トピック一覧

働き方

中小企業、新卒採用できませーん。

最近、会社が騒々しい。騒々しさの原因はアホだが、問題は深刻だ。多くの中小企業が直面している問題だ。ウチの会社は、昨今の新卒採用市場に合わせて新卒採用の条件を大幅に引き上げた。「大手に負けない」という心意気は良い。しかし残念ながら当社は中小企業。新卒の待遇を上げる一方で、既存の社員の待遇の底上げは行われなかった。その結果、新卒と中堅社員の給与がほぼ変わらないというアホな状況となりギスギスしているのである。とはいえ、新卒採用などで新しい力を入れていかなければ会社は衰退してしまう。新卒採用のために条件…

AIネイティブ時代のプロダクト設計〜なぜ「完璧な仕様」は機能しなくなったのか

ここ数年、AIがプロダクトを大きく変えると感じ、従来と何が違うのかが気になってきた。投資家としても海外を含むスタートアップやプロダクトを見る機会が増える中で、AIを前提に設計されたプロダクトには、従来とは明らかに異なる成功パターンがあるように感じている。 それは、AIが中心となるプロダクトの設計には、「完璧な仕様」を追い求める従来の手法とは異なる、新しい姿勢が求められているということではないか。プロダクトを完成させるのではなく、変化し続ける前提で設計するという姿勢だ。 たとえば、AIコードエディ…

ISMSの文書管理をGitHubに移行したお話

コーポレートエンジニアの @sion_cojp です。 この記事では、ISMS関連の文書を Google Docs から GitHub に移行した理由と運用方法 について紹介します。 ISMSで管理する文書とは? ISMS(Information Security Management System)は、情報セキュリティを組織として継続的に管理・運用するための仕組みです。 ISO/IEC 27001(JIS Q 27001)は、そのISMSをどのように構築・運用・改善していくべきかを定めた規格に…

行動する技術 - ネクストアクションの極意

学ばないとAIを活用できる人とそうでない人の差が広がる、という話を前回書いた では、実際に学ぶためにはどうすれば良いのだろうか。という話を今回はする。 soudai.hatenablog.com 今回の大きなテーマは内省のサイクルを回すために必要なネクストアクションの設定である。 そのために必要なポイントを説明していく。 ネクストアクションを設定する重要性 まず、兎にも角にもネクストアクションを設定することが重要である。 これはよく、1on1などでフィードバックすることでもあるが、コルブの経験学…

AIはソフトウェアエンジニアの仕事を変容させる: 『バイブコーディングを超えて』

時間ある時に読もうと思っていた『Beyond Vibe Coding』ですが、結局時間ある時というのは来なくて、翻訳が出たのを知ったのでついに読みました。結局母国語で読んだら数倍のスピードで読めるのでROIは悪くなさそうなんですが、一方でこの1年くらい私がウンウンと考えていた問題がすでに言語化されていることを知り、もっと早く読んでおけばよかったとも思いました。やはりAI関連の書籍は今は原文で読む時間をまとめて取るべき、という結論になりました。 バイブコーディングを超えて ―AI時代を生き抜く開発…

おい、頑張るなら組織と踊れ

はじめに 「おい、辞めるな」で辞めないことを選んだ。 syu-m-5151.hatenablog.com 「おい、辞めないなら頑張れ」で頑張り方を学んだ。 syu-m-5151.hatenablog.com 見せろ。対話しろ。上司を勝たせろ。スポンサーを作れ。そう書いた。 で、やってみてどうだった。 正直に言う。私はうまくいかなかった。見せているつもりだった。対話しているつもりだった。上司を勝たせようとしていた。でも、空回りしていた。 なぜか。組織の力学を理解していなかったからだ。 いや、もっと…

プログラミングが好きな人こそ今の時代、プログラマーになる方がいいと思う。- 「プログラミングが好きな人は、もうIT業界に来るな。」を読んで

はじめに AIにリサーチをさせていた。結果が返ってくるまで数分かかる。待っている間、Xを開いた。 流れてきたタイトルに、手が止まった。「プログラミングが好きな人は、もうIT業界に来るな。」 note.com リサーチは終わっていた。結果を確認しないまま、記事を読んでいた。小学生の頃から黒い画面に向かい続けてきたエンジニアが、生成AIの登場によって「自分の手で作る喜び」を奪われつつあると語っていた。「心の中で何かが音を立てて崩れる」という表現があった。 共感したのか、と聞かれると困る。共感しなかっ…

