかしないととなっていったのでよかった。 前半はほとんど「ヒーロー」担当のドラゴンが眠っていて、彼を目覚めさせることがミッションみたいな感じで主人公が一人で逞しくなっていく流れ。…

J.R.R.トールキン『ホビットの冒険』を読んで

こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、J.R.R.トールキンの不朽の名作『ホビットの冒険』について語りたいと思います。ファンタジー文学の原点とも言えるこの作品は、冒険心と想像力をかき立て、読み終えた後には必ず心に温かな余韻を残してくれます。 『ホビットの冒険』の魅力 ✨『ホビットの冒険』は、小さなホビット族のビルボ・バギンズが主人公です。彼は平穏な日常を愛する慎ましい人物ですが、魔法使いガンダルフと13人のドワーフたちに誘われ、竜スマウグが支配する宝を取り戻す旅に出ます。 この物語は…

Gワークス みんなのトヨタ旧車

発行元:三栄 Gワークス みんなのトヨタ旧車まとめ Gワークス みんなのトヨタ旧車を読んだ理由 Gワークス みんなのトヨタ旧車で仕事に活かせるポイント Gワークス みんなのトヨタ旧車から学んだこととそれを活かす方法 Gワークス みんなのトヨタ旧車感想 Gワークス みんなのトヨタ旧車まとめ セリカ、カローラ、マークII、レビン…いろんな車があって楽しいですな。 Gワークス みんなのトヨタ旧車を読んだ理由 コンセプトに惹かれて Gワークス みんなのトヨタ旧車で仕事に活かせるポイント 特になし Gワー…

青山文平「ひと夏」

☆ 前期試験が終わり、英検一次試験の結果が発表され、一山越えた感じだ。もうすぐ二山目が来るけれど。 ★ さて今日は、青山文平さんの「つまをめとらば」(文春文庫)から「ひと夏」を読んだ。 ★ 江戸時代、22歳の啓吾は部屋住みの身。兄の世話になりつつ道場通いの日を送っている。 ★ そんな彼に出仕の話がやってくる。そこそこ名門の武門の家柄といえ、昨今は藩の疲弊を受け、つつましい生活を送っている。次男が出仕すること自体珍しくなっていた。 ★ 裏があるに違いないという兄の見立て通り、彼の赴任地は幕府領に囲…

忘れてもいいのだ『読書からはじまる』長田弘

『読書からはじまる』長田弘 ちくま文庫 読書からはじまる (ちくま文庫) 作者:長田弘 筑摩書房 Amazon 読書垢を自称しているので、たまにはこういう本を読んで積本、積dleをしてもいいんだみたいな後押しをしてもらいたいと思ったりする。後ろ暗い動機なのだ。 本を読んでいる身としては、そうだなそうだな、そういわれるとうれしい、そういう見方もあるねとさらさらと読んでいける本。 読書が好きじゃない人も読んだらちょっと読書っていいかもと思えるくらい。 自分がとても良いなと思ったのは、 ・本に書いてあ…

フジリュー版「銀河英雄伝説」10年の連載が堂々の完結 の巻

★本日発売のウルトラジャンプにて田中芳樹先生原作、藤崎竜先生が作画した「銀河英雄伝説」が完結を迎え銀河の歴史が幕を閉じました。

今日も本読んでから就寝

風邪は7割程度は回復した感じです。 朝起きるのはちょっと辛かったですが、日中から寒気が完全に無くなり、咳、鼻水と少し痰がでる程度。このまましっかり休めば明日には健康状態9割になりそうです。 今日は資格対策の勉強はしませんでしたが、そのかわりに読書に時間を使いました。 繁忙期も一昨日で終わ(終わらせ)り、午後は訪問件数が少なけれ(あと風邪引いてなければ)ば、かなりの時間を自分の自由時間に使えるため、頑張って午前中に仕事を集中させました。 ちょっと今月は胃腸炎と風邪が立て続け(あと転職一次面接)だっ…

