トピック一覧

技術

プログラマーを引退します

私、うみさまはプログラマ(コーダ)として二十余年、現役選手として戦ってまいりました。 子供の頃から指をキーボードに吸い付け、端から見れば意味不明なアルファベット片をエディタに叩き込んでまいりました。 周りから、奇異の目で視られる日もありました。 幼少期、地域の子供会のおじちゃんからは、プログラミングという奇特なものを愛好する僕を形容して「ウイルス君」と呼ばれました。パソコン向けのウイルスが話題になってた時期でしてね。まぁラップトップでずっとアルファベット打ち付けてる子供をそう呼びたくなる気持ちは…

ゲームを作る体験を作る

「ゲームは楽しいが、ゲーム作りはもっと楽しい」という話がある。遊ぶ側にいた人間が作る側に回り、ルールや手触りや演出を自分で組み立てることに別種の面白さを見出す。ゲームは完成品として面白いが、ゲーム作りはその面白さを自分で組み立てるという、さらに深い楽しさがある。 前の記事で、AIエージェントにGodotのゲームを作らせるワークフローについて書いた。AIが動くゲームを作り、テストし、改善案を出すところまでは手順化できる。しかし「このゲームの重心はここではない」と判断して方向ごと変える段階では、AI…

次のトヨタ生産方式を作る

TebikiでCTOをしている渋谷(@shibukk)です。 今回は、製造業におけるAIの役割をリアルタイムな判断の支援にまで引き上げ、次のトヨタ生産方式を作ろうとしている、というお話です。 ここ1年、製造業の現場でもAI活用の話を聞く機会がかなり増えてきました。 お話させていただく工場でも、現場のデータを集めダッシュボードを作り、AIで品質を分析するといった投資は一般化しつつあります。 ですが、現場に足を運びユーザーの声を聞くたびに感じることがあります。 作業そのものは、ほとんど変わっていない…

チームで本格的に Docs as Code を運用しているので紹介します

エムスリーのソフトウェアエンジニアの伊藤です。デジスマチームのブログリレー2日目の記事です。 チームではチームリーディングとプロダクトマネジメントを主に担当しています。 はじめに コンテキスト・エンジニアリング AI Ready なコードベースにするためのドキュメント管理 プロダクト画面仕様書 ADR Design Doc API 定義 (Protocol Buffers) まとめ We are Hiring! エンジニア採用ページはこちら エンジニア新卒採用サイト! ! カジュアル面談! !

このゲームこう変えれば面白いかもという謎の人間の直感の力、AIも身につけて欲しい

AIエージェントにGodotのゲームを作らせることが可能になった。となればやることはただ一つ。Godotゲームの自動生成である。 このプロジェクトでは、AI に小さな Godot ゲームを素早く作らせ、人間が遊んで感想を返し、AI がそれを受けて改善する、という制作ループを定義している。できれば全自動でイケてるゲームを作って欲しかったのだが、今のAIにはまだ無理である。しょうがないので人間がAIにこうしろああしろと指示してまともなゲームにする。いつものワークフローである。 8つのフェイズから成る…

AI時代、アジャイルコーチの役割はどこへ向かうのか —— プロセスから「人」へ

こんにちは、SmartHRでアジャイルコーチをしている@wassanです。 2026年2月18日、製薬アジャイル勉強会でSmartHRにおける組織アジャイルの実践についてお話ししました。前半はスクラムのスケーリングをテーマに語りながら、後半では「感情知性」(EQ)という一見アジャイルから遠いテーマを取り上げました。会場ではこの組み合わせに違和感を覚えた方もいたかもしれません。 なぜ、スクラムのスケーリングとEQがつながるのか。当日の内容をふりかえりながら、あらためて自分の考えを整理してお伝えしま…

ダイアログ実装にみるトレンドと実装の中身

皆さん、こんにちは! デジスマチームの小島(@jiko_21)です。 このブログはデジスマチームブログリレーの1日目の記事です。 フロントエンド開発において、モーダル(ダイアログ)の実装は非常にポピュラーなタスクの1つです。しかし、近年のUIライブラリを見ていると、その「実装スタイル」が大きく様変わりしていることに気づかされます。 今回は、ダイアログの実装トレンドと、Radix UIなどのモダンなライブラリが裏側でどのように動いているのか、その「中身」について掘り下げてみたいと思います。 ダイア…