LINEグループ作成を要求されるCEO詐欺メールについてまとめてみた

2025年12月半ばより、組織の代表者からの業務連絡を装った不審なメールに対する注意喚起が、日本全国で多数行われています。これらは「CEO詐欺」とも呼ばれる手口で、不審な連絡に応じてしまった場合、第三者名義の口座へ金銭を振り込ませるよう誘導されるおそれがあります。ここでは関連する情報をまとめます。 昨年末から相次ぐ不審メールの注意喚起 2025年12月以降に多数の組織から注意が呼びかけられている不審なメールは、社長などの組織代表者を差出人名や件名にして送られてくるものが多く、その特徴からCEO詐…

副業・業務委託エンジニア受け入れの実態と、うまくいくタスク設計のコツ(バクラク事業部の事例をもとに)

はじめに 「LayerXって正社員しか採用していないのでは?」「バクラクの開発はハードルが高そう」 そんな印象を持つ方もいるかもしれません。 ただ実際には、LayerX バクラク事業部ではこれまでも 副業・業務委託のソフトウェアエンジニアを受け入れ、プロダクト開発を一緒に進めてきた実績があります。 最近SNSでこの話題に触れた際にも反響があり、「興味はあるけれど、実態が分からない」という方が一定数いることを実感しました。 バクラク事業部で副業・業務委託のソフトウェアエンジニアも受け入れていること…

開発環境現状確認2026

開発環境現状確認(2026年) - Don't Repeat Yourselfという記事を見かけたので僕も書いてみることにする。 Terminalエミュレータ WezTermとGhostty(ほぼWezTerm) 2つを併用しているが、基本はほとんどWezTerm。Ghosttyも使えるように設定しているが、以前のバージョンは仕事の環境で使っていたところクラッシュが頻発したので、結局WezTermを使う運用になっている。Appleプラットフォーム的にはGhosttyの方がネイティブUIに近くて良…

「分析の結果、コストに見合わない」といわれて解約された。

僕は食品会社の営業部長。昨年夏に某法人から解約通知を受けた。業務内容は福祉施設の給食提供業務だった。解約通知には、ウチの会社に委託している業務を分析した結果、コストに見合わないと書かれていた。インターネットで見つけてきたテンプレ文章で気取っていたけれども、「給食なんて簡単だから自分のところでやる。金がもったいない」ということであった。給食業務の泣き所である。設備と人材さえ確保できれば始めるのはそれほど難しいものではないからだ。当該法人は、福祉施設に派遣している当社のスタッフを引き抜きまで行ってい…

父の介護が始まったと思ったら終わった。

結論から書くと以下の通りです。 ・親の様子がおかしいと思ったら、早めに地域包括支援センターに相談しよう。 ・市の福祉課、高齢課などにも相談しよう。必要なら警察にも躊躇無く相談しよう。 ・「一人で抱え込んではいけない」とわかっている人も、いざその立場になると相談を後回しにしがちなので気をつけよう。(徐々におかしくなるので相談のタイミングを逸する。ゆでガエル理論) ・親の様子はなるべく頻繁に確認しよう。 あらすじ。 2025年12月上旬 この頃から父の易怒性が高まり、同居する母に怒鳴り散らしたり、近…

2026年の椅子取りゲーム

商談サイトに掲載されている案件をクロールして自動的にAIで提案書を作成、提出するという人の話を聞いて、どうにも反応に困って「そのメンタリティが素晴らしいですね」と答えたのだが、どうも先方の望む答えではなかったようで、苦笑いされてしまった。「それはひどく失礼ですね」と答えれば良かったのか、あるいは「それこそが現代の営業ですね」と言うべきだったのか。とはいえ、虚無に、曖昧さと人間離れした楽観をコーティングしたような、あのAIの提案書を、ほとんどそのままノールックで提出して人間に読ませるというのは、シ…