ハッピーバレンタイン

先日のバレンタインデーの話です。 僕用に2個買うあたりが 欲望に忠実な子っこ氏らしいなと思いましたw 欲望に忠実な話⬇️ sjakyu.hateblo.jp

読書日記2072

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー日記 一日が経った。私は『開かれた社会とその敵 第一巻 下』を読み進め、同じ日に大前研一『「知の衰退」からいかに脱却するか?』も読んだ。読後感を一言で言えば、頭の中が「ビジネスって感じ」になって、わけがわからなくなった日である。だが、わけがわからないというのは、単に疲れたという意味ではない。私が信じていた批判の作法、教養の像、知性の重さのようなものが、いくつか別々の方向へ引っ張られて、きれいにほどけないまま、糸が絡まっ…

「イン・ザ・メガチャーチ」

朝井リョウからのこの本に関するメッセージより 【作品の舞台は、ファンが好きな対象を熱烈に応援することで成長を続けている“ファンダム経済”です。“推し活”を土台とした経済圏、といえば分かりやすいでしょうか。その仕掛けを「構築する側」「仕掛けられる側」「かつて深くのめり込んでいた側」の3つの視点で物語を書きました。 作品を象徴する一文として、本の帯にはこのような文章を抜粋しています。「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」好きな対象を応援する側というよりは、集団心理を操…

「傷つきやすいアメリカの大学生たち」 感想・書評|3つのエセ真理が若者をダメにする原因と解決策

以前から気になっていたある疑問というか、「行き過ぎた政治的配慮」に対する原因の調査とその回答が載っている、そんな著作です。 傷つきやすいアメリカの大学生たち:大学と若者をダメにする「善意」と「誤った信念」の正体 作者:ジョナサン・ハイト,グレッグ・ルキアノフ 草思社 Amazon 「はじめに」と題して、本書は「3つのエセ真理」に言及する。その3つとは 脆弱性のエセ真理:困難な経験は人を弱くする 感情的決めつけのエセ真理:常に自分の感情を信じよ 味方か敵かのエセ真理:人生は善人と悪人との闘いである…

『天気の不思議を読む力』トリスタン・グーリー(エイアンドエフ)

空にも雲にもたくさんの種類があり、それを読むことにより、今後の天候を予想することができます。海・山・川が揃った田舎で育ち、仕事も半分アウトドアな私も、ある程度、その能力を持っていますが、この本は、系統立てて、科学的に解説してくれます。なんとなく知っていたことが、ああ、こういうことだったのかと一段深い知識を得ることができました。強風の時、ビルの側での歩き方などにも応用できる風の動きなどの解説や、春のぽかぽか陽気のときに暖かい陽だまりの見つけ方なども書いてあり、野外活動でお得な知識が載っています。温…

“普通”から少しずらした所に自分を置きたい

私は、常々普通からちょっとずらしたところに、自分を置きたいと思っています。 何故かと言えば、普通から見えないところに気付きがあり、自分を少しでも変え続けたいという思いがあるのです。 かと言って、“変わり者”になると言うことではありません。 「あたりまえ」・・・・ 続きはこちら

改めて勉強することにしました

分かっていることを改めて勉強するのは、結構勇気がいります。 その場しのぎで使ってきたツケが、ここに来てちょっとしたブレーキになるとは思いもしませんでした。 しっかりと使い方を熟知して、自分に最適な利用方法を見つけていければと考えています。 そして・・・・ 続きはこちら

【書評】『あなたの知らない脳』:意識という名の「密航者」が暴く、自己の深淵

「自分」という存在の舵を握っているのは、果たして誰なのか。デイヴィッド・イーグルマンの『あなたの知らない脳』は、私たちが自明のものとして疑わなかった「意識」の主権を根底から覆し、脳という巨大な宇宙の真の姿を白日の下に晒す、極めて挑発的な一冊である。 本書が提示する最も鮮烈なイメージは、意識を「大西洋を横断する蒸気船に乗った小さな密航者」に例える視点だ。私たちは、自分自身の意志で決断し、行動していると信じている。しかし、その背後では、意識がアクセス権すら持たない膨大な数の神経回路が、独自の論理で事…

