トピック一覧

技術

大阪・関西万博関連ドメインの一部で起きているドロップキャッチについてまとめてみた

2026年7月29日、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、過去に大阪・関西万博の関連事業で専用サイトとして使用していた複数のドメインについて「既に運用を終了しております」としたうえで、現在これらのドメインを使ったURLやメールアドレスが使われていても協会の事業とは全く関係ないと注意喚起しました。piyokangoが実際に確認したところ、旧用途とは無関係なコンテンツの表示や外部サイトへの転送が確認されています。また、名古屋市・愛知県・宮崎県も、過去に自治体事業で使用していたドメインが第三者…

DeepSeek-V4-Flash-0731を試す。コーディングにはお勧めできない。

Previewとして出ていたDeepSeek-V4-Flashの正式版、DeepSeek-V4-Flash-0731が出てたので試します。 https://huggingface.co/deepseek-ai/DeepSeek-V4-Flash-0731 UnslothさんのQ4_K_XLを使います。 https://huggingface.co/unsloth/DeepSeek-V4-Flash-0731-GGUF ※ Q8_K_XLがロスレス変換でQ4_K_XLとは7GBしか違わないので、Q…

AnthropicのAIモデルが評価中に不正アクセスしていた事案についてまとめてみた

Anthropicは2026年7月30日、自社AIモデル「Claude」がサイバーセキュリティ評価の実施中に評価環境からインターネットへ到達し、実在する3組織へ不正アクセスしていたと公表しました。評価パートナーとの認識の齟齬により、隔離されているはずの環境がインターネットに接続できる状態になっていたとしています。ここでは関連する情報をまとめます。 OpenAI事案を機に始めた遡及レビューで発覚 Anthropicは2025年2月からClaude Sonnet 3.7によるCybench(40種類…

AIエージェントのハーネスをシンプルに保つ - 縦串のAGENTS.mdと横串のAgent Skills

AI Agent (以下Agent) に的確な指令を与えるため、いわゆるハーネスの整備が大事だということは認識されるようになってきた。私たちがAgentに対して打ち込むプロンプトは以下の図のように入力コンテキストの中のごく一部に過ぎない。コンテキストがどの様に組み立てられているかを理解し、適切なコンテキストが組み上げられるようにするためにハーネスを整備したいところだ。 本記事では、ハーネスの土台となるAgentへのインストラクションとSkills等の取り扱いについて整理する。 乱立する指示ファイ…

無断キャンセルは「キャンセルしやすい仕組み」で減らせ|トレタの中村仁さんに聞く、外食DXの現在地

飲食店向け予約・顧客管理システムの「トレタ予約台帳」を運営するトレタの中村仁代表と、外食DXの歴史とその現在地について、さまざまなトピックから迫ります。 飲食店の現場は、テクノロジーによって大きく姿を変えてきました。予約、集客、決済。かつて人の手と勘に頼っていた仕事が、次々とデジタルツールに置き換わっています。 しかし、その変化は本当に「お店とお客さんの関係」を豊かにしているのでしょうか。 この連載では、飲食店経営者とIT企業の経営者、双方の顔を持つ中村仁(株式会社トレタ代表取締役)さんに、外食…

AIは何を「速く」したのか|AI DevEx Conference 2026での学び

Unit7 リサーチプロダクトチームの佐藤(@riku929hr)です。 2026年7月22日と23日の2日間、ファインディさん主催の AI DevEx Conference 2026 に現地参加してきました。 Dave Farleyさんの『Modern Software Engineering』に一通り目を通してから臨んだのですが、初日の基調講演がまさにそのFarleyさんでした。 読んでおいてよかったです。

頭に入らないなら、関係を外へ出す

はじめに 個々の関数は読める。使われている概念も知っている。 それなのに、値の変化と呼び出し順と失敗時の戻り方を一緒に動かそうとすると、前に見た関係が抜け落ちていく。 足りないのは、たぶん理解力ではない。 同じ関数をもう一度開く。さっき確かめたはずの分岐を、もう一度目で追う。追っているあいだに、その前に確かめた状態のほうが消える。長いコードを前にして私が感じるのは難しさというより、この往復である。 この状態で説明を増やしても、必ずしも楽にはならない。情報が足りないのではなく、考えるために一時的に…