Claude Code Skillsのチーム展開で気づいたSkill管理の課題と対策

株式会社ヘンリーでソフトウェアエンジニアをしているwarabiです。 ヘンリーでは以前から開発にClaude Codeを用いていましたが、最近はSkillの活用などでClaude Codeの性能をもっと引き出そうとする動きが活発になっており、ブログでの発信も増えてきています。 Claude Code を活用した電子カルテの外部連携仕様書メンテナンス自動化の取り組み - 株式会社ヘンリー エンジニアブログ 今回は私が以前に作成したSkillをチームの共有物として管理・展開する際に気付いたSkill…

【日本語訳全文】Gene Kim氏 基調講演:開発生産性向上の探求 ─ DevOpsの進化、普遍的な原則、そして生成AIがもたらす変革・前編

こんにちは。Findy Tech Blog編集長の高橋(@Taka_bow)です。 本記事は、2025年7月にファインディが開催した「開発生産性Conference」のキーノートスピーカーとしてお招きした Gene Kim氏 の基調講演を、日本語の全文書き起こしとしてお届けするものです。 Gene Kim氏は、ベストセラー『The DevOps 逆転だ!(The Phoenix Project)』『The DevOps ハンドブック(The DevOps Handbook)』の著者であり、199…

Devinが本番APIで障害を起こした経緯と学び

はじめに こんにちは。tacomsエンジニアの @ikuwow です。 tacomsでは約1年前から、Cognition AI社の自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」を業務に導入しています。 日常的な開発タスクに活用し、生産性向上に大きく貢献してくれています。 https://devin.ai/ そんな中、珍しく本番障害にまで至ったケースがありました。 この記事では、そのインシデントの経緯と、そこから得た学びを共有します。 何が起きたか 2026年2月某日の夜、本番APIの特定エンドポ…

Findyの爆速開発を支えるAIエージェントによる並列実装【Issue × Worktree × Agent Teams 】

こんにちは。ファインディ株式会社でテックリードマネージャーをやらせてもらっている戸田です。 ファインディでは要件定義から設計・タスク分解・Issue生成までをAIに任せるカスタムコマンドを開発しています。 tech.findy.co.jp 今回は、そのコマンドで生成したIssueをAIエージェントに渡したときに、どう並列実装まで自動化しているかを紹介します。Git worktreeとClaude CodeのAgent Teamsを組み合わせることで、依存関係を考慮しながら複数のIssueを並列に…

Claude Codeのghコマンドpermission問題をreadonly用ラッパーで解決する

Claude Codeでgh apiを使って情報を取得しようとすると、毎回権限プロンプトが表示されてつらい。例えば以下のようなただコミット一覧を取得するだけのコマンドでも、毎回許可が必要になる。 gh api "repos/anthropics/claude-code/commits?per_page=100&page=1" かといって利便性のためにgh api全体に対してallowを設定するのは怖い。ghコマンドはissueの作成やPRのマージなど書き込み操作もできるため、意図しない操作をして…

Spring Boot 4.0 の OpenTelemetry 対応がほぼ理想的になった件。

すっかりポイ活ブログになりつつある当ブログですが、本業はITエンジニアですので、久々に技術的な投稿をします。 Spring Boot 4.0 で OpenTelemetry 対応がようやく理想的な形になったという話です。*1 0. はじめに 監視・可視化はこの10数年くらいの間、特に分散サービス化が進むと共に重要度が上がり、オブザバビリティ(Observability)という概念で語られるようになりました。 そしてその標準化も進み、最近では OpenTelemetry に準拠した監視データを転送…

3分で学ぶ GitHub Copilot CLI の基本とベストプラクティス

2026年2月25日、GitHub Copilot CLIがついにGAされました。 github.blog そこで今回はまだGitHub Copilot CLIをまだ見てない/触ってない という人向けに、ざっくりと使い勝手やベストプラクティスを3分で知ってもらえるような記事を書いてみました。 検証のコンテキスト 突然ですが、openapi-zod-clientというライブラリがあります。 github.com openapi-zod-clientはOpneAPI Specに定義された内容をZod…