連載43歳タイミーおじさん~まだ語ってない部分があった 真の即払いがここにある~

ホントは一番最初の記事に書こうと思っていたんですが、エイヤで書いているので抜けてしまった大事なことがありました。 また、いくつかのコメントで、タイパが悪い、というリアクションがありました。 タイミーの仕事をタイパを考えて対象から外せる状態にいることはとてもいいことだと思うのですが、タイミーをメイン、もしくは私のように主要な副収入と考えている人にとって、タイパなんて二の次なのです。そこで働いた2000円、3000円は、そこで働かなかった場合には手に入らない現金なのです。現金をどうしても手に入れるた…

「顧客視点」だけではビジネスにならない、という話 - エンジニアが「ビジネスを意識する」とは何か -

はじめに 「顧客視点は“必要条件”であって“十分条件”ではない」 よくビジネスサイドから「エンジニアもビジネスを意識しろ」なんて言われることがあるだろう。エンジニアの間でも「ビジネスがわかるエンジニアにならなきゃ」という会話はよく耳にする。Xなんかでもよく目にする。 でも、そこで語られている「ビジネスを意識する」の中身が、どうも自分にはしっくりこないことが多い。今回は、エンジニアがビジネスを意識するとは結局どういうことなのか、自分なりの考えを整理して書いていく。いわゆる、ポエムだ。これ以降でエン…

2025年のアウトプットふりかえり

2025年はソフトウェアの作り方が大きく変わった年として記憶されるだろう。自分にも特に印象に残る一年だった。仕事で2025年のアウトプットをまとめる機会があったので、記録として残しておくため、せっかくなので久しぶりにブログエントリを書くことにした。年内に仕上げたかったが、いろいろあって年始になってしまった。ブログを書くブランクが長いとこうなる。 なお、当たり前ではあるが、このブログエントリは 100% 私が書いており、記述にも構成にも AI は関与していない。 1月 年末年始は義実家で過ごして考…

Googleに勤めて10年が経ちました

光陰矢の如しとは良く言ったもので、今日でGoogleに入社して10年が経ちました。それまでは研究者時代まで含めても5年以上同じところに勤めたことがなかった上に、Googleに入ってからも「5年もいられたら御の字」と思っていたことを考えると、随分と遠いところまでやって来たなぁというのが偽らざる感想です。ということで、主に公開済みの記事・資料類を引きながら、この10年間やってきたことを差し支えない範囲で振り返ってみようと思います。

ダイニングリモートワークの相棒たち

2025年の後半はなぜかブログ記事を公開できませんでした。気分がのらないとか、仕事に必死とか、当時のわたしに理由を聞けるなら何かあるんでしょうが、もはや忘れてしまいました…お久しぶりです!2026年もよろしくお願いします。

はてブでコメントくれた皆様へ

そこそこ気合入れて伸びたらいいなと思った記事なので、たくさん読んでいただいて救われました。 タイミーの知られざる、普通は知らない面白機能をお勧めするつもりで書いたのですが、それ以外の大変な部分を気にしてくれた方がたくさんいたのは実は想定外でした。メインに味付けした副菜のつもりだったんだけど。 はてブでリアクションくれた皆様、すべて読ませていただいています。直接リプライの機能が無いようなので、いくつか補足を兼ねてお返事させていただきます。 ephedrina この人が倒れたら家庭終わりじゃん ハウ…

日本人とプロジェクト

今日は8年前に書いた雑文をアップする。これまで基本的に経済学に関するエントリを続けてきたが、これはより一般的な社会評論に属する文である(今読み返してみると、当時の仕事上の不満が微妙に反映されているようだ)。 内容的には、池田信夫氏が批判してやまない日の丸プロジェクトの問題がテーマになっている。主旨が通俗的という批判は甘んじて受けるが、ただ、このテーマは、14日のエントリ(optical_frogさん、はてなスターありがとうございました)で挙げた産業政策の属人性の問題と相通ずる*1。さらに言えば、…

NotebookLM をソースとした Gemini の Gem で問題定義サポーターというツールを作った

しばらく前に Gemini のソース情報として NotebookLM を指定可能になりました。 tbpgr.hatenablog.com 今回は、その新機能を利用して NotebookLM をソースとした Gemini の Gem で問題定義サポーターというツールを作りました。 Gem は公開設定にしてあり、皆さんも利用可能にしてあります。