Claude Code を安全に広げるために、社内試験と学習教材を作った話

こんにちは、Speee のリフォームDX事業部でエンジニアをしている竹田有真です。25新卒として入社し、2年目です。 私たちはいま、Claude Code をエンジニア以外の職種にも安全に広げようとしています。そのために作ったのが「試験に合格しないと Claude Code を使えない」という制度です。合格ラインは正答率9割。3回続けて落ちると、半年間は使えません。ルールだけ見ると、かなり厳しく排他的に映ると思います。 ただ、この記事で伝えたいのは設計意図のほうです。選別と同時に、生成AIの知識…

はてな情報削除ガイドラインを改定しました

本日、はてな情報削除ガイドラインを改定しました。下記ページより改定版のダウンロードが可能です。 policies.hatena.ne.jp今回の改定は、2012年の改定以来となる大幅な改定となります。本ガイドラインは、2004年12月に制定された後、サービスを取り巻く環境の変化に沿い改定を重ねてまいりました。特に近年の変化として、2025年施行の情報流通プラットフォーム対処法により、事業者にはサービス上の権利侵害情報や違法有害情報に対し迅速かつ透明性を担保した削除対応が強く求められ、総務省による…

深刻度「緊急」のRails脆弱性「KindaRails2Shell」(CVE-2026-66066)の概要と対応指針

2026年7月30日、認証を必要とせず、リモートからの任意コード実行(RCE)につながり得る脆弱性「CVE-2026-66066」を修正したRuby on Rails 7.2.3.2、8.0.5.1、8.1.3.1が公開されました(参考:Possible arbitrary file read and remote code execution in Active Storage variant processing)。 本脆弱性は、弊社GMO Flatt Securityのリサーチチームに所属…

使いながら育てる Claude Code ― 開発フローの1コマンド化 × 繰り返し指摘の自動仕組み化

はじめに 食べログカンパニー開発本部 技術部 フロントエンド基盤チームの遠藤司樹です。 AI Excellence Meetup(AIEM)は、AIに関する知識習得や知見共有を目的に、カカクコムおよびグループ会社の全社員を対象として開催している社内勉強会です。 本記事は、2026年6月19日に開催されたAIEMで発表した「使いながら育てる Claude Code」の内容を、当日のスライドに沿ってご紹介するものです。 カカクコムでは全社的にClaude Codeを導入しています。私たちのjQuer…

Claude Code Actionで使うSkillを、リポジトリにコミットせずgh skill installで実行時に入れる

GitHubでPull Requestを作った瞬間に、Claude Code Actionを使って最低限セキュリティレビューをさせる仕組みを導入したいことがあった。またこの仕組みは特定リポジトリだけでなく、他のリポジトリにも簡単に展開していきたいと考えていた。 このときどうやって他リポジトリに展開しやすくしておくか悩んだが、Skillを別リポジトリで共通化しつつ、GitHub Actionsのステップでgh skill installしてから実行することで解決した。今回はこの話について紹介する。…

周囲から頼られ、「優秀だ」と評されるソフトウェアエンジニアの6つのタイプ

多くの組織には、確かな実力を備え、周囲から頼られ、一目(いちもく)置かれるソフトウェアエンジニアがいる。組織の中でも限られた存在だ。純粋な技術力の高さだけでなく、仕事を通じて周囲に貢献し、確かな信頼を獲得している人物である。 “他者から頼られる”というのも、優れたエンジニアの一つの表れ方だろう。 たとえば、困っているといつも助けてくれる人。難易度の高い問題を解決してくれる人。チームや組織の能力を引き上げてくれる人。事業やプロジェクトの意思決定を技術面から支えてくれる人など。誰から、どのような場面…

理解を手放さない

AI コーディングエージェントに実装を任せると、あっという間に成果物が出来上がってきます。この速度を活かすなら、人間の理解を待たずにどんどん先へ進めるのが合理的にも見えます。人間が理解していなくても AI が理解していれば良く、分からないことが出てきたらその時に AI に聞けば良い、という考え方です。これは一面では真だと思います。それでも、理解しないまま進めることには、どこか違和感がありました。本エントリでは、この違和感を掘り下げながら、今は人間の理解をベースに進めるという私の現在地について書い…