『食品の裏側』~元・添加物の神様が教える、食卓に潜む「本当の恐ろしさ」~

はじめに 今回は、阿部司さんのベストセラー『食品の裏側—みんな大好きな食品添加物』の書評です。 「食品添加物」という言葉を聞いて、どのような印象を持つでしょうか? 「なんとなく体に悪そうだから避けている」という方もいれば、「国が認可しているものだから安全なはず」「安くて便利なんだから気にしすぎても仕方ない」という意見の方もいるでしょう。 しかし、その「中身」が一体何で、どのように作られているかまで具体的にご存知の方は少ないはずです。 この本は、かつて「添加物の神様」と呼ばれ、あらゆる加工食品を魔…

フィリップ・K・ディック『銀河の壺なおし』[怪獣大戦争による破綻と寂しくも前向きなラスト]

ギャラクティック・ポットヒーラー。ちょっと強そう。見るからにB級なタイトルだけど、その名に反せずディックらしいB級SFな物語が展開される。 奇妙な遊戯、倦んだ日常からの脱出装置としてのB級SF的なギミック、嫌な元妻と新たな恋人、奇妙な仕事、多種多様な宇宙生命体たち、予言の書、善悪二神の対立、そして二大怪獣大戦争の末の事態の破綻。いつもならここで終わるところだけど、本作はそこからもう一歩前に踏み出す。その結末については訳者あとがきでダグラス・A・マッキーとロバート・ビーの二通りの解釈が紹介されてい…

読書録「砂漠」5

読書録「砂漠」5 著者 伊坂幸太郎出版 新潮社 p346より引用“確かに、生きていくのは、計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、「分かんねえよ、どうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃやりながら、進んでいくことなのかもしれない。” 大学新入生の五人を主人公とした、在学中の青春を描く長編小説。他社、同社刊行作文庫版。 大学に入学してすぐに、クラスメイトとの宴会に参加している主人公・北村。皆が頑張って盛り上がろうとしている中、北村は少し冷えた心持ちでいたのだけれど…。 上記の引用は、修行内…

本「ブックセラーズ ダイアリー」

昨年末から、スコットランドの古書店主の日記を3冊まとめて読んだ。古書店に来る変わった人々、店員や友人達との交友、イベントや様々な出来事、困り事、古書店の業務について日記という形で紹介したもの。著者は、2001年に地元の古書店を衝動買いし、古書の買取販売の経験を積みながら現在に至る。この日記は 2015年前後の3年間のもの。日記に登場する客は変わった人物が多くて、読み始めた時はスコットランド人の読書家や愛書家には変わり者が多いのかと思った。でも日記に書かれているのは一部の客であり、全ての客が変わっ…

131冊目〜珈琲店タレーランの事件簿8 願いを叶えるマキアート〜あらすじ・感想(ネタバレあり)

131冊目は、大人気《珈琲店タレーランの事件簿》シリーズの8作目〜願いを叶えるマキアート〜を読みました! 気づけばもうシリーズ8作目😳となる今作ですが、安定した面白さで、コーヒーが飲みたくなるようなお話でした! books.rakuten.co.jp あらすじ 珈琲店《タレーラン》のバリスタ・美星と正式に付き合い始めたアオヤマ。 そんな中、京都で開催されるコーヒーの飲み比べイベントに出店することに。 全6店舗が出店する大賑わいのイベントであったが、初日から何者かによる妨害事件が発生。 犯人の魔の…

「顔に降りかかる雨」桐野夏生:祝・村野ミロシリーズ完結!ヒロインが90年代新宿で探偵を始める第1作

ページ内のリンクには商品プロモーションが含まれています ――1週間で、消えた1億と親友を探しだせ。 親友の耀子が、恋人の成瀬という男から預かっていた暴力団の金と共に、姿を消したという。 夫を亡くした過去に苦しむ32歳女性ミロは、知り合ったばかりの成瀬と共に、耀子の行方を追うはめに。 日本の女性探偵ハードボイルドの先駆けとなった、1993年度乱歩賞受賞作。 新装版 顔に降りかかる雨 (講談社文庫) 作者:桐野夏生 講談社 Amazon 大変だ~! あの 「村野ミロシリーズ」が、 完結した~! \最…