バックエンドエンジニアがフロントエンドをLLMに頼って実装した反省点

SmartHRでプロダクトエンジニアをしている大澤と申します。この記事では、バックエンドエンジニアである自分がフロントエンドのコードをLLMに頼って実装した際の反省点について紹介します。 現在、LLMはだいぶ良い感じのコードを書いてくれるようになってきています。Claude Opus 4.6が生成したRubyのコードはあまり手直しの必要を感じません。日々驚いています。 ですが、それは自分がRubyとRuby on Railsの知識があるからです。 私はTypeScriptとReactについてあま…

人生で一度もプログラムをしたことのない人間が最近はchatGPTを使って小さいプログラムを作っている

今までの人生でプログラムとかした事なかったんですが、chatGPTが簡単に作ってくれるというので、自分もやってみることにした。とりあえずpythonという言語が一番わかりやすいということなのでそれを使ってみた。 作ったのは、 画像を適当に放り込むと全部順番でpdfにしてくれるのとか(そのサイズ指定もできる!) ファイル名を一括で変換してくれるのとか 日記を書くのに使ってるフォーマットを一瞬で生成してくれるのとか 画像を入れると真ん中から二分割して、新しくナンバリングしてくれるのとか 整ってないタ…

一枚岩の「巨大SQL」から脱却するために。Airペイ新機能のデータ基盤を支える、ニジボックスの技術力

データ活用が事業成長の生命線となる今、データエンジニアに求められる役割は急速に高度化しています。しかし、現場では「なぜそのデータが必要なのか」という背景を知らされないまま、ただSQLを書くだけの“作業者”になってしまっているエンジニアも少なくありません。今回フォーカスするのは、リクルートの決済サービス『Airペイ』が、2025年3月に追加した新機能『Airペイ オンライン決済(以下、オンライン決済)』に向けた、分析用データマートの開発プロジェクト。このプロジェクトでは、リクルートが設計や要件定義…

リレーションとリレーションシップの誤用に注意

RDBやデータモデリングに関する説明の中で「リレーションシップ」と言うべきところで「リレーション」と表現する誤用が目立つ。どうでもいいような違いに思われるかもしれないが、これらは明確に区別されるべきだ。そうでないと、RDBの用語の意味がわからなくなるからだ。 IBMのフェローであったE.F.コッド(1923-2003)による1970年のの歴史的論文 "A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks" (大規模共有データバンク向けデータ…

月間はてなブックマーク数ランキング(2026年2月)

はてなブックマークのブックマーク数が多い順に記事を紹介する「はてなブックマーク数ランキング」。2026年2月のトップ50です*1。 順位 タイトル 1位 0から分かる Claude Code 完全ガイド 2位 AIのやりすぎで頭がおかしくなっている - 運河 3位 選挙結果に絶望した人に見てほしい地図 - 沼の見える街 4位 みずほマーケット・トピック(2026 年 2 月 2 日) 高市演説を受けて~危うい現状認識~ 5位 この世界の居心地の悪さについて(芥川賞贈呈式スピーチ)|畠山丑雄 6位…

『ソフトウェアアーキテクチャの基礎 第2版 ― エンジニアリングに基づく体系的アプローチ』

翻訳を担当した書籍『ソフトウェアアーキテクチャの基礎 第2版 ― エンジニアリングに基づく体系的アプローチ』(オライリー・ジャパン)が3月6日に発売されます。本書は、2025年4月に出版されたMark Richards, Neal Ford著『Fundamentals of Software Architecture, 2nd Edition』(O'Reilly Media)を全訳したものです。 ソフトウェアアーキテクチャの基礎 第2版 - O'Reilly Japan 本書について 本書は、ソ…

営業職の仕事でAIを使うには「妥協」か「発想」が必要。

僕は食品会社の営業部長。昨年から営業の業務にAI(生成AI)を導入して、効率化とコスト削減をすすめている。まず、初期の企画提案書に添付するイメージやパースを業者からAIに切り替えた。理由は、中小企業なのでビジネスになるかどうかわからないものにコストをかける余裕がないため、それから、一件当たりにかける労力を下げて多くの案件にエントリーするためだ。これまでは業者に依頼していたけれどもコストとスピードの点で不満があったのだ。ただ、正式な企画提案書には精密な図面やイメージ図が必要になるため、そこでは業者…