専門外のチームに入ってすぐリードに任命されたときのためのオンボーディング戦略

カケハシの認証権限管理基盤チーム所属の萬治です。4月中旬に入社し、5月から kosuiさんと共同でテックリードをしています。入社エントリを書きます。 あなたは、入社して2週間でリードに任命された人を見たことはありますか? それも、全くの専門外の領域で。 テックリードを拝命して2ヶ月半 (執筆時点)、どのように振る舞いどんな意識で仕事をしてきたかと、新人をオンボーディングしやすい環境について話そうと思います。 何もかも専門ではなかったところからのスタート 僕は実はカケハシの選考応募時点では認証権限…

みんながAIを使う時、セキュリティについてどう考えればいいのか。

🤖 AI執筆について この記事は AI(ChatGPT)が執筆し、筆者が修正・加筆を行なっています。 はじめに 夏の気温、なぜこんなにも体温を越えてくるのか。 こんにちは、CSIRTチームの嶺岸です。 東京の夏は無事に体温を越えておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。近所のコンビニではレジ横に塩タブレットがご自由にどうぞと設置されており、人間のあたたかみを感じます。 最近のゲームですか!?あんまり新しいゲームに手を出せていないんですよね。時間が出来たらアークナイツ:エンドフィールドを進めたい…

スクラムの「うまくいかない」はなぜ? 組織や関係性に隠れた課題を探る

関西のスクラム・アジャイルコミュニティを牽引してきた「スクラム道関西」。2012年の設立以来、現場のリアルな葛藤を安心して分かち合える場として、これまで170回以上の「オープン・ジャム(定期開催している参加者同士の対話イベント)」を開催してきました。 「デイリースクラムが15分で終わらない」「スクラムマスターが何もしてくれない」……。 コミュニティの中心メンバーであるAkiさん(@spring_aki)・山根英次さん(@e_yamane)・増田謙太郎さん(@scrummasudar)のもとには、…

Canvas に流れるコメントを E2E でどう検証するか

はじめに 背景:リアルタイム配信基盤の移行 canvas の中を流れるコメントは直接読めない canvas のスクリーンショットを撮って OCR で読む ハマりどころと工夫 背景の動画で OCR が誤読する 日本語 OCR が弱い 固定待機の限界 配信経路の「暖機」 AI にパラメータ探索ループを回させた話 最初は読み取りが安定しなかった やったこと: 評価ループを AI に肩代わりさせる 収束した結論(=いまのコードに残っている設定) このテストで保証できること / できないこと 保証できるこ…

Claude CodeやCodexのサンドボックスを支えるbubblewrapを自作して理解する。その勢いでDockerも理解する

こんにちは、エンジニアリンググループSREチームGeneral Managerの横本(@yokomotod)です。 この記事はSREチームブログリレーの4日目の記事です。前回は山本さんによるAWS DevOps Agentの記事でした。手書きの図が上手過ぎじゃないですかね。 www.m3tech.blog さて、Claude Code や Codex のサンドボックス機能*1は使われていますでしょうか。安全かつ快適に使いこなすためにも、どういう仕組みによって隔離されているのか気になりますよね。 …

oRPC を調査したら、Rails + Nuxt の自分たちのスタックが思ったより型安全だと気づいた話

oRPC の調査イメージ こんにちは、kickflow でエンジニアをしている芳賀です。 最近、TypeScript 界隈で oRPC というフレームワークの名前をよく見かけるようになりました。「tRPC の開発体験そのままに、OpenAPI も一級市民として扱える」という触れ込みで、OpenAPI を軸に API を運用している身としてはかなり気になる存在です。 kickflow のバックエンドは Rails、フロントエンドは Nuxt で、API は OpenAPI の YAML を手書きす…