2025年 退職と転職

退職 約7年勤めた All Turtles を9月に退職した。 All Turtles は私が初めて勤めたアメリカの現地企業だった。 blog.haiji.co アメリカで、ブランドとプロダクトのデザインを兼務することは珍しいのだが、ありがたいことにどちらもやらせてもらうことができた。初めての仕事は、新しく立ち上げるプロダクトのロゴデザインだった。その後プロダクトのデザインも複数関わった。組織が大きくなるに連れて、最初はただの「デザイナー」だったものが、ブランドとプロダクトが組織上違う部署になり…

「こんな複雑なことをしないといけないのはおかしい」というソフトウェアエンジニアの勘

時折、「やりたいことに対してこんな複雑なことをしないといけないのはおかしい」という感覚がはたらく。ソフトウェアエンジニアの勘といってもいい。 FizzBuzz Enterprise Editionはプログラマジョークとして解されるが、実際のエンジニアリングではもっと微妙な形で表れる。たとえば設計やコードレビューの最中に「こうしたらどうなるだろうか」と思いつき、提案を実装した結果として管理すべき状態やコード量が減ったりする。(関連: 状態、結合、複雑性、コード量の順に最適化する - valid,i…

最古の「プログラマ不要論」とAI時代の「プログラマ不要論」の共通点

AIがコードを書くのでプログラマ(or エンジニア)が不要になるという話が出てくるようになりましたね。 けど、プログラマ不要論って、プログラミング言語が現れて以来、10年に1度くらいのペースで表れている話です。10年前の2015年あたりにはちょっと途切れていたというか限定的だったので、久しぶりに現れたプログラマ不要論にみんなビックリ、という状況なんじゃないでしょうか。 ここで「プログラミング言語が現れて以来」と書きましたが、最初のプログラマ不要論は、1960年ごろFORTRAN、COBOLという…

開発を任されたときには、助けてもらえるようにしている

こっちに雑記を書くのは久しぶりな気がする。年末だし家族で買い物でも行こうかってなって、娘たちがメイクを始めたので待っている間になんか書く、という感じ。 自分は、周りから見るとわりと変わった動き方をしているように見えるのかもしれない?と思うので、なんとなく書いてみる。 それは、助けてもらえるように意識して動いているところ。 聞く相手が自分 最近は光栄なことに、いろいろな仕事を任せてもらえるようになってきている。チームのリーダーをやったり、ひとつの案件をなんとかする人としてアサインされたりしている。…

買収されてからの近況と今の仕事面白よって話と採用ネジ込みたい話

こんにちはヨシオリです。 めちゃくちゃ久しぶりなんですが、最近の会社の状況がかなり面白くなってきているのと、エンジニアの採用枠がちょうど「1個」空いているので、それに応募してほしくて久しぶりに書いています。 最初に、今やってる仕事を雑に説明 もともと Launchable という会社を立ち上げて作っていたプロダクトが CloudBees に買収されて、今は CloudBees Smart Tests という名前になっています。 やっていることを一言で言うと、「AIによるソフトウェアテストの最適化…

みんなでマネジメント〜マネージャーがボトルネックにならない自己管理型チームの仕組みづくり

はじめに こんにちは、カケハシでHoE(Head of Engineer)をやっている小田中です。2023年10月に入社してから、はや2年。「日本の医療体験をしなやかにする」を実現するための濃密な日々は自分自身を大きく成長させてくれている、と日々実感しています。今年のアドベントカレンダーでは、「マネージャーがボトルネックにならないチームづくり」をテーマに筆を執りました。 エンジニアリングマネージャーに求められること カケハシでは、エンジニアリングマネージャー(以下、EM)に期待することをCTOの…

仕事の報酬は仕事

これは「あらたま・いくおのAdvent Calendar 2025」24日目のエントリです。キヨシだけに24日にやらせて頂きます。 昨日はすてぃおさんの相談されやすいマネージャーが最強|すてぃおでした。そういえばワインと鍋、行ったことないのだった。 adventar.org あらたまさんもいくおさんもインターネット上で一方的に知っている状態で本人達とお会いしたことはないのですが、良いこと言ってるな〜といつも思ってみてます。なお我々3人には「Agendに載っている」という共通点があるのでフジイさん…