Qwen3.5の小規模モデル(4B / 2B / 0.8B)がいろいろ使えてすごい

Qwen3.5の小規模モデル、4B / 2B / 0.8Bについて試してみます。 画像認識精度の高さもあって、かなり便利に使えそうです。 LM Studio CommunityのGGUFで、Q4_K_Mを試しています。0.8BについてはQ8_0。 画像エンコーダーの影響で2BはQ4_K_MとQ8_0のサイズがあまり変わらないので、Q8_0で試してもよかった。 (9Bに関しては別枠で) Thinkingのオフ 今回、コーディング以外ではThinkingをオフにしてます。 LM Studioで動かす…

セキュリティカンファレンス「NCA Annual Conference 2025」に登壇してきました

こんにちは、イノベーションセンターのNetwork Analytics for Security(NA4Sec)プロジェクトの山門です。 この記事では、2025年12月18日-19日に開催されたカンファレンスNCA Annual Conference 2025へ登壇してきた模様を紹介します。 組織におけるドメイン名の「終活(廃棄)」に伴うリスクをテーマに、利用終了ドメイン名に対する2.3億件のログ分析結果を説明しました。ECS(EDNS-Client-Subnet)を用いた分析により、「利用終了…

AI生成ユニットテスト運用の実践 — カバレッジ2倍の成果とレビュー設計のリアル

はじめに こんにちは、グローバルシステム部フロントエンドブロックの林です。 私が所属するチームではZOZOMETRYというBtoBサービスを開発しています。スマートフォンで身体を計測し、計測結果を3Dモデルやデータとして可視化・Web上で管理できるサービスです。 私たちのチームではAIにユニットテストを書かせ、マージまでの過程を改善する施策を実施しました。結果としては、2か月でテスト数が57%増え、カバレッジは約2倍になりました。 この取り組みはテストを増やすという面ではうまくいきましたが、AI…

クラウドストレージ vs 自前NAS運用的な話についての私見

前提: プライベート+αくらいでの利用がスコープの話題です 個人的な結論 ゴニョゴニョ 俺はこうしている NAS よくわかんないって方に対する一般的なアドバイス 追記 (安めの) オブジェクトストレージの併用 UPSいるのか問題 データの秘匿、暗号化 ほか 個人的な結論 相反する存在というよりは、相互に補完しあえる存在であると思うので、使い分けたり両方使ったりしたらいい ゴニョゴニョ クラウドストレージにはアカウントBANのリスクがあるという話 特にGoogle Driveのようにストレージ以外…

PdMがClaude Codeを使い始めて変わったこと

はじめに PdM業務フェーズごとのClaude Code活用マップ 1-2. 調査・発見 / 戦略・方向性 3. 要件定義・優先順位付け Agents: 仕様書作成・レビューパイプライン spec-author:仕様書の草稿作成 spec-critic:仕様書レビュー 仕様書ワークフロー:Agentsによる作成・レビューパイプライン パイプラインの設計意図 4. 設計・開発 5. 検証・テスト 6. リリース・ローンチ release-notes:リリースノートを作成する 7. リリース後・改善…

なぜGPUはリアルタイム処理に向かないのか

はじめに 久しく CUDA プログラミングもしていないなと思いつつ、久々に Wiki で RTX5090 などのスペック眺めてたら、凄いことになっているなと思ったので自分への備忘録も兼ねて記事にしておきます。 あと、あくまで当サイトがメインとするFPGAと比べて、GPUがリアルタイム処理に向かないというお話で、FPGAがGPUよりリアルタイムに強いと言われる話を裏返して考えてみようというものです。 用途によってリアルタイムの定義も変わってきますし、GPUがデータセンターなどでの大量のデータプロセ…