CSS text-autospaceを導入しました

最近、新たなCSSプロパティ text-autospace が主要なWebブラウザーでサポートされました。どうしても和文と欧文の交ぜ書きが多くなる技術ブログにおいて、待望のプロパティです。そのあらましと、このブログにおける採用について紹介します。 やったこと 背景 将来 デジタル改革推進部の小林です。普段は社内ID基盤のプロダクトオーナーをやっています。きょうはブログ運営チームの一員として、この記事を書いています。 この記事のエッセンスとしては「やったこと」と「将来」をお読みいただければ十分ご理…

レビューは人間がすべきか問題:Critの紹介

id:kizashi1122 です。 はじめに バイブコーディングが当たり前になってきて、プルリクエストは大量生産できるようになったのに、レビューがボトルネックになっているという話をよく聞きます。一方でレビューも AI に任せるという話や、いやそこは人間がすべきだろという議論もあります。 そもそもビジネスでシステムを提供しているのであれば、何かあった場合はコードを AI が作ってようが人間が作ってようが責任は会社が負うことになります。ここは大前提です。個人的にはまだ「全部 AI にまかせて大丈夫…

「間に合いませんでした」をスプリント最終日に言わないために

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '26の記事です。 こんにちは。スクラムマスターのToshinari(@10shinari)です⚡️ 本記事では、スプリント最終日になってはじめて間に合わないと気づく、そんな状況を繰り返さないために、スプリント中にチームで計画と現実のズレへ気づき、進め方を適応させていく「再計画」の考え方と、そのためにチームでできることをご紹介します。 スプリント中の「再計画」とは スクラムでは、スプリントプランニングで立てた計画をもとに、チームでスプリン…

WordPressの深刻度「緊急」脆弱性 wp2shell の概要と対応指針

2026年7月17日、認証不要でリモートからの任意コード実行(RCE)につながる脆弱性「CVE-2026-63030」「CVE-2026-60137」を修正したWordPress 6.8.6、6.9.5、および 7.0.2 が公開されました(参考:WordPress 7.0.2 Release)。Searchlight Cyber の Adam Kues 氏により報告された脆弱性です。 弊社 GMO Flatt Security リサーチチームの追加検証では、脆弱なバージョンでは標準構成でも、管…

SRE NEXT 2026で "xREとの連携による「SREの一日」と組織的協業の実際"というタイトルで発表しました!

こんにちは。 サービスプラットフォーム部 SRE チームの谷合です。普段はメガネ集めと、キャンプギア収集、毎日のビールを楽しみながら生きています。 2026年7月10日〜11日開催のSRE NEXT 2026 に登壇してきました。 「Inclusive SRE」のテーマの通り、様々なロールの方や経験者の方が多く参加しておりました。Devサイドの方との共同発表や、デザインの視点からCUJを考えるといったセッションがあり、「Inclusive SRE」を体現した発表だったなと感銘を受けました。 弊社…

Claude Codeのスキル設計で効く4つのポイント —— 「AIへの仕事の任せ方」を意識した設計

こんにちは、菊池(akikuchi_rks)です。 私の所属するチームではClaude Codeを開発フローに取り入れており、私自身も設計書のレビューや定型調査の自動化など、さまざまな業務でスキル(Agent Skills)を作成してきました。 スキルを書き続けていて特に感じるのは、「とりあえず動くスキル」と「安定して業務に組み込めるスキル」は別物だということです。同じスキルなのに実行のたびに結果の形が変わる、自分は使えるのにチームメンバーが動かすと品質が落ちる、という悩みに心当たりのある方も多…

リファクタリングは「知識をコードベースに落とし込む」──XPの実践から考える、AI時代も変わらない原則

こんにちは、ユーザベースの野口です。2019年7月にユーザベースに入社して以来、一貫してエクストリームプログラミング(eXtreme Programming、以降XP)に取り組んでいます。 この記事を書くに当たって、改めてMartin Fowlerの『リファクタリング(第2版)』を読んだところ、「リファクタリングとは何か」「どのように行うのか」といったことは、ほとんど全て本書に書かれていることに気付きました。 一方で、開発の現場でリファクタリングをどのように位置付け、実践し、機能させるかという観…