新学期にだけ見える星座 感想 レビュー 約5年ぶりの市立高校シリーズ新刊 著者:似鳥鶏 創元推理文庫 小説 ミステリー

にほんブログ村 この記事にはプロモーションが含まれています。 ランキング参加中読書 ようこそ、シュガーのファンタイムへ! 似鳥鶏さんが創元推理文庫で書いている青春ミステリー「市立高校シリーズ」5年ぶりの新作となる 新学期にだけ見える星座 を読みました! 新学期にだけ見える星座 市立高校シリーズ (創元推理文庫) 作者:似鳥 鶏 東京創元社 Amazon 久しぶり過ぎて登場人物や空気感を覚えているか不安もありましたが、少し読み進めると、独特でユーモアのある文章と、葉山くんや柳瀬さんや伊神さんといっ…

今更見ていく今年の読書目標

こんにちは。ウィステリアです。 目標を立てると、いい一年が過ごせるらしい。 というわけで、今日は私の「読書目標」を紹介させていただきたい。読書を趣味とし、ブログを運営している私には、様々な読書の目標がある! 2026年も一か月以上経ったところで、今年の目標をしっかり確認していきたいという試み。 今年の読書目標 ①100冊読む ②長編小説を10冊読む ③海外の名著を10冊読む ⑤日本の名著も10冊読む ⑥本屋大賞作品を5冊読む ⑦賢治批評を10冊読む ⑧新しい分野の本を3冊読む ⑨日本の古典にまつ…

「私」はどこにあるのか──カントと脳科学が解く主体の秘密

我々は、あたかもわれわれ自身の意識(思惟する主観)においてかかる実体的なものをもつかのように、しかもそれを直感するかのように思いなすのである。それというのも内的感覚の一切の述語は、主観(主体)の「私」に関係し、またこの「私」はもはや他のいかなる主観の述語としても考えられ得ないからである。 *カント、「プロレゴメナ」177頁 主体という錯覚──カントと脳科学が指し示す「私」の構造 本論説の意図 本論説の意図をまず明らかにしておきたい。 私たちは日常の中で、「私が考えた」「私が決めた」「私が感じた」…

16冊目 恐竜大絶滅 陸・海・空で何が起きていたのか 著:土屋 健~失われた生命たちと生き残りについて~

こんにちは。かんきっくです。 今回は無茶苦茶久しぶりに読書感想。 いや、本は読んではいるのですが、1月2月ととんでもなく忙しくて、風呂の中でのんびりしながら読むくらいの時間しかなくてものすごーく遅いペースで読書しておりました。 今後もこれくらいのペースが続きそうだけど、変わらず読んでいけたらいいなあ。 はい。ということで今回はこの 恐竜大絶滅 陸・海・空で何が起きていたのか っていう新書です。 ここまで読んできた15冊とはかなり毛色が違うこの本。 内容としては、「なぜ恐竜は絶滅してしまったのか?…

海の都の物語(1)-塩野七生

(2020年10月7日投稿) 評価4(5段階評価) 452年フン族に追われイタリア半島北東の沼沢地帯に居を構えたヴェネツィア人はやむなくビザンチン帝国の属国として生きる道を選ぶ。その後、持ち前の合理性を発揮し「はじめに商売ありき」のリアリスト集団は一千年の長きに渡り地中海世界に海洋貿易国として君臨する。 西の神聖ローマ帝国、東のビザンチン帝国に挟まれて生き残りを賭けるヴェネツィア共和国のしたたかさが光る。10世紀末には、神聖ローマ帝国とローマ法王の調停役、ビザンチン帝国の西方防衛の肩代わり役とな…

マンガ紹介【罠ガール】感想

今日はリアル農家の作者が描く【罠ガール】を紹介するよ。 キャラクターとあらすじ 朝比奈千代丸(あさひな ちよまる) 農家の娘で高校3年生。18歳にして「わな猟免許」を取得し畑を荒らす野生動物を捕獲している。 害獣駆除の現場をリアルに、わかりやすく描いた罠猟マンガ。 感想 罠の使用に免許が必要だったり、許可がないと使えないなんて知ってた? 細かいところを言えば動物によって罠に使用するワイヤーの直径や、大きさなんかも細かく決まってるらしい。 こんな感じに思わず「ほへー」となる害獣駆除、罠の知識が多く…