Markdownからずんだもん動画を作成するツールを作った

はい、世はまさに動画時代です。というわけで今日はずんだもん動画を作成したいと思います。 Remotionというツールに乗ればReactで動画が作れると評判なので、これを使うことにする。先行事例として Claude Codeで5分でずんだもん解説動画を作る!|Naoki |電電猫猫 が有名なようで、これはClaude Codeがインタフェースになっててすごく面白い。自分はソースの原稿をMarkdownとし、エディタで手直しできたほうがうれしいかなっと思ったので、そのような感じにした。 GitHub…

SpecをTruthにする:AIエージェント時代の大規模機能開発 〜 Checklist & Session Notesで"AIの文脈"を外部化する 〜

こんにちは、バックエンドエンジニアのユンです。 現在あるプロジェクトで、AIコーディングエージェントをフルに使って開発を進めています。その中で、作成・修正などの触るファイル数が増えてくると、AIの記憶力は目に見えて低下してました。細かい指示をせずに任せた結果、アーキテクチャルールを無視してControllerがUseCaseを経由せずRepositoryを直接呼び出したり、まだ存在しないメソッドを平気で呼び出したり。命名もUserRepositoryとuserRepoなど混在し、テストは「後で書…

入社前から自分の仕事を奪うセキュリティレビューAIエージェントを作った

はじめに 2025年12月に情報セキュリティ部Product Securityグループでインターンをしました床井です。 Product Securityグループは、ビジネスデータベース「Sansan」や経理AXサービス「Bill One」をはじめとする、Sansanが提供する全てのプロダクトのセキュリティ向上を目的とした業務に取り組んでいます。具体的には、内製で脆弱性診断や、実装に着手する前の設計書をセキュリティ観点でレビューする「セキュリティ設計レビュー」などを行っています。 今回はこのセキュ…

「AIと一緒に開発する」を本格始動して 1ヶ月の振り返り

「カミナシ レポート」の開発・運用をしている furuya です。最近我が家では成長してきた子どもたちのことを考えて寝室含めて部屋の配置換えを検討しており、そのパズルに頭を悩ませています。それはさておき今回は「カミナシ レポート」の開発において AI Agent を主軸にした開発スタイルを取り入れたお話です。 背景 近年の AI Agent の進化は目覚ましいですね。日々情報がアップデートされる中、カミナシのエンジニアリング組織としてもこの流れについていかなければならない、ということで各チームい…

東京ガスのアジャイル内製化──チームに熱量が生まれる、再現性のあるプロセス

東京ガスは、会員サービス「myTOKYOGAS」の開発を、これまでのグループ会社への委託から、アジャイルによる内製開発へと切り替えました。 しかし、長年システム開発を任せてきた組織においては、エンジニアを採用したからといって、すぐに開発体制が整うわけではありません。ビジネス側と開発側の間には、どうしても要望を伝える側と作る側という役割の壁が残ってしまいます。 その壁をどう解消し、同じ目線で議論できる関係を作っていったのか。 東京ガスで内製化を主導した及川敬仁さん、中途入社でアジャイルを持ち込んだ…

おそらく開発者環境が侵害されていて、正規署名されてAndroidファームウェアレベルで存在するバックドア「Keenadu」

Kasperskyが確認した事例では、改ざんされたlibandroid_runtime.soをZygoteプロセスに読み込ませている。これにより、Zygoteがアプリケーション起動ごとにそのプロセスにマルウェア機能をインジェクションする。 こうなると、起動したアプリは全てマルウェアによってなんだかんだされるのでどうにもならない。削除することもできないし。 そもそも、改ざんされたとみられるAndroidファームウェアのファイルは正規の署名が含まれるものもあるようで、開発者環境が侵害されているのが濃…

生成AIでJavaScript/TypeScriptを扱うときに設定しておきたい ESLintルール

このエントリはTSKaigi Mashup Kansai 生成AIでTSを扱うときに考えたい設計&ガードレールでの発表内容です。登壇資料をブログとして読めるように再構成して公開しています。 はじめに 去年あたりは「ジュニアエンジニアレベルと思ってね」と公式各所から言われていたコーディングエージェントも、もはやそのレベルを超えてきました。 今や副操縦席に座っているのは人間の側です。しかし、AIが機長だからといって自由に飛行機を操縦してよいかというとそうではありません。決められた航路や離着陸の手順を…