哲学史の博士論文を書き終えるまでの14年(1)「大学院」の存在を知る

「そろそろ大学院の準備もしないとね」。大学3年の終わり頃のことだっただろうか。周りに勧められるがまま就職セミナーなどに参加していた頃、有志を集めて読書会を開いてくれていた橋本先生が、ふとしたときに私に向けて口にした一言が、きっかけだったように思う。 「大学院」という言葉は、私にはまったく縁のないものであった。家族に大学を出た人は誰もいないし、私自身も、大学に入ったはいいものの、サークル活動——和楽器サークルで箏をひたすら練習していた——に明け暮れていた。たしかに哲学をやりたくて哲学科に入ったのだ…

「戦略・作戦・戦術」について ──戦略を語れと言われた気がするから、戦略を語ってみるぞ

今日は「戦略」について自分なりの理解を書いてみようと思う。 まず、「おい、戦略を語れ」という技術ブログ界隈で有名な nwiizoさんの記事がとても良いので、みんな読んだ方が良い。特にビジネスで「戦略」という言葉を使いがちな人は読むべきだと思う。ただ、想像する3.5倍くらいの長文なので、時間と思考力があるときが良いかもしれない。 会議室で誰かが「戦略」と言った瞬間、空気が変わる。 みんなの背筋が伸びる。うなずきが深くなる。誰かがおもむろにホワイトボードの前に立ち、矢印を描き始める。私も「なるほど」…

コロナとともに入社した私が体験した、「営業現場のリアル」

この記事は 食べログアドベントカレンダー2025 の23日目の記事です🎄🎅🎄 はじめまして。 食べログ事業で営業本部長を務めています荻野です。 今回食べログ20周年ということでTabelog Tech Blogに営業組織代表として執筆させていただくことになりました。 食べログは20周年ですが私は入社してまだ6年。 たかが6年と思われますがとても濃い6年だったので営業部署の苦労と進化を皆さんに感じて頂ければと思います。 まさかのタイミングで入社!これからだ!と思ったら… 食べログは今年で20周年と…

ソフトウェアエンジニアの本質は“課題解決”なのか?

「エンジニアの本質は課題解決である」というよく聞く台詞に対し、ずっと、軽い違和感があった。いや、決して強い反論があるわけではない。しかし、なぜかこの言葉が響いてこない。 この感覚がはっきりと表出したのは、実は最近だ。以前から感じてはいたものの、強く意識することはなかった。突き詰める対象になるほど、問題として捉えてこなかったのだろう。 だが、ソフトウェアエンジニアリングの現場にAIエージェントが入り込んだ今こそ、この違和感を言語化すべきだと思い至った。エンジニアが多くの時間を割いてきたコーディング…

中途入社一年目のテックリードとしての「判断」を振り返る

こんにちは!2025年1月にアンドパッド入社したやっはー (@yahharo) と申します 🤗 こちらは ANDPAD Advent Calendar 2025 の22日目の記事です。 前職でもテックリードとして機能開発の設計・開発・運用をしてきましたが、アンドパッドでも期中からはテックリードとしてさまざまな経験をしてきました。 しかしながら、新しい環境では、コードベースもチームの文化も異なります。 その中でも手探りしながら、この一年でいくつかの大切な判断をしてきました。 この記事では、今年やっ…

もはやセキュリティに「社内」と「社外」の境界はない。CSIRTとPSIRTを統合してひとつのチームへ

「飛行機に乗り合わせたたった一人の医者」をGeminiに描かせたら一人でジェット機の操縦席に座る医者になってしまった件 はじめに こんにちは、freeeセキュリティチーム マネージャーのただただし(tdtds)です。この記事はfreee Developers Advent Calendar 2025の21日目です。昨日はreiyaさんの「新卒の歩きかた in freee」でした。 例年、このあいさつは「PSIRTマネージャーの」で始めていたのですが、先日とうとうセキュリティチーム全体が両肩に乗っ…

4年間の実践から考える「異なる領域や立場を接続するデザイン」

この記事は、 NTT docomo Business Advent Calendar 2025 21日目の記事です。 こんにちは。イノベーションセンター IOWN推進室の塚越です。 12/21を担当するのも今年で3年目になりました。 最近、自分自身がキャリアの一つの分岐点に立っている、という実感を持つようになりました。 役割や関わり方が少しずつ変わる中で、 「これまで自分が何に向き合い、何を大切にしてきたのかを、一度言葉にして整理したい」 「これまで実践してきたことや考え方に、どこかで共鳴してく…