『歴史のなかの奇妙な仕事』 働くって大変

『歴史のなかの奇妙な仕事』ニコラ・メラ/訳:寺井杏里歴史のなかの奇妙な仕事作者:ニコラ・メラ原書房Amazon著者はフランスのサイエンスライター。 なので「歴史の中」の舞台はヨーロッパがメイン。100近い職業をピックアップし、それぞれ数ページで紹介する構成です。 「死体泥棒」「抜歯屋」「道化師」などの有名なものから、「国王のトイレ係」「罪喰い」「パンカー係」などの「?」というものまで幅広い。 気になった項目をちょこちょこ拾い読みするのに良い一冊です。私は「知らなかった〜」系の職業が楽しかったかな…

日々心の動きを観察しているとさまざまな気づきがありますね。 ブレも含め何も決めず自然に、言葉にならない感覚をそのまま味わう♪心の友のひと言がじわじわ効いてきます… 波のような私の心の動きを愛しいと感じられました。ありがとう! (nice things最新号に添えられた言葉。これもなんとなく「波」のイメージかな) 読書空間 ひつじ日和

狼と香辛料

狼と香辛料 全16巻 少女の姿に耳と尻尾のついた賢狼「ホロ」。 村人からの信仰心が無くなりつつある彼女は北の故郷を望むことに。 収穫祭の日、村に来た旅の行商人「ロレンス」。 ホロは自らの宿る麦の一束をロレンスに渡す。 二人は長い長い旅を共にすることに。 狼と羊皮紙 ホロとロレンスの旅の終わりから十数年。 旅で出会った「コル」は聖職者になるため「狼と香辛料亭」から離れることに。 こっそり付いてきたコルを兄と慕う二人の娘「ミューリ」。 事件に巻き込まれても凸凹コンビの二人なら大丈夫!? 狼と香辛料S…

峠(下)-司馬遼太郎

(2020年5月5日投稿) 評価5(5段階評価) 奥羽越列藩同盟軍として新政府に抗戦した長岡藩軍事総督・河井継之助、ついに長岡城下で銃弾に倒れ会津を目指すも塩沢にて没す。享年40。 幕末の大混乱の中、小藩ながら中立独立をもくろみ西軍(官軍)との直接交渉に藩の命運を賭ける小千谷会談の場面に胸を打たれた。結局、自軍への参入を促す会津の策略もあり、交渉は決裂、継之助は西軍との決戦に舵を切る。 「むろん、全藩降伏という道はある。しかしながら、わが長岡藩はそれを望まぬ」「よろしく公論を百年の後にまって玉砕…

面倒だけど、幸せになってみようか~クォン・ナミ

面倒だけど、幸せになってみようか 作者:クォン・ナミ 平凡社 Amazon ☆☆☆☆ 韓国の日本文学翻訳家さんのエッセイ。何が嬉しいといえば、翻訳されてるのが私が好きな作家さんがズラリ。益田ミリ、小川糸、群ようこ、三浦しをん、角田光代、黒柳徹子、村上春樹、鈴木のりたけ、安西水丸。翻訳家って羨ましいお仕事、作家ではないが自国の人に正しく作家の思いが伝わるように翻訳。単なる言葉の置き換えではなくてどこまで触れるのか、そこは微妙な範囲ですけど。 逆に今、シェイクスピアをかじり始めていますが、これとて日…

自由でしあわせになるためには絶対必要だと思う

「お互いに生きてきた世界が違う」 これ、結婚すると実感します。 女と男は生きてきた世界が違うんですよね。 『フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について』を読みました。 韓国のはなしです。 日本によく似てる。日本以上かもしれない。 夫にとって私は、既存の社会通念に納得しない、面倒な人間だった。でも、私は女性であるがゆえに受ける不当な扱い、問題意識すらなく行われてきた女性への抑圧が気になってしまう。(p.5) 常々思っていたことですが、韓国社会は日本によく似ている。 そして、日本よ…