はてな匿名ダイアリーのログイン方式を変更しました

2026年2月20日より、はてな匿名ダイアリーのログイン方式を、従来のはてラボログインからはてなIDを利用した方式に変更いたしました。 本変更はスパム対策の強化等を目的としたものです。今後も皆様に安心してお楽しみいただける環境づくりに努めてまいります。 引き続き、はてな匿名ダイアリーをどうぞよろしくお願いいたします。

AI Coding Agent でおかしくなりそう / 自分を保つために

最近のAIは本当に優秀で、コンパイラみたいな比較的複雑なソフトウェアだってCCCみたいに上手に実装できてしまう(改善の余地はあれど)。職業コンパイラエンジニアをやっている自分にとってあれは少なからず衝撃だった 古い考え方かもしれないけど、今のところAIにコード書かせても、その生成されたコードの説明責任は果たすために理解に努めようとは思っているし、自分がわかってないコードを成果物として出すのは避けたいと思っている。1 僕がプログラミングで一番楽しいと思っているのはプログラムを読んだり書いたりして物…

AIのやりすぎで頭がおかしくなっている

最近AIをやりすぎている。自分でもわかるくらい頭がおかしくなっている。 まともな状態ではないから、本来は人に見える場所に文章を書いたりするべきではない。ただ、自分の状態を精神状態を記録するために書いておきたい。 初めに書いておくが、この文章では一切AIを使っていない。というのもAI使うと、さらにおかしくなりそうだからだ。調査にも構成にも使っていない。100%生身、ピュアで粗雑な状態で僕が言葉を選んで書いている。 これまでもテクノロジー全般は好きで、これまでもChatGPTなどを使って仕事の調査を…

ライブラリや言語のバージョンを継続的に上げるという営みについて

ライブラリとか言語のバージョンを上げるの、自分の中では一般常識というか「なんでやらないの」くらいのもんだったんで、逆に「なんで上げるんですか」と尋ねられた時にパッと答えられなかった (脆弱性対策とかそういうのはすぐ言えるんだけど、なんというか「仕草」の話題だと思っており……— moznion (@moznion) 2026年2月20日 ここ10年以上「バージョンを上げる」ということは習慣的にずっとやり続けていることであったので、いざ突然「なぜ?」と問われるとその場でパッと答えられないことに気付き…

委託先の誤消去と記録操作が原因だったJALの配送サービス障害についてまとめてみた

2026年2月17日、日本航空は同月9日明らかにした同社の手荷物当日配送サービスへの不正アクセスについて、詳細な調査を行ったところ、委託先の作業誤りに端を発したものであり、外部への流出は確認されなかったと公表しました。ここでは関連する情報をまとめます。 障害発生、不正アクセス痕跡を確認 2月10日に日本航空が外部からの不正アクセスの痕跡が確認されたと公表したのは手荷物当日配送サービスを提供するシステム。 2月9日午前中に、空港のスタッフがシステムの不具合に気づき、当該サービスの予約機能を停止した…

Claude Codeで実践する仕様(スペック)駆動開発入門

吉田真吾 (@yoshidashingo) です。 これだけは覚えて帰ってね💡 バイブコーディングの対極にある仕様駆動開発は、ソフトウェアエンジニアリングの基本原則をAI時代に再現するアプローチ 仕様駆動開発は仕様で「開発ライフサイクルを」駆動するのではない。仕様を唯一の情報源 (Single Source of Truth) としつつ、プロセスはルールブックによって駆動される Claude Codeでのステアリングには複数の方法があり、CLAUDE.md・スキル・AI-DLCのルールブックなど…

失敗から学んだ仕様駆動開発――チームの暗黙知を形式知化した1ヶ月の実践と次の課題

こんにちは!プロダクトエンジニアのkazzhiraです。 私たちのチームでは、2025年の夏ごろから「AI活用による開発生産性の向上」に取り組んできました。しかし、当初の取り組みは抽象的なガードレールの提示や個々人の実践にとどまり、チームとして大きな成果には結びつきませんでした。 その後、SDD(仕様駆動開発)というアプローチに出会い、オープンソースの cc-sdd フレームワークをベースに試行錯誤を重ねてきました。 本記事では、AI開発標準の策定に失敗した経験から何を学び、どのように仕様駆動開…