AIによる工数削減を計測して見えた結果と考察

はじめに こんにちは、データシステム部MA推薦ブロックの佐藤(@rayuron)です。私たちは、主にZOZOTOWNのメール配信のパーソナライズなど、マーケティングオートメーションに関するレコメンドシステムを開発・運用しています。 以前、テックブログで工数やAI活用による工数削減を計測する仕組みを、タスク管理ツールのGitHub Projectsで構築する方法をご紹介しました。前回の記事が計測の仕組みの作り方を扱ったのに対し、本記事では仕組みを1年間運用して得られた結果とその考察、そして今後の展…

aws-actions/configure-aws-credentials で AWS 認証情報の環境変数へのエクスポートを抑止する

はじめに 普段よく GitHub Actions で aws-actions/configure-aws-credentials を使っているけど「output-credentials」と「output-env-credentials」というオプションがあることは知らなかった💡 aws-actions/configure-aws-credentials はデフォルト設定だと認証情報を GitHub Actions ジョブ全体の環境変数としてエクスポートするため,認証情報が不要なステップでも AW…

3 の倍数と 3 がつく数のときだけ、浮動小数点誤差でアホになる世界のナベアツ

def f(i): A0 = [1.1819055680010597, 1.431565918540171, 1.0642546737906344] A1 = [1.7027727811689999, 1.5993649864648791, 1.025135482175168, 1.0916806072811036] A = A0 if i < 26 else A1 for x in A: i /= x i *= x return i def is_aho(i): return i % 3 ==…

Aurora Serverless v2 の Minimum ACU を安易に 0 にするのはやめよう

こんにちは、ギフティでエンジニアをやっている中屋(@nakaryo79)です! toB 向けのプロダクト開発チームでバックエンドエンジニアとして働いています。 つい最近、タイミーさんのこちらの記事がちょっとバズっていましたよね。 tech.timee.co.jp この記事が出た直後ぐらいに、ちょうど自分が担当しているプロダクトでも似たような事象に遭遇しました。 対象のプロダクトでは DB として Amazon Aurora Serverless v2 を使用しています。 この Aurora の …

多層防御 vs 最先端のサプライチェーン攻撃 ―― freee の大規模障害訓練の舞台裏

こんにちは、北海道から freee red team*1に参加している yu です。 読者の皆さんは、freee の全社障害訓練というものをご存知でしょうか。 私自身、4年前の転職の際は障害訓練の記事を見て freee に興味を持つきっかけになったり、入社直後の2022年の障害訓練では手も足も出ず歯痒い思いをしたりと、大変思い入れの深いイベントです。 developers.freee.co.jp 一方で、ここ数年で急速に拡大を続けるこの組織において全社障害訓練を行うハードルは高くなり、思うように…

手離れするインフラ設計を考える

今回はコラムのような感じ。ちょっとしたきっかけで思い浮かんだので書いてみる。 きっかけ: 6年前のスライドが今も正しかった Songmu氏(松木雅幸、Nature CTO)が2020年のInfra Study Meetupで発表した「Infrastructure as Code変遷」というスライドがある。 junkyard.song.mu この発表の結論は3つ。 "Everything"の量を減らす コントローラブルなレイヤーでコントロール 管理レイヤーを増やさない 6年経った2026年に読み返…

サンリオで活躍中のid:r_kurainを訪問 | はてな卒業生訪問企画 [#21]

こんにちは、CTOのid:motemenです。Hatena Developer Blogの連載企画「卒業生訪問インタビュー」では、創業からはてなの開発に関わってきた取締役の id:onishi、CTOの id:motemen、エンジニアリングマネージャーの id:onk、技術グループ長の id:daiksyが、いま会いたい元はてなスタッフを訪問してお話を伺っていきます。id:motemen が担当する第21回のゲストは、株式会社サンリオでデジタル事業開発部プロダクト開発課シニアマネージャーとして…

Windows OSでのプロセス名

デジタルペンテスト部の北原です。 本記事では、Windows OSで稼働しているプロセス名の情報がどのように取得できるのかについて、プログラムの実装例と共に解説します。 ユーザー空間に保存されているプロセス名情報 ユーザー空間のメモリでは、プロセスの情報が保存されているPEB(Process Environment Block)と呼ばれる情報から、プロセス名につながる情報が確認できます。 PEBは各プロセスのメモリ空間に存在しており、プロセスに読み込まれているPEファイル(実行ファイルやDLLな…