飛行機の隣席にオードリー・タンさんがいた話

この写真を見て欲しい。 私みたいな40overのIT屋にとって神のような存在であるオードリー・タンさんだ。しかもタンさんがlaptopで見ているwebサイトは、僕が作ったサービスの繁体字版ページだ。そう、タンさんは僕が載っていた飛行機の隣座席に座っていたのである。私は勇気を出してタンさんに話しかけた。だって人生でこんな機会は二度と来るはずもない。 「不好意思…オードリー・タンさんですよね?」 うおーーーーやはりご本人だった!いや様子おかしいと思ってたんだよ。座った瞬間mac開いて仕事始めたんだけ…

AI時代は、プロジェクトマネジメントやチームマネジメントの重要性が上がるよねの話。

今日は、この「AI時代は、プロジェクトマネジメントやチームマネジメントの重要性が上がる」ってことについて、ぼくなりに考えてたことを書いていこうと思う。 昨日、こんなポストをしたんですね。 AI時代、プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがめちゃくちゃ重要性上がるよねーという話をしまくっているのだが、あまり理解されていない気がする。ぼくの中では確信があるんだけど、重要性をうまく説明できていないのかな? — フジイユウジ (@fujii_yuji) 2025年12月16日 みなさん思…

ひらがな3文字の会社からひらがな3文字インターネットの会社に転職してテクニカルコミュニケーターという仕事をしている

こんにちは。id:mohri (@mohri)です。かなり久しぶりのブログ更新になりましたが、今年の8月から「さくらのクラウド」のテクニカルコミュニケーターとして働いていますので、「さくらインターネット Advent Calendar 2025」のシリーズ3の15日目としてその話を書きます。 とりま「テクニカルコミュニケーターってなんぞ?」といったお話は、自分の2ヶ月前に同じ職種でジョインした風穴(@windhole)さんが「さくマガ」で語っているのでぜひご参照ください。 👉 「情報の橋渡し役」…

レンガ職人の寓話でレンガを詰むだけの人をリスペクトしている

どうも、性格が中尾彬のマフラーくらい捻じ曲がっていて、ひねくれたモノの見方をする僕です。 レンガ職人の寓話で「レンガを積んでるんだよ」と答える職人がすこぶる好きだという話をしたい。 レンガ職人の寓話とは Geminiに生成させたざっくりとした内容。 旅人が3人のレンガ職人に出会い、それぞれに「何をしているのですか?」と尋ねます。 1人目の職人「レンガを積んでいるんだ。」 2人目の職人「家族を養うために壁を作っているんだ。」 3人目の職人「歴史に残る素晴らしい大聖堂を造っているんだ。」 1人目は目…

食べログ老人会 × Z世代!? 入社14年目と若手が語り尽くす、激動の技術変遷

この記事は 食べログアドベントカレンダー2025 の16日目の記事です🎅🎄 はじめに:食べログ、祝20周年! こんにちは、e-ronny と申します。 2025年、食べログはサービス開始から20周年を迎えました。 この20年間で、Web業界を取り巻く技術トレンドは劇的に変化しました。「オンプレミス」で物理サーバーと格闘していた時代から、「クラウドネイティブ」へ、そして「AI」が開発の頼れるパートナーとなる時代へ。 食べログのシステムもまた、その時代の波に揉まれながら、継ぎ足しと刷新を繰り返してき…

わたしがインハウスSEOから代理店に戻った理由 ——あるいは、16年間の生存戦略

はじめまして、こんにちは、こんばんは。コンサルタントの小坂です。 この記事は JADE Advent Calendar 2025 の15日目の記事です。 今回のアドベントカレンダー、とりあえずテーマを提示するときに、ざっくり「人生とか」と書きました。ちょっと風呂敷広げすぎたなと思いつつ…… 若干後悔している様子 @社内チャット ただ、最近採用に関わらせていただく中で、私のキャリアについてもお話しする機会が増えました。そこで、高確率で(体感8割くらい)聞かれる質問があります。 「なんでまた(インハ…

じぶんが管理職になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリでもやるんだ!!)