Qwen3-Coder-Next 80Bがコード書けるけど失敗の質が悪すぎてダメな理由をアーキテクチャから見てみる

Qwen3-Coder-Nextが出ていますね。 Qwen3-Coder-Next: Pushing Small Hybrid Models on Agentic Coding Qwen3-Next 80B-A3Bをベースにしたコーディングモデルです。80Bで、Activeパラメータは3Bということで、かなり軽快に動きます。 しかし、元になるQwen3-Nextでは一発のコードはかけるものの やりとりすると弱く、あまりコードは書かせれないなと思っていたので、同じアーキテクチャならちょっと不安が。…

Claude × Devinで実現するAI駆動開発ワークフロー

目次 目次 はじめに この記事の対象読者 背景・課題 背景 課題 AI駆動開発ワークフローの概要 AIサービスごとの役割 Devin Playbook ユーザー起動のPlaybook(Slack → Devin) !ai_task(単一タスク実装) !ai_tasks(タスク分割&並列実装) !human_review(人間承認フロー) 人間レビューが必要なケース ワークフロー自動呼び出しのPlaybook !fix_ci_failure(CI失敗時の自動修正) !fix_review_comm…

問い合わせ対応の全工程の自動化を AI で実現 - CRE による MCP から Agent Skills 移行の記録

こんにちは、クラウドサインで CRE(Customer Reliability Engineer)をしている藤谷です。 過去の記事では、Slack ワークフローに AI を組み込んで問い合わせの課題整理を自動化した事例を紹介しました。あの時点では、AI は問い合わせフローの「一部」を支援するものでした。 その後 CRE チームでは MCP(Model Context Protocol)を使った自動化基盤を構築しました。しかし MCP だけでは「どう使うか」までチームに共有できず、活用が広がらない…

バッチの実装方針について考える

お久しぶりです。基盤本部/プラットフォーム部/hacomono・共通基盤グループのまこたすです。 はじめに バッチという言葉はまとめて処理することを表すと思うのですが、バッチシステムという観点だとCronのような時間で発火する仕組みだったり、非同期で別プロセスのワーカーに依頼してまとめて処理させたりする仕組みだったりと様々あると思います。もちろん弊社のhacomonoというプロダクトにおいてもバッチ処理は存在し、毎日稼働しています。最近これらのバッチ処理においてやや扱いが大変な場面も増えてきまし…

DependabotのSecurity Alertで作られたPRをいい感じにする

tl;dr; モチベーション 技術的なこと 注意点 苦労したポイント One more thing 2026/2/20 23:50追記 tl;dr; 自分が管理してるOSSで Dependabot Security Alert で作られたPRに対して自動でタイトルにCVE IDをつけたりsecurityラベルをつけられるようにしました モチベーション PRのタイトルにCVE IDを書いておくとリリースノートでオートリンクされて便利です。 今まではDependabot Security Alert…

誰もやらない仕事が、エキスパートをつくる

エキスパートは突然生まれない。 やるべき仕事で結果を出し続けた人だけが、周囲からエキスパートと呼ばれるようになる。 プロフェッショナルな振る舞いについては、以前の記事で書いたことがある。 soudai.hatenablog.com 今回は、新卒から2〜4年目の若手エンジニアがエキスパートになるために何をすればよいのかについて説明する。 エキスパートとは何か エキスパートとは、ある分野において専門的な知識や技能を持ち、その分野で高い成果を出せる人のことを指す。 つまり、エキスパートとして認められる…

和暦対応は大変

iPhoneでは、OSの設定としてカレンダーの暦法を設定できます。日本では、西暦、和暦、タイ仏暦から選べます。*1 以前、和暦のみで起きるバグに遭遇してから、iPhoneを和暦にして使うようにしていました。 developer.hatenastaff.com Declared Age Rangeフレームワーク ところで、iOS 26からDeclared Age Rangeフレームワークというものが導入されました。これは、年齢によるアプリの機能制限をプライバシーに配慮した形で行えるようにするもので…