LATERALでSQL実行時間を99.75%削減した話

こんにちは! 承認チームでGoエンジニアとしてインターンをしているunagamです。 最近は夏の旅行先として色々な場所を調べるのにハマっています。 今回はあまり馴染みのないSQLのLATERAL句で大幅にAPIを高速化できたので、その学びを共有したいと思います。 概要 APIのボトルネックだったSQLを、LATERAL を使って 94.7ms → 0.236ms(99.75%削減) まで短縮できた。 ただし LATERAL は無条件に速くなるわけではない。外側の行数に比例してコストが増えるという…

AWSの強い権限は使い捨てに ── ZOZOがJITアクセスを全社導入した設計と運用

はじめに こんにちは、全社AWS管理部門の江島です。社内で利用されているAWS環境を全社横断的に管理する役割を担っています。 全社AWS管理部門では、AWSを安全に運用するために日頃からさまざまな取り組みを行っています。例えば、AWS本番環境へのアクセス管理においてIAM Identity Centerを活用し、定期的な棚卸しや申請ベースの権限管理といったセキュリティ対策を継続的に実施してきました。 こうした取り組みを土台としつつ、さらなるセキュリティ強化に向けて「必要なときだけ権限を付与する」…

【つぶやき】人が書いたskillとかcommandに愛着が湧かない

人が書いたClaudeCodeのskillとかcommandに愛着が湧かないという意見を聞いた これはチーム開発する上で、モチベーションの低下(誰かがやってくれる)に繋がりそうな新しい課題かも この辺りをChatGPTにぼんやり相談 愛着が湧かない理由 自分の意思決定の痕跡がない skill / command は設計思想やトレードオフの集合体 そこに自分の判断が入ってないと「ただの成果物」になる 編集する動機が弱い 「動いてるし触らなくていいか」になりがち 結果として ownership が生…

テックブログはじめました & 継続的な循環的複雑度と認知的複雑度の計測をしているという話題

こんにちは。タイムリープ株式会社でソフトウェアエンジニアをやっております id:moznion です。 タイムリープ株式会社は遠隔接客サービス RURA (https://timeleap-rura.com/) を提供しているテクノロジースタートアップです。 このサービスは主としてブラウザで動作するReactアプリで構築されており、通信のバックボーンにはWebRTCを利用しています。 バックエンドのサーバーサイドコンポーネントはGoで作られていて、GraphQLとgRPCのServer-Stre…

スクラムよ! 私は帰ってきたぞ! スクラムをやめたけど戻したチームの経験談

スクラムよ! 私は帰ってきたぞ! スクラムをやめたけど戻したチームの経験談 こんにちは。アニメ『日本三国』を見終わって、横山光輝さんの『三国志』を読んだときの興奮を思い出した daipresents です。天命をまっとうするぞー。 少し前に、Slackを眺めていると、エンジニアリングマネージャ友達のなかしょーさんが「スクラムをぶっ壊す」とフンフンされていたのをみつけて、そう思った理由を伺ってみるとなかなか面白かったので、今日はその話を書いてみたいと思います。 スクラムじゃないかもと思った理由 な…

「楽楽精算」AIエージェント実装で立ちはだかった3つの壁と突破の裏側

こんにちは!AIエージェント開発課です。 近年、生成AIの進化スピードは凄まじく、単なるテキストの要約やドラフト生成の枠を超え、自律的に判断してタスクを実行する「AIエージェント」が大きなトレンドとなっています。 このような技術的な潮流の中、私たちのチームは2025年5月に「AIエージェント開発課」として産声を上げました。累計導入社数 約20,000社以上の顧客基盤と、16年以上にわたって蓄積された膨大な業務データ(ドメイン知識)というラクスの強みを活かし、バックオフィス業務の「完全自動化」とい…