この記事は、 NTT docomo Business Advent Calendar 2025 の15日目の記事です。 皆さまどうもこんにちは、@strinsert1Na という人です。以前は株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズという会社に出向しながらバリバリ「脅威インテリジェンス」のお仕事をしておりまして、今年の7月からはNTTドコモビジネス 情報セキュリティ部の管理職として新たなキャリアを歩んでおります。 ここまで書くと「なんだ、ただの順調にキャリア形成している人のめでたい話か」と思われてしま…

ハードバウンスとソフトバウンスの間にあるもの

師走に書いてるのですが、どこかのアドベントカレンダーの記事でもなんでもない野良の記事でありSMTP Advent Calendarがあったら十日目ぐらいの記事です。 少し前から、というか考えてみればもっと前の平成年間から「人や組織や立場や文脈によってハードバウンスの定義が違う」と思ってた話で、 厳密な定義も正解も未だによく分からんって状態ではありますが「マァ人それぞれやと思うけどウチはこうですわ」って内容を書いときます。

残業キャンセル界隈と企業カルチャーの死

news.yahoo.co.jpZ世代が残業をキャンセルして大変らしい。それでなくとも、理由も告げずに有給休暇をとる、注意や指摘をハラスメント扱いする、さらにはそれらが高じて、あろうことか、信じられないことに、給料が安いという理由で会社を退職するというのである。まさに世も末だ。滅私奉公、24時間働けますか、会社は家族、血の小便が出るまで仕事しろ、といったかつての「美しい国」の労働倫理はどこへ行ってしまったのか。高市早苗でなくとも嘆かずにはいられないというものだ。この手の話は、「最近の若者は合理的…

中年以降もオタクを続けるための条件を考える

なんか、Xでやたらとバズったので自分のブログで意見をまとめておきますね。 きっかけとなったはてな匿名ダイアリーとXのポスト 今回の起点になったはてな匿名ダイアリーはこれだ。 anond.hatelabo.jp 11月25日のはてな匿名ダイアリーに、「オタクを降りた。何も残ってない」という文章が投稿され、はてなブックマークが集まっていた。 この文章を読んで最初、私はサブカルチャーの儚さについて思った。たとえば10年前に見たアニメ、20年前に熱中したゲーム、それらが傑作で心動かされるものだったとして…

入社2ヶ月の「ドメインダイブ」。現場のリアルを捉え、事業価値を最大化するシステム戦略を描く

こんにちは! ニーリーアドベントカレンダー11日目を担当するPDBiz開発グループの古庄(@k_furusho)です。 私は10月16日にニーリーへ入社し、「PDBiz(Park Direct for Business)」開発グループにジョインしました。 このPDBiz、社内では主力事業であるPark Directに続く「第二の矢」として、強烈な事業成長が期待されているフェーズにあります。 note.nealle.com 今回は、入社から短期間で「法人車両の月極駐車場管理」というドメイン業務の解…

マネージャーの義務、「税金」と見るか?「機会」と見るか?

初めてマネージャーになってから20年ちょい経ちますが、常々自分のカレンダーをゴニョゴニョしているし、ここ1年半くらいは取締役CPOとして、他のマネージャーたちのカレンダーも横目で眺めるようになった。いつの時代においても「マネージャーである限り回避できない時間」そのものはあんま変わってなさそう。 さして発話もしないような定例、進捗報告、社内イベント、社外対応があって、稟議や承認のワークフローが無限にある。カレンダーが自分の意思とは関係なく埋まり、やるべきことに時間が割けない。 ミンツバーグのCEO…

実績は土台を作って意思決定で積み上がる - AI時代に崩れないキャリアの築き方

最近、1on1で同じ話を何度かしたので、ここに整理して残しておく。 生成AI・LLMが当たり前になりつつある今、「これから自分のキャリアをどう築けばいいかわからない」という相談を受けることが増えた。 新卒から自分と同世代*1まで、悩みの種類は違っても不安の根っこは似ている。 そのときにセットで話すことが多いのが、能力の伸ばし方とキャリアの積み上げ方だ。 能力の成長ステップは、こちらの資料に詳しくまとめている。 speakerdeck.com この記事では、主にキャリアをどう築くか、に絞って書く。…