共通基盤の構築にサーバサイドTypeScriptを選んで嬉しかったこと

自分のブログに書いた前編「サーバサイドTypeScriptを選ぶ前に向き合ってほしいこと」では、サーバサイドTypeScriptを選ぶ上で、TypeScriptの言語特性や実行環境の得意・不得意と向き合うことの重要性について書きました。この記事では、その続きとして認証基盤・ID基盤という具体的な領域でサーバサイドTypeScriptを選んだことで実際に嬉しかったことを共有します。 ただし、ここに書くことは「だからサーバサイドTypeScriptを選ぶべきだ」という主張ではありません。私たちの領域…

セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法と使ってみた感想

はじめに はじめにNTT西日本の長谷川です。 本記事では、セキュリティ業界の有志で運営している「MINI Hardening」というコミュニティのメンバーにより開発された、サイバー攻撃を想定したインシデント・レスポンスを体験するためのトレーニングツール「ZANSIN」の体験談と自身で環境を構築する際の手順と注意点をまとめています。 ※Hardening とは情報セキュリティ分野においてセキュリティ強化演習を指す用語です。 出典:ZANSIN(GitHub)https://github.com/Z…

そうだ、時計作ろう

みなさん時間測ってますか? 僕はパスタ茹でる時とかに測ります。 また、時間の間隔だけでなく、正確な時刻を知ったり、正確な時刻に合わせて何かアクションをしたい時があります。 たとえば JST 2026年06月21日22時23分24秒きっかりに数十 ns の精度でパスタを茹で始めたい時などがあると思います。 そんな時に便利なのが GNSS(Global Navigation Satellite System)です。 GPS(Global Positioning System)とも呼ばれがちですが、G…

弊社のブログのネタが減った気がしています

テックブログの編集を担当している髙木です。 テックブログにおける編集という役割はあまり一般的ではないかもしれませんが、記事の質の担保と安定的な投稿を目的に活動していると思っていただくのが良いと思います。以前出した記事がありますので興味のある方はこちらを参照ください。 突然ではありますが、弊社のテックブログがネタ切れ状態です。というのは半分冗談なのですが、これまでよりも記事が出にくくなっている気がしております。そのことについて考えるというのが今回の記事の主題となります。 そもそもテックブログをなぜ…

第5回セキュリティ若手の会 協賛・登壇レポート 〜注目コミュニティへの参加と緊張の初登壇〜

初めまして! NTTドコモビジネス情報セキュリティ部の池山と申します。 未経験からセキュリティ分野に飛び込み、現在は脅威情報を中心に業務を担当しています。 2026年6月13日に開催された「第5回セキュリティ若手の会」にて、ドコモグループ(NTTドコモ・NTTドコモビジネス)はゴールドスポンサーとして協賛し、講演の機会をいただきました。 この記事では、初の外部登壇かつ初参加となった「セキュリティ若手の会」について、ギリギリ若手(社会人3年目)の視点から当日の様子をご紹介します。 セキュリティ若手…

Strands Agents の50個の標準ツールを一挙紹介 〜AIエージェントをより便利にするツール群〜

こんにちは、前田です。 最近、社内で「城巡り同好会」を立ち上げ、小田原城に行ってきました。 天守閣からは相模湾と箱根の山々が連なる絶景を見られて、とても良かったです。 さて、今回はAIエージェント開発には欠かせないライブラリ 「Strands Agents」 の標準ツールを紹介します。 1. Strands Agentsとは 1.1. まずは動かしてみる 2. 標準ツール紹介 2.1. ファイル操作 2.2. 自動化 2.3. 情報収集 2.4. マルチメディア 2.5. エージェント 2.6.…

管理者に「なる」ボタンを作った

管理画面を作るのが面倒な Web アプリケーションで、自分のユーザに admin フラグを立てておいて無双している。アプリケーションの画面上からスパム投稿を非表示にしたり、ユーザを BAN したり。手が滑って普通の投稿を削除すると怖いので confirm を挟んだりもしている。 任意の時間にできる機能なんかも定番ですね。月初に出るバナーが本当に出るのか、割引が本当に開始するのかを、来月の時間ということにしてアクセスして確認したい。 こういうのを、自分一人ならいいが、チームで作っていると、管理